写真でイスラーム  

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2019年 07月 18日

群れるハト、群れないハト

1.目が優しいストレプトペリア・セネガレンシスStreptopelia senegalensis)    

イスタンブールの博物館に敷き詰められた石畳の上を、右に左に警戒心なく歩いていたのは笑い鳩と呼ばれる小さめの鳩。サハラ以南のアフリカ、サウジアラビア、レバノン、シリア、UAE,トルコ、イスラエル、イラン、アフガニスタン、パキスタン、インドの多くで見られる。



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笑い鳩と呼ばれるハトは尾が長く頭も小さく目は黒い。
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そして羽の色、赤茶から暗い茶へ、そして藍色まで羽が重なっている。
そして、胸には黒く市松文様のような文様が浮き出ている。
  
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↑UAEの笑い鳩
この種は大きな集団にならずにたいていは小集団、特につがいで活動していることが多い。


 

2.ドバト   

かたやドバトは集団で群れていることの多い鳩だ。

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↑イェニ・ジャーミーの壁に群れているハト。
(今現在は工事中のため公開されていなかったので、前回撮影した写真から)

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   ↑ 日本のどこにでもいるハト
これはたまたま単独の鳩を撮ったが、周りにやはり群れがいた。

集団でいても食べていくことができるのは寺院・仏閣・モスク・駅などで、
人間がいる環境の中で群れて生息することが多い。

ハトにも生活スタイルというか、種特有の習性がある。
                                                                                                                                                                                                           
                                       
                                                    
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# by miriyun | 2019-07-18 05:03 | トルコ | Comments(0)
2019年 07月 15日

カリグラフィーとテズヒブ、数珠の博物館…Hilye-i Şerif ve Tesbih Müzesi

1.Hilye-i Şerif ve Tesbih Müzesi
    
レンガと石を材料とした博物館だが、入り口が中庭に面しており、お国は2面の窓があり、明るい。
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丸天井を支える壁にも窓がある。
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各小部屋にお祈り用の数珠(英語訳をするとロザリオになってしまうが)が少し、あとは壁面のカリグラフィー。
一般的にカリグラフィーは小さいものが多いが、ここのは装飾や額まで含めるとB1、A1くらいの大きさだ。
展示品にはカリグラファー名を添えている。
 

2.テズヒブ(周辺の装飾)の凝りよう 
一部を紹介   
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↑スルス書体にモスクでよく掲げられているバスマラ、円の中にはウマル・アブーバクル・アリーなどの名が見える。周囲の装飾の色と四角の枠やその中の色が調和している。
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↑ナスタリーク書体。枠の中は紙の地色になじむ落ち着いた灰色系とうすい茶系の色そして金彩で整え、
その枠のうちを引き立てるように周囲は深い青緑に金彩やオレンジ黒で装飾している。
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↑主にナスタリーク書体。円と四角、文字の配置が工夫されている。一番上の一列はバスマラ。
文字の下に三つ点は、ペルシアで装飾として書くことが多いのだが、トルコでも装飾としてなのだろうか。不明。
白い正方形が二つ組み合わされているが、その間に黒々と太めに書かれている文字が気になった。
これはムハンマドと読める。それを8つ繰り返して書いている。伝統的な文字ではないが連続させているため、文様のように見える文字だった。



各部屋に飾られた文字群と華麗な装飾群をすべて見るには時間が必要で、ここでつい時間をかけて見てしまった。
時間のない方でも数点見るだけでもその多様さを知ることはできる。
入場料:無料

文字や装飾に興味がある人だけが、落ち着いてゆったり見に来る静かな空間といえる。

                                                                                                                                                                                                           
                                       
                                                    
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# by miriyun | 2019-07-15 10:07 | Comments(5)
2019年 07月 15日

シヤヴシュパシャのマドラサは博物館として生まれ変わった…Hilye-i Şerif ve Tesbih Müzesi

1.シヤヴシュパシャのマドラサは小さな博物館として生まれ変わった    
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中庭が美しい。

もとはここまで廃墟になっていたのが生まれ変わった↓
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廊下には木のベンチが置かれ、落ち着いて座り鑑賞ができる。 
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各部屋の入口は木の扉。壁にはなかに展示されている作品の拡大写真。


 

2.Hilye-i Şerif ve Tesbih Müzesi 
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ヒリエイシャリフ アンド ロザリオ博物館
 というのが正式な名称だが、
直訳すると余計に分からなくなってしまうので、展示品をそのままいってみる。イスラムをテーマとし、テズヒブや数々の技法を背景にしたコーランやハディースのカリグラフィー作品と、イスラームの祈りのための数珠を各部屋に展示している。
  
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歴史というよりは、イスラームそのものの文化を展示するところのようだ。
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事務所にはトルコ語だけの方しかいなかったので
政治的・宗教的な背景まではわからない。

だが、オスマン帝国時代の遺物が放置されてきたのを
積極的に復元しては、文化のわせる啓発と観光に一役担わせる・・
そんなトルコ全体の流れの一端を、まずはここで感じさせられた。

