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「ザ!鉄腕!DASH!!」にこの植物が!

1.芽が出た、花芽がついた 
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先日、こんなのが庭に映えていることに気が付いた。

なんじゃろ?
  ・・・・と思ってじっと見て気付いた。
確かにそこに種を捨てたよ!
そのまま捨てても芽が出るかなと思ったのだ。

律儀に育ってきたんだね。
     エライ!というか、強いね~!

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夏の雑草に埋もれているので、もうちょっと見やすくしてみよう。

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花芽がもう見えているよ。白いトゲ状のうぶげに守られているね。
それにしても想像以上に君たちって、トゲ状なんだ、知らなかったよ。

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もう少し、葉の形状をご覧いただこう。

実はこのような葉の形状については、このブログで取り上げたことがある。
さて、この植物はなんだろう?


2.「ザ!鉄腕!DASH!!」 

 「ザ!鉄腕!DASH!!」という、TOKIOのグループが全国の農家を手伝う(以前は福島にDASH村があったのだが)番組がある。

 その番組の中で次の日曜日、
8月16日(日)19:00~20:00 日本TV

 ◎出張DASH村・・・千葉県富里市
   出演者・・・TOKIO(城島茂、山口達也、国分太一、松岡昌宏、長瀬智也)、
          坂本昌行(V6)、
          薮宏太(Hey!Say!JUMP)

 その番組の中で、このブログの過去写真が参考資料としてのることになった。その植物が今回の植物の仲間であり、答えでもある。お時間がある方はのぞいてみてくだされ~。
                               でも、一瞬ですけどね。
 
 
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by miriyun | 2015-08-13 08:07 | Comments(12)

ラクダたちの食事

1.ラクダたちの朝食 
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ラクダ草と勝手に呼んでいるが、こんなに柔らかみなど全くない草なのだ。

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◆その他のラクダの食の話題
・サボテン食
・ラクダ…キリンになっちゃうよ!



2.草木さえあれば
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 こんなに固い草木であっても、草さえあればラクダたちは食し、貴重な養分として身体に蓄える。

 もやが発生するほど水滴のあるところではこのように植物が多く、ここでは食べ放題だ。ところがひとたび砂しかないところに入れば、食べ物は一切なく蓄えたコブの脂肪をつかいつつ、尿も最小限度しか出さず他の生物ではありえない日数、その生命を維持して歩き続ける。
 そして、水のあるところに行けばバスタブ一杯分くらいの水を一気に飲む。

 こうして砂漠の奇跡の動物ラクダは砂漠に順応したのだ。

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by miriyun | 2015-08-09 15:47 | Comments(4)

ルブアルハーリのアカシア&バースト!その理由

 ここのところ、砂漠の植物と動物について書き繋いでいる。
砂漠は動植物にとってぎりぎりの生存をかけて生命をつないでいるので、そこには進化と適応を成し遂げたものだけが生き残っていくのだ。
 当然、水が減り自然環境が厳しいところほど、その姿を変えていくことになる。
同じアラビア半島の砂漠とはいえ、自分が見てきたUAEの砂漠は、砂漠の周辺部にあたる砂漠であり、砂漠の中の砂漠であるルブアルハーリ砂漠での植物の様子などは知りようもない。

 ところが、サウジアラビアの砂漠を仕事場としてこられた本田孝一先生(アラビア書道の師です)より
アカシアについての拙文に連なる砂漠のアカシアのお話をいただいたので、掲載させていただく。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

本田孝一先生寄稿*
            ルブアルハーリのアカシア 

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私のスケッチしたのはアカシアの原種ではないかと思います。アラビア半島の砂漠にはいたるところにこの木が生えていました。これをスケッチしたのはルブアルハーリー砂漠ですが、高さ2,3mにもなり、砂漠地帯で生えている木といったらこれしかないといっても過言ではありません。

地平線が砂丘ばかりで覆われている砂漠で遠くからでも背の高い一本の木が見えました。
砂漠では蜃気楼で遠くのものがものすごく高く伸びて見えるのです。まるでそびえたつ細い塔のように。
ベドウィンのガイドは遠くからも目ざとく見つけると私に運転するジープを猛スピードでそこへ近づくよう指示しました。

