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『安らかなる魂』The Peaceful Spirit・・・アラビア書道作品

A Gallery of Arabic Calligraphic Works of Fuad Kouichi Honda
   ≪本田孝一氏Web作品展≫・・・ アラビア書道家・本田孝一氏の作品を紹介する特集

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Web作品No.42
『安らかなる魂』The Peaceful Spirit 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  
・内容:Holy Qur’an Surah ar-Fajr(The Dawn)27~30
  『コーラン』 暁の章27~30

・書体:Jaly-Diwany
ジャリー・ディーワーニー書体
・大きさ:縦210cm×横128cm
・材質/技法:(文字)レタリングゾル・ドローイングインク
      (彩色)アクリル絵の具
・制作年:2015年
・所蔵先: Islamic Arts Museum Malaysia
    マレーシア・イスラム芸術博物館
・撮影:M.Kobayashi


◆作者コメント:
「魂」はあるのであろうか。あるとしたらどんな形をしているのであろうか。形のないものとしても、どこにあるのであろうか。また、魂には感情があるのであろうか。
 コーランの「暁の章」という短い章の終りの3節では、「安らかな魂よ」と、直接魂に呼びかける崇高な言葉が記されている。
 「おお、安らかなる魂よ、喜び、満たされて汝の主の元に帰りなさい。汝は我がしもべのうちに入りなさい。そして我が天国に入りなさい。」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~                     

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by miriyun | 2017-01-25 22:07 | Comments(0)

『青の流砂』Blue Quick Sand・・・アラビア書道作品

A Gallery of Arabic Calligraphic Works of Fuad Kouichi Honda
   ≪本田孝一氏Web作品展≫・・・ アラビア書道家・本田孝一氏の作品を紹介する特集

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                       ↑ 画像の上でクリックすると大きくしてみることができます。(You can click this photo to see a larger image.)



Web作品No.41
『青の流砂』Blue Quick Sand 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  
・内容:Holy Qur’an Surah ar-Rum 40~60
  『コーラン』 ビザンチン章 40~60

・書体:Thulth style スルス書体
・大きさ:縦197cm×横330cm
・材質/技法:(文字)レタリングゾル・ドローイングインク
      (彩色)アクリル絵の具
・制作年:2015年
・所蔵先: Islamic Arts Museum Malaysia
    マレーシア・イスラム芸術博物館
・撮影:M.Kobayashi

・作者コメント:
砂漠にいた時、「流砂」というものを見たことがあった。
私たちがたまたまテントを張って夜を明かした涸れ川(ワージー)の傍にあった砂丘はひゅうひゅうと音を立てて一晩中流れていた。
風は絶えず砂の表面に吹き付け、砂を巻き上げていた。特に夜明け方は、砂丘は濃紺の世界に変わり、幻想的であった。 
    
               
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
                     以上、公式。


◆作品群を見てきて

 本田孝一氏の作品を紹介させていただいて、もう9年がたった。
 
 本田氏の作品の多くが美術館に所蔵されている。
大きさも美術館サイズで、これまでも青の砂漠・赤の砂漠や知恵の七柱など大きな作品が多いが、今回の『青の流砂』はまた格別に大きく、アトリエ全体が砂漠のイメージに包括されたようで初めて見たときに思わず感嘆の声を上げたほどだった・・・。

 本田氏も初めは作品も小さめで、アラビア書道の常道としての装飾も試していたということだ。
しかし、ある時サウジアラビアでの生活など自分の砂漠での経験を基にしたインスピレーションを作品に投入し始めた。章句のイメージデザインと深みのある色彩の上に、伝統的書法に基づいた文字がデザイン性をもってリズミカルに配置された。

 こうして、目で見ても読んでも魅了される作品となり、ここに章句のイメージを大切にしながら新たな境地の書道アートが完成していったのだ。
 以来、次々と創作される作品群に接し、こうして世界に紹介させていただいていることに身が引き締まる思いでいる。

