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2010年 10月 14日

多様な表現力・・・アラビア書道作品展2010(2)

 珠玉の作品群 
アラビア書道作品展砂漠の薔薇2010が終了したので、全体を振り返る。

 同時に遠くからの方で見にこられなかった方にも雰囲気が分かるようにしていこう。
 ただし、作品はそれぞれ主催者であるJACA及び公式ブログでない限り勝手に載せることはできないので、あえてデザインがはっきり見えない画像で紹介する。
 

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                                  ( ↑ この作品展についての撮影とWeb掲載については、JACAの許可を得て行なっています。)         
この作品展を印象付ける個性の強い円形の二つの作品が、ギャラリーAへの通路に入ったとたんに、見学者の目を奪う。


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アリフからのアラビア文字が並ぶ作品会場第一歩にふさわしい作品がお出迎え。まっすぐでなくて、傾けたところがとてもおしゃれでよかった。
諺やコーラン(クルアーン)・、花鳥風月など変化があり興味深い。

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諺・コーラン・マカーマート・月の砂漠など装飾も様々工夫されている。

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諺や詩が多い。その中で目を引いたのはトゥグラー(トルコ語ではトゥーラ)でマフムート2世のトゥグラーがのびのびと書かれていた。

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詩と諺、ハディースなどから、青い星に~はオリジナルの言葉かどうか、不明。

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ルバイヤートや物語からのペルシア書道とトルコ細密画(ミニアチュール)のコラボ。細密画はいずれも先生なので圧倒される。ジブラーンの詩・諺・コーラン・歌詞・あいさつの言葉など多彩。

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ルバイヤート・コーラン・ハディース・諺・干支など。デザイン性の豊かなものや細密画といってよいくらいの細密の書があった。

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コーランがずらりと並ぶ。
山岡先生は、ナスヒー書体の夜の章。
本田先生は、『祈りのピラミッド』の新しいバージョンで、左右対称のスルス書体の2連作。蜘蛛の章及び部屋の章。

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コーラン・諺・詩などが、色彩鮮やかに並べられている。写真にアクリル絵の具やエブル(マーブリング)・スプレーなど初挑戦がたくさん見られた。


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オリジナルの言葉や名前、詩。
詩集としてのノートのスタイルははじめて出てきた作品だった。

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◆以上、多様な表現力に裏打ちされた70点の珠玉の作品群である。
どこからの出品かといえば、横浜・東京はもとより、大阪・京都・神戸・名古屋など10もの教室からの参加であった。これまでも、いつも素晴らしい作品が出ていたが、今回さらにレベルアップで、文字そのものがとても美しい。そして、装飾も色も実に多彩で個性的になってきていた。これなら来場者が1時間以上も見入ってしまうのも納得できる。

 作品展においでくださった方はこれを見ながら再度、印象を思い出していただければと思う。そのため、写真は入口からの順路に沿って並べてある。
 ご案内させていただいた中で何人かの方はどこで習えるのだろうと興味を示された方もいらした。そういう方は、JACAのHPにお稽古場所情報があるのでご覧ください。
 また、こられなかった皆様には、このような作品展だったという雰囲気を見ていただいて、次の作品展を楽しみにしていただければ嬉しい。
 教室に通われているのだが、まだ日も浅くどう額装したらいいのか自信がない。それで参加を見合わせたといわれた方がおられた。出展されなかったのにはるばると新幹線に乗って見に来てくださったということで驚く。白い紙のままでもかまわないし、きれいな紙に張るだけでもよいので、次回は是非ご一緒できればと願っている。参考にしていただければと思う。
 
(注)*この作品展についての撮影とWeb掲載については、JACAの許可を得て行なっています。

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by miriyun | 2010-10-14 04:43 | Comments(2)
Commented by ジョー at 2010-10-17 01:01 x
こういったイベントにはあまり訪れたことがないのですが、面白いですね。
配置も然ることながら、美術品も。
Commented by miriyun at 2010-10-17 09:01
書家でなく、一般の主婦や会社員が参加しているアラビア書道展というのは
アラブでは珍しいのではないでしょうか。
日本ではここで結集して行なっているので、作品展「砂漠の薔薇」は、日本で最大のアラビア書道展なんです。
毎年やってという声も上るくらい楽しみにしてくださる方もいらっしゃってありがたいことです。


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