バースト!!
 そこが付近で唯一の影があるところで、その木の下で休むことができることを知っていたからです。
近づくとそれほど背の高い木ではなくがっかりしました。2mくらいしかない灌木でした。
しかしそこで灼熱の暑さを避け、休憩ができるので私は急ブレーキをかけて木のそばぎりぎりにまで
着けてジープを止めました。するとどうでしょう。
物凄い爆発音。それも一回ではなく4回ほど。バン!バン!バン!バン!
車輪のパンクです。それも全部の車輪が一度にバーストしたのです。車体はガタと沈み込みました。
急いで降りて見るとその木の枯れた枝が地面に敷き詰められたように重なっている中に乗り上げた車輪が、今度はプーっと音を発ててしぼんでいっているのです。(無残!)

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 この図をよく見ていただくと爪楊枝よりも長くて堅いとげが枝から無数に出ているのがわかります。
 私は知らないでそれに車輪を乗り上げてしまったのです。とげの鋭さはジープの車輪のゴムまで貫くほどの硬さだったのです。ベドウィンは苦笑いをしていましたが、彼らはラクダを駆ってそこで休むことはあっても車のことは知らなかったのです。
 ラクダの足の底は自動車の車輪のゴムよりも硬いのです。
私たちはそこで休憩するどころではなくなり、幸い車に積んであったパンク修理のキットを使って4輪のパンク修理に汗だくになってしまったのです。それは半日かかりました。砂漠では車と出会うことは一日でほとんどなく、もしパンク修理ができなかったら私たちは砂漠の真ん中でどうなっていただろうかと考えるとぞっとしました。

ラクダとアカシア
 この木は西アジアの乾燥熱帯地域には、本当によく見かける木です。このようにとげが多いのが特徴です。

  ところでこの木の葉をラクダは物凄く好きなのです。とげの間にある小さな葉を食べるのですが、食べているのを見るととげをものともせずバリバリ臼歯で砕いているのです。ラクダはこの木を見つけると必ず近づいて葉を食べます。夜寝る時も綱でこの木の幹に繋いでおくとラクダは一晩中、葉をむしりながらもぐもぐ食べています。(・・ラクダと一緒に、ジープの入らないような砂漠の奥地を旅をした時の経験より)
  ラクダには特に餌(キャメル・フード)をあげなくてもこの木さえ見つければいいのです。

砂漠に燃え立つサムルの木
 さて、その木の名前をベドウィンに聞くと、サムル(Samur)の木あるいはタラフ(Talah)の木といっていました。
 辞書を見てみるとアカシヤの一種ということです。
また特に目につくその木の特徴として、とげの他に花が挙げられます。それも現在見る形と違っているようです。花は黄色い小さなボンボリの様な形で木一杯につけます。春になると(2月のはじめ砂漠に雨が降ると)木全体がまっ黄色に染まるのです。それは壮観です。
 今まで肌色の砂だけの世界に突如レモンイエローの塊が燃え立つのです。しかしそれも長くは続きません。2,3日でしぼんでしまいます。また香りはあまりなかったように記憶しています。


サムル(タラフ)の樹の下で
 最後のこのサムル(あるいはタラフ)の木は神聖な木と敬われ、『コーラン』の中にもあります。
「勝利(アル・ファトフ)の章」18節。
  「彼らがあの樹の下であなたに忠誠を誓った時、~~~」というように叙述があります。
預言者ムハンマドが教えを広めるため反対派のメッカのクライシュ族と戦っている中で、同行の信者たちと生死を共にして戦おうと誓いを互いに立てたという伝えられていますが、それがメッカの西25キロほどのところにあるホダイビーヤという地に生えていた大きなサムル(タラフ)の木の下で行われたということです。その木は後世に切られて今ではその場所も分からないといわれています。
その後イスラム軍はメッカ軍と休戦条約(フダイビーヤの盟約、628年)を結び、勝利を収めたということは有名な史実です。 
                        (・・・ここまでスケッチ及びお話について許可を受けて掲載しています)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ルブアルハーリ砂漠といういまだ見ることの叶わぬ土地の、植物から動物、そして歴史まで含まれる気になる分野のお話だった。 
◆ ムハンマドがその樹の下に座ったというアカシアの樹はなくなったとはいえ、その地名は今でも現存する。
中東・イスラーム地域は地名一つ見ても歴史の遺物でいっぱいだ。また、砂漠地帯の樹の存在感は草食動物だけに限らず、人間にとっても非常に重要で木陰で休むことができるならばと人も動物もよっていくのだ。

