写真でイスラーム  

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2019年 05月 11日

『2つのスーラ』Two Koranic Surahs・・・アラビア書道作品 

A Gallery of Arabic Calligraphic Works of Fuad Kouichi Honda
   ≪本田孝一氏Web作品展≫・・・ アラビア書道家・本田孝一氏の作品を紹介する特集
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↑ 画像の上で一回クリックしてください。大きくして見ることができます。(You can click this photo to see a larger image.)

          

Web作品No.47
『2つのスーラ』Two Koranic Surahs
(「スーラ」とはコーランの章のこと)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  
・内容:Holy Qur’an 『コーラン』 「夜訪れるものの章」と「至高者の章」
・書体:ファーリスィー(ペルシア)書体、ジャリー・ディーワーニー書体
・大きさ:縦130cm×横259cm
・材質/技法:(文字) レタリングゾル
       (彩色)アクリル絵具
・制作年:2019年
・所蔵先: Islamic Arts Museum,Malaysia
     マレーシア・イスラム芸術博物館
・撮影:M.Kobayashi
 
◆作者コメント:
天の空に浮かぶ雲に『コーラン』、「夜訪れる者の章」(17節)を振り分けて、ペルシャ書体で書いた。
ペルシャ書体はなぜか雲の形とマッチする。
他方、長い地平線の大地には「至高者の章」(19節)を、ジャリー・ディーワーニー書体で密なる大地を表現しようと書いてみた。
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# by miriyun | 2019-05-11 17:04 | Comments(2)
2019年 05月 11日

「令和」書初め

1.令和    

 今年は、
2019年・・・・これは西暦。
1440年・・・イスラム暦。
1398年・・・イラン暦。
他にも世界には様々ある。
そして日本独自の元号が変わり、平成31年4月30日の次の日が令和元年5月1日となった。

 令和に改元された5月1日の次の日、エブル(トルコに発達した水の上の芸術、マーブリング)の作品展があったので、改元後初めての作品作りをした。
 
 トルコのエブルは、ペルシアともイタリアとも異なり具象的な形を作る技術が優れていて、これまたすごく面白い。そんなわけで仕事の合間を見てぽつぽつと参加させていただいたが、技術的にはまだまだの初心者。それなのにひょんなことから作品展に出品することになった。

 

2.親子馬 
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きちんと文字のラインを揃えて書いたのが「令和」
馬はたてがみと長い尾以外はすべて文字。目も脚も文字の一部である。
新しい年の平安を祈る言葉をアラビア書道で表した。

そして何よりも大事なのは伝えたいイメージ
これからのこどもたちが安心して進める時代になりますように!

だから、

親子の馬が自由にゆったり走るイメージで、馬の形を平安を願うアラビア文字で綴った、
馬の身体には平和を願って花とハートのエブルを入れた・・・。                                                                                                                                                                                                     
                                       
                                                    
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# by miriyun | 2019-05-11 12:12 | Comments(2)
2019年 05月 08日

空気がざわめく日の夕景

.赤の情景
昨日は比較的過ごしやすい日だったが、夕刻には急に温度はがくんと下がりはじめた。
雲が多くて、空が暗い。青空も少しはあるが湿っぽい風が吹き出している。

いつもの習慣で、富士山ライブビューでチェックしてもほとんど雲に覆われて見えない。だから庭いじりの道具の片付けをしていた時だった。

東側にある家の窓が西からの光を反射して、これまでにない赤い色を帯びだした。時刻を見ると日没の直前。
一瞬の判断(夕焼けにはこれが大事)で、部屋に駆け戻りカメラを持ち出し、夕焼け鑑賞の崖上に行く。

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そこで見えたのが、これまでに見た普通の夕焼けとはちょっと違うおどろおどろしくも美しい光景だった。
 

