写真でイスラーム  

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2012年 05月 06日

リバーシブル絨毯

ペルシア絨毯は、柄文様・幾何学文様・絵画・文字が複雑に組み込まれて細かな文様が多い。
しかし、中には一見、
        ・・・・・・・・・・・ペルシアにしてはあっさりと見える絨毯もある。




珍しいリバーシブル絨毯 
イラン絨毯博物館では、壁面に絨毯が飾られるのだが、天井から吊り下げられているものもある。

 そうしないと真価を見ることができない絨毯なのだ。


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この絨毯、ペルシア絨毯にしては色味が少なくて、地味に見える。しかし、白い部分は地模様が織り込んである。
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この絨毯は反対側から見ればボーダーの赤い色が印象的な絨毯で、いずれも裏ではない。両面が表のリバーシブル絨毯なのだ。

 
 普通の絨毯織りよりも何倍も手がかかりそうだが両面とも無地に見えるところは凹凸があり、それぞれに地模様になっている。地模様にしてもボーダーの色違いにしても、普通の織り方ではできない。
 どうやって織るのか、織機をはさんで二人の織子さんが向かい合って二人が同時に両側から結びを入れるのだが、言葉では簡単でも、織機そのものの直立と配置など難しい。また作業や休憩のしかた、織りの速さとタイミングなど合わせなければならないことがたくさんある。

 これはそんな手間をかけて作らせた絨毯だ。
 
 リバーシブルにする必要性はあまり考えられない。
いくらでも手の込んだ絨毯を複数枚発注できる人が、わざわざこんな絨毯も作らせることができるというステータス的な意味を持つ絨毯だったのではないだろうか・・。


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by miriyun | 2012-05-06 11:53 | Comments(20)
2011年 08月 13日

キリム・エピソード

トルコの震災の話を書いていて思い出したキリムがある。

キリム・エピソード    
 1999年の夏のことである。
久しぶりにキリムや陶器などを扱う商売を長くおこなっているトルコ人Aさんにアジア展で出会って挨拶した。
これまで我が家の陶器や銅の壺など大き目なものはここからきている。
 現在はキリムの扱いは縮小しているようだが、当時たくさんのキリムを店に並べていた。突然のマルマラ震災のお見舞いを述べると、親せきや知り合いも被害を受けているようで、トルコが心配なのでこのアジア展が終了後、その売り上げで援助品を買って直ちにトルコへ帰るという。
 
 その時、自分が好きなキリムを買うことが援助につながるならばと、自分にしては思いきりよく、キリムを買った。

気に入ったキリムは、ヴァン湖のキリムで,使用していたもので傷みもあると見せられる。端の方に10~15cmぐらいの傷、というか、ざっくりなくなってしまったところがある。それでも気に入ったからそれでいいということで買った。
 端をかがるとか修理できるのか聞いてみた。トルコに持っていけば修復できるよと勧められた。まあ、穴が開いていると足が引っかかったりするのでそれが気にならなくなればいいので頼んでみた。
 つまり、その場でキリム代金は支払い、現物は預けたままにして、家には持ち帰らない状態になったのである。だから、その穴の開いたキリムの写真はない。

 トルコの震災で1万7000人もの死者が出たというニュースに心痛めていたが、Aさんが持ち帰ったキリムについてはさほど心配していなかった。
 
 さて、それから2か月もしてからであろうか。
一本の電話が入った。

キリムの修理の技 
Aさんからの電話で、日本に帰ってきたという。 トルコイスタンブル周辺での震災への援助が終わってからトルコの東端のヴァン湖まで行って、そこで私の預けたキリムを修理に出していたというのだ。

 Aさんは自宅近くの駅まで届けてくれた。

  どかっとほつれすぎて穴が開いてしまっていたキリムである。せいぜいそれ以上ほつれないように修繕して裏打ちなどして目立たなくするか、あるいはかなり色が違ってしまった糸で上から同じように織るのか、いずれにしろ大したことはできないだろう。 それでもかまわない、ひたすら震災支援という気持ちでいたのでこちらもざっとしか考えていなかったのだ。

 ところが、家に持ち帰って確認して驚いた。
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展示場所で見るよりずっと長くて、自分の部屋には入らず、細長い部屋に広げてみた。

