2012年 01月 28日
ジュベル・アリに居並ぶガントリークレーン ホテルのクルーザー係留場所からヤシの木が見え、その奥にジュベル・アリ・フリーゾーンのガントリークレーンが整然と並ぶのが目に入る。 有名なジュベル・アリのヤシの木型の人工島は、いまだこんな風に真っさらである。しかし、それで停滞しているわけでなく、その人工島の東側にはすでに世界に名だたるコンテナ港があり、物流拠点として動いている。 المنطقة الحرّة في جبل عليとは ドバイ首長国のジュベル・アリ地区に位置する経済特区でジュベル・アリ・フリーゾーンと呼ぶ。域内の商業を活発にするために、企業に対してあらゆる優遇税制が実施されている。したがって、世界の6000社が進出する。 この地域に新たに作っているジュベルアリ国際空港(アル・マクトゥーム・ドバイワールドセントラル空港)は4500m滑走路6本を持つ空港としてつくられつつある。大手航空物流ハブとしてのドバイの地位をさらに、高めるインフラ整備は、航空、航空輸送、商業や物流事業の現在及び将来のニーズを満たすように設計されている。空の物流と海の物流の拠点は最終的には連絡橋で15分で結ばれることになっている。 港は整然と並ぶガントリークレーンが何よりも印象的だ。もちろん、ガントリークレーンが働き、預かり物のコンテナが山済みの港の中枢部に部外者は進入禁止である。そこで、水上飛行機による空からの画像で紹介する。 キリンのようにも、鳥のようにも見える、ガントリークレーンはこのように首がまっすぐに上がっているのはお休み状態。 首を下げたのは仕事中。小さいコンテナ船がやってきた。右の5台は首を下げ、働き出した。 船がやってきて荷役を行うときはこのように首を下げ、荷を持ち上げ首元まで横に移動し、陸地に向かってコンテナをおろす作業をする。 ◆追加画像・・・上記の荷揚げする場所と反対側の外海に向かうところにもコンテナ埠頭がある。 このドバイは工場を作るにもコンテナ埠頭をつくるにも広さの制限はないわけではないが、日本に比べればまるで制限がないかのように見える。 こちら側の埠頭だけで、実に29基の巨大ガントリークレーンが並んでいる。 このジュベル・アリでは巨大なガントリークレーンを使っているという。それでもまだ、中東のハブ港であるドバイの港に集まってくる荷物をじゅうぶんにさばききれない。この荷の半分はドバイのために荷揚げし半分は積み替えて他の国へ送られる。 ◆世界の港湾別コンテナ取扱い個数ランキング(2009年) 1.シンガポール 2.上海 3.香港 4.深圳 5.釜山 6.広州 7.ドバイ 8.寧波 9.青島 10.ロッテルダム 11.天津 12.高雄 13.ポートケラン ・・ ・・・・・・25.東京・・・・・・38.横浜 この数字を見ると新しい世界が見えてくる。思った以上の日本の港の順位の低さには驚かされる。 なお、2010年にはドバイは6位にあがった。しかし、計画からすると6位にも甘んじている気はないようだ。この地域一帯の空と海と工場と、物流システムが全て揃った時にどれほどの規模になるのか想像もつかない。 輸入した車・車・・・ さて、港からやや離れたところには、輸入した車が並んでいるところがある。 砂漠の国なので4WDの数が多い。メーカーは空からではわからないが、人気はやはりトヨタである。 バスや乗用車タイプもあるが変わった色の注文車もある。 走っている車を見ると、何しろ高級車が多い。ホテルから乗ったタクシーがレクサスであることがあるくらいだ。 物流王国の一端を空から見た。
by miriyun
| 2012-01-28 11:03
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Comments(14)
ガントリークレーンの並んで居る様子を横浜と比べると、大人と中学生(横浜)の感がありますね。
昔昭和通を作った政治家が大法螺噴きと言われた事がありましたが、ドバイの計画には驚かされます。 財力の違いでしょうか?
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5elephant at 2012-01-28 12:03
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miriyun at 2012-01-28 12:24
谷間のゆりさん、最初にびっくりさせられる埋め立てがありましたが、それだけでなかったです。
奥が深く次々と計画されて的を得ているところがやはりすごいと思いました。
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miriyun at 2012-01-28 12:26
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ateliercinicini at 2012-01-28 18:42
先の読めない変化の激しい時代に、こんなに大規模で的確な完成図を描いて確実に前進してゆく姿。
ゾクゾクしますね。 ドバイ、目が離せません。 私、ガントリークレーン大好きです。 これからも、ガントリークレーン、港湾シリーズ楽しみにしています。^^
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霧のまち
at 2012-01-28 20:22
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訴える力のある写真に、いつも引きずり込まれている和さんです。
ドバイに行ったことありますが、 「これからどこにいく?何を目指してる?」という感じでした。 写真を見て、以前、みた映画「いま ここにある風景」を 思い出しました。 これからも、楽しみにしています。 和さん
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FB
at 2012-01-29 16:33
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miriyun at 2012-01-29 21:59
ateliercinicinさん、ガントリークレーンを好きな方がいらっしゃるとは思ってもみなかったので嬉しいです。整然と並んで作業するこのクレーン、生き物のように見えてどうしても目がいってしまいます。
ドバイの計画、先へ先へと考えられていて、結果を見ると今のところ、 そのめざした的をぴたりと射ているところがすごいです。
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miriyun at 2012-01-29 22:03
霧のまちさん、ドバイはヨーロッパまで含めての要で、シンガポールはアジアの昔からの拠点であり、それに対して日本は東端にあたるので致し方ないところもあるのです。
それでも以前は重要な位置だったのが新興国に追い抜かれているのは設備の面もあるので残念です。
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miriyun at 2012-01-29 22:07
和さん、突拍子もなさそうに見えて、少なくともシェイクの頭脳の中では
的確に時代をとらえ、理念があるものが伸びているのだとわかってきました。 それと、世界経済と金融の世界に大きくはずれることさえなければ、まだまだ発展して行かせることのできる人材がここにはいます。 次の世代がどうなるかはお手並み拝見ですが・・・。
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miriyun at 2012-01-29 22:12
FBさん、マラッカ海峡とホルムズ海峡に陣取ったシンガポールとドバイは市からするといずれも重要な位置で有利でもあります。
中東の中で稀に見る治安の良さを持つ国が、今後どこまで周辺国との関係を保っていくのかは大きな影響を持ちそうですね。
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at 2016-01-22 15:42
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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miriyun at 2016-01-23 01:36
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