◆ルブアルハーリのアカシアのトゲ!
想像してみてほしい。砂漠の植物は頑丈だ。トゲも固い。
その固いトゲの長さがツマヨウジくらいの長さがあるのが、葉のあるところから2本ずつ異なる向きに生えているのだ。UAEのアカシアの比ではない。
 枯れ落ちた枝であるというのに4本のタイヤを次々とバーストさせた力・・・唖然とさせられた。

 これほどタイヤまでつぶしてしまうトゲをラクダはよけるのではなくて食べてしまうという。
  砂漠のアカシアもすごいが
           ラクダもすごい!!
        
                   (・・・誰も経験していないようなサウジアラビアの砂漠のお話に、感謝です)

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by miriyun | 2011-11-03 14:10 | アラビア書道 | Comments(6)

トゲ強し!アカシア

 アカシアのトゲ 
ゆるゆると朝の砂漠を歩いた。目の前にはりだしてきていた枝にぶつかってチクンとした。
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アカシアだ。アカシアはイスラーム各地にあるがいつも葉があるのは高い位置なので、これほど目の前で見たことはない。
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う~ん、見るほどにトゲが鋭く生えている。
砂漠のアカシアも様々で、ここのは小葉が6枚ずつ向かい合わせだが、オマーンのアカシアのは10まいずつの葉が向かい合い、トゲもさらに長く、枝からつまようじが映えているような感じになる。
これらのトゲは何と戦うためなのだろう。

ガゼルとアカシア
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ガゼルがゆく道の灌木はみな下部に葉がない。上の方にはあるのだが・・。
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アル・マハのコテージ脇にやってきたガゼルはしたの方に葉がないので、やおらたちあがった。
そして、つかまり立ちしせいで丹念に葉を食べはじめた。
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 砂漠だけによく見ると葉の上には砂粒がどっさりとついている。葉や枝だけでなくトゲにも砂粒がついている様子から、水分の存在がわかる。

 ガゼルだけでない。オリックスにとっても朝露をたくさんの細かな葉に受けとめたアカシアは主たる食となる。
だからこそ若葉の脇から鋭いトゲを出す。
しかし、アカシアはその種を動物に食べられふんとなって遠くに落とされることで種を残す。生存が厳しい環境下では近くでは共存できないのだ。
その時、つまり花が散り豆ができる頃になるとその近くのトゲは目立たなくなる。
植物と動物の世界・・・不思議ながら合理的なものだとも感じる。
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by miriyun | 2011-10-24 07:03 | Comments(6)

砂漠に咲くアカシア

 アカシアの花 in UAE      
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アカシアはネムノキ科で、世界に数百種以上あり、温帯から乾燥帯・熱帯までさまざまな種がある。ここではもっぱら砂漠地帯のアカシアについてとりあげる。
細かな葉が向い合わせに並んだごく小さな葉である。

日本でもアカシアという名はなじみがある。並木道にも蜂蜜にも歌詞にも登場してくるがそのほとんどはニセアカシア(ハリエンジュ科)である。日本への導入時にアカシアと呼んでしまったことに起因する。ニセアカシアは大きな葉を持ち、葉だけ見てもアカシアとは全く異なる。花はまるで白のフジの花をふっくらさせたような感じでいい香りもするし、歌や小説でムードのある花としてアカシアの名が間違ったまま使われてしまった経緯がある。

 砂漠地帯のアカシアは、ネムノキ科らしく葉を閉じ小さく閉じることができる。暑さが厳しく水も少ないところに生育する。花は白くて丸い。つぼみは緑の粒々がきゅっと固まったようで可愛らしい。