人型があったり、いろいろな文様があって楽しい。それぞれの意味が分かったらもっと楽しいだろう。
中央のメダリオンが黒のと青のとが続く。メダリオン周辺の地色がいろいろであるのは元からで、こういうキリムにはよくあることだ。その色の変化も楽しんでしまおう。


◆いよいよ、キリムの端の穴が開いていたところを広げる。
「少しでも引っ掛かりがないようにさえなっていればいいのさ」と、覚悟を決めてから最後の部分を広げた。
c0067690_1374735.jpg

あれれ?  この画像の左下だったはずだ。詳細に見ていくとわずかに乱れが感じられるけれど、言われなければわからない。

 こうして写真で見て初めて分かったことがある。
 左下の小さなオレンジの三角形でできたひし形の下に白い文様がある。それと左右対称の位置にあるもの用を比べて初めて白い文様の一部がなくなって赤紫の地色になってしまっていた。でも、このくらいは作り手が大雑把で左右異なることもあるのがキリムであるので全く気にならない。
 なにしろ、大穴があって周りもほつれていたという事実がなくなっていたのだ。

 あとで聞いてみたら、Aさんが言うには、キリム産地では可能な範囲でキリム用の染色した糸を保存しているので、完全一致とはいかないまでもかなりの線までわからないくらいに修復できるというのだった。

 ひょんなことから修理の必要なキリムを手に入れたことで知った、修復技術!
大したものだ。そして、こんな依頼品をずっと日本から東トルコまで持ち歩いてくれていたAさんへの信頼の気持ちがさらに高まったのは言うまでもない。

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by miriyun | 2011-08-13 13:37 | Comments(8)
2008年 07月 31日

ペルシア・ノット

 1.絨毯の織り方のいろいろ・・言葉としては、日本語では織り方というが、実は結び方!のことをいう。

 絨毯のパイルの結び方で1回縦糸に結ぶことをタフテ結び(シングルノットとも呼んでいる)という。 縦糸が重なりそこに二重に結ぶのはニム・ルーム結び(ダブル・ノット)という。
   
 丈夫な結び方のダブル・ノットには、更にペルシア・ノットという結び方とトルコ・ノットという結び方がある。前日のところに解説を書いたが、こういう物は言葉での解説よりもその動きを見ることが最もわかりやすい。

2.ペルシア・ノットとは
 
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 ペルシア・ノットはイスファハン・クム・ナイン・ケルマン・シラーズ・カシャーンなどで使われる糸の結び方を言う。二本の縦糸があり、パイルは一本はそのまま横糸を裏に回し、もう一本はパイルを奥の縦糸に絡めてつくる。しかも前後に横糸(デプレス)が入るのでパイルをしっかりとおさえることができる。 

3.強い織り方とは
 これに対して、トルコ・ノットのほうは本場トルコはもちろんだが、ペルシアの中のタブリーズ・アルデビル・ハマダンなどでも「使われている結び方である。

※ おおむね、ペルシア人はペルシア・ノットを自慢し、トルコ人はトルコ・ノットを最も強いと自慢する。まあ、当然だろう。誰でも自分のところの技術に誇りを持ってつくっているのであろうから・・・。
 
 実際のところはどうなのか。

 自分でも図を見る限りにおいては縦糸への絡め方がトルコ結び(ギョルデース)のほうがきちんと2本とも絡めているように見えていた。
 ところが、横糸(デプレス)の入れ方がペルシア・ノットのほうが更に丁寧なようだ。パイルとパイルのあいだに必ず二本の横糸が通っていて、そのうちの一本は縦糸とも結びついている。、この2本の横糸が 2本の縦糸に結ばれたパイルをがっちりと挟み込んでいるので何十年踏まれようとも抜けたりしない絨毯になっているのであった。 結局、双方共にかなり強度のあるしっかりした絨毯であるとわかった。

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by miriyun | 2008-07-31 00:52 | 絨毯・キリム | Comments(6)
2008年 07月 30日

ローズさんの絨毯織りと道具♪

 絨毯はいかに織られるのか。織り手のサヘル・ローズさんから詳しい話を聞いてきた。

1、ペルシア絨毯の織り方
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 サヘルさんはにこやかで、そしてとても丁寧に説明しながら織る。図案を見てまず糸を選ぶ。糸はすぐに手の届く範囲に吊り下げてある。糸の長さは約80cmほどで、染色は鮮やか過ぎるので天然ではない。合成染料を使っている。
  