 なお、まだ先のことだがマレーシア・イスラム芸術博物館所蔵の本田孝一氏の作品を日本の美術館で展示しようというプロジェクトが進行中で、作品展はおそらく来年2018年ということで、来年が待ち遠しい。


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by miriyun | 2017-01-22 08:38 | Fuad Kouichi Honda | Comments(4)

アラビア書道のある街

イスタンブール 
 街中を歩いていて、普通にアラビア書道作品が飾られて販売もされているのは、イスタンブールだ。3年に一度の国際書道コンクールを主宰するIRCICAもイスタンブールにある。


 街中での様子は(今は情勢がゆるさないので2年前のものだが)、

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旧市街をあるいているとこんなお店がいくつも目に入る。


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グランドバザールの本屋街
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葦の筆(カラム)やインク壺、筆づくりのナイフまで置いてある店が一軒。ここの奥でじっくり欲しいものを説明すると書体ごとの教本やエブルを出してきたりする。いいものは奥にしまってある感じがする店だ。

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左上に、スルタンの署名トゥグラーもかざられていたり・・・、興味深いものがある。周囲の書店ではアラビア書道の豪華本(日本円にして1万円以上の高いものが多かった)も各種あり、印刷もよいが何しろ高い。


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再度、書道文具店にて。
右端にチューリップの絵を背景にしたスルス書体のアリフ一つで作品にしている。
中央部にはチューリップ型にデザインしたマーシャアッラーが見える。
デザインはそれぞれが工夫するものだから真似てはいけないが、こういうのも作品になるね〜という参考にはなる。

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by miriyun | 2017-01-13 07:05 | Comments(8)

新年明けましておめでとうございます!! アラビア書道でご挨拶

*2017年を迎えて* 

 新年おめでとうございます。
   

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☆「あなたに毎年毎年健やかな年が訪れますように!」
クッル・アーム・ワ・アントゥム・ビハイル 2017・・・と書きました。
毎年、あなた方が善いこととともにありますように!
  (今年もよい年でありますように・・・という意味です)

 例年、二日にアラビア書道の書初めをしておりますが、完成までに時間がかかってしまいました。
黒いところは、点や記号も含めてすべて文字です。(足の指だけは書き足しましたが。)
羽根の中はエブル(マーブリング)です。


◆このブログも長くなりました。世界のあちらこちらの文化や自然の共通点や違いを見つめてきたのですが、近ごろの治安の悪化ですっかり停滞気味なブログです。

 それでもお訪ねいただきました皆様、ありがとうございます。長い歩みを知っているからこそのお言葉をいただいたり、作品展へわざわざお越しくださったり、嬉しいことがたくさんありました。 
また、新たなご縁でつながった皆様よろしくお願い致します。昨年初めてオフ会というものにも参加させていただき、とても楽しかったです。


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実は元旦の朝、ふんわりやさしい色に染まる富士山を見ました。
  藤色にかすかに染まる富士、おだやかな気持ちになれました。

    とても優しい色だったので、
    こんなところに翼や尾羽が長い鳥が飛んできたらさぞきれいだろうなと思ったのです。



実在の鳥ではなく、いざというときビックリするような尾羽を広げて幸せの種を振りまいてくれるようなイメージでつくりました。
ほんとに、イメージだけで恥ずかしいですが・・・。


どこを見ても不安な要素がいっぱいの世界と日本ですが、

 それでも美しいものは美しい
 アラビア書道・写真・世界のアート・フィギュアスケート・人・花

そういうものを見つめ続けて、拙文ながら載せていこうと思っています。

 行動もブログの掲載もスローで申し訳ありませんが、今年もよろしくお願い致します。
皆様に幸多からんことをお祈り申し上げます。


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by miriyun | 2017-01-03 11:01 | Comments(6)

『砂漠の雷』The Desert Thunder(1),(2),(3),(4)

