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2011年 11月 16日

魂揺さぶる~高橋大輔 

フィギュアスケートを語るページ。・・いつも書かずにはいられなくなる・・・(^_^;)


 魂を揺さぶるー高橋大輔SP 翻訳動画で見る 
週末に真駒内で行われたグランプリシリーズのNHK杯。圧倒的な演技力で高橋大輔選手が観衆も視聴者も魅了した。

素早くアップしてくれた方と翻訳者に感謝しつつ、翻訳版動画で紹介。曲は高橋が希望した中東風にという声に応じてデヴィッド・ウィルソンが提示したIn the Garden of Souls。

 始まるときの見据えるようなまなざしがある。この曲想にはいっているのか、深いところを見つめているのか、すでにここから観客は高橋の世界に入りこんでいく。
◆イギリス*ブリティッシュ・ユーロ・スポーツ 高橋大輔SP   

モバイルでは写らない時は、こちらのリンクから→British Euro Sport(翻訳)2011
  
 3F-3T・・・高いジャンプから、次にすっと流れの中で入る3A(トリプルアクセル3回転半)、それをピシッと決めておりたとたんに手を返す。その切れが良くて、ぐいぐいと演技に引き込まれていく。助走なしといつも解説者が叫ぶのがわかるようなジャンプが続く。
魂揺さぶる~高橋大輔 _c0067690_23515023.jpg


タブラ(中東の太鼓)の音を体現し、脚変えののキャメルスピンは1年間かけてとうとう苦手だったドーナツスピンが手の動きによって優美なスピンに変わっていた。各国の解説者が芸術的だと語った。

 音の緩急をきっちりあらわすこの曲の表現・・・

○ほとんど止まらない中で、一か所だけぴたりと止める場所がある。
   音に合わせて、手のひらを上にして手前に引き、
      次の音に合わせて、手のひらは上のまま肘からのばして前に押し出す
          さらに次の音で、手の甲を手前にして壁を押すような形で手を前面にだしつつ首はのけぞる
これらを3音の中でやっていくのだ。
 
 最後のスピンも指使いが繊細な動きをするために美しいスピンに変化していた。
下の別バージョンの動画の方では、弱点であったスピンが「芸術的!」と感嘆している。
「復活というにはあまりある演技です。
高橋大輔の演技がこの場を別のものに変えてしまった」 (解説者)

◆カナダーCBC版 翻訳動画 高橋大輔SP NHK杯   




単調で難しい曲ーBlues for Klookがこの人にかかると

◆イタリア語版   

これが見えない場合はこちらのリンクから→イタリア版日本語訳 2011
 さいしょのころ、この単調でアンニュイな曲でやっていかれるのだろうかとおもっていた。もっとメリハリの利いた情熱のあふれるのやバレエ・クラシックなのをやってほしいとも思った。
 スケート・カナダでは何を目指すのか片鱗が見え始めたが芸術点はよいが、技術点69点台と参加選手の中でもとくに振るわなかった。あれから2週間でスピンもステップもかたちをなし、音を奏で、ジャンプも決まってきた。
 直前の6分間練習でははじめて4回転フリップを成功させるほどだった。試合では失敗するも、そのあとの演技で、魅了する中、4回転の失敗があったことを4分半後には忘れてしまったくらいに入り込んでみることになった。

≪ 解説者の言葉より・・・ ≫
3S・・・シングルを飛んでいるかのような容易さでとぶ。
Blues for Klookが彼そのものになっている。
(けだるいブルースの曲のとらえどころのないところをあらわしていくが、次第にズンチャッチャと低音がきいたリズムになってくそれにあわせてさらりととんでいく。)
ステップは、なんて魅せる演技をかろやかに表情を生かしてやっていくのだろう。
最後になってくると、「すごいエモーション、衝撃的・・・」と解説者喋りまくる

最終滑走者高橋大輔によってその場の雰囲気と勝負をすっかり変えてしまったのは確かである。
ショート           90.43   
フリー    技術点    46.14  
        演技構成点 44.29 
今季最高得点、圧倒的な勝利で、2位の小塚に24点もの差をつけてチャンピオンの力の差を見せ、グランプリ・ファイナル出場を決めた。

◆ショートは最初から雰囲気のある振り付けできっと素晴らしいものになるという予感が最初からあったが、こんなに早く完璧なものになってくるとは思っていなかった。膝のボルト抜きの手術を5月末に行って6月末まで氷の上に立てなかったのだ。
 フリーはブルースの曲想に合わせて肩の力を抜いた演技はとてもよかった。実際は、スピードは早いは、ジャンプはまるでシングルジャンプを飛ぶかのように軽々と助走も無しに飛ぶし、腕・肩・首・脚、みな音取りをしているので、全く力を抜くところなんて無いのだが、ゆったりやっているかのように見せてしまう流麗な演技なのだ。
この曲をこんなに演じ切ることができるなんて、なんてすごいのだろう。

 大胆な動きと、指先さえも語りだすような繊細さとを合わせをもった演技は、またまた各国の解説者を興奮させたのだった・・・。
              
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by miriyun | 2011-11-16 02:33 | Comments(0)


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