タグ:文様の話(植物文様・動物文様・組紐文様など)

  • ペルシアンアート*植物文様(6)
    [ 2014-10-24 07:06 ]
  • ペルシアンアート植物文様(5)
    [ 2014-10-09 07:06 ]
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    [ 2014-10-03 00:25 ]
  • お詫び&ペルシアンアート*植物文様の一歩
    [ 2014-10-02 18:15 ]
  • カザフスタンのウェアと世界遺産の動物文様
    [ 2014-02-16 12:29 ]
  • ブドウ寸話
    [ 2013-06-01 06:33 ]
  • アジアの東と西のブドウ紋
    [ 2013-05-30 04:01 ]
  • アカンサス(2)・・・大きさ実感
    [ 2013-03-29 16:37 ]

ペルシアンアート*植物文様(6)

 時々継続、ペルシアの植物  


余り物の色鉛筆だけで塗っているので変化がない。画材屋に行けばいいんだと思いつつまだ行けてないので、しばらくはこんな色で試し塗りしてみる。


だが、今やっているのは、どんな花があり、どう描いていくのか。
描く過程を見るために補助線を残している。

一つ一つ描きながら納得しながら進んでいきたい。

しかし、どれだけ複雑になっていくのやら。
これらはまだ正面から見た花なのでまだ形がとりやすいが、横からの花がさらに難しいので先行き不安。


それでも、やっとフリーハンドでここまできた。
ラインはまだよれよれしていて、植物の生命感には程遠いけど。

◆そして、こちらはほんまものの職人さんの手によるペルシア絨毯の下絵。

絨毯の織り手に対する指示書にあたる。
この中にも、葉の先がクルリンとなっているのや、これまでに練習してきた花が入っている。
そう確認できただけで、
ペルシアの植物にほんの少しお近づきになれたような気になる・・。



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by miriyun | 2014-10-24 07:06 | Comments(11)

ペルシアンアート植物文様(5)

植物はどこでも文様になっている 

初歩を独習中。


 世界にはいろいろな植物画がある。どんな植物が多いのか、環境はどうなのかということで発達度がちがってくるが日本を含めてたくさんの植物デザインががある。
 トルコ細密画の場合はは小さな紙面を微細に作り込んでいくものでだった。トレーシングペーパーに原画を芯の硬い鉛筆で寸分違わず写し取ることができれば半分は終わったようなものと教わった。実に細かく出来上がりは至極美しいもので自分でもそれを使って作品作りをしたことがある。

ペルシアの植物画は緻密さはトルコほどではない。おおらかに描きたいがこれまで葉先や茎がきもちよ描くことが出来ないでいた。


今は原画を前にして見ながらスケッチブックに描いているので、
    細かく見ると茎の幅が揺らめいていたり・・・
        それでものびやかにフリーハンドで描いていることを今はたのしんでいる。

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by miriyun | 2014-10-09 07:06 | Comments(2)

ペルシアンアート*植物文様(4)

1.初心者アートなう 


このあたりの花はまだまだ初心者用。

ちょっと派手目な色を塗って明るく!

しだいに茎や葉の動きがわかってくる。



2.選択肢があるということ・・・入院閑話・ 
 もうすでに元気になったから、こんなことを書いていられるのだが、健康を損なうと、平常時には考えられないくらいに選択肢がなくなる。仕事は行きたくても休まざるを得ない。家でのんびりTV録画を見ることも、ましてや2年に一度の作品展を楽しめないなんて・・・。

 点滴なんて繋がっていると病院生活していても何にも楽しみなんてない。見舞いに来てくれてありがたいが、何を持っていくと問われて、はたと困った。普通ならフルーツの名前を言ったりするところだが、食べてはいけない制限が出ていると、何も言えない。