2.その前後の10分ほどの変化    


日が沈み
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沈む日からの光芒が雲に放射され、

しばらくすると、上空のふわりと三角形に広がる雲に赤く照らされる。
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雲のない山の際は黄色からオレンジ風味
雲はこれから天候が悪くなるから怪しげにいろいろな雲が重なり合う。
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日はさらに落ちて、上天のふわりとした赤は薄れる。
しかし、その下の横に亀裂のある雲はまだまだ色鮮やかなまま変化し続けている。

こうしてわずかな時間に
ざわめく空気と、織り成す湿った雲と、強い光の照射角度で
劇的に変化していった。

ざわめく空気感は、一瞬を切りとる写真の原点に立ち返らせる。
                                                                                                                                                                                       
                                       
                                                    
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# by miriyun | 2019-05-08 08:41 | 日本 | Comments(2)
2019年 05月 03日

モッコウバラを通して見える風景

1.モッコウバラのアーチ    

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今は亡き父の育てたモッコウバラのアーチがある。

玄関先で丹精してアーチ型になるよう誘引して、見事に咲くようになった。
大きな鉢に植えられた2本のモッコウバラ、地植えではないのでまめに水やりをしないといけないし、伸び放題にするとツーンとあちらこちらに次々と枝を伸ばし鳩の隠れ家になってしまうので、年に3回も余分な枝の剪定もすることになる。

毎年春になると咲き、近所の人が父を偲んでくれているので、枯らすわけにはいかない。

 

2.モッコウバラを通して見える風景    

家のほうから見ると、アーチから下がった黄色の花越しに見える家や道がちょっとメルヘンチック。
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近所の人が行きかう姿が見える。
土をいじくっていると、暑くなってきたねとか、まあきれいに咲きましたねと声をかけてくれる人達がいる。
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この道をいつもゆっくりと歩いている老夫婦がいる。おそらく同じ町内だろうが、声をかけたことはない。
その老夫婦がこのあたりの花の咲く家を見るのがいつも楽しみだと言って声をかけてくれたのがうれしかった。

花越しに見える地域の人の目がやさしい。
                                                                                                                                                                                                           
                                       
                                                    
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# by miriyun | 2019-05-03 21:08 | 日本 | Comments(4)
2019年 04月 30日

『海のバスマラ』Basmarah on the Sea・・・アラビア書道作品 

A Gallery of Arabic Calligraphic Works of Fuad Kouichi Honda
   ≪本田孝一氏Web作品展≫・・・ アラビア書道家・本田孝一氏の作品を紹介する特集

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Web作品No.46
『海のバスマラ』Basmarah on the Sea
(バスマラとは「慈悲深く、慈愛あまねき御神の名において」という聖句。)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  
・内容:Holy Qur’an 『コーラン』 ルクマーンの章 26~36節
・書体:スルス書体、ディーワーニー書体
・大きさ:縦235cm×横135cm
・材質/技法:(文字) レタリングゾル
       (彩色)アクリル絵具
・制作年:2019年
・所蔵先: Islamic Arts Museum,Malaysia
     マレーシア・イスラム芸術博物館
・撮影:M.Kobayashi


◆作者コメント:
『コーラン』の中には海についての描写がしばしばでてくる。
この「ルクマーン章」の中でも、「船が大洋を航行できるのは神さまの恵みによるもの。」と言っている。確かにその通りにちがいない。
バスマラを船の形に見たてて波上に置いてみた。

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# by miriyun | 2019-04-30 13:55 | アラビア書道 | Comments(2)
2019年 04月 28日

緑のさくら・・・御衣黄(ぎょいこう)

見逃してしまいそうな色    
緑の桜がある。
サトザクラ系の品種。
本当に淡緑色、あるいは黄緑というべきか。そんな桜がある。
あまりにも緑なので、道行く人はほかのさくらに気をとられ、緑の花が咲いていることに気づかず通り過ぎていく。
緑の葉と黄緑色の花、どう見ても目立たない。
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しかし、時間とともに中心部に色の変化がでてくる。
開花して数日で中心部から赤い筋が出てくるのだ。。
そして中心部はハイビスカスかと思わんばかりの紅に染まってくる。
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桜は多かれ少なかれ、咲いている間に少し色を変える。ソメイヨシノが薄いピンクで咲き出し、満開のころには白くなるように・・。
だが、この御衣黄の紅変は激しい。
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そして雄しべのあたりにはひらひらと美しいピンクも混ざる。
なんとも珍しい桜
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花は桜と思えぬ色だが、葉を見れば確かに桜の葉そのものだ。


