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逆光のシェイク・ザーイド・モスク(19)

シェイク・ザーイド  

太陽を背にした逆光のシェイク・ザーイド・モスクに感ずるものがあったので、太陽とともに撮影した。

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                                    ↑ (クリックすると大きい画像で見ることができます)

   
 ナツメヤシは砂漠の地であることを思い出させ、

      ドームのやわらかな曲線はイスラームの地であることを雄弁に語る。
     
  ◆高い塔を見上げつつ、
     気高い理想とたくましい牽引力でこの国をつくりあげたシェイク・ザーイドの精神に思いを馳せた。

     (彼は今、この大きなメインドームのあるモスクへの入り口の手前右にある廟に眠る。
      そこだけが写真撮影禁止になっており、だれもがそっとその前を通り、カメラを向けることもない。)
    
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by miriyun | 2011-06-04 19:28 | U.A.E. | Comments(6)

中庭に咲くユリ・・シェイク・ザーイド・モスク(18)

花のテーマの中庭を歩く   

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モスクやマドラサの中庭というのは土のある庭のことではない。大理石のピカピカの床がでてくると、そのうち幾何学的文様が色の異なる大理石で表されるようになった。ローマ時代の邸宅はモザイク全盛であったが、モスクではさほど使われない。
ましてや中庭という広いところではあまり考えられない。アブダビのシェイク・ザーイド・モスクの中庭はとくに広い。
その広い床の周辺部にユリの花などが広がる。

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ここはヤマユリやカサブランカのような大ぶりの百合が細かなモザイクで表現されている。ただし、1cm未満の立方体のピースを図柄に合わせてはめ込んでいくローマ風モザイクではない。四角に仕切れているので、工房で四角の下地にやや大きめな石をセッテイングしてから、現地に運び入れているのではないかと思う。

≪追記≫*質問があったので探してみました~~~~~~~~~~~~~~~~~
 ◆ここであえてコントラストの強すぎる写真を見てみよう
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 色石は大きく文様に沿ってカットし、白地は定型ではない四角形で埋めている。

花はパルチーン・カーリー(貴石の象嵌)型の細工であり、周りの白部分はモザイク仕様となっているのだ。

これがふつうには真っ白に見えるのであるが、細かく見るとやはりすごいことになっている。
これだけの文様を切り出す色石を見つけること自体が大変なことであろう。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

どんな手法にしろ、これほどの場所をユリの花園にするのに、どれほどの人手を要したのか想像も出来ない。

様々な装飾の緻密さにうめいたあとに、たいていの人はこの中庭にやってくる。
そして、蓮のうてなならぬユリの花園にいだかれて、
刻々と色が変化する大空を背景としたドームやマナーラを今一度望むのだ。

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by miriyun | 2011-06-02 07:12 | U.A.E. | Comments(8)

4本の塔・・シェイクザーイドモスク(17)

塔を中心に   

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シェイク・ザーイド・モスクの大理石の中庭には、たくさんのドームと列柱、そして4本のマナーラ(ミナレット )が聳える。
どれも真っ白なので、うっかりしてしまいそうだが、塔こそはもっともオリジナリティの高いところ、見逃すわけにはいかない。
壮大ながら、緻密なこのモスクの塔はいかなる物か?

まず最下段はマグレブのモスクの塔のように四角な塔である。あぁ、しかしマグレブほど骨太などっしりしているわけではない。クアラルンプルのマスジド・ネガラの塔の下部に似たシャープな四角柱である。そこに二段にアーチ型窓がありアクセントになっている。

☆マナーラの構造

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二段目は八角形の塔だ。モスクの外壁の一部として存在し、四角柱から八角柱が立ち上がっているものとしては、古くはウマイヤドモスクの西の塔があった。マムルーク様式であった。

さて、その上、三段目はトルコにもおおい円柱型である。

4段目は円柱の変形バージョンで小さな古代型円柱8本が装飾的円柱として使われている。
その上には金の尖塔でその上にさらにイスラームの月がある。
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金の尖塔は、金とガラスによるモザイクになっている。 