A Gallery of Arabic Calligraphic Works of Fuad Kouichi Honda
   ≪本田孝一氏Web作品展≫・・・ アラビア書道家・本田孝一氏の作品を紹介する特集
(1)↓
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(2)↓
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(3)↓
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(4)↓
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Web作品No.37 38 39 40
『砂漠の雷』The Desert Thunder(1),(2),(3),(4)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~    
・内容:Holy Qur’an Surah ar- Ra’d (The Thunder)
『コーラン』雷の章 (1)1~9、(2)10~18、(3)19~31、(4)32~43
・書体:Thulth style
   スルス書体
・大きさ:縦214cm、横146cm
・制作年:1997,1998
・材質/技法:(文字)レタリングゾル・ドローイングインク
      (彩色)アクリル絵の具
・所蔵先:Islamic Arts Museum Malaysia
     マレーシア・イスラム芸術博物館

・コメント:砂漠でも雷が鳴る。雨が降る前だ。アラビア砂漠では2月の初めに雨の季節がやってくる。
漆黒の闇をつんざいて花火のように稲妻が走る。中には地面からも光の線が上がり空中で放電する。恐ろしい音が空間を支配する。
コーランでは雷についての章がある。雷は恐ろしい存在にあらず、雷はその光と音で神を讃美していると書かれている。何とコーランの素晴らしきかな。

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by miriyun | 2016-11-12 16:03 | Fuad Kouichi Honda | Comments(2)

『夕暮れの開端章(アル・ファーフィハ)』Al-Fatiha(The Opening Chapter) at Sun-set

A Gallery of Arabic Calligraphic Works of Fuad Kouichi Honda
   ≪本田孝一氏Web作品展≫・・・ アラビア書道家・本田孝一氏の作品を紹介する特集

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Web作品No.36
『夕暮れの開端章(アル・ファーフィハ)』Al-Fatiha(The Opening Chapter) at Sun-set
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  
・内容:Al-Fatiha(The Opening Chapter) at Sun-set 
「夕暮れの開端章(アル・ファーフィハ)」
・書体:Nastariq(Farisiy) style ナスタアリーク(ペルシャ)書体
・大きさ:縦81cm×横168cm
・材質/技法:(文字)レタリングゾル・ドローイングインク
      (彩色)アクリル絵の具
・制作年:2013年
・所蔵先: Islamic Arts Museum Malaysia
    マレーシア・イスラム芸術博物館

◆作者コメント:
 コメント:バックが青の開端章とペアーをなす作品。こちらはペルシャ書体で書いた。ペルシャ書体は線の優雅さが特徴。ペルシャ書体は夕暮れの空となぜかマッチする。

リンク⇒青の開端章
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
                       以上、公式。

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by miriyun | 2016-09-29 04:59 | Fuad Kouichi Honda | Comments(0)

『水の聖板』The Sacred plate of Water・・・アラビア書道作品

A Gallery of Arabic Calligraphic Works of Fuad Kouichi Honda
   ≪本田孝一氏Web作品展≫・・・ アラビア書道家・本田孝一氏の作品を紹介する特集



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Web作品No.35
『水の聖板』The Sacred plate of Water
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  
・内容:Holy Qur’an Surah al- Anbiya’ 19~35
『コーラン』預言者たちの章 19~35
・書体:Thulth style スルス書体
・大きさ:縦306cm×横125cm
・材質/技法:(文字)レタリングゾル・ドローイングインク
      (彩色)アクリル絵の具
・制作年:2013年
・所蔵先: Islamic Arts Museum Malaysia
    マレーシア・イスラム芸術博物館

◆作者コメント:
 この章の中には重要な言葉が含まれている;「神はすべての生きものを水から作られた。」水はすべての生きものの源である。水から生命が生まれたことは現代科学が証明している。いまだ科学が発達していなかった時代に示されたコーランの中にこのように深い真理が述べられているとは。
作品は、水のほとばしりに見立てて下から上に文字列を5本並べて書いてみた。