かって天皇や貴人の衣服を御衣といい、その色が黄緑色であったことに由来して御衣黄の名がつけられたという。

 それにしてもこれほどくっきりとした黄緑のさくらがあろうとは・・・!
                                                                                                                                                                                                         
                                       
                                                    
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# by miriyun | 2019-04-28 22:01 | 日本 | Comments(4)
2019年 04月 26日

『聖なる雲』(紫) Sacred Clouds(Purple)・・・アラビア書道作品 

A Gallery of Arabic Calligraphic Works of Fuad Kouichi Honda
   ≪本田孝一氏Web作品展≫・・・ アラビア書道家・本田孝一氏の作品を紹介する特集

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Web作品No.45
『聖なる雲』(3連作)”Sacred Clouds"(Triptych)
(3)『聖なる雲』(紫)”Sacred Clouds"(Purple) 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  
・内容:Holy Qur’an 『コーラン』 サバアの章 1~6節
・書体:ファーリスィー書体(ペルシャ書体)
・大きさ:縦236cm×横97cm
・材質/技法:(文字) レタリングゾル
       (彩色)アクリル絵具
・制作年:2019年
・所蔵先: Islamic Arts Museum,Malaysia
    マレーシア・イスラム芸術博物館
・撮影:M.Kobayashi


◆作者コメント:
『コーラン』ではくりかえし、くりかえし、「神を讃えなさい」と説く。
「天にあり、地にあるすべてのものは神のもの、この世においても、また来世においても神を讃えなさい。」という。
湧き上がる雲は神の言葉でますます輝く。

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# by miriyun | 2019-04-26 09:35 | アラビア書道 | Comments(0)
2019年 04月 25日

IRCICA競書大会2019の結果

1.IRCICA主催 第11回国際カリグラフィーコンペティション
 3年に一度、IRCICAの主催する、第11回国際競書大会の結果がでた。

 毎年、少しずつ変化があるのだが、今年は書体の上で、マグリビー書体がなくなり、ナスヒー・スルスを一枚の紙に表す部門が増えたことに気を取られていた。
賞金金額も回を重ねるごとに上がって最高1万ドルという賞金が出る。世界で最も知名度があり、厳密に審査する競書大会で賞金も飛びぬけて高い。だからなかなか難しくなっている。
入賞者名を見ると、同じ名前が3部門で入賞しているなど知られているプロの書家の名前が散見される。参加する各国の書家たちがかなり本気モードで参加しているのだろう。

 高い賞金には自分には関係ない他所の話と感じていた。目指すはincentive prizeという努力賞に当たるものだが、発表を見たらそれがない。
どうも見逃していたようで応募要項を読み直してみたら、1~3位の入賞とmentions が第10回大会までと同じに書かれているのだが、incentive prizes がなくなっていた。初心者でも最も可能性がある賞であったのに・・・。

 まわりを見回せば、日本のアラビア書道を習う人は増えてきており、今は日本語の詳細なテキストがあるおかげで技術の向上も著しいし、進歩が速い。本気で力を蓄え、自分で工夫して文字デザインを考え、添削を受けながら高めてIRCICAにも出品している有望な人がたくさんいる。返すがえすも今回はincentive prizesがなくなったことが痛いが、次は3年後で十分間に合うので、2022年を目指して多くの人が参加することを期待している。


