|
2009年 09月 11日
塩害の川辺 塩は必需品・・動物にも人にも欠かせないものである。 海にはもちろん、湖で塩分古希物は塩湖と呼ばれ、塩の供給地となり、また岩塩は岩として運ばれた。 そういった人の営みによって重要視されてきた塩であるが、時には困る塩だってある。 ![]() それが地中に潜む塩であり、それが毛細管現象により地面に染み出てくる。充分な雨やみずがあるところではそれに気づかない。 だが、川の水を大量に「灌漑用水にまわしたりすると、川沿いにも塩が湧き出してくる。 旧ソ連の自然改造計画 これは、旧ソ連時代にシルダリア・アムダリアの川の水をカラクーム運河に流し入れるという自然改造計画によるものだった。当時の本にはソ連の川の流れさえ変えてしまい、農業用地を一気に増やし農業生産を増やす計画がソ連によって謳い上げられていた。 しかし、自然の流れを変えてしまうことにより砂漠の地域でどのような状況になるのか、将来的な水の枯渇や環境への影響までは予測していなかったようである。水は激減し、2400kmもあったアムダリア川は1400kmほどのところでアラル海にたどり着く前に消滅している。 一時、中央アジアの綿花栽培は畑の面積を一気に増やし、自然改造による大成功という評価もあったようだが、すぐに弊害は出始めた。モノカルチャー的綿花栽培を続け、知力を奪う。もともと砂漠気候のところであったから水を運河から引き入れて使っても効果は薄い。それでいて毛細管現象でどんどん水は地表に出て蒸発し、一緒に地中から吸い出された塩分だけが白く地表に残った。 ![]() ↑ 塩が浮いた綿花畑 これに対する対策を、当時のコルホーズの人たちに聞くと、さらに運河の水をまいて塩を洗い流すしかないという返事だった。こうして、綿花畑の塩害を洗い流し、水は枯渇し、運河のふちも、川のふちも塩害のあとがはっきり残るほどになったのだ。 アラル海は今?! そしてアムダリアがまったく注がなくなったアラル海はどうなったのか。 西に日本の面積とほぼ同じ大きさのカスピ海、東に九州よりずっと大きかったアラル海が並んでいるというのを、世界地図がお好きで見られていた方は覚えておいでだろう。 このアラル海は、現在2つの小さな湖となり、かっての湖底は干上がり、漁船は幽霊船が座礁したかのように干からびた地面に突き刺さっているのだ。面積は四国ほどに小さくなりつつある。 アラル海の現在の姿は、地球の何を見せようとしているのだろうか。 ⇒ ⇒ご面倒でしょうがポチッと応援よろしく!勇気づけられます
by miriyun
| 2009-09-11 18:27
| 中央アジア
|
Comments(6)
現在のアラル海は、全く湖ではありませんよね。以前湖岸だったところは、砂漠が広がっていて、ここに水があったとは、とても思えない状態でした。ムイナクの街は、以前は缶詰工場があり栄えていましたが今は、寂れて時が止ってしまったようでした。無計画な経済政策でのツケが後々の人々に悪影響を起した典型的な例ですね。
0
chaiさん、乾燥帯の湖は普通の状態でも、乾季には面積が小さくなったりしやすいのにこのように農業のためにということで灌漑に使って、湖に注ぎ込まないというだけで湖が死んでしまいますね。
chaiさんのご覧になった湖岸の町の姿がこれ以上増えないようにと願わずにはいられませんでした。
驚きましたねえ。全然知りませんでした。私が学んだ地理は、カスピ海とアラル海が隣り合ってて、水路でつながっていたものです。
こんなことになるなんて、目先の商売で綿花を栽培するために大それたことをしたものですね。無宗教の私でも、神は許されるのか?なんて思ってしまいます。
yumiyaneさん、まさしく目先の商売でしたね。人間の力をすれば、川の流れを変えることも山を一つなくしてしまうことも、そして島を作ることもできないことはないでしょう。でもその一つの結果がここに表されているように感じました。
今後予測される世界の水不足についても、早くからの対策を練らないと目先だけの安易な方法からやってしまったり、単なる奪い合いになってしまわないか不安です。
はじめまして。神奈川県の大学に通う学生の者です。
