タグ:アラビア語のカリグラフィー ( 35 ) タグの人気記事

辰年に寄せて新年のご挨拶…アラビア書道年賀状

明けましておめでとうございます
 2011年・・・大変な年でしたね。まさかと思うようなことが次々と起きていくのをじっと耐えるしかない日が続いていました。年末の紅白では、明日や故郷をテーマにした歌が多く心がざわめきました。長渕剛さんの復興への思いはとうとう新しい曲を作曲するところまで行き、「ひとつ」という歌となり石巻の小学校で熱唱されていました。たくさんの人が思いを込めるってすごいことだと思います。 明日を見て一歩ずつでも進んでいく新年になることを感じました。

 個人的にも気持ちの上でも落ち込みましたが、お立ち寄りいただいた皆さんのお声を頂いてとても励まされました。また、訪ねさせていただいた先での創作されていく文章に工芸・アート・料理、これらを見させていただくと何よりも気持ちが高まりました。
 何もしない一日を過ごすよりも、何か自分の生活の範囲で無理なく淡々と進めていくことは、なんてすごい進展を見せるのだろうと気付かされました。勇気をいただき、暖かく伝わってくるものをいただいた2011年でした。こうしたブログを通してお付き合いいただいた皆様に感謝申し上げます。
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竜の書き初めでご挨拶

辰年…2012年、21世紀になってもう一回り、月日の巡るのはなんて早いのだろう。
年末年始もバタバタで、相変わらず落ち着かない生活のなか、かろうじて2日の書き初めだけは続いている。
*例によって、書き初めで、ご挨拶を・・。
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アラビア語のカリグラフィーがこの竜の骨組みで、それに足と背のギザを入れてみた。
テーマは振り返り竜。首さえ回せば、どこでもお見通しの龍。水神でもある竜に、地震・津波をにらんでいてほしい。そういえば、元旦の関東・東北で地震がかなり長かった。

復興も政治も・ユーロも・円も・外交も四方八方見渡さなければならないことばかり。
   見通す力が今こそ求められている。
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      クッラ・アーミン・ワ・アントゥム・ビハイリン
        毎年皆様が健やかでありますように! ・・・(文字の点のひとつは目になっています。)
      
        

★外交まで目配りするには自分の書いた竜では今ひとつ迫力がない。
そこで、目力と風格のある竜に登場してもらおう。
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古代、法隆寺におさめられた水瓶の竜首の目力、
1400年を経た竜、
      なんて古代のモノって力があるのだろうと見入ってしまう。

 『アラブの春』も草原をゆく野火のように広がったが、そのご、一年たってチュニジアは若干形を整えて、実際は権力をうまく分け合ってやっていかれるだろうか。
 エジプトのムバラク政権を倒した若者たちは、自分たちの意見を通したくても実は選挙の時期になってもその資金さえないので、思うように発言できる地位を目指せないでいる。
 シリアはまだなお、騒乱の地である。シリアの人々は無事だろうか、リビアは落ち着いてきただろうか。

 それやこれや、時を待つしかないことが多いのだが、こちらもまた注目していきたい。

では、
  皆様、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

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by miriyun | 2012-01-02 04:32 | Comments(22)

宮殿という名のホテル

可愛いドーム屋根のカリグラフィー 
アブダビ空港でアラビア語のカリグラフィーロゴを見つけた。

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 アラビア語では何というのか気になっていたホテルのロゴだった。
(ちょっと粗雑なトリミングは当方の粗雑さであって、実際はとてもきれいにデザインされたロゴである)
文字の延長線をアラブ風玉ねぎ型ドーム屋根風にデザインしているのがすてきだ。
 肝心の意味はというと、右の輪の中にカスル(宮殿)、左の輪の中にイマーラートゥ(エミレーツ)とあり、
英語訳そのままのエミレーツパレスであった。 日本で言うなら、《日本宮殿》というような言い方である。