2.2019年4月の結果
 2019年は、38カ国613人が参加して、833作品を応募した。
そして、総額206.500米ドルの賞金が、審査員によって選ばれた66作品のアーティストに配布されることになった。
第11回 International Calliguraphy Conpetition におけるWinners of the Prizes を国別&書体で集計し、グラフ化してみた。
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注)①イラン/トルコ、エジプト/UAE・・・という表記は、イラン人だがトルコ在住、エジプト人だがUAE在住という意味。
  ②グラフの色分けはどの書体での入賞かを表している。Jマークはジャリ―の略。
  ③IRCICAで入賞者として発表された1位2位3位とmentionsとして入賞した人数での統計である。
  ④赤の書体の文字が見えないので追記→赤はスルス&ナスヒー書体の2書体を一緒に表す部門。

記)
・38か国の参加であるが、国籍別で言うなら12か国。今回は東アジア・南アジア・アメリカなどの入賞はなかった。
・国を離れて他の国に住んでいる人が、トルコ・UAE・マレーシアで書道をしている。
・2013年に調べた時には、シリア・エジプトが同じ人数で首位であり、内容的にはシリアの書道は技術が高いと思っていたが、
 祖国の戦乱で人数が落ち込んだ。文化は伝統に支えられているが、それも平和があってこそであると心に重く刻まれる。
・イラクもシリア同様もともと書道が盛んな土地であるが、ようやく落ち着いてきたようだ。
・タアリーク書体は今回もまたイラン人だけの入賞だ。タアリークがイランの通常の書体であるからだろうが、それにしても全く他国が入ることができない。 またデザインが優れた国であるがゆえにクーフィーも本当に強い。今回はスルスでも躍進している。
・それに対して、トルコやエジプトは7書体で入賞者がおり、幅広い書体をカバーしている。
・東南アジアの書道の覇者はマレーシアかと思っていたが、インドネシアがそれを上回っている。


3.雑感
 今回のコンペ、自分は当然、落選! (⌒_⌒;
(出した時にもうわかっていたのでショックはない。 見る目だけは向上しているので、自分の至らなさはよくわかるのだ。)

 ただ、継続していることが自信になっているかも。

 2001年に師に励まされIRCICAへの一歩を踏み出した。
このコンペには第5回(2001年)から第11回(2019年)まで、7回ずっとエントリーしてきた。
どんなに仕事が忙しくても、体調崩しても、冬季オリンピック(わかる人だけにわかる⁉)が重なろうとも出し続けていた。

 結果は様々だったが、出し続けていることが自分を変えた。
アラビア書道と写真と旅とのつながりを密に感じ、ブログ開設も含めて自分を出すことにつながったように思う。

何かをはじめても自分だけで見ていると停滞してしまう。
作品展や競書大会、写真のコンクールなんでも最初は一歩を踏み出す勇気がいるかもしれない。

人の目によって見られるものを出すということは確かに勇気がいるが、
そこから広がる道もある。どんな趣味でもまずは、小さな発表の場を持つことで変わっていく。

先日、地域の写真講座があり参加してみた。
始めてカメラを持つ人からかなり腕のある人までが参加し
実地指導や小さな小さな作品展示も行ったり、講師の講評を受けたりする。
共通しているのは、殻を破り、外に一歩出た人の目の輝きだった。
挑戦していくことで自分を変えることができる。

長い人生の中で停滞することはままあれど、
(自分も停滞、後退、創作力の減退などいっぱいあった) 

それでも継続して何かに集中することができるのは幸せだと思える時がやってくる。                                                                                                                                                                                                        
                                       
                                                    
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# by miriyun | 2019-04-25 10:08 | アラビア書道 | Comments(2)
2019年 04月 24日

陽光の中で~チューリップ

やわらかな光景
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白いチュ―リップの前景も、
白・黄色・オレンジのチューリップの後景もしっかりボケみが出て、
まるで小さな雲海に囲まれたよう。

ふわっと明るくやさしい空気につつまれた。
 
                                                                                                                                                                                                           
                                       
                                                    
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# by miriyun | 2019-04-24 19:34 | 日本 | Comments(2)