2011年 05月 03日
氷上の日の丸 2011World GALA Finale 世界選手権エキシビション フィナーレを地上波TVで見た。 地上波の映し方の優先順位には疑問を持った。エキシビジョンの合間にすでにみた試合内容や世界選手権に参加しなかった選手の演技まで入れ、更に、フィナーレ直前に他国の選手のインタビューなどにたっぷりと時間を使っていた。つまり放映時間は十分長くあったにもかかわらず、開催国の日本への心を放映しなかったのである。 エキシビジョンフィナーレで、日本選手を中心に構成・演出され、日の丸まで出現したことをまったく映し出さない姿勢が、これは本当に日本のTV局なんだろうか、間違ってよその国のTV局を見ているのだろうかと思ってしまった。 ロシアが世界選手権会場の変更に快く応じてくれてわずかな期間しかなかったのに、開会から閉会式まで、常に日本を意識して演出をしてくれていた。なぜそれを入れないのか。世界が広く大きな気持で見つめてくれているのにそれを映し出さない狭さが残念であった。 ◎地上波ではこの場面は削られていたが、実際はこうなっていた。 まず、安藤が登場。この広角で見ると、すでに日本の国旗を明らかに意識した赤い円形が映し出されている。 次に高橋と小塚が登場。 フィナーレの中で日本選手3人を中心に赤く丸いライトが照らされる。その周りを他の国の選手が円く輪になって滑る。 ( 動画より一場面を引用) 青白いリンクの中央に赤(透明感があってやや紫がかっている)の円がライトでつくられ、そこに安藤・小塚・高橋がまず登場し、それを他の国のひとが囲うように回る。この中心部の赤は、ちょっと遠くから見れば、リンクを旗の外郭として中央に日の丸の赤が表されていることがわかる。日本人と日本の国旗を中心とした演出になっていた。氷上の透明感のある美しい日の丸はロシアの気持ちだ。 有料のJスポーツを見た人はこの日の丸など、内容をありのままに見れたはずなのだが、地上波では全く日本や日本選手を意識したところは見れなかった。(アナウンサーは、とってつけたかのように、先ほど日本選手を中心にした演出がありましたといって、日本選手が写らないところからフィナーレを放映した。また一瞬、日の丸のようなと言った時にはその氷上の円が見えないように観客席にカメラが写り、確認できない…そんな放映の仕方ってどうなんだろう・・・。) 更に、こうした思いやりある大会の最後に安藤美姫がロシア語と英語で感謝の挨拶をしたという話が伝わってきている。そういう姿もみることができない日本のTVって・・・。 おもえば、昨年の世界選手権男女とも高橋・浅田と世界チャンピオンが出現したにもかかわらず、表彰式もじゅうぶん放映せず、エキシビジョンの放映もないというのが同じ局だった。 これまでの長い積み重ねのおかげで層も厚くなり男女とも世界一を常にめざして素晴らしい成果を出しているフィギュア大国、日本。 これから苦しい時代が続くであろう日本だが、日本にはこんなに勇気を与える素晴らしいスポーツがある・・・you tube などで見ると、世界各地のTVの方が拍手の音もはっきりと聞こえるし、アナウンサーの言葉ももっと真理を突いていて素直に日本の実力を謳ってくれている。今回は被災した日本に心を寄せてきてくれている。選手もそれに真摯にこたえている。というのに、それを伝えないTV放映・・・・・・。 せめて、こうした勇気を与えるスポーツ、これこそスポンサーや株主を意識せず放映できるNHKが放映してくれることを切に願う。 ◆動画主様、お借りします。 フィナーレ最後の日本にささげる詩・・・これが ロシア連盟からのメッセージとして世界に紹介された。 でも、地上波TV局しか見ていない日本人はこの詩を知らされていない。せっかくの言葉を知らないままというのは国際親善上おかしいだろう。だから、下に引用する。 ~~~♡~~~~~~~♡~~~~~~~~♡~~~~ 『日本にささげる詩』 地球がいたみでうめき声を発した 自然の強さに全世界がショックを受け あらゆるものを水は深海に流した しかし、何があっても太陽は東から昇る 地震と津波は光には勝てない われわれの神様が 地球の皆のいのちを保ってくれることを祈る 桜が咲く公園はたくさんあることを 白樺が咲く公園はたくさんあることを 鳥が春の歌を歌えることを 旗が勝利の祝いで挙げられることを祈る こどもたちが大人たちへと願う 友の皆さん 手をつないで われわれがこの地球において ひとつの家族になっていることを忘れないでほしい (ロシア連盟からの詩 引用) ~~~♡~~~~~~~♡~~~~~~~~♡~~~~ スパシーバ、ロシア! ありがとう、世界の人たち、 また、日本の選手たちは勇気をもらってソチに行くことだろう。 ◆ 2011年フィギュアスケート世界選手権・・・日本の東北大震災と津波の影響でそれこそ、選手も関係者も目標を失ってたいへんだったろう。その中での被災地への思いを込めて精一杯頑張って夢と復興への力を与えてくれた選手たちに感謝したい。 ⇒ ⇒応援クリックお願いします。 #
by miriyun
| 2011-05-03 12:07
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2011年 05月 03日