                    以上、公式
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

*<参考>
 ご質問がありましたので、ブログ主がご鑑賞の参考までに書かせていただきます。個人的鑑賞ノートといってよいものなので、興味のある方だけどうぞ。


 今回の作品は本田孝一氏による作品群の中でも異色の彩色のない作品である。
それは何を意味するのだろうか・・・。
 
 作者の「水のほとばしりにみたてた」という言葉の通り、伝統的スルス書体による文字列に圧倒される作品である。
 この文字列がどのように組み立てられているかを見ていこう。
右列から左列へと読み進む。水のほとばしりであるから、もちろん右下が最初の言葉にあたる。

右下から上へと次の言葉が連なる。スルス書体はもともと上に積み上げてあらわすことが出来る文字であるが、文字そのものの厳格なつくりを崩してはならない。その上で上へ上へとデザインして積み上げていくのであるから、作者自身の思いをあらわそうというエネルギーがなければこれだけの文字を完璧にデザインすることなどできない。しかも、この文字列がただ長く並んでいるわけではない。

 その文字群にリズムがあり、いのちが宿る。

 それは何故なのか?

 

ここで右の列に書かれた19節から22節までを並べてみよう。
(作品の中では19節の上に20・21・22節と上へと積み重ねられている。
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◇この文字を見て、何を感じるか。
世界中の詩にも意図されてあらわれるもの・・・それは「韻」である。

読まれるべきものとして(まさにコーラン、クルアーンの意味)構成されたコーランはかなり多くが韻をふむ。
とくにこの章ではヌーンという文字が各節の最後に現れる。読み方はすべてヤ〇〇ウ~ナ

 横に2~5文字くらいが並んではその上にも積み重なっていくこの作品において、ヌーンだけは一文字で表わされ、そこが節の切れ目ともなり、また「ほとばしる水」の切れ目にもあたる。
 そのヌーンが美しく揃ってデザインされているからこそのリズムであり、美しさであり、いのちを感じるところなのだ。

 だからモノクロの文字列からなるアートなのである。



◇最後に気になる水の節について。
右から4列目の一番下の文字列があり、そこにはこの節が書かれている。
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この中ほどに
  「神はすべての生きものを水から作られた。」という言葉がある。このことばのイメージが作品作りの基盤になっている。(この章の全体を知りたい方はこちら)


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by miriyun | 2016-09-29 04:29 | Fuad Kouichi Honda | Comments(2)

『星の王子さま』・・・星と砂漠とキツネの世界に入り込んで

 現在、川崎駅前で砂漠の薔薇2016アラビア書道生徒作品展が行われており、本田孝一先生・山岡幸一先生の作品と100点余りの全国から集まった生徒作品が展示されている。
 明日、9月25日まで。詳細は ↑ のリンクに。


1.サン=テグジュペリを改めて知る     
 敵国の飛行士でさえ尊敬していたという飛行機乗りで作家のサン=テグジュペリ。
実は彼の書いた『星の王子さま』は子どものころに読んでいた。
本が好きで気に入ると「小公女」や「ロビンソン・クルーソー」などを何度でもあきずに繰り返し読んでいた。後には山岡宗八やアガサ・クリスティなど気に入った作家の作品を読みつくすなど入り込んでしまう方だった。

 しかし、星の王子さまを読んだ時の印象はきわめて薄い。おそらく「ふ~ん」よくわからない話だなというくらいで忘れてしまったのだろう。
 だから、今年1月Audipleの朗読『星の王子さま』を聞いて驚いた(きっかけは決して文学的なものではなかったが・・)。低音ソフトヴォイスで語られる話に、子どものころとは全く異なる印象を受けて、心に沁みこんでいった。なんて深くて余韻が残るのだろうと、今更ながら世界の名作としての珠玉のことばに気付かされた。

 

2.アラビア書道作品へ 
 物語の中で、とくに耳の長いキツネの言葉と、砂漠の中での王子の情景が心の中でずっとぐるぐるしていた。ブログに書いてもおさまらない何かがあって、これは何かしらの形にして自分から出してあげなければいけないだろうと思うようになった。
 絵の技術のある方はさっとその想いを絵だけであらわせるだろう。
だが、自分にはそういう絵のセンスがないのでジタバタすることになる。
自分に何ができるかという中で、やはり、こうしたときは自分の最大のライフワークであるアラビア書道かなと思い至った。