◆ この5段に及ぶ真っ白で先端が金色の塔は、高さも107mある。
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                                                          ↑ (クリックすると大きくしてみることができます)

それが4本建っている。マレーシアのシャーアラムのブルーモスクの塔の高さには及ばないものの、シャーアラムは幾何学的要素が強く男性的であるのに対して、シェイク・ザーイド・モスクのデザイン性は豊かで優雅でもある。


そして、これだけの高さの塔が飛び抜けることなくしっくりとシェイク・ザーイド・モスクの全景の中に馴染んでいる。
これこそが、全体の規模が如何に大きく、建築美を追求し尽くしたかがわかる事である。

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by miriyun | 2011-05-31 07:51 | U.A.E. | Comments(10)

ガラスの扉・・・シェイク・ザーイド・モスク(16)

 このモスク、長く中断してしまったが、ようやく再開するきもちになれた。

金とガラスとの扉    
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モスクのオープン礼拝室と主礼拝堂の間のガラスのドアは幅12.2メートル、高さ7メートル・約2.2トンの重量がある。枠は金で、ガラスはテーマの花をイメージした装飾ガラスである。
扉の奥がミフラーブで、主礼拝堂に入りきれずにこの礼拝室にいても、この扉を通した向こう側にミフラーブが見える。

上から下まで見渡せば

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イタリア白大理石と象嵌花のデザインがガラスの扉の周りを華やかに飾る。

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床には日本にもなじみのある朝顔のなびくさままで、ずっと連なっていく。
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by miriyun | 2011-05-30 07:17 | U.A.E. | Comments(6)

サラート絨毯考・・・モスクと絨毯(6)シェイク・ザーイド・モスク(15)

モスクの絨毯の役割
  ここまで見てきたように、モスクの絨毯は明らかな役割を持っている。

1.心地よくぬかづいたりくつろいだりするにはどんな絨毯でもよい。
  その意味で最も良い例はウマイヤドモスクだ。
最も歴史あるウマイヤドモスクの場合は、どうして礼拝位置がないのだろうかと、考えてみた。
おそらくとくに古い建立であるため、もともとモスクに計画的に敷かれた専用絨緞がなかったのかもしれない。そして1300年もの年がすぎる間に寄進される絨緞で賄うようになったのだろう。

それで困る事はないのか?

困ってはいないようだ。最新のシェイク・ザーイド・モスクには及ばないとはいえ、伝統的モスクの中では圧倒的な広さと開放感があるモスクである。また、どこの人も拒まぬ心の広さと人々の暖かさがある。
そのためか、整然と並んでいる感じはないのだが、思い思いの場で祈り帰って行く。
場所は街のど真ん中、スークの突き当たりなのだから、日常生活の中に祈りがある。
観光客もどっさりくるが、それが気になるほど狭いモスクではないのだ。

   ☆ 真新しい一枚絨緞を敷きつめる資金も湾岸の国のようにはいかないだろうが、
   その必要もなさそうなところがウマイヤドモスクのひときわ優れたところだろう。
 

2.礼拝位置をあらわす絨毯
  しかし、出来るかぎり大勢の人や不慣れな人・言葉が通じない人などいろいろな場面があっても平らかなる気持ちで礼拝する為には、礼拝位置の基準があった方がより良い。
 そのためミフラーブ型やボーダーを絨毯に入れるようになったのだ。

だが、位置を入れるということは、おのずから絨毯の文様の可能性を狭める事になる。
     それがミフラーブ文様であり、
         ボーダーという枠だった。
 かろうじてそれらの中に僅かな植物文様や幾何学文様が取り入れられるのがわずかに残されたモスク絨毯の個性だった。