アカシアの葉
 朝、この葉は変化を見せる。
気温の高低差の激しい砂漠地帯で、しかも海が近いなど湿度の含まれる地域では案外空気中に水滴がある。気温が昼間の50度近い温度から急激に下がる。すると、朝霧が生じたり朝つゆが下りたりする。この朝露がこの地域では命を存続させる。 かってアラビアンオリックスのために世界遺産になっていたオマーンの保護区はその朝霧が発生しやすい場所であった。UAEもすっかり砂漠地帯ではありながら距離的には海から遠くはない。だから朝露はおりる。

 アカシアは日中しおれたように縮んでいる。日が落ちると急激に気温が下がり、朝、霧やつゆが発生し、そこから水分を得たアカシアは瑞々しく開く。根からだけでは十分でないアカシアは葉は露から貴重な水分を補っている。
 それを食べる動物たちも葉を食べながらわずかな水滴を吸収して命の糧としていくのだ。
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by miriyun | 2011-10-23 18:20 | 動植物 | Comments(4)

砂漠の植物*UAE編

 小さな星型の花

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砂漠の朝、そぞろ歩きしながら植物をみた。いつも遠目に見ているだけの根本から細長い茎がグイグイと伸びているだけの植物。それも近づけば精一杯の花を咲かせていた。
黄色で形は星型の可憐な花である。
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ユーフォルビアの一種と思われる。
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砂の上に伸びているとその小ささ・可憐さが一層よくわかる。星の姿は可憐で、実は強烈な太陽に負けないたくましき花であった。

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カロトロピス・プロケラは強い。
確かに地底にわずかなりとも水脈があるところではあるのだろうが、砂漠において草の生える限界の地に必ずこの姿を見てきている
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冬はもちろん盛大に新しい株が其処此処に増えるのであるが、夏だってたくさんの花を咲かせ実を結ぼうとする。
毒のあるくらいの植物はつくづく強いものだと改めて感じている。

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by miriyun | 2011-09-15 07:06 | 動植物 | Comments(4)

スイカは砂漠でうまれた・・・スイカの話(4)

 砂漠のスイカ  
 長いこと見てみたいと思っていたものを今年ようやく探し出すことができた。

 アラビア書道家の本田孝一先生からサウジアラビアの砂漠になる実のことを伺ったのは、10年以上も前のことだった。その印象は強く脳裏に刻まれ、それ以来いつか見てみたいと望んでいたものだった。

 ・・・・それは、砂漠のスイカ!
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 砂漠の中にボコボコと砂から湧いて出てきたかのように瓜が顔を出す。
直径10cm位の小さな瓜だ。これだけだとスイカかメロンか区別がつかない。だが幸い枯れていない葉がたくさんあった。スイカの葉は左右対称に4段になっていて1番下は二つに分かれている。メロンは五角形に近い広がった葉をもつ。葉の形といい、色・模様といい、確かにスイカだ!


 حنظلハンザル

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                                          ↑ UAEの砂漠にて
これを、アラビア語でハンザルحنظل (Citrullus colocynthis)という。
 そもそも、スイカの起源はアフリカの南、カラハリ砂漠といわれ、そこには何種類かの砂漠のスイカの原種がある。そして、このハンザルは明らかにその原種の一つと考えられる。
 
 しかし、原種のスイカはなるほど、暑さの中、乾燥にも強いスイカの原点を見ることのできるものだった。 

砂漠のスイカの味は
 このスイカの味はどうなのだろうか?
 
 カラハリ砂漠の原種と思われる種類の中には、水分補給には使えるというのもあるようだ。
このアラビア半島のスイカはどうか。半分にわれば、中は確かに水分のたっぷりとある果肉が見えるのだ。
だが、これを口にすると激しく後悔することになるという。
 実は強烈な苦みがある。
このスイカ、実は草の根までを食べつくしてしまうというヤギさえも避けてしまうスイカなのだ。


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 ラクダの群れがゆく。
 その脇にもぼこぼこと生えている。だが、ラクダ達はこのスイカの前を悠然と過ぎてゆく。