◆サヘル・ローズさんはイラン人だがごく日本人としての日本語を話す。後に知ったのだがイランで孤児になり日本で養母に育てられたということで現在タレント業をしているが、趣味が絨毯織りという変り種である。
 孤児になったのが、イラン・イラク戦争で両親と兄弟10人を失ったからだというから、その生い立ちだけでも中東の厳しい歴史を感じさせられた。

 たて糸を一本とって後ろに横糸を通してからげる。真後ろの縦糸をもう一本とる。これで縦糸が2本になったので横糸を2本目の縦糸にからげて二重にからげたところで下にぐいっと下ろして1cmくらいを残して切る。ペルシア絨毯は当然二重にからげるペルシア織りである。

 縦糸も細く、細かい文様なので、目がよくないとできないだろうと想像し、聞いてみた。
すると、「目がよいことは大事で、目が悪くなったらこの仕事はできない。あるいはもっと目が粗い絨毯を織るように変わっていく」という。

 2、絨毯織りの道具 
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糸をからげるのに先に細い突起のついた道具を使っている。他の地域ではほとんど手でやっていたので道具について尋ねてみた。

 「子どもが織るときは指が細いので、指でおこなう。ところが大人になると指が太いので細かい絨毯ほど困難になる。だから工房のようなところではこの道具を使うことが多い。観光客に見せるときだけ道具は使わずに手で織るところもあるという。

 ある程度織るとはさみでカットする。このカットは文様がはっきり出ているか確認のためであり、商品化するときにはカットの専門職が完全に均一な状態にカットする。
 絨毯業は、デザイン、糸を紡ぐ、染色、織る、カット、洗うなどの行程はそれぞれ専門の人が行い、分業になっている。」

 よく毛足の長い絨毯をふかふかでよい絨毯と思い込んで書いて文をみることがあるが、本当によい絨毯はこれだけの手間隙をかけて一目一目作っていながら、そのパイル糸を極限まで短くカットしてしまう。もともと糸が密集して織られている上、カットすることで半端な糸がでることもなく汚れも水も容易には入り込まない、そして芸術品としてもこの上なく美しい文様ができてくるのだ。
 
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by miriyun | 2008-07-30 11:18 | 絨毯・キリム | Comments(8)
2008年 07月 29日

絨毯デザインというもの

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 美しい工芸には、それなりの苦心するところがある。

 これはペルシア絨毯のデザイン画である。
 精巧な文様が方眼紙に迷いのない線で描かれている。色は織り手にわかればいいという程度の塗り方だが、色もきちんと塗ったなら、まるでミニアチュールの世界だ。

 一つ一つの文様のこれ以上ない巧みな曲線。草木文様は華麗で複雑。
 しかし、どの線もしかるべきところにしっかりと終結していく。デザイナーの大変なところは、どちらでもいいという中途半端な線はかけないところだろう。
 これを元に織り手は一本一本の糸の色を決め、その糸をからめてはカットしていくのだ。
 だから、どの色もどの線もきチンと収まらなくてはならない。そしてその上でバランスもよくならなくてはならない。これが 絨毯デザインの大変なところだ。

 ミニアチュール作家も言っていた。
下絵が完成したら半分以上終わったも同じである・・・・・と。
 
 絨毯も同じでこの下絵あってこその絨毯であり、その上に伝統の糸の選び方・染色が加わった総合芸術としての絨毯ができるのであった。

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by miriyun | 2008-07-29 22:04 | 絨毯・キリム | Comments(6)
2006年 12月 09日

キリムの窓辺

 12月の窓辺
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暖かな色合いのキリムと皮でできたマガジンラック・・・つくりはちょっと弱いけど色がいい。キリムの味わいと皮の深みのある色がぴったりと合っている。
 これはトルコのキリムを加工したもの。トルコはキリムの加工品が多い。バッグやクッションなどいろいろあるが、実はこれがとてもいいと思っている。しっくりと生活の中にとけこむ感じがする。それでいて華やかさもある。

 キリムのある生活っていいものだ。

中東各地、どこのお宅でもその家の主婦や主人のセンスでキリムや絨毯がしかれ、また壁にかけられている。その色と模様がお客をくつろげさせ、家族が憩う。
 そんな空間がとても好きでたまらない。