国名を背負ったホテル・・・エミレーツ・パレス 
エミレーツ・・・UAEの国名を背負ったホテルということになる。
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 アブダビの街を見て歩いた時の海越しの眺めである。昼間は暑さの中で茫洋としているが、夜はライトアップされる。この見えている建築群を含み敷地が広い。夜にはライトがつき、それが海面に写り込むので素晴らしい眺めであるという。
  パレスはそれだけで豪華感があるのでホテル名にもよくつかわれるが、国名を背負っているとなるとそれなりの思いのこもったホテルに違いない。
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 じっさい、UAEではブルジュ・アル・アラブ(バージュ・アル・アラブ)の7つ星と並んで、このエミレーツパレスも7つ星と紹介されている。サービス面もケンピンスキーが行っているのでしっかりしている。
 これは大ドームが中央にあり、その下がメインロビーになっていて、大きな吹き抜けで天井まで金色使いの多い、荘厳な作りであるという。例の金の自販がある場所の一つでもある。

 ドバイ首長国のブルジュ(バージュ)・アル・アラブに対抗して建てたといわれ、アブダビ首長国が誇りとしているホテルである。
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by miriyun | 2011-11-27 19:19 | カリグラフィーを読もう | Comments(8)

カリグラフィーを読もう・・・シェイク・ザーイド・モスク(4)

 アラビア語のカリグラフィーを読もう!  

礼拝堂に入る前の部屋(ここでは便宜上、前室と呼んでいく)のドーム天井の装飾は十分に人を驚かす。

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ドームの中心に釣り下がっているシャンデリアの上部はガラスの清涼な透明感が美しい。可愛くさえある。ドーム内壁には漆喰と思われる複雑な文様の浮彫がびっしりとめぐらされている。
 その上の側面にはアラビア語のカリグラフィーになっている。下に向いている文字ではなく側面であること、そして全体の調和を重視した結果なのか、文字色が金色であることで、目立たない。かろうじて横から撮ったこれで見てみよう。

 書体は、ナスヒー書体。シャムスとカマルとあるので想像できる。しかも、珍しいことにコーランに書き混んである節番号まで入っている親切なカリグラフィーだ。ヨルダンの書家Mohammed Allamが書いたものと思われる。
 
 慈悲あまねく御方の章が書かれていた。
الشَّمْسُ وَالْقَمَرُ بِحُسْبَانٍ

ここは第5節「太陽と月は一つの計算に従い、運行し」・・・の意味
この5節の後に
 6節 草も木も、慈悲あまね御方にサジダ(礼拝)する・・
とつづき、礼拝堂からここまで人々が居流れて、礼拝することを考えると、この部屋にもふさわしい言葉となっているはずなのだ。残念ながら斜めになった文字はこの写真では読み取れない。この前室は見どころが多く、人も多く天井をじっと見ている余裕がないのだ。
 
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アラビア語のカリグラフィーは、あまりの装飾の多さの中でまぎれている感じが否めない。
なぜなら、文字が全体のデザインの中で装飾の一部であるとしているので、色を黒ではなくてその場になじむ色にしているのだ。   
 だから遠目に見て調和しているのだが、文字は意識しないと目立たない。だからあえて、文字に注目してみた。


 さわやか色のシャンデリア  
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このシャンデリア、アラブっぽくない。
中央部につり下がっている部分は明るく輝くライトだが、透明感のある色付けガラスの上の青や赤のガラス粒がきれいだ。これはイタリアのガラスを使って、ドイツがつくっている。

 とてもきれいなオリジナルデザインのシャンデリアであった。

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by miriyun | 2011-01-22 15:14 | U.A.E. | Comments(8)

アラビア語のロゴマーク

 アラビア語のロゴを読もう 
◆久しぶりにロゴマークが目に付いたのでクイズ形式で・・・初心者向けなので、文字になれている方はデザインを楽しんでいただこう。

*次のロゴはそれぞれ何とかいてあるだろう。
A:
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B:
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◆ヒント
1つ目のヒント・・・対象ヒント

 A・Bとも国名。


2つ目のヒント・・・文字ヒント

  アラビア語なのでいずれも右から読むが、最後の文字などは上にのせることもある。
  Aは、変形クーフィー体。文字に付随する点は3つある。
  Bは典型的なクーフィー体。右の縦棒がアリフ、次はラーム・アリフ

3つ目のヒント・・・歴史・地理ヒント

  Aの国の木は、パルテノン神殿等の天井・エジプト王朝の太陽の船・ヒジャーズ鉄道の枕木にまで使われ、現在は消滅しかねない危機に面している。
  Bの国は精悍で魅力的な王と世界一美しく聡明な王妃がいるといわれる。