                                                                                                                                                                           
                                       
                                                    
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# by miriyun | 2019-07-15 09:14 | Comments(2)
2019年 07月 14日

パシャたちの足跡

1.パシャとは    
久しぶりのイスタンブールでは、有名どころで混みあうジャーミィ・アヤソフィア・トプカプは避けて、自分の足でじっくりと見て回ることにした。

スレイマンとその周辺の人々とパシャをめぐる旅というのが、今回の旅のテーマの一つである。

パシャとはーオスマン帝国の高官や知事、高位の軍人を呼ぶ場合の尊称に当たる。
スルタンに使える臣下、他の国で大臣に当たる人たちはパシャと呼ばれ、その中でも特に力を持ったのは大宰相(グランド ヴィジィエ)だが、その人たちもパシャと通称される。大宰相までなったパシャは特に力があったので、関連の建築物も残している。


2.シヤヴシュパシャのマドラサ    
これについては事前情報がなかったのだが、歩いているうちにとても地味な入り口があり、入っていいのかさえ迷うな感じだったが、歴史的なものなので一目見てみようと入ってみたものだ。
シヤヴシュ・パシャ(Kanijeli Siyavuş Pasha)とはムラード3世につかえ、47代大宰相となり(1582-84)、その後(1586-89)(1592-93)にもその職を務め、権勢を誇った。彼は今のボスニアのサンジャクというところの出身だが、セリム2世の娘ファトマ・スルタンと結婚した。

その名を冠したシヤヴシュパシャのマドラサは、1591年にスレイマニエ・ジャーミィからゴールデンホーン(金角湾)に向かう坂道の途中の海を見下ろすところに建てられた。

三角形の中庭を囲み、いくつもの小部屋が周囲を囲むつくりのマドラサだった。
(マドラサとはアラビア語由来の「学ぶ場」という意味で、そこから学校という意味にも発展する。イスラーム地域全般にこれを基とする言葉が存在する。)

オスマン帝国時代には、マドラサとして高校や大学のような学習場所として存在し、共和国になってからは陶芸作品のために使用されるようになった。しかし、1950年以降、ここはすたれたままに放置されていた。

◆マドラサ前の解説に掲載されていた元の写真↓
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財団の理事会がこの場所を手に入れ修復作業を開始した。       
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修復途中の中庭と廊下・・・施工会社より引用
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・エルドアン大統領の方針のもと、イスタンブール芸術文明財団の支援を得て、Hilye-i-ŞerifとTasbih博物館として使われることになったという。DAILY SABAH)

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↑ Marmara紙より引用(2016年)
見出しにHilye ve Teşbih Müzesi が Açıldı(オープン)したとある。
やはりエルドアン氏が参加してオープニングを行っている。

政治的なものもあるが、エルドアン大統領を中心に、放置されてきたトルコの文化遺産を本気で観光資源・文化遺産として手入れしていこうというプロジェクトが進んでいるのだろう。

                                                                                                                                                                                                           
                                       
                                                    
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# by miriyun | 2019-07-14 23:10 | トルコ | Comments(1)
2019年 07月 09日

イスタンブールは絵になる

霧のイスタンブール    

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ほとんどは朝であるが、イスタンブールは時に湿度が高い。
黒海とマルマラ海とボスポラス海峡とゴールデンホーン、これだけの海に囲まれているのだから、霧も発生するだろう。

ただ、多いのは秋と冬で、深い霧が午後までボスポラス海峡をはじめ、陸も含めて地域の交通を混乱させることもある。

霧はイスタンブール中心地よりもレヴェントと呼ばれる北部地域に多い。
海からの霧は特に朝に集中するので、昼間は日本よりずっと湿度が低く感じる。
↑はこの時期としては珍しく旧市街にまでかかった霧。

霧が出ても、
街がシルエットになる夕刻になっても、
       ・・・イスタンブールは絵になる。

                                                                                                                                                                                                       
                                       
                                                    
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# by miriyun | 2019-07-09 19:29 | トルコ | Comments(4)
2019年 07月 09日

ウチワサボテンの花が咲いた

1.ウチワサボテンの激成長っぷり

父が残した鉢植えのサボテンがあった。
25cmほどのヒョロッとした弱々しいウチワサボテンだった。
サボテンは乾燥帯好きの自分にとっては懐かしいものなので、思わず、狭い窓下の花壇に地植えにした。雨が多いところで地植えは厳しいかなと思いつつ・・。

それから3年、サボテンはながいこと植木鉢にじっと我慢をしていたが、地面に降りてから本来の 生命力を発揮した。
1年目にして、次々とうちわ状の葉を上に増やしていった。下がひょろっとしていて倒れそうなので、伸びるにしたがって支柱に2~3か所の固定はしたが、あとは放置していた。サボテンだから、他の植物に水をやるときにはほとんどかからないようにしたくらいだ。

そうしているうちに2mほどになり、道路のほうにもうちわ状の葉をぐいぐい伸ばしてきたので、その都度、切り落としていた。何しろ、目に見えるトゲだけでなく刺座には目に見えないトゲもあるので、切ってしまう。結果的に窓に沿って横に広がる平べったい樹形になった。

その茎の下を見れば、もうサボテンというより木といっていいくらいがっしりとした幹になっていた。
 

2.ウチワサボテンの花が咲いた!    