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by miriyun | 2006-12-09 11:14 | その他 | Comments(0)
2006年 07月 23日

絨毯の反転文字

 前出のパキスタンの反転文字について興味を持っていただいたので、裏から見た場合と、パイル側を反転させたものを載せてみよう。
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  ↑ 裏から見ると大まかな点描で書いた文字のように生みえる。
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    ↑ 反転文字を反転させて本来の向きになるようにさせたもの。
 適宜、使って読んでいただければうれしいので・・・ 

 のんびりこんな写真作業をしている間に、もう次のようなお返事をいただいた。

旅と絨毯とアフガニスタンのcharsuqさんからです。
『やはり反転している(裏から読む)ようです。「ダステ(手)バーフテ(織る)マハムーデ・カシミーリー」であり「カシミールのマハムードの手織りのもの」と書かれている。ダリ語でもそのいいように言います。ウルドゥ、カシミーリーでも同じ表現なのだと思いますが、そこは未確認です。反転した写真をお貸しいただければ、手で書いた文字と対比させていただきます。』

どうぞ、どうぞ、写真はコピってつかってやってください。手書きと並べていただければなおさわかりやすいというもの・・・。


 
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 ↑ さっそく私めも、試しに読んでみました
         。右から、ダステ バーフテ  (藍色)
               マハムーデ  (ピンク)
               カシミーリー  (緑)
 う~ん、なるほどね。苦しいのは2箇所、ダステのスが、「スィーン」なのか、「サードゥ」なのか単語を知らないからわからない。絨毯文字も明瞭でないのでやや省略されたか、あいまいなのか?
 カシミーリーの「ミーム」と「ラー」が表から見ても判読しにくいが、こう読むんだよと思っていて読むと何とか読めてしまう。

 ところで、ウルドゥ、カシミーリーでも同じ表現ということですが、charsuqさんが使われているのはパシュトゥン?
 ・・・と疑問はまだまだのこっているが、charsuqさんのおかげでひとまず10年以上抱えていた謎が解けて、
『カシミール産であること、マハムードさんが手作りした』ことがわかったのだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
*すごい、すごい!以前だったら決してできないいろんな方のお知恵を借りることができる。こういうことが本来のweb交流のありがたみを感ずるところです。
 
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by miriyun | 2006-07-23 19:35 | 絨毯・キリム | Comments(0)
2006年 07月 22日

アフガニスタンの動物柄キリム

 アフガニスタン絨毯やキリムは面白い。素朴で力強いものから色がなんともいえないものなどがある。文様は生活観を取り込んだ様々なものがある。

 動物柄が好きなもので、いろんな動物&花のキリム柄を見てみよう。
☆まずは花のボーダーから、
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 この花・・・芥子だという。

 芥子といえば、アフガニスタン内戦時代から現在に至るまでよく話題になっていた問題の植物。栽培しないようにといっても、他の作物で充分食べていかれない場合にまた、これに戻ってしまうらしい。
 その問題の芥子だが、たしかにアフガニスタンのあたりはかなり昔から芥子を栽培してきたようなので、たしかにアフガニスタンらしいといえるのかどうか?
でも、他のアフガンキリム・絨毯では観たことはないのだが・・・。

☆次に小さな動物文をまとめてみた。
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1、オオカミ 又は山羊 ・・・大違いなんだけど決め所がわからない。
2、さそり・・・さそりに刺されないための魔よけの意味を持つ。ドラゴンの化身と考えられてもいるのでドラゴンをを象徴することもある。下を波ととらえるならドラゴンか?中に鳥が泳いでいるし・・・
3.鷲
4、羊の角
5、  ?
6、  ?
7、獣なのか、頭の線を意識すれば孔雀にも見えないことはない。
8、らくだ
9、シカ
10、  ?
   とくに5・6は見たことがないので不明。

☆翼のあるライオンと全体像
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 真ん中がとくに好きな翼のある大きなライオン像。上下に木に向かって立つ翼のある聖獣か?なにしろ、あまり見たことのないものなので、この獣はなんだろうか?どんな用途でつくったのだろう。