安藤美姫・・・魂の叫び・レクイエム 安藤美姫のエキシビジョン演技は指の動きが何とも繊細で美しく惹き付けられる。 そして、アンコールに答えたモーツァルトのレクイエム ・・・思いがこもっていて以前に見た時より深く深く表現されて、心うたれた。 こころが奥底から揺さぶられたレクイエム(鎮魂歌)で、 イタリアの解説者も絶賛していた。 こうした素晴らしいエキシビジョンであった。 ≪イタリア語 翻訳字幕付き 安藤美姫のエキシビジョンとアンコール感動のレクイエム≫ (再生してから右下↑の角の白い四角に黒窓が3つついているマークを押すとコメントなしにしてみることもできます) ◆今日のスケーティングには人を惹きつける感動がこもっています ~~~~~~~~~~~~~ これを見て本当に素晴らしいと追認識させられた。 日本語への翻訳者の方に感謝! 投稿者の方に感謝! ♡そして、もちろん ブラーバ!! 安藤美姫! ⇒ ⇒応援クリックお願いします。 #
by miriyun
| 2011-05-03 09:26
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2011年 05月 02日
シャフリサブスの人々とメロン シャフリサブスのバザールに行くと屋台の上も地面も、スイカとメロンがごろごろしている。 ごろごろという言葉のままに地面が埋まっている。何を見るという間もなく声がかかる。 メロン売りの親子が屈託のない笑顔で話しかけてくる。これを持って行けとメロンをくれようとする。それでは申し訳けないと固辞してしまった。だが、結局このあと、スイカ売りのおじさんからはみたこともないほど大きい(人間の頭の2倍くらい)スイカをプレゼントされてしまったり(小さいのに変えてもらって、チャイハナで地元の人と一緒に食べた)、シャシリクを買ったら焼いていたウズベク人青年からウォッカをどうぞとさし出されるし、まあ、一切裏のない人の好さと気前の良さに驚かされどおしの旅をした。 それらの思い出がこの1枚のメロン売りの親子の写真に凝縮されている。そういう意味で今でも忘れられない写真である。 ◆メロンの切り方 中央アジア鉄道に乗る際も食料を持ち込むのに最もいいのはこれかなと思い、大きなのを買って持ち込んだ。もとよりまな板はない。どうあつかうのかといえば、現地流で割ることなしに直接ナイフで縦に筋を入れ次に15度くらいの向きでナイフを入れ三日月型のを一つ切り出す。あとは食べる分だけそうやって三日月型に切っていけばよい。まな板の上で切り分けていく方法はまとめて切るには早いが、移動しながらは難しい。人とも分け合いながら食べるにはこの方法は実に合理的なものだと思った。この方法でいればまったくまな板はいらないのだから・・・。 味のことを書き損なった! このメロン、大きいだけでなく甘さも十分、絶品メロンだった。列車の中で周りの人に勧めたらあっという間に平らげてもらえるほどおいしかった。 ⇒ ⇒応援クリックお願いします。 #
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| 2011-05-02 10:34
| 中央アジア
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2011年 05月 01日
ジャハーンギール廟 手前のモスクはペルシア風の木造の繊細な柱を持つハズレティ・イマーム・モスク。もすくなので、ここの樹のドアから祈りのために出入りしている。この写真では見えないがやや頂点がつんとした一つのドームからなる。 奥はジャハーンギール廟・・・ティムールの長子が22歳というこれからという時に亡くなりなり、それを悼んで作られた廟。 ティムールの時代はレンガ積みによる幾何学文様で装飾したサマン朝の流れに沿う。 違うのは彩釉タイルもしくは彩釉レンガが出てきて濃い青や明るい青で文様を表すようになったことだ。 これまでよりも遠くから見ても文様がクッキリと見える。 したがって、遠目に映える幾何学文様はもちろん、アラビア文字も直線だけであらわすようになった。 こうして極めて直線的なアッラーフ・ムハンマドの文字装飾が施されるようになったのだ。 ⇒ ⇒応援クリックお願いします。 #
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| 2011-05-01 22:37
| 中央アジア
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2011年 05月 01日
土漠 峠を越えて、シャフリサブスに近づくと、そこは舗装した道路となる。 ただし、乾燥帯は、舗装道路であっても砂に埋もれてしまったりする。 ここも乾燥帯だが、砂の砂漠ではなく土漠地帯なので、土が道路を次第に覆っていく。車が通ればもうもうたる土煙をたてて走ることになる。 土の家と泉 民家が見えてきた。周りを遊牧地として家畜を飼う。ここは羊ではなく牛ばかりを見かけた。 おそらく、見たイメージよりは多くの水があるのだろう。 シャフリサブス郊外の家 土の家、見ただけでは土そのものか、日干しレンガかわからないが、おそらく中は日干しレンガを積み上げ、厳重にその表面をさらに土で固めている。天井部分も草ぶきの上に土を使って断熱している。 この土地は夏は非常に暑い。中東各地と変わらないくらいに暑い。町中が近代的ビルになってしまっても、夏に過ごしやすいのは実はこういう家なのだ。わかりにくいが、土の家に囲まれた中庭に木の枝を渡して、ぶどう棚らしきものが見える。これをすることで、生活範囲の日陰づくりとおいしいブドウとが手に入る生活の知恵なのだ。 山裾に泉があった。深い色の泉を見て、この街の名、『シャフリサブス(緑のまち)』の意味を知った。 ⇒ ⇒応援クリックお願いします。 #
by miriyun
| 2011-05-01 08:58
| 中央アジア
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