ところがシェイク・ザーイド・モスクの絨毯は違った。
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 このモスクの絨毯は世界最大の絨毯であるばかりでなく、更にサラートの位置も示し、かつそのラインは絨緞のデザインをじゃましない。このラインを私の心の内では「隠れボーダー」と呼んでいる。これまでなかったペルシアのシャーアッバース文様を多用した世にも華麗な絨毯を表出したのだった。
 それも絨毯を知るものならナルホドと思える方法~自由なデザインで織り上げておいて、仕上げに刈り上げるときにボーダー分だけ毛足を長く残す方法~でやってのけたのだった。

 そういう意味でシェイク・ザーイド・モスクの絨緞には、
      これこそがサラート位置を示す究極の絨緞ではないか・・・と感嘆させられたのだった。

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by miriyun | 2011-03-01 17:34 | Comments(6)

塔一望・・・シェイク・ザーイド・モスク(14)

   花のデザインも大きさも世界一の絨毯を見たあと、その熱くなった思いを冷ますべく、中庭に向かう。

列柱回廊からのミナレット
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列柱回廊から中庭を望めば、逆光ながら雲たちに囲まれたミナレットが待っていた。

       美しいと、うめく声がのど元まで出かかった。

             その印象の一端でも写真で伝えられたらいいな・・・・・ と、思うばかりだ。

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by miriyun | 2011-02-24 07:09 | U.A.E. | Comments(5)

世界最大のペルシア絨毯・・・シェイク・ザーイド・モスク(13)・モスクと絨毯(1)

 緑萌ゆる礼拝堂・・・世界最大のペルシアカーペット       
シェイク・ザーイド・モスクの主礼拝堂に戻ってみよう。
そこのシャンデリアと白い柱の下に広がるのはこれまでに見たことのないほどの見事な絨毯である。
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 このペルシア絨毯の文様、華麗にして多彩、オリジナリティーのある花文様がいかにもペルシア絨毯らしい。ペルシア発祥の絨毯文様と言ったら、華やぎのあるシャー・アッバース文様となっていくのであった。

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 シャー・アッバース文様をその通りに使うのでがなくて、一つ一つの花に様々花ながくみあわされ、しかも左右対称の固定化したものではなく、流れを生み出すような力がある。
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 じっくり見てみよう。
     これほど複雑な花文様を、かって見たことがあるだろうか。

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  シャー・アッバース文様の変形の中でもとびっきりの創造性を持つものだ。(ラインが見えるがそれについては下に解説)

重さ47トンの絨毯
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  アリー・ハリーキーによってデザインされたこの絨毯はイランのMashhadinの近くの小さな村で1200人の職人によって作られた。
 綿糸12トンにウールの美しく染めた糸35トンを織り込んだ重さ47トンの絨毯である。
 色あわせも完璧な美しさを示している。
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 ところで、絨毯に凹凸があるように見えるのは何か。
ここは実際に凹凸がある。この直線が浮いて見えるのには理由がある.

 絨毯は出来上がった後に大きな刃物で表面をなでぎりにするのだが、その時に礼拝に必要な幅を表す線を刈り残すという珍しいことをしたのだった。(通常はその線を色を変えて織り込んだり、お祈り用カーペットの形を織り込んだり、たくさんの絨毯を散在させたりする。)

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 この主礼拝堂だけで7126名の人たちがこの柔らかな世にも美しい絨毯の上で礼拝することができるのだ。。

 この広い礼拝堂に敷きつめられた絨毯は一枚カーペットである。1200人の手によって織られた絨毯は9つの部分に分かれた未完成のまま、2007年にイスファハンのイマーム広場に仮に並べてみたことがある。そのニュースは当時見たことがあったのだが、それがこれのこととは知らなかった。イランからアブダビに移送され、この礼拝堂の中で広げられていく。
 この時、イランからやってきた職人40人が4か月かかって縫い目が見えないように丹念な仕事で常いでいったのである。
 こうして、世にも美しい世界最大の絨毯が1枚につなげられ敷き詰められたのだった。
 

 
 精緻で独創的な花文様といい、大きさといい、質の良さといい、色の調和といい、、群を抜いて世界一の絨毯となったのだ。

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by miriyun | 2011-02-21 22:59 | U.A.E. | Comments(10)