今授業の発表で「塩害」について調査しているのですが、塩害のお写真を探していたら此処に辿り着きました。 塩害のフリーの写真が見つからず困っているのですが、こちらの写真を使わせていただいても宜しいでしょうか?あくまで発表のときに用いるのみであり、商用には用いません。 |
アバウト
![]() *写真を使って、イスラーム地域や日本の美しい自然と文化を語ります。日本が世界に誇る人物についても語ります。フィギュアスケーター高橋大輔さんの応援ブログでもあります。 by miriyun カレンダー
記事ランキング
タグ
季節の風物・日本の光景(344)
高橋大輔・フィギュアスケート(343) ★アラビア書道(165) ◆イスタンブル歴史紀行(143) UAE(ドバイ・アブダビ・シャルジャーなど)(140) ◆料理とお菓子と(87) イエメン(87) シリア(86) 本田孝一氏Web作品展(71) トルコ(66) Fuad Kouichi Honda(64) ◆時の話題(62) チュニジア(52) ◆ラクダ(51) マレーシア(50) ヨルダン(48) ◆砂漠・砂漠化・砂・蜃気楼(47) イラン(ペルシア)(46) サハラの情景(43) アラビア語のカリグラフィー(38) ペトラ遺跡(37) ◆各地のモスク・廟・メドレセ(35) 文様の話(植物文様・動物文様・組紐文様など)(34) 港ものがたり(34) ◆子どもたち(32) 鳥(クジャク・ハト・カモメ・シラサギ・ダチョウなど)(32) アラブ・チャリティー・バザー(30) イスラームの工芸(エブル・テズヒーブ・金彩・装丁)(29) オスマン帝国外伝(29) ◆砂漠の植物・その他の植物(29) 植物の話(葦・ザクロ・綿花・桑・オリーブ・ひまわりなど)(27) ◆衣生活*民族衣装(27) 人々と暮らし・習慣(27) ★ライオン紀行(27) サラディン(26) ◆世界の家のつくり・材料(26) モザイク紀行(26) アル・マハ・デザート・リゾート(25) 王ヶ頭ホテル・美ヶ原(25) 絨毯・キリム(25) 日食・月食・星・虹・幻日・ブロッケン現象・サンピラー(24) ウズベキスタン(サマルカンド・ブハラ・タシケントなど)(23) 桜(23) アブダビ(23) クローズアップ人物(23) ◆国際協力(JICA・青年海外協力隊・NGO)(23) ◆ペトラ特集(22) ◆象嵌(貴石・大理石・貝・金属など)(22) レバノン(21) 世界のフルーツの話(21) ◆古代エジプト(21) 東京ジャーミー(モスク)(21) タイル(21) ◆馬・牛・ロバ・ヘビ・家禽(21) 映画と史実・撮影地・エピソード(21) オリンピック開会式・他(20) ◆光の技・朝景・夕景(19) ナツメヤシの話(19) クイズ(19) シェイク・ザーイド・モスク(19) ◆ワディ・ラム特集(18) ローマ帝国(17) 水生植物(睡蓮・蓮など)(17) 航空写真(16) イマーム・モスク(16) ◆レイクパレス(16) エジプト(15) 猛禽類(鷹・ハヤブサ・梟・鷲)・鷹狩(15) 香辛料・乳香(15) 東日本大震災(15) 京都(15) ◆ミニアチュール(14) ◆飲み物(お茶・コーヒーなど)(14) カンボジア(14) ミマール・スィナン(シナン)(13) 花(13) デーツ(13) アヤ・ソフィア(12) ◆ウマイヤドモスク特集(12) サウジアラビア(12) ◆トプカプ宮殿(11) アラビアン・オリックス(11) トゥーラ・トゥグラー(11) ブルジュ・ハリファ(11) ◆結婚式・割礼式など(10) イスラーム関連・ワクフ・サダカなど(10) 熱気球の旅(10) 佐竹史料館(10) ★刺繍・布・織りの世界(10) アラビア書道の年賀状・カード(10) ◆水の話・水道橋・貯水池(10) ◆古代文字(ヒエログリフ・楔形文字・ローマ・ナバテア文字他)(10) ペトロナスツインタワー(10) ◆暦・古天文・科学(9) 浴場・風呂の話・テルマエ・ハンマーム(9) ◆日本との関連(9) パピルスの話(9) ダマスカス(9) デザートローズ・砂漠のバラ・サンドローズ(8) モスクのつくり(ドーム・天井・ミフラーブ・ミンバル・絨毯他)(8) 最新のコメント