 
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 かって、サハラで満天の星を見てきた時、日本に戻ってその時の思いを出したくてこんな星空を描いて、そこに文字を書いた。
 砂漠だけの絵を背景に書を書いたのはさらに2年ほど遡る。


◆だから、今回は別の手法で挑戦してみたくなった。

もう一つの趣味、写真を使うことにした。
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長時間露光の星空と砂漠を組み合わせて、文字を載せられるように明るさを調整した。

これで背景はできた。

ここにアラビア語版星の王子さま、(先生方に感謝です)。
一番抒情的なナアス・タアリーク書体(ファーリスィー、ペルシア書体ともいう)で書いていく。



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内容:「星がこんなに美しいのは、見えてもいない一本のバラのせいなんだ。 
 
砂漠が美しいのは、そのどこかに井戸を隠しているからなんだ。

家であれ、星であれ、砂漠であれ、
       その美しさをつくっているものは目に見えない。」



 アラビア文字はのびやかにあらわしたい。伸ばす文字を位置合わせしたいがためのデザインに一番時間がかかった。しかも背景を写真にしたので失敗できない。
 文字入れだけにしておけば、一番すっきりしている作品が出来上がりとはわかっているのだが、砂漠をイメージする線画を入れてファンタジー感もだしたいという想いが最初からあったので、その想いを遂げた。絵は、テグジュペリに大笑いされそうだし、砂漠の色が濃くて見えない、ごちゃごちゃしているという言葉が聞こえてきそうだ。


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 すっきりしていた方が美しい、それはよくわかっている。
 それでも、サン=テグジュペリが哲学的思考を託した耳の長いキツネ(フェネック)をなんとしてもこの作品に入れたかったのだ。
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 詩的で音が心にいい砂漠の井戸も表したかったのだ。

 なお、背景の砂漠に点在する樹木は砂砂漠で生きぬいている樹木である。木が点在する様子から、この下に地下水があることが推察される。そうすると井戸を掘れば水を得る可能性があると言える。『星の王子さま』には砂漠の滑車つきの井戸の話が印象深い場面の1つとして出てくるのだが、それにふさわしい背景として、この砂漠写真を選んだのだった。

*砂漠にあらわしたものたち(物語に出てくるのはキツネ・ヘビ・井戸まで)
     ・耳の長いキツネ(フェネック)
     ・物語の結末に登場するヘビ(ツノクサリヘビ)
     ・滑車付きの砂漠の井戸
     ・砂漠のバラ(アデニウム、石ではなくて植物の方の砂漠のバラといわれる)
     ・砂漠に住むフクロウ(ヒエログリフのMをあらわす文字にもなっているフクロウ)
     ・スイカ原種
    星空には王子が愛しんだ一輪のバラを・・・


時間不足で不満足な点が多いが、想いだけは伝えたかった。
そういえば、いつも自分はそうかも。技術が高いわけでなく、こう表したいという思いをただ作品にしてきたような気がする。