 だが、何もできない選べない生活の不自由さを嘆いていても仕方がない。
可能な範囲でも前向き思考でいなくてはと思う。それにしても食事時間には同じ部屋の人は食事が運ばれてきて食べている。こちらは栄養は点滴で入れられているとはいえ、何とも寂しい。
 そこで、お茶とスポーツ飲料を並べてのどが渇くとお茶を飲み、食事時間やなんとなく口寂しくなったら、スポーツ飲料を食事代わりに選択してその甘味を味わった。また毎日お茶は伊右衛門・綾鷹・生茶・十六茶、スポーツ飲料は交互にアクエリアス・ポカリスェットと変えて変化をつけた。こんなものでも選択肢を設けて自分の気持ちで選択できるというだけでも何もしないよりはいい。
 家族には「寂しい選択だ!」と言われたが・・・・。

選べる範囲で選べることは大事だ。そこには意志が働くし、何を欲しいのか考えることをする。
なされるままではなくて、カーテンで仕切られた自分の部屋を与えられたと思って、ある程度の時間は自由に過ごせるのだと前向きに考えた。
 すると次に欲しいものが見えてきた。
選んだのは本でもテレビガイドでもない。スケッチブックと鉛筆、竹ペン。その結果がこのペルシアの植物文様なのだ。そしてスケッチブックの途中には密かにカリグラフィーも書き込んだ。仕事の今後のヒントも書き込んだ。時間を持て余すことなんかなくなった。一日の過ぎるのがはやく、人の食事時間も気にならなくなった。

 管でつながった生活は不健康という名のものにつながれたようだ。
でも、例え飲み物一つでも何かを選択したり、  スケッチブックにいろいろなことを書き始めた時から主体性を取り戻すことになった。
 そういう意味でスケッチブックを手に入れ拙いながら絵などを描くことはとても意味あることだったように思う。
 

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by miriyun | 2014-10-08 04:01 | Comments(2)

ペルシアンアート*植物文様(3)

花がむずかしい!
ペルシアンアート・・・ここではペルシア絨毯や装飾に用いられる植物文様について描いている。

カクッと曲がる茎に慣れたところで、花を入れ始める。
花は左右対称形や円形に規則正しく並ぶものなので、その特色を掴んだうえで、
きちんと書かなければならない。

上から見た花の形は単純なものから練習してみるが、最初の4弁の花からもう花弁の形が決まらない!
ましてやその周りに積み重なっていく花弁の形も土台がきちんとしていないと微妙にずれたりしてしまう。
家にいるわけではないのでコンパスがないのがきつかった。
定規は、手元のプリペイドカードの不要になったものを定規として使用中。


少し書いただけで、すぐに茎と葉の中に投入。黒ペンを入れると若干それっぽくなってくる。

この伝統的な植物文様の中で、とくに描きたかったのがこれ。
ハートを曲線の茎が貫いていく。念願のハートを書いて色を塗ったら、充実感!!

~~~~~~~~~~~~~~~~
これを描いた日のお食事(なお、遡ってアップしているもので、今はこの時よりずっと日常に戻しつつある)
◆メニュー
 味噌漬け焼き ボイル野菜添え
 煮物
 錦巻
 すまし汁

    ↓


  味噌漬け焼きってどれ?
   探してしまった!
    まんなかのそぼろみたいのがそれだった~

 錦巻は、ゴマダレのホウレンソウやわらかめに変更になっていた。

 みなさん、おなかは大事にしましょう!
       

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by miriyun | 2014-10-06 05:20 | Comments(2)

ペルシアンアート*植物文様(2)

ペルシアンアート*植物文様

いろも塗ってみた。先端部分のくるりんが可愛い。

葉が何枚か重なってくるという発展型

葉は何とかカーブが予想がつけやすいのだが、花のカーブはうまく表わし切れない。どうも間延びしてしまう。

つぼみはするっと長いから描きやすい。
  ほんのり色入れしてみた。
たったそれだけで、
     スケッチブックの上で植物が呼吸し始める。


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by miriyun | 2014-10-03 00:25 | Comments(2)

お詫び&ペルシアンアート*植物文様の一歩

◆お詫び

しばし不調で身体を休めています。
最近は風邪もひかないほど健康に自信があったので、油断して心身ともに酷使してしまったようです。

もうすでに10月。
9月はブログの更新もほとんどできず、滞っております。
 かろうじてお知らせしたアラビア書道展「砂漠の薔薇2014」には、437名の方のアクセスをいただき足を運んでいただいた方もかなりいらっしゃったと思います。書道展関係の皆様、見に来てくださった皆様、今回、初日のわずかな時間以外は、ほとんど何もご説明もできず役にも立てずに申し訳なかったです。

 いろいろな分野で書いていながら、それぞれの読者にもなかなかコメント対応できず申し訳ありませんでした。

また、スローペースですが、ぼちぼちと書いていきますのでよろしくお願いいたします。
                                              miriyun

