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2011年 01月 14日

カロトロピス・プロケラ…砂漠の緑(2)

 ガガイモ科の乾燥帯代表     
ガガイモ科の植物は温帯・熱帯・乾燥帯に広く分布している。形態も大きさも様々で同じ科とは思えない植物群である。ガガイモというくらいだから根茎に共通性があるのかもしれない。
そのガガイモ科の植物の中でも特に大きくてたくましいのが乾燥帯の雄、カロトロピス・プロケラだ。



冬の砂漠はカロトロピス・プロケラがいっぱい!
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UAE、アルアインの砂漠には其処此処に飛散させたかのようにカロトロピス・プロケラが存在した。


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砂漠の植物であるがトゲはない。かわりに葉の厚みがある。
もちろん水分がタップリある筈だ。砂漠の植物はラクダやヤギなど草食動物に食べられてしまう危険がある。
それを回避する特性をえた植物もある。固いトゲを得たサボテン類の植物もある(ただし、ラクダはウチワサボテンのトゲごとバリバリたべてしまうが・・)。また毒を持つことによって回避しているキョウチクトウがある。
カロトロピス・プロケラは後者である。

カロトロピス・プロケラ…砂漠の緑(2)_c0067690_7102911.jpg

花は濃いピンクの5つの亀裂のある花弁を持つ。(イエメンのは紫だった)
 これをじっと見ると、何やら動いている。なんと大きなアリが花にうようよとたかったいる。黒山のようになって花がよく見えないくらいのもあった。つまり、この花は花の咲くころに蜜かにおいかでありを呼び寄せているのだ。これで確実に受粉する。
 そのあと、身がなるのだが、種は綿毛のようなふわふわの毛に種がついているのが密集していて、熟成してくると、自然に身は我くしゃくしゃとなる。そのあと、たんぽぽの綿毛のように風で砂漠の上を飛ばされていく。このようにして種は風で飛ぶようにできているので、本来のところは大きな根茎を持つ木になり、種は飛び散りあちらこちらに新生カロトロピス・プロケラが生えてくる。それが最初に見た光景だった。


◆ この植物にはじめて遭遇したのは随分前のことだった。それ以来気になっていたので、エジプトやイエメンのカロトロピスについてかいてきた。
実はエジプトのは丸くて 、イエメンのはいびつな胃袋のような形だった。アルアインのは、冬であるため幼木はたくさんあるが、実はまだなっていないので形は不明である。
そして、これまで見てきたこの植物の生える土地を振り返ると生育地の特徴がみえてきた。
砂漠の砂地にしっかりと根をおろし、最初は草のように生え、次第に2mを超える木になっていく。乾燥して夏は一滴も雨が降らないのに余裕で水を葉に蓄える。
まったく水が存在しない所ではなく、イエメンのワジ、砂漠だがすぐそばにナイル川脇であったり、砂漠の地下水の通るばしょであったりする。そして、子孫を残す大事な実はアルカロイド系の毒をもって敵をよせつけない。

長く見つめていることで、だんだんわかってくることがある。次はどこで出会うだろうか、楽しみである。

                                                                                                                                                                                                           
                                       
                                                    
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by miriyun | 2011-01-14 16:13 | U.A.E. | Comments(6)
Commented by ぺいとん at 2011-01-14 11:15
恐竜みたいで可愛い名前だと思ったら、葉っぱまで背中の大きなトゲトゲに見えてしまいました。 
砂漠の植物は芯から強いですね。外見に反して肝っ玉母さんみたい。
Commented by petapeta_adeliae at 2011-01-14 13:00
まず口にすることはないでしょうか、夾竹桃に毒性があることを初めて知りました。
この肉厚の葉を見ると根っこもさぞかし立派でしょうね。
そうでなくては、過酷な砂漠で生き抜けないでしょうから。
シンビジュームの様な可憐な花をつけていると女性の様に
棘or毒持ちでやっぱり一癖あるものなのですね。
Commented by yokocan21 at 2011-01-14 23:05
私も、タイトル見ただけでは恐竜かと思っちゃいました!2枚目の写真は、サンドローズの植物編て感じだし。面白いです。
すごーい生命力ですね。2mもの木になるとは~。ランの花のようなゴージャスさですけど、毒あり...。うっかり近づくと大変です。
Commented by miriyun at 2011-01-15 18:03
ぺいとんさん、カロトロピス・プロケラって、恐竜みたいって私も思いました~! 砂漠では大体サボテンのようにとげをもつものとアカシア科が多いのですが、こういうふつうの葉に見える植物があんがい強いものだと驚かされます。
Commented by miriyun at 2011-01-15 18:10
アデリーさん、夾竹桃はどこにでもある強い木で、危ないのはキャンプで木を切って箸や皿代わりに使ったりするだけでも命の危険があるので要注意です。毒や薬になる植物はとても多いのですが、ポイントは量や安全性をコントロールできるかということで、夾竹桃は一般人には全くコントロールできないので、口に入れるものに触れるのは危ないということですのでご注意を!また、カロトロピスも見た目ではわからないですね。
 
Commented by miriyun at 2011-01-15 18:13
yokocanさん、そうですね~、一回では覚えられなくて、いつもあの恐竜のようなと考えています。
 見た目にはどこにでもありそうな感じなのですが、どこがどう危ないのかをもう少しまとめてみました。


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