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2009年 09月 16日
1890年9月15日に日本の海軍から台風が危険だと横浜港を出航したエルトゥールル( Ertuğrul)号は、日本列島沿いに西進した。 台風に遭遇す 9月16日夜には和歌山県潮岬の隣、大島沖に到達していた。しかし危惧されたとおり、台風に遭遇し、荒れ狂う台風の暴風雨に木の葉のように揺さぶられ座礁した。、旧式木造船はまったく持ちこたえられなかった。 ![]() ここは本州における最南端であり、太平洋に向かって突き出した岬と島がある。 樫野埼灯台下の岩礁「船甲羅」とよばれる岩礁があちこちに顔をのぞかせる難所であった。 その中で船は砕け、総員609名は暗い海に投げ出された。 その場所が紀伊大島の東側、樫野崎灯台があったその先の海だった。 波に打ち付けられながらも岩場にしがみつき、かろうじて断崖絶壁を這い上がったトルコ将兵がいた。彼らが助けを求めたことから、外国船の座礁を村人が知ることとなる。 村人の救助活動 すわっ、これはたいへんだと、大島村の男達は救援のため、岩礁のある海に駆け付けた。トルコ将兵で助かったものも岩礁に打ち付けられて大ケガをしていた。村の女達、子どもたちも次々と運び込まれるけが人を助けるために手当てをし、また湯を沸かし、食糧を炊き出し・・と全力で救助作業を行なったのだった。農業もままならない漁村が台風で出漁もできず食糧が極端に少ない中、非常用である貴重なニワトリまでつぶして救助活動をおこなった。 こうして、夜が明け、寺や学校に収容された生存者が69名、そしてオスマン・パシャ提督をはじめ540名が犠牲となる惨事となったことが明白となる。この惨状は村から県へ、県から国へと知らされ、明治天皇も心を痛め、政府として可能な限りの援助を指示した。 ![]() ↑ 神戸の病院に移され、手当てを受けたトルコ将兵と赤十字関係者 イスタンブルへ 日本国内の反響も大きく義捐金も多く集められた。 ![]() ↑ 日本海軍の将校。 (以上、3枚の写真はトルコ外務省主催友好親善より引用。所蔵:IRCICA(イスラーム歴史芸術文化センター) 10月5日に東京の品川湾から出航した日本海軍の「比叡」「金剛」2隻により、生存者たちは翌1891年(明治24年)1月2日にオスマン帝国の首都イスタンブルに送り届けられた。 もちろん、アブデュルハミト2世によって、「比叡」「金剛」の乗組員達は歓迎され、直接引見されたものは勲章まで賜った。 この遠い地での悲劇は、トルコの新聞にも衝撃をもって伝えられるとともに、大島村の人々の献身的な救助と、日本政府および日本国民の心をも伝えた。 大島町、のちの串本町は1891年に慰霊祭を行なった。和歌山県串本町の樫野崎灯台そばには、エルトゥールル号遭難慰霊碑およびトルコ記念館が立つ。また、町と在日本トルコ大使館の共催による慰霊祭も5年ごとに行われている。 慰霊碑の変遷・・・大島村・県・貿易協会・アタチュルク 慰霊祭の行なわれた1891年、村と県の力で慰霊碑が樫野埼灯台のある地の村有地に建てられた。それから40年近くたった1929年には「大阪日本・トルコ貿易協会」によって追悼碑が建立された。のちにこの碑に、和歌山県南部を行幸された昭和天皇が手を合わせられたという。 このことを伝え聞いたトルコ人も動いた。 ![]() すでにオスマン・トルコは滅び、革命後のトルコ共和国の指導者ケマル・アタチュルクである。彼はエルトゥールル号遭難犠牲者の墓地の整備と、トルコ式の慰霊碑建立を、1937年に完成させた。 100年以上にわたるこの間に、この慰霊碑や墓地は近くの小学校の児童によって清掃・整備されてきた。紙くず一つ落ちていることがないというこの地を訪れたトルコ人は、この小学校(現大島小学校)を訪れて感謝を述べるのが常であるという。 また、大島村は現在串本町としてトルコ記念館を作り、しっかりとした資料を展示運営している。 2008年にはトルコ共和国アブドゥッラー・ギュル大統領も追悼のため、ここを訪れ、大島の人々に感謝の念を伝えている。 ◆こうして、 アジアの東の果ての日本でおきたエルトゥールル号の悲劇とそれに対する日本の誠意は、 西の果ての国トルコで長く語り継がれ、日本ートルコの友好の礎となっていったのだった。 参考:トルコ大使館HP。 Wikipedia. 100年にわたる日本とトルコ交流展解説
by miriyun
| 2009-09-16 04:14
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