お気に入りブログ
アフガニスタン/パキスタ... 部族の絨毯と布 caff... Over the Blue アジアⅩのブログ 旅と絨毯とアフガニスタン トルコ~スパイシーライフ♪ にっと&かふぇ ギャラリーもっこ堂 アートなD1sk 前田画楽堂本舗 ツルカメ DAYS ソーニャの食べればご機嫌 - イスタンブル発 - ... わんわんぶー *********
・・・・・・・・・・
イスラームの自然や文化の写真はすべて自分の撮影したものです。ご利用になりたい方は非公開コメントにしてコメント欄に連絡用メアド等記入してください。 ▼△▼Ranking▼△▼ *応援ありがとうございます ![]() ◆It is prohibited to use the photograph, the image, and the illustration published in this blog without permission. ▼リンク集(エキサイト以外)▼ ◆こよみのページ ◆茉莉千日香 風と花を紡いで エジプト旅行カバン のぶヒろぐ~漆喰について日々考える~ シンガポール熱帯植物だより+あるふぁ ************* ☆日本アラビア書道協会(JACA) ☆アラビア書道とその周辺 ▼▼▼▼▼▼ ▲自己紹介▲ ☆写真・・・カメラを通すと新しい視点が与えられます。 ・TV番組や書籍に採用されています。(使用をご希望の方はコメント欄にご記入ください。) ☆文字・・・ヒエログリフ・楔形文字・マヤ数字・トンパなどにはじまった文字への思いは、アラビア書道に昇華しています。 ・アラビア書道 IRCICA国際競書大会 第4回・第5回・第6回いずれも Incentive Prizes 入選 ☆自然・・・イスラーム地域や日本の自然のささやきをひろってきます。ただし、最近はアジア・ヨーロッパなども含めて幅広く書いています。 ☆文化・・・いろいろな地域の文化比較や相互の関連を見ていきます。 ★これらが一つに重なって大きなライフワークになっています。 ☆また、スポーツの世界で稀有の芸術性を体現するフィギュアスケーター高橋大輔選手の魂の演技を見つめ応援しています。 ◆アクセス数(2006年5月ネームカード導入後のカウントで表記) 2017年 700万アクセスとなりました。 ご訪問ありがとうございます! ◆Welcome!! (2009.03.28より設置) ☆最新の来訪国等 ようこそ!(^_^)/ 184か国目オーランド諸島 183か国目マン島 182か国目セントルシア 181か国目マリ 180か国目バヌアツ 179か国目トンガ 178か国目バルバドス 177か国目キュラソー(オランダ領) 176か国目ジブラルタル 175か国目モーリタニア 174か国目ジャージー 173か国目セイシェル ▼▼▼▼▼▼ ◆こちらは自然と文化を一個人が自由に語るブログです。内容に関係のないコメントおよび販売を目的としたコメント、各種中傷、政治的発言等はこちらで削除させていただきますので、ご理解のほど、よろしくお願いします。 ブログパーツ
カテゴリ
全体 自然(砂漠・ラクダ・蜃気楼) アラビア書道 カリグラフィーを読もう サラディン紀行 Fuad Kouichi Honda ヨルダン イスラームの工芸 トルコ 絨毯・キリム シリア 東京ジャーミー(工芸) イラン(ペルシア) 日本の中のイスラーム 食べ物・飲み物 中東について レバノン イスラーム全般 写真館 中央アジア 数字・文字 チュニジア エジプト その他 インド U.A.E. 文様の伝播 マレーシア サウジアラビア 日本 動植物 カンボジア 空・太陽・月・星・雲 菜園・ガーデニング スペイン フランス 未分類 以前の記事
2026年 02月 2026年 01月 2025年 12月 2025年 08月 2025年 07月 2025年 04月 2025年 02月 2024年 12月 2024年 11月 2024年 10月 more... 検索
外部リンク
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||