上位蜃気楼・・・チュニジア・太陽がのぼる連続写真

 そもそも上位蜃気楼とは何なのか?  
物理が苦手な私は前述の2つのHPをはじめ、多くのHPを読みまくった。
 
 まず、光はより密度の高い(*気温が低いほうが密度が大きい)方へ曲がる――ということが基本だとわかったが、この「光の屈折」の原理から知らない自分はかなりてこずった。最近ようやくおぼろげにわかってきたが、これって理系の人には常識なのかもしれない。
 トホホッ!

 魚津埋没林博物館琵琶湖の蜃気楼情報の先生に説明していただいたことをまとめると次のようになる。
上位