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答え
A   レバノン
 لبنان 
   
正式にはアル=ジュムフーリーヤ・ッ=ルブナーニーヤだが、通称はルブナーンでありそのままこのロゴもルブナーンとしている。前の記事のジェイタのポストカードに載っていたもの。最後のヌーンが真ん中に乗せられて、ほぼ、左右対称に書いているのが面白い。
 各地に使われた木はレバノン杉。

B ヨルダン
 الأردن
正式名はアル=マムラカ・アル=ウルドゥニーヤ・アル=ハーシミーヤだが、通称はアル=ウルドゥン。
観光局のカレンダーに載っていたロゴである。この形の文字はモスクなどではよく使われている。
アブドッラー王とラニア妃の発言には聞くべきものがある。

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by miriyun | 2010-08-27 01:13 | Comments(2)

東京ジャーミイのレリーフ…カリグラフィーを読もう

 日本で美しいアラビア語のカリグラフィーを見ることのできる建物のなかでとくに身近に見ることができるのは東京ジャーミーだ。
 
大理石の東京ジャーミイ      


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 東京ジャーミイの礼拝堂はトルコ文化センターを通って2階にあたる部分にある。階段を上っていくと階段の上は日本で言うところの東屋風の建物になっており木のぬくもりがよい。
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ここから礼拝堂の入口を見る。

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そこからはもう礼拝堂の一部であり、大理石が敷き詰められている。ひろくて清々しい場所である。

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礼拝堂の入口の左右には、一段高くなったところがある。その前の壁には外におけるミフラーブが左右それぞれに穿たれている。

★東京ジャーミイのカリグラフィー     

玄関から右に広がる白い壁、そこのミフラーブ横に次のようなカリグラフィーがある。
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   ヤー・ジャッバール
意味は、「制圧するものよ」というような意味。日本語の意味だと強めの意味になっているかもしれないが・・。

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   ヤー・ガッファール
意味は、「 赦すお方よ!」というところだろう。アッラーの美名の一つに向かって呼びかけている。

 アッラーの美名、ここ東京東京ジャーミイにもこんなに大きな書として表現されていた。
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☆この東京ジャーミィではカリグラフィーは黒字にとどまらない。金文字もあれば、上記のような白壁に浮き彫りというものもあるのだ。この浮き彫り、じっと見てきたら深さ6~7mmも彫られていた。

 そのため、たくさんのカリグラフィーが飾られているのだが、過剰には感ずることはなくセンスの良い美しいジャーミィという印象をうける。それでいてじっくり見る人には、いろいろと語りかけてくれる・・・そういう魅力があるジャーミィである。

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≪追記≫
 11月22日、東京ジャーミイの礼拝堂を廻るツアーに行かれた方に伺ったら、
このジャーミーは日本の感覚・好みに合うように色やデザインを工夫しているという説明だったという。
 なるほど、だから日本人の感覚にぴったりと合っているのだと更にうなづいてしまった。


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by miriyun | 2009-11-21 18:34 | カリグラフィーを読もう | Comments(0)

ワーウが4つ連なるアラビア書道・・・東京ジャーミー

 代々木の東京ジャーミーは、トルコ国内のジャーミーのように大きくはないが、装飾面は全く手を抜いていない。
 その装飾面をいろいろと紹介してきたが、アラビア書道面がどうもアラビア語を打つのが大変なのであまりすすめていない。
 アラビア語を打つことはできるが行換えするとバラバラになる状態を放置しているために時間がかかりすぎ、これをつい避けてしまうことが多い。

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 さて、ミナレット(ミナーレ・マナーラ)に注目。
都会のビルの間においてもその尖塔はめだつ。
          そこに明らかにモスクがあるということをイメージさせる。

 ・・・・そういえば、このモスク、娘の社会の教科書にも載っていた。国際化の項目として東京にイスラム教徒が増えていること、いまではハラールマークのついた食品がたくさん売られていることなどまで載るようになった。

◆さて、そのミナーレの土台に近づくとさすがに厚みのある石でできていて、立派なものであるが、そこにアラビア語のカリグラフィーがある。

そのうち大きい道路側に面したところには、
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いつもの「アッラー以外に神はなし」に、さらに細かな字が間に存在する。
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これがすきまにある文字で、写真を横にしてみるとこのように見える。
上の段   アル・ハック(真理)、      アル・マリク(王)
下の段          アル・ムビーン

*アッラーの別の名前をあらわす。   


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ミナーレ(塔、ミナレット)の東側の土台のところにはワーウو             
が4つ並んだ印象深いアラビア書道を模している。

