2022年 06月 10日
1.Light upon Light・・「Noor Ala Noor」 ![]() ブックフェアで刊行されたアラビア書道作品集を目にすることができた。 これは、マレーシアのイスラムアート美術館に所蔵されている全63点の作品が網羅されている。 本田孝一作品は、世界各地の美術館や収集家によって所蔵されているが、最大のコレクションを持っているのはマレーシアのイスラムアート美術館である。 当初、アブダビがブックフェアの目玉として本田孝一作品集を作ることを決め、イスラムアートミュージアムが編集を担当し作成した。たくさんの作品を編集するには短い期間であったのに驚異的な速さで刊行し、しかも美しい色彩をきっちりと表現した印刷、的確な編集が見事だった。 ![]() 2.構成
作品集の構成は、作者の創作意欲の向かうところを的確にあらわし、また見るものからしてもわかりやすい。 作者固有の色彩と造形とが、天からの呼びかけ・地からの呼びかけとして形状ごとに分類されている。63点もの作品群が秩序だって並んでおり、これだけのアーティスティックに網羅されたアラビア書道作品集を私は見たことがない。 形状ごとのテーマは次の通り。 CIRCLES CLOUDS LIGHTS&WAVES SPIRALS HORIZONS PYRAMIDS ROCK STRATA PILLARS&SACRED PLATES *例えば、PYRAMIDSの項では、見開きで次のようになっている。 ![]() そして次のページから全体像の画像と題名・制作年などを含むキャプションが記され、更に巻末にはすべての作品のあらわすコーランの文言が英語で記載されている。美術作品集として、とても優れた本となっていた。 ![]() アブダビに於けるブックフェアでワークショップ参加者は入手できたようだ。限定1000冊の作品集なので一般書店には出ない(今後どのように入手できるのか分かり次第記載する予定)。 #
by miriyun
| 2022-06-10 23:23
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2022年 05月 28日
1.「Noor Ala Noor」by Fuad Kouichi Honda 本田孝一氏の作品の集大成である作品集が完成した。 本田氏の点にも上る作品をマレーシアのイスラムアートミュージアムが所蔵している。そのイスラム美術館が作品集として作品をまとめているとは聞いていたが、それがアブダビのインターナショナルブックフェアで披露された。 2.アラブニュース 27 May 2022 版より ARABNEWS英語版↓ アラブニュース翻訳版↓ ドバイ:東京生まれの本田フアド孝一氏は、世界でもトップレベルのアラビア書道家として広く知られている。5月29日まで開催中のアブダビ国際ブックフェア(ADIBF)2022で新著「Noor Ala Noor」を発表したばかりだ。 この書籍は、本田氏の作品が展示されているマレーシアのイスラム美術館の協力のもと刊行された。 アブダビ・アラビア語センター会長のアリ・ビン・タミーム博士は、UAEの首都で行われた出版記念会でこの書籍を紹介し、 「アラブと日本は共通の文化的価値観、美意識、芸術的手法を有しており、それが二者間の文化的コミュニケーションの橋渡しのような役割を担い続けてきた」 と語った。 ![]() ↑ 画像:アラブニュースから引用 この書籍は、マレーシアのイスラム美術館の協力のもと発売された。提供。 「日本とアラビアでは、書道が芸術的な表現の手段として活用されている。そして書道家は既存のスタイルを刷新し、自分の作品をパーソナライズするための新しい手法を生み出すことができる。彼ら書道家のスタイルは、何年も前に生み出され、世代を超えて受け継がれてきた古くからの伝統がベースとなっている」と付け加えた。 マレーシア・イスラム美術館のサイード・モハマド・アルブハリ館長は、次のように述べた。 「イスラム美術館は、日本人書道家本田フアド氏の作品に敬意を表し、このように二ヶ国語で出版物を発行できることを誇りに思う。我々は、アラビア芸術とイスラム書道の国際的な認知度向上に貢献できることを願っている。本田氏の作品は、アラビア書道が持つメッセージを世界中に伝えている。」 同美術館には、イスラム芸術、特にアラビア書道とコーランやその写本の装飾技法の発展に貢献したとされる、イスラム世界各地から集めた何千点もの芸術作品や考古学的文献が収蔵されている。 