~~~~~~~~☆~~~~~~~~~☆~~~~~~~~

初めの一歩 

何もしていない状態が続くと心理的につらくなるたちらしい。
体調がひと段落したところで、
スケッチブックを前においてみたら、
自然に鉛筆を手にした。


童子のような気持ちで丸や葉の形から描いてみる気になった。
以前から、基本からやってみたいなと思っていたペルシアンガーデンの素材

    まずは、はじめのいーっぽ
       ということで、不調ながらも一歩を踏み始めた。


 独特の葉先の反り返りが、いかにもペルシア文様らしい。
オヤッ?
思ったより楽しいかも
   -----初心者はまた浅く歩み始めてしまった

◆近況

ちなみにこの日の食事はこんな感じ。

               御飯とおかず



               全部、水や〜ん!!

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by miriyun | 2014-10-02 18:15 | Comments(8)

カザフスタンのウェアと世界遺産の動物文様

質問があったので、抱えていた写真でお答えを。

ご質問は、カザフスタンのスピードスケートウェアの文様についてなのですが、ググっても写真が出てこないし、スピードスケートを録画もしていなかったので、開会式のウェアと同じ流れではないかと推測してお答えします。
 (でも、スピードスケートの選手のウェアの文様が写っている画像があったらおしえてください・・解決しました。下の方に記載)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

1.カザフスタン開会式のウェア  
 実は開会式で民族衣装を見るのが好きな自分は夏のオリンピックではかなり深く選手入場の行進を見ている。冬はどうかというとスキーウェアやダウンウェアのような服装でおしゃれかどうかというのはあるが、民族や国の特色をあらわすものは少なくて、録画を止めてみるものは少なかった。
 

その中で、あれっと思ったのがカザフスタンだった。

なぜなら動物に見えたからだ。動いている人の中のピントもあっていない服の文様を見るのは難しいが、牛と判断した。
 なぜなら、カザフスタンでこの文様を見たことがあるからだった。


2.カザフスタンのタムガリ岩絵群
 今から〇〇年前、ロシアがソ連だったころ、当時のソ連の一部であったカザフスタンのアルマアタ(現在はアルマトイと都市名が変わっている)に行ったときに見たのがこれだ。
 耳から聞いたことはすぐに忘れてしまうのに、こういうビジュアルは妙に脳裏に残るのだ。それ以来、ここのことをブログに取り上げたことがないのだが、頭の片隅にこの岩絵は残っていたので、ソチの選手入場を見ながら一致した。


 アルマアタのカザフスタン博物館で青銅器や黄金を用いたスキタイ文化の展示とともに岩絵の写しを見てきた。スキタイ文化よりもずっと前なので極端に足を折り曲げたスキタイ独特の様式化はしていない。
 もっと素直に自然界にある動物の姿をしている。

カザフスタンの古い先史時代の誇りでもある岩絵には角の立派なうしに頭が太陽のような人に頭がごく小さい点になっている人が描かれていた。
自分の印象では牛の頭にのった形で描かれている人が牛を仕留めるような英雄なのであろうと感じたものだ。(こういう博物館はキリル文字でしか解説がないので、そうやって想像するしかなかったのだ)
 しかし、後に調べてみたらこれがsun-headと呼ばれる太陽神を表していた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆ところで、最初のご質問のスピードスケートのウェアの絵について、
早速コメントで教えてくださった方がいて、ず~っ探していったら、ようやく文様が鮮明に見える写真を探すことができた。感謝です!
 