 大きなコブなので、栄養状態がいいから見向きもしないだけなのか、この植物は危険だから食べる習慣がないものか、ラクダのみが知る。だが、少なくとも、目の前のラクダたちは一切このスイカに興味を示さずに通り過ぎていくのみだった。(もし、この実をラクダが食べている実態があった場合には、是非ご一報ください)

◆中身が水分はたっぷりだけれど白っぽく苦みが激しい砂漠のスイカ・・・
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                                       ↑ 砂漠のスイカの断面図(Wikipediaより引用)

 
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                                       ↑ 日本のスイカ

 それが、長いことかかって人が食べるような味に変わり、その後エジプトやシルクロードを経て日本にたどり着いた。そうしている間にこのように赤の色も鮮やかで、甘味が強いスイカに変貌した。
 
 こうして私たちが美味しいスイカを食すようになるまでに、
               いったいどれだけの年月を要したことだろう・・・。

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by miriyun | 2011-05-17 07:14 | 自然(砂漠・ラクダ・蜃気楼) | Comments(22)

眼毒性カロトロピス・プロケラ

 カロトロピス・プロケラの毒性 
この植物については、初めて接したときの地元の人からは毒の木と紹介された。イエメンでは具体的に実や枝を割ったときの白い樹液が毒だといわれた。更に目に悪いとコメントから教えていただいたりもした。
 U.A.E.では特に何も言われなかった。大体これに興味を持つ人がいないのかもしれない。