 サン=テグジュペリへの敬意と
    砂漠で見てきたものたちへの愛着とを込めて・・・。 
~~~☆~~~~☆~~~~☆~~~
                        

――――――≪追記≫――――――――――――――――
 アラビア書道の作品展は終了しました。
各地から集まった個性豊かな102点の作品群でした。
はるばるご来場いただいた皆様、ブログで読んでくださった皆様、
       o(*′▽`*)oぁりがとうございました。

    
             
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by miriyun | 2016-09-24 09:33 | アラビア書道 | Comments(8)

『タスビーフ(讃美する宇宙)』 Tasbih (Universe in Glorification)・・・アラビア書道作品

A Gallery of Arabic Calligraphic Works of Fuad Kouichi Honda
   ≪本田孝一氏Web作品展≫・・・ アラビア書道家・本田孝一氏の作品を紹介する特集
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Web作品No.34
『タスビーフ(讃美する宇宙)』 Tasbih (Universe in Glorification)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  
・内容:Holy Qur’an Surah al- Isla’ (Night Journey) 44
     『コーラン』夜の旅の章 44
・書体:Thulth style スルス書体
・大きさ:縦151cm×横127cm
・材質/技法:(文字)レタリングゾル・ドローイングインク
      (彩色)アクリル絵の具
・制作年:2011年
・所蔵先: Islamic Arts Museum Malaysia
    マレーシア・イスラム芸術博物館

◆作者コメント:
 アラブのベドウィン(遊牧民)は夜、旅をする。
昼は太陽光線が強すぎて行動できないからだ。私は、現地調査でサウジアラビアにいる時ベドウィンたちと何度か夜旅をしたことがある。暗闇の中を北極星だけをたよりに進む。北極星が今どこにあるのか常に見ていなさいと言われた。北極星のことを彼らは、「アル・ジュディー」(الجـــدي)と言っていた。どこかで聞いた覚えやすい名前だ。例えば「アル・ジュディー」を右に見て進んでいれば西に進んでいることになる。「アル・ジュディー」を見失ったら、あるいは雲で覆われた時は先へは進めない。そこで留まらなければならない。そのまま行ったら死の迷い路に陥る。

 アラビア語で「夜の旅」を表わす特別な言葉がある:「アル・イスラー」(الإســـراء)だ。
コーランの中には「夜の旅」と冠した章がある。その章の中には、コーラン全体で見ても最もすばらしい章句がある。44節である。
「7つの天と大地、またその間にあるすべてのものは、神を賛美している。いかなるものも神を讃美しないものはない。だがあなた方はそれらが讃美していることを知らない。神は忍耐強く,寛容であられる。」

満天の星に抱かれ私はラクダの背に揺られながら、この章句を何度も口ずさんだ。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
                       以上、公式。


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by miriyun | 2016-09-24 07:31 | Fuad Kouichi Honda | Comments(4)

アラビア書道展「砂漠の薔薇2016」のお知らせ

砂漠の薔薇2016<第7回アラビア書道生徒合同作品展>   


 2年に一度のアラビア書道展が開催されます。

◆日時:2016年9月20日(火)~9月25日(日)
   (10:00~18:00 但し、20日は13:00~18:00、25日10:00~16:00)

◆場所:アートガーデンかわさき第1展示室
  (〒210-0024川崎市川崎区駅前本町12-1川崎駅前タワー・リバーク3F)

◆アクセス:JR川崎駅または京急川崎駅より徒歩2分


  JR川崎駅の場合、東口に降りて、左に行けばすぐにタワーリバークが見えます。
  大きなエスカレーターが見えるので、そこを3階まで上がってください。
↓ JR川崎駅前の地図    
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◆イベント:
*アラビア書道お名前書きコーナー     9月22日(木・祝)14:00-16:00
*アラブ音楽演奏 by ル・クラブ・バシュラフ 9月24日(土) 14:00-15:00

◆過去の展示の様子
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Sand Rose2016~The 7th Arabic Calligraphy Exhibition 

Open: Sep20(Tue)2016 - Sep25(Sun)2016 
(10:00-18:00 except on Sep20 13:00-18:00 & Sep25 10:00-16:00)
Place: Artgarden Kawasaki the 1st exhibition room
(Tower Riverk 3F, 12-1, Ekimae-Honmachi, Kawasaki)
Access: 2 minutes walk from JR Kawasaki station or Keikyu Kawasaki station
event: Writing-your-name corner ・・・・・・・・・・・Sep22(Thu)14:00-16:00
Arab music play by Le Club Bachraf ・・Sep24(Sat)14:00-15:00
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 どうぞ、文字そのものに興味のある方、エキゾチックアートに惹かれる方、旅の思い出につながる方など、どなたでもご自由にご覧ください。

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by miriyun | 2016-09-19 12:08 | アラビア書道 | Comments(5)