カザフスタンのスピードスケーター
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
きれいな空色はカザフスタンカラー。そして、黄色で描いている線描は、まさしく岩絵。そしては私がかってみてきたのと同じsun-headの太陽神が大きく描かれている。また、狩猟民・鹿・戦う人など、人類の歴史を刻んだ岩絵からの絵だった。太陽神からしっぽがでているようだが、これについては何らかの研究資料を見ないとわからなそうだ。 
 尚、国旗は空を表す空色に中央に太陽と鷹があらわされている。
イスラームの国は一般的には月や星を使って国旗を表すことが多い。ところがここでは太陽を中心に置いている。これはイスラームが入る遥かに昔からのこの国の太陽信仰と関係があるのかもしれない。


 これで疑問は一応解決。私が開会式で見たウェアも、ご質問いただいた方のみたスピードスケーターのウェアも一貫して岩絵という文化遺産でトータルデザインされていたのだった。

3.世界遺産登録・・・カザフスタンの誇り
 これは紀元前14世紀以降に描かれた岩絵であった。場所はアルマトイから北西180kmのところにあるタムガリ岩絵群で、なんと5000もの線刻の岩絵が残されているのだ。
 世界中に実は岩絵はあり、有名なところではアルタミラやラスコーの岩絵は誰もが知るところだが、リビアやアルジェリアにも大規模なのがある。中央アジアにもたくさんある。しかし、ここは中央アジアで最も規模が大きく研究が進んでおり、そしてsun-headを持つ太陽像という特徴を持つ遺跡であった。そして、周辺に残る住居や祭祀場の跡とともに中央アジアの傑出した文化遺産であると認められ、2004年に世界遺産に登録された。

 ◆今回、この動物文様を入れたウェアをきてきたのには、世界遺産を誇りに思うカザフスタンの気概が含まれていたのだった。
 そしてカザフスタンは、このソチでデニス・テンがフィギュアで銅メダルを得たことで、
岩絵以外にもカザフスタンの誇りを一つ増やしたことになった。

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by miriyun | 2014-02-16 12:29 | 中央アジア | Comments(4)

ブドウ寸話

ブドウ寸話 in 東大寺ミュージアム
新しく開館した東大寺ミュージアムのエントランスを入ったところにさりげなくこんなのが飾られていた。




ブドウつる草をくわえた鳥である。
    正倉院御物の中のモチーフで、金鈿荘太刀(きんでんかざりのたち)といい、

↑ 「美術 天平」より引用
どんなに優れた意匠もこのように錆で青銅部分が腐食し、金は残っていても輝いていない状態になると
本来の光や輝きがわからないものである。
よほど想像力をたくましくしないと当時の正倉院御物の見事さは感じられない。

が、それが現代工芸の力でよみがえったようだ。

レプリカとしての展示品ではなく、単なる壁飾りなのだが、この意匠はミュージアムのエントランスに真にふさわしい天平の息吹をかんじさせる意匠だった。
落ち着いた色の中に金であらわされていて、思わずうんうん、いいなあと思ってしまった。
エントランスなので外の空の色や木々の影などが写っていてそれもいい。

 そう、東大寺におさめられているものは文様だけでも宝なのだ。
こうして現代の建物に飾られても古臭さを感じさせない。いいものって永遠の命を持っている。
などど、心の内でつぶやいたのだった。

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by miriyun | 2013-06-01 06:33 | Comments(2)

アジアの東と西のブドウ紋

東の果てで・・・奈良薬師寺のブドウ紋   
奈良で目にするものはどこかしらで西の国とつながっているものが多い。中国はもちろん、もっと先のシルクロードを通して伝わってくるものが多い。

 葡萄唐草文といえば薬師寺金堂の薬師如来須弥座が代表格。

 以前に取り上げたブドウ紋はイラスト化されたものだったが実際は金属製であるので、その写真で見たいものだが、写真はおろか立ち止まって見ることもできない程、薬師如来像前は素通りしか認められていないので台座をのぞく暇もないのでこの見事なブドウ紋をじっと見たくてもかなわない。

ところが、現地の別の講堂には複製があったのだ。
     それによってやっとじっくりとみることができた。↓


薬師寺のブドウ紋はつるの間をブドウの葉とブドウの実が交互に現れる。葉はかなり写実的で美しいが実の方は、葉の外形をそのままにして実が葉に包み込まれるように描かれている。だから、葉が1パターン、実が1パターンしかないのに、連続文様として成り立っている。植物の奔放な動きをある程度パターン化してつなげて行くのが文様だが、ここのぶどう文様はことにそれが顕著だ。