ヘバ・バラカット博士が執筆・翻訳を手掛けたこの書籍により、幅広い読者や芸術愛好家に本田氏の作品が知られていくことをアルブハリ館長は期待している。 本田氏は大東文化大学で教鞭をとっていた日本人ムスリムであり、国際アラビア書道コンクールをはじめとした数々のコンクールで賞を受賞している。 本田氏が書道に挑戦するきっかけとなったのは、地形学だった。 東京外国語大学を卒業後、本田氏はサウジアラビア政府と共同でアラビア半島の測量・地図作成を行っていた日本企業に入社した。そして1974年に、本田氏は翻訳家としてサウジアラビアに赴いた。その地図にはアラビア文字が描かれており、本田氏はその美しさに惚れ込んだという。そして、その作品を再現するために独学を始めたのだ。 (以上、日本語訳より一部修正して引用. ) 3.「Noor Ala Noor」の刊行 アラビア書道家、本田孝一氏の集大成「Noor Ala Noor」は表紙さえもまだ見たことがないので発行元も知らない。 しかし無事刊行されたとのことなので近々見られるのではないかと今から楽しみだ。 #
by miriyun
| 2022-05-28 12:35
| アラビア書道
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2022年 05月 26日
1.国際ブックフェア 今年のインターナショナルブックフェアはUAEのアブダビ首長国連邦で開催中である。 日程2022年5月23日~29日 2.アラビア国立展示センターADNEC(Abu Dhabi National Exhibition Centre ) ADNEC紹介動画(2分)⇒https://www.adnec.ae/en/ ![]() ![]() この短い動画を見ただけでも壮大な建築群があり、ブックフェア開催にも十分で、この会場のホール8~11で開催されている。 ~~~回想~~~ ところで、公式ページで会場図を見ていたら、この独特のうねりを持った建築物に見覚えがあった。 2011年にアブダビをバスで移動中に撮影したのが↓ ![]() ![]() しかし、11年も前にちらりと見た建設中の様子を即座に思い出せるほど、印象的なカーブを持つ建物であることは間違いがない。 建築中の図にあったようにこの建築物にはホテルがあり、ハイアット系のアンダーズ キャピタル ゲート アブ ダビ(Andaz Capital Gate Abu Dhabi - a concept by Hyatt )となっている。 ~~~~~~~ 例年なら国際ブックフェアは世界の出版界から一般の書籍を愛する人たちによって本のみならず各国の文化ごと味わえるイベントである。 アラビア書道家、本田孝一氏はこのイベントに招待されてアラビア書道協会の山岡氏とともにアブダビに赴いている。普段なら自分たちアラビア書道愛好家たちもこの機会に訪れたいところだが、入国はできるのだが、手続き自体はコロナのためにまだまだいくつかのアプリの準備などきちんとしてからでないとスムーズにはいかないと聞いている。したがって残念ながら遠くからニュースが伝わってくるのを待っている。 各国ようやく観光への緩和も行われ始めたところでのブックフェア、どんな様子なのか気になっている。 #
by miriyun
| 2022-05-26 10:35
| アラビア書道
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2022年 05月 25日
1.レールのその先に 写真の向こうに思いをはせ、黙ってその世界に浸りたくなる時がある。 ![]() ![]() 神奈川・湘南モノレール #
by miriyun
| 2022-05-25 09:45
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2022年 05月 06日
1.澄んだ空に驚く ![]() ![]() ![]() ![]() 2.空の広さ・大地の広がり
実は北海道に足を踏み入れたのはつい最近で、富良野・美瑛地域。 きれいなところだというのはわかっていたがそれは丘陵や花畑がきれいというのであって、それ以前に空で驚かされたのは予想外だった。 ![]() 広い土地で見る空は違うものなのだろうか。 ![]() ![]() 自分のとって初北海道の衝撃は、空の色味と大地の美しさだった。 #
by miriyun
| 2022-05-06 09:50
| 日本
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