 *凡そ栄誉は、アッラーと使徒、そしてその信者たちにある。
 だが偽信者たちには、これが分らない。*
وَلِلَّهِ الْعِزَّةُ وَلِرَسُولِهِ وَلِلْمُؤْمِنِينَ وَلَكِنَّ الْمُنَافِقِينَ لَا يَعْلَمُون        

一番高い位置にバスマラを配し、4つのワーウを大きく書いてデザイン化している。
そのほかの文字はクーフィー書体を用いて表現している。

 いずれも、トルコの古くからのモスクにあるデザインを基にしている可能性がある。

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by miriyun | 2009-07-03 00:53 | カリグラフィーを読もう | Comments(6)

ハット・アラビーヤの切手

アラビア書道をハット・アラビーヤという。

 そのハット・アラビーヤの中には馬や鳥の姿に文字を入れ込んでいくものもある。
昨日、届いたザ・ジャパニーズ・ドバイを入れた封筒には鷹の姿があった。消印でジャマされてはいても明らかな書道である。
 
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鷹の羽根から胸にかけてアルイマーラート と書かれており、U.A.E.をあらわしている。

 よくぞエアメールとなって飛んできてくれたものだ。この出会いにも感謝!
     
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by miriyun | 2008-11-19 01:07 | カリグラフィーを読もう | Comments(12)

金箔のカリグラフィー

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  オスマン・トルコのカリグラフィーは、これまで発展してきた書体の充実度を高めると共にディーワーニー書体も確立させてきた。ここではカリグラフィーは多彩な発展を遂げた。

 これは葉脈の上に、金箔の文字を張ったものであり、19世紀の作品。書家はブルセヴィー・サアトチ・メフメット・エフェンディである。文字はスルス体を中心としているが、最下部はナアス・ターリーク体で横線を意識して書かれている。
下地はバラ・クワ・タバコ・栗・アイボリーなどの葉脈で、そのため透明感のある作品になっている。
 書家の技量だけでなく、金箔の工芸家の技量が高度で、それを愛でるスルタンがいて初めて出現した作品であるといえよう。
 
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by miriyun | 2008-05-30 05:15 | トルコ | Comments(8)

クイズの答&古代アラビア文字

 アラビア文字の元になったのではないかといわれる文字はいくつか存在する。イスラーム以前のアラビア半島の文字につぎのような文字がある。

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 これはイエメンに残る古代の南アラビア文字(正確には南アラビア地域で使われた古代文字)である。現アラビア文字の元になった可能性が研究されていたが、今はエチオピアの文字への影響を持った文字とされている。(アラビア文字の起こりについてはまた、後日述べる予定)
直線的で岩に彫るのもかくのも定規が必要そうだ。


 直線的な文字は現代アラビア文字の中にもある。

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 これはいつの時代も使われて今でも、盛んにデザインされる。何しろ真四角の中などにきっちり入れるには良い文字なのだ。

          クイズの答えは・・・・
                   ☆クーフィー体

意味は、ムハンマドの祝福  
読みは、バラカートゥ・ムハンマド

 あまりにも直線的なデザインなので、葦ペンや竹ペンでは書けない。定規で輪郭を書き、なかを塗ることになる書体なのである。唐草風の葉の紋様をつけたものもあり、何とおりものクーフィー体が存在する。
                        
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by miriyun | 2008-04-18 07:08 | Comments(10)

カリグラフィー・クイズ

カリグラフィー・クイズ
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 カリグラフィーはイスラーム地域ではモスクはもちろん、家庭の居間でも町の中でも見かけることがある。

 その中から、短い言葉でクイズを!

上の文字は
アラビア書道の中でなんと呼ばれているものだろう。 
1、4択問題
①ディーワーニー体 
②クーフィー体 
③スルス体  
④ナスヒー体 

2、中級者は、意味や読み方もお試しあれ!

答えは次回に!

◆なお、チュニジアのタイル文様がカリグラフィーの周りにめぐらされている。

 文様は、タイルに幅広の四分の一円が描かれている。その中にも弧がめぐらされている。その周辺に葉の文様が入り、いかにもこの国らしい。

 ここならではの黄色の入った軽快な色合いが地中海によく似合う。

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by miriyun | 2008-04-17 07:24 | カリグラフィーを読もう | Comments(0)