天井と絨毯のコラボ・・・シェイク・ザーイド・モスク(12)

シェイク・ザーイド・モスクの礼拝堂の脇の部屋を見る。

女性の礼拝室      
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そして天井レリーフの細かいこと、細かいこと、花から花へとらせんが続き、らせんの中にさらに細かい植物文様がびっしりと入っている。木ではなくセラミックなど別の素材を使っているのではないだろうか。
 そして中心の花には照明(LEDライト)がジ入っていて、花の存在感を強めているのだ。

5弁の花弁と10角の星型のデザインになっている。

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このじゅうたんを敷き詰めたこの部屋、980人が礼拝できる十分な広さがある。窓も多くて明るい。
ただ、あまりいい色とデザインではないような・・・。
 でも、まあ、天井と絨毯のコラボレーションが見られる。


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絨毯の文様は5弁の花弁と10角の星型のデザインで天井と共通している。やはり花がテーマで、碧い花は窓ガラスに使ってあったテーマの花とほぼ同じようだ。

 もっとも自分としてはあまり好きとは言えない色合いだが・・・。
ここだけ、気合が入っていない気がする。あんなに白にこだわっているのに、ここは渋い色とさえない色の組み合わせなのだった。そして、天井は確かに緻密な模様だが、部屋に対して天井のち密さが重苦しい。
  う~ん、残念な部屋だ!


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by miriyun | 2011-02-21 05:48 | U.A.E. | Comments(2)

壮麗なる礼拝堂・・・シェイク・ザーイド・モスク(11)

 礼拝堂を見渡せば・・・
 アブダビで最も印象的、いや世界の中でも特筆するモスクとなったシェイク・ザーイド・モスク、正式には、このモスクの建設者の名がついている。
すなわち、ザーイド・ビン・スルターン・アール・ナヒヤーン・モスクである。
シェイク・ザーイドは『アブダビ建国の父』と呼ばれ、国民から尊敬される人物である。彼の構想は1980年代から始まり、初期の建築デザインが決まり、着工されたのは1990年代後半であった。

その礼拝堂の工芸の一つ一つを見てきたが、ここで、横に長い礼拝堂を見渡してみよう。
カメラの画角にすべては入りきらないがその雰囲気はわかるだろう。

 
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太い柱が6本でドーム天井を支える。そういう大きなドームは3つあり、その3つそれぞれから直径10mの世界一の大シャンデリアが下がっている。
色は遠くから見ると金であり、近くで見ると赤や緑の混ざった鮮やかなシャンデリアになっている。

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 大きな柱の下部がすべてこのように4本の真っ白で美しい柱によって支えられている。
そのため、上部は大きな柱だらけなのに、人の目線上には威圧感は感じられないようになっているのだった。

 壮麗なる主礼拝堂である。

  
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by miriyun | 2011-02-09 07:03 | U.A.E. | Comments(6)

貝の象嵌・金のヤシ・・・シェイク・ザーイド・モスク(10)

 貝の象嵌(螺鈿) 
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礼拝堂は巨大な柱で支えられているが、一本の太い柱は下部で4本の柱に分かれ、繊細な文様の入った真っ白な柱として見えるのだった。

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 その柱の光るつる草は、アワビ貝の内側の部分の螺鈿だろう。光りながらその存在を示している。

金のヤシ

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その柱の上の方には金で装飾が入っている。5段にわたる金のボーダー装飾の間にメインイメージとなっているのはナツメヤシの葉である。これを見ると、なんだか砂漠の国のモスクという感じでハイビスカスよりも落ち着く。

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回廊にずらりと並んだ花の貴石象嵌の列柱には金色の柱頭がついていた。あらためてそれを見れば、ナツメヤシの実が葉の文様の下にびっしりとなるナツメヤシイメージを表していた。

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by miriyun | 2011-02-08 07:08 | U.A.E. | Comments(6)