サボテンは大きくなってきたが、気候の違う場所で地植えをしているので、とてもそれ以上のことはないと思っていたが、しばらく留守をして戻ってきたらなんと花が咲いていた。
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赤い筋の入った黄色の花が連日の雨がわずかにやむと恐る恐る花を開き始める。
そんな感じがいとおしい。
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右の花は旅から戻った日に咲いていたがもう開かない。受粉はできたのだろうか。
それとも寒さと雨に負けたのだろうか。
左の花はウチワサボテンのとげとげの緑の円錐形を逆さにした上にちょこんと咲いている。
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日が射したら、ぱあっと花弁が開いた!



.サボテンの実にはならないだろうが・・もしかして
乾燥帯で見るウチワサボテンは確かにたくましく巨大に群生していた。
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                ↑チュニジアのドゥッガで撮影
サボテンの花は赤い筋が入っていないが同じような形で黄色い花が咲いていた。
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順当に育てば上のようなサボテンの実がなり、甘いフルーツとして乾燥帯の人々にとっては八百屋に並ぶフルーツ扱いになる。
花が咲いたとはいえ、雨が多いところで日照も午前中だけのこの場所でそこまで育つとは思えないが、見守ってはいこうと思う。

なんだか見守るべきことがあるのがうれしい。
                                                                                                                                                                                       
                                       
                                                    
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# by miriyun | 2019-07-09 08:31 | Comments(4)
2019年 06月 20日

梅雨の中休み

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# by miriyun | 2019-06-20 07:19 | Comments(5)
2019年 06月 17日

『すべてのものには向かうべき方向がある』"For everyone there is a Direction to which he faces."・・・アラビア書道作品 

A Gallery of Arabic Calligraphic Works of Fuad Kouichi Honda
   ≪本田孝一氏Web作品展≫・・・ アラビア書道家・本田孝一氏の作品を紹介する特集
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Web作品No.48
『すべてのものには向かうべき方向がある』
  For everyone there is a Direction to which he faces.

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  
・内容:Holy Qur’an 『コーラン』 「雌牛の章」148節
・書体:スルス書体
・大きさ:135(縦)257cm×(横)135cm
・材質/技法:(文字) レタリングゾル
       (彩色)アクリル絵具
・制作年:2019年
・所蔵先: Islamic Arts Museum,Malaysia
     マレーシア・イスラム芸術博物館
・撮影:M.Kobayashi
 
◆作者コメント:
『コーラン』、「雌牛の章」を読んでいて、148節の意味の深さに驚いた。それ曰く、「すべてのものにはその向かうべき方向がある。それ故おのおのは自らをふるい立たせ善を行いなさい。あなたたちがどこにいようとも神さまはあなたたちすべてを連れていってくれる。神さまはすべてにおいて全能であられる。」
私ははたと私の向かうべき方向とは?と自問した。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
                                                                                                                                            
                                       
    





# by miriyun | 2019-06-17 00:17 | アラビア書道 | Comments(0)
2019年 05月 11日

『2つのスーラ』Two Koranic Surahs・・・アラビア書道作品 

A Gallery of Arabic Calligraphic Works of Fuad Kouichi Honda
   ≪本田孝一氏Web作品展≫・・・ アラビア書道家・本田孝一氏の作品を紹介する特集
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↑ 画像の上で一回クリックしてください。大きくして見ることができます。(You can click this photo to see a larger image.)

          

Web作品No.47
『2つのスーラ』Two Koranic Surahs
(「スーラ」とはコーランの章のこと)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  
・内容:Holy Qur’an 『コーラン』 「夜訪れるものの章」と「至高者の章」
・書体:ファーリスィー(ペルシア)書体、ジャリー・ディーワーニー書体
・大きさ:縦130cm×横259cm
・材質/技法:(文字) レタリングゾル
       (彩色)アクリル絵具
・制作年:2019年
・所蔵先: Islamic Arts Museum,Malaysia
     マレーシア・イスラム芸術博物館
・撮影:M.Kobayashi
 
◆作者コメント:
天の空に浮かぶ雲に『コーラン』、「夜訪れる者の章」(17節)を振り分けて、ペルシャ書体で書いた。
ペルシャ書体はなぜか雲の形とマッチする。
他方、長い地平線の大地には「至高者の章」(19節)を、ジャリー・ディーワーニー書体で密なる大地を表現しようと書いてみた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
                                                                                                                                            
                                       
 
   





# by miriyun | 2019-05-11 17:04 | Comments(2)