ガガイモ科の植物はどうも種が白い綿毛についていて飛んで増えていくことが分かったが、毒性についてはどうなのか。

~~~ちょっと似ている*ガガイモ科フウセントウワタ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 花が似ているのはカモメづるというのが花がそっくりであった。茎はつる草でまったく異なるのだが・・・。
また実の形が似ているものには、最近見かけるようになったフウセントウワタがある。
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 フウセントウワタの実の形はイエメンにおけるカロトロピス・プロケラの実と似ている。
カロトロピス・プロケラは北アフリカから中東・インドに分布するが、フウセントウワタはアフリカ南部に分布する。
 他に似ているところはあるのだろうか?
実はわずかな例であるが、フウセントウワタにも目に対する角膜炎事例があることがわかった。一過性角膜内皮機能不全や角膜浮腫がみられる。洗浄と専門医による手当で事なきを得ているようだが、国内で次第に増えてきているフウセントウワタの液は注意が必要なのだ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 カロトロピス・プロケラの場合はどうなのか?
インドとサウジアラビアの専門医によって論文が出ていた。
 
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◆インドの例
ベンガル州コルカタの眼科病院研究センターDisha Eye Hospitals and Research Centreのサマール.K.バサック博士はカロトロピス・プロケラのラテックス(乳液上の白い樹液をいう)のもたらす眼病について発表していた。
 アッサム、ラジャスタン、パンジャブ、ベンガルなどではシヴァ神への花輪にも使う植物なのだが、この樹液が目に入ることによって角膜浮腫(29名中100%)・上皮欠損(10%)虹彩毛様体(31%)続発性緑内障(24%)など眼合併症の重傷の場合と軽傷の場合があるという。つまり、明らかにこの樹液には眼毒性があるとしている。

 ただし、衛生教育で予防ができるとしている。Calotropisの 植物や、葉を花、その処理の後に手の洗浄をよくおこなうことで予防できるとしている。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2683444/を参考に一部を引用


◆サウジアラビア
カロトロピス・プロケラのラテックスによって、やはり角膜炎、角膜内皮の減少がみられるとしていた。

 これらは研究も兼ねているようなところの専門医が学会に発表している事例からだろう。数も少ない事例からであるし、そういう専門医のところでの治療をしているので事なきを得たというような結果がほとんどのようだ。しかし、広い大地や砂漠の中で医師に会う機会もない場合、どのような対処をし、治るのにどのくらいかかるものなのか資料がない。
   
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                                         ↑ イエメン・ハダラマウト地方のワディにて
 この白いラテックスの向こうに見える繭玉のようなところが、綿毛に囲まれた種になる。こうしてみるとやはり種を残すための防衛のための毒かな~と思う。
 これを毒だと言っていたイエメン人は素手でこの実をこのように割って見せてくれた。目さえ触らなければ大丈夫なのだろうか。いやいや油断禁物だろう。
                                 
 この植物を見る分にはまったく害はないが、手折って持ち帰ろうなどとは思わない方がいい。白い樹液がいつの間にかてやら服やら鞄やらについてしまったりするのだから。また、角膜が白く濁って白目が充血などしたら、すぐに専門医にかかることを覚えておこう。


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by miriyun | 2011-01-15 16:04 | U.A.E. | Comments(2)

カロトロピス・プロケラ…砂漠の緑(2)

 ガガイモ科の乾燥帯代表     
ガガイモ科の植物は温帯・熱帯・乾燥帯に広く分布している。形態も大きさも様々で同じ科とは思えない植物群である。ガガイモというくらいだから根茎に共通性があるのかもしれない。
そのガガイモ科の植物の中でも特に大きくてたくましいのが乾燥帯の雄、カロトロピス・プロケラだ。



冬の砂漠はカロトロピス・プロケラがいっぱい!
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UAE、アルアインの砂漠には其処此処に飛散させたかのようにカロトロピス・プロケラが存在した。


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砂漠の植物であるがトゲはない。かわりに葉の厚みがある。
もちろん水分がタップリある筈だ。砂漠の植物はラクダやヤギなど草食動物に食べられてしまう危険がある。
それを回避する特性をえた植物もある。固いトゲを得たサボテン類の植物もある(ただし、ラクダはウチワサボテンのトゲごとバリバリたべてしまうが・・)。また毒を持つことによって回避しているキョウチクトウがある。
カロトロピス・プロケラは後者である。

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花は濃いピンクの5つの亀裂のある花弁を持つ。(イエメンのは紫だった)
 これをじっと見ると、何やら動いている。なんと大きなアリが花にうようよとたかったいる。黒山のようになって花がよく見えないくらいのもあった。つまり、この花は花の咲くころに蜜かにおいかでありを呼び寄せているのだ。これで確実に受粉する。
 そのあと、身がなるのだが、種は綿毛のようなふわふわの毛に種がついているのが密集していて、熟成してくると、自然に身は我くしゃくしゃとなる。そのあと、たんぽぽの綿毛のように風で砂漠の上を飛ばされていく。このようにして種は風で飛ぶようにできているので、本来のところは大きな根茎を持つ木になり、種は飛び散りあちらこちらに新生カロトロピス・プロケラが生えてくる。それが最初に見た光景だった。


◆ この植物にはじめて遭遇したのは随分前のことだった。それ以来気になっていたので、エジプトやイエメンのカロトロピスについてかいてきた。
実はエジプトのは丸くて 、イエメンのはいびつな胃袋のような形だった。アルアインのは、冬であるため幼木はたくさんあるが、実はまだなっていないので形は不明である。
そして、これまで見てきたこの植物の生える土地を振り返ると生育地の特徴がみえてきた。
砂漠の砂地にしっかりと根をおろし、最初は草のように生え、次第に2mを超える木になっていく。乾燥して夏は一滴も雨が降らないのに余裕で水を葉に蓄える。
まったく水が存在しない所ではなく、イエメンのワジ、砂漠だがすぐそばにナイル川脇であったり、砂漠の地下水の通るばしょであったりする。そして、子孫を残す大事な実はアルカロイド系の毒をもって敵をよせつけない。

長く見つめていることで、だんだんわかってくることがある。次はどこで出会うだろうか、楽しみである。
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by miriyun | 2011-01-14 16:13 | U.A.E. | Comments(6)

砂漠の中の緑(1)

 風紋と緑    

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砂漠に戻ってきた・・・そんな気がする。

縦じまの風紋の間に生える砂漠の草。
このかすかな葉の緑を維持するために、地中何mもの深さまで値を張り巡らしているはずの草。

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夏だって確かに草木はあるのだけれど緑鮮やかとは言い難く、枯れた色が中心。

今は緑であることに季節を感ずる。
    アルアインの砂漠に緑が点在する。

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by miriyun | 2011-01-10 10:09 | U.A.E. | Comments(8)