 「SUMEK KAFRASHIM」ということなので、カフラシムはシルクのことらしいが何語だろう。こういうスマックはいつも毛織のばかり見ていたのでシルクについては疎い。ヘラート産だという。対になっていたらしい。大きさは2.02×1.22mである。
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 わからないことの多いキリムであるが、おもしろみはある。とくに真ん中のライオン?は目が気に入っている。ただし、上下の獣の目はこわい。実は上下のアケメネス朝からの図柄のようなのがいけない。何がいけないのかというと図と図が調和しないのだ。だから、20~30年前という話はあったが、どうだろう。新しく考え出した図柄かもれない。
 作りは丁寧だが、疑問は残る。

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by miriyun | 2006-07-22 08:56 | 絨毯・キリム | Comments(6)
2006年 07月 20日

いきいきとしたじゅうたんの模様

 じゅうたんやキリムには、興味深い文様がたくさんある。

 とくにペルシアのは動物文様がたくさん出てくるので、気になる。 イランのじゅうたん博物館にはその中には織りや文様・それに作成年代において珍しいものがある。その中で私が大好きなラクダ文様もある。
 
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シャーの顔らしきものもある由緒あるじゅうたんなのだろうが、自分が目を吸い寄せられたのはほかの部分だった。
 このラクダと牛の部分だ。
 ☆ラクダ・・・生活観のある姿勢・顔・・・そして何より自分の趣味でもある。
 ☆牛・・・牛ってのろのろクサを食す姿しかイメージがないのだが、このじゅうたんの牛はいきいきとこの世を謳歌して走っているような生命の喜びが伝わってくる。
 
 前出のトライブさんのところで紹介されたじゅうたんほどのエネルギーはないが、その元気さはこの牛にも少しは見ることができる。
 
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by miriyun | 2006-07-20 09:54 | 絨毯・キリム | Comments(2)
2006年 07月 18日

礼拝用絨毯…手の文様&文字・数字

礼拝用絨毯には心のこもった落ち着いた文様が多い。
charsuqさんの『旅と絨毯とアフガニスタン』で味わいのある絨毯を紹介しているが、今回は礼拝用じゅうたんについて興味あるお話が載っていた。 産地も織りも異なるが、模様の話として載せてみよう。
★手の文様
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        ↑ヤズドの独特の渋みのある赤の絨毯である。(写真は暗いが実はもっと赤い)
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 ↑ かえでのような木の葉模様に手形がくっきりとついている。祈りの形を現した文様である。
サラート(礼拝)の中で≪サジダ≫は6つめの型である。ひざと額を床つける。シーア派の場合はモフル(素焼きの土器)をおきそれに額をつける。そのとき「スブハーナ・ラッビヤル・アッラー」を唱えながら行う。五指を揃え、鼻・額の順位床に付けるのだ。そうやって祈る気持ちをそこの表したとも思えるし、実際に手を置いてみるとしっくりとしたので実際にそこに手を置くように位置を決めて織ったとも考えられる。

≪追記1≫
 caffetribeさんから詳しい解説をいただきました。
 「ヤズド周辺はイランでもロナス(西洋茜)産地で、深みのある赤い色を出す染料は有名ですね。デザイン的にはバルーチ系のカウダニなどの祈祷用絨毯に時々見られるようです」
 また、手形についてはcaffetribeさん、charsuqさんからご意見いただきまして大変深められました。ファティマの手と見えるし、はっきりしないとされている本もあり、またイスラームの五行と関係あることも考えられるということです。

 
★文字・数字
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これは、練習じゅうたんだろう。今から十年以上前にふとカラチ空港で見かけた。見た時に、これは反転している・・・と思った。誰が作ったのだろう。子どもか?これは自分が買うしかないと思った。
 こんなわけで反転している文字入り練習絨毯は持ち帰ることになった。
日本で紹介するイスラームのものに反転写真を使った間違いが多いことを以前に述べたが、実はこのような織物にも時々間違いがある。ただし、一つの織物に正しい文字と反転した文字が見出せる場合は、間違いとはいえない。モスクのクーフィー書体と同じにデザインとして反転したものを置いて左右対称にする場合も考えられるからだ。

≪追記2≫
 反転文字について、charsuqさんよりコメントをいただき、とうとう読み方までわかりました。2006-07-23絨毯の反転文字の記事にまとめさせていただきました。

★今回のこの記事については、本文よりもこの下のコメント欄のほうががcaffetribeさんとcharsuqさんによって充実していて本文より断然おもしろいです。ご覧ください。

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by miriyun | 2006-07-18 23:05 | 絨毯・キリム | Comments(7)