西の果てで・・・シドンのブドウ紋

シドンは紀元前13世紀からのフェニキア人の街。シドンはアラビア語で「漁場」「漁師」を意味する。ギリシャ人は「花に富む街」と呼んだ。
王たちの石棺がみごとなほりがほどこされているのだが、その一つに彫り込まれたブドウ紋。

石棺がつくられたのは紀元前4世紀前後、それにたいして、ブドウ紋がくっきりと表された薬師寺がつくられたのは紀元後8世紀だから、それまでブドウの文様はその土地土地で微妙な変化を遂げながら伝わっていったのだ。

 なお、このブドウ紋のある石棺は、さらに西の果てのイスタンブールの博物館に収まっている。

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by miriyun | 2013-05-30 04:01 | Comments(2)

アカンサス(2)・・・大きさ実感

アカンサスの葉   
アカンサスは古代ギリシア・ローマで多用された装飾のもとであるのに案外地中海周辺で見かけることがない。ヨーロッパではヒツジやヤギが食べつくしてしまうともきいているが、そのせいなのか。
 日本でハアザミというくらいで、アカンサスという名前にもトゲという意味が組みこまれている。葉の先端のとがっているところがよほどのトゲかと思いきや、実は夏に出てくる花の苞(ほう)がまるで食虫植物のトゲのような形なのだった。

 奈良で発見された鹿に食べられないためにトゲを増やした植物のように進化していればこの植物も食べつくされることはないのかとも思った。だが、実際の大きさは想像以上でこんな葉のすべてにトゲに変化することは無理だったのだろうと考え直した。

 なかなか大きいアカンサスに出会えないでいた。ところが意外なところで見つけた。



わさわさと茂るアカンサス 
鎌倉の光則寺敷地内の土手にはヤマブキが今咲き誇る。
見て歩いていると、ヤマブキの下に押されながらつやのある葉が生えていた。花の寺光則寺ではどの植物ものびのびとよく生えている。

ヤマブキの和のイメージとは異なる葉だと思いながら進むと、さらに大きな葉がワサワサと茂っていた。
それはなんとこれまで探せずにいたアカンサスだった。


◆そう、だいぶ前にローマ建築の柱頭に現れる葉として以前に紹介したが、ごく小さな株を植物園で見ただけなので、のびやかに育ったアカンサスを見てみたいものだと思っていたのだ。
 うれしいので、そのワサワサ感をたっぷりと入れながら、以前の続きとして今度はアカンサスの大きさ・のびやかさ・装飾性を見直してみたい。

 こちらはエフェソスのよく形が残っている柱頭。遺跡の柱は青空によく映える。
アカンサスはギリシアの国花とも言われるが、その割には少ない。以前はたくさん自生していたからこそ、文様・彫刻に多用されたのだろう。
 夏場乾燥して暑いのが地中海だ。その周辺国ではこのアカンサス・モリスは濃い緑大きなつややかな葉をぐいぐい伸ばす。

 いくつかに葉先が別れている点も装飾的によい。



ボスラー遺跡の劇場内の柱頭。平面に彫刻しても大ぶりで生命力あふれる葉になる。

こちらは柱ではなく何らかの台座。オリーブの輪の飾りを中央にして、角にはアカンサスの葉を装飾彫刻しているが、角を飾るにも一枚の葉で角全部を装飾できる。こういう肉感的な迫力のある彫刻はいくら大事な植物であってもオリーブや小麦ではできない。
 彫刻にするにはやはり生命力や力が籠められる植物がいいのだ。
 おそらくギリシア・ローマ文明の時代を通じて、こうした地域におけるもっとも装飾に適した植物だったのだ。


最後にこの葉の長さを縦に見るとゆうに60cmは超えている。根元から長さは1mはある。よくここでのびのびと育ったものだ。

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by miriyun | 2013-03-29 16:37 | Comments(4)