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2009年 03月 04日

ヴァージル・・・モザイク紀行(17)

バルドー美術館の逸品といわれるモザイク。
ヴァージル・・・モザイク紀行(17)_c0067690_10245875.jpg


「アエネーイス」著した古代ローマ帝国の詩人ヴァージル(ウェルギリウス,B.C.70~19)のモザイク。

  *ヴァージル(ウェルギリウス)の代表作であり、ラテン文学の最高傑作とされる。この作品を書くのにウェルギリウスは11年を費やし、しかも完成直前に作者はなくなってしまったが、ローマ帝国初代皇帝アウグストゥスの命で発行された。ホメロスの『イリアス』と『オデュッセイア』の登場人物のその後と、変化に満ちた人生などホメロスの影響をうけて書いている。

◆モザイクは3世紀につくられた。非常に保存状態がよく、精巧さでバルドー美術館の中でも一番の秀作といわれている。他のものに比べると小さめの作品で、個人の邸宅にあったものである。
 
 人を表現するのはとくに細かいモザイク片を使わないときれいに表しにくい。それをこまかなモザイクで丁寧に作り上げている、顔・白い衣服・女神の服のひだも難しい。
 
 中央にヴァージル(ウェルギリウス)、向かって左には、歴史の女神クリオ、右のマスクを持った悲劇の女神メルポメーンとガイドは言う。手に持つ巻物に書かれているのが、『アエネーイス』である。
 なお、この巻物は、皇帝アウグストゥスの時代であるから、パピルスの巻物である。


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by miriyun | 2009-03-04 11:03 | チュニジア | Comments(0)


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