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2010年 03月 25日

山の斜面の穴居住宅・・・マトマタ(3)

マトマタ

山の斜面の穴居住宅・・・マトマタ(3)_c0067690_1984142.jpg

マトマタのような地下に穴を掘った住宅はちょっと見渡すだけでは見逃してしまう。
上の風景でもふつうなら白い建築物が一軒だけある・・・と考えるのがふつうだが、マトマタではちょっとがけが崩れたかのようにえぐれていたらそこは家があるのかもと考えてみた方がいい。

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穴の住宅だとよじ登らなくてはならないから生活には不自由この上ないと考えていた。しかし、異民族に追われた中世ならばともかく今は外敵はいないのだから、一方はひらいていて、壁を作ることで家との境としている。完全に上からのぞくことしかできないのはあったとしてもごく少ないはずだ。

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この家は中まで見させてもらったが住人はお父さんとお母さんに4人の子供と2匹の猫であった。
猫たちがのんびり寝ている隣にも岩場を削ったノミのあとがくっきりとしている。
 家族が増えたり、子ども達が大きくなったりすればノミででさらに部屋の数を増やせばいい。小さな部屋なら2週間もあれば出来るという。
山の斜面の穴居住宅・・・マトマタ(3)_c0067690_1995915.jpg

見送ってくれた出入り口から見ると穴居住宅のほかに敷地に当たる部分もかなり広くとっていた。


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by miriyun | 2010-03-25 19:23 | Comments(4)
Commented by orientlibrary at 2010-03-22 22:14
「家族が増えたり、子ども達が大きくなったりすればノミででさらに部屋の数を増やせばいい。小さな部屋なら2週間もあれば出来るという」・・・こういうのを読むと、住宅に追われるような人生ってなんなのかと思ってしまいます。夜は暗くて水も大変でしょうけれど、、複雑です。。ゴザのようなものの上で寝転んでいるネコも気持ち良さそうです。
春とともに完全復帰のmiriさん、これからもイスラムのいろんなこと、ご紹介くださいませ☆
Commented by yumiyane at 2010-03-23 14:35
崩れたりすることはないんでしょうね。それとも砂が飛んできて埋まることも?なんて余計な心配してしまいますが、その土地の理に叶った作りなんでしょう。
2匹の猫のうち一匹が、うちのくうちゃんにそっくり。フランスでも南イタリアでも同じような猫と会いました。猫のほうが世界共通です。言葉も一緒かも。
Commented by miriyun at 2010-03-23 20:00
Orientさん、日本では家は一生かけてローンを払いながら手に入れるものというイメージで、増築ひとつでもかなり思い切らないとできませんよね。
だからこそ、世界の色んな家に興味を持つように思います。住民は広さよりも居心地がいいかどうかで選んでいるようです。
Commented by miriyun at 2010-03-24 23:39
yumiyaneさん、降水量が少ないこともあり、日本のように土がすぐに崩れることはないようです。また掃除も行き届いて砂や土もはき出しています。住民が住むことをやめて放置した穴居住宅はやはり少しづつ埋もれたり、壊れたりしてみる影もありません。
 くうチャンとそっくりとは光栄な・・・。猫の可愛さはどこの国でも同じですね!


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