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2011年 12月 05日
シャドゥーフ*はねつるべ エジプトでは古代文明発生の5000年前にはもう灌漑農業を行ってきた。 ナイルの賜物といわれるように、ナイル川あってこそのエジプト文明であるが、そこに皮があるというだけで農業ができるわけではない。 ![]() ↑ ナイル川沿い。 そこにある水をいかに汲むか。勿論わずかな水であれば腰をかがめて川の水をくみ壺に入れて運ぶのは今でも行われている。だが、それを少しでも省力化するために使われているのがシャドゥーフ、すなわちはねつるべである。てこの原理でごく軽く水をくみ上げることができる。 タンブール*アルキメデス揚水機 次に、いかに農地まで引くかということが重要になる。 水は低い位置にあるものだ。それを大量に高い位置にあるのうちに流し込まなければならない。 ![]() 川が手前にあり、そこからの内への小さな水路に水を入れ畑に引き込む。手前が低くて農地が高い。そこに渡した円筒形の筒。エジプトは1980年代、この揚水機を使っていた。 ![]() ↑ この2枚はいただいた写真(by kuroiwa氏) このつくりは、円筒形の筒の中を見るとわかる。わずかにらせんになっている構造が見える。実はこのらせん構造が水をくみ上げる仕組みだった。現在、この形のものはアルキメデス揚水機(アルキメデス・ポンプ)という言い方をするが、実は古代からエジプトに原型があった。 らせん構造が内部にあり、それを回転させることで水が人力で上へ上へと回転しながら移動していく仕組みである。これをタンブールという。 このエジプト人はこの水を農地に入れる時間にはずっとここに座り、中のらせん構造全体を回すためのバーを回すための金属レバーを前後させて用水路に水を入れるのだ。 じつは1980代にはこの場所は農地であったが、最近では農地ではなくなっていた。むろんこの揚水機もない。そして、湾岸等へ働きに行く人が増えてからはこうした仕事をする人が減り、逆にお金を持つ人が増える。その結果電動ポンプがとってかわってきたというわけだ。 また、人口の増加により、遺跡がポツンとあったところの周辺も農地をつぶして住宅にしていくことも加速されていきそうだ。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 農業でもどんな分野でも問題に直面したときこそ、人間は知恵を絞り、学者でなくとも工夫を重ねるものだ。 こうして生み出された道具たちは改良されながら世界各地で使われていったものがある。 日本でも、はねつるべは各地にあったのであるし、揚水機は南蛮文化が入ってきたころにその考え方が入り、佐渡金山で排水に用いられていた。 だから、珍しいというわけではないのだが、古代からくふうされ、つい最近まで現役で使われていたものが、すっかり消えてしまったのではないかと心配になって、この記事を書きたいと思った。 ![]() ↑ 一日一回、ポチッと応援していただけると励みにもなります
by miriyun
| 2011-12-05 23:10
| エジプト
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Comments(2)
今でも電動のポンプで、低い水をくみ上げるのをホォーと
見てしまいますが、古代に手動のものがすでに考案されて いたなんてスゴイですね。 それも螺旋がすでに使われていたなんて感動ものです。 何でもそうですが、最初に考えた人ってスゴッ。 永遠の特許かも。驚きでスゴッしか出てきません。(^_^;)
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ソーニャさん、このらせん型揚水機はなるほど~と理解できるだけに本当に存在することが感動ものでした。
でも、日本で桶を作る職人がいなくなって味気ないプラばかりになったことからも、作り続けなければ身近な材料でつくる技術も失われてしまうでしょう。 そういう意味でとても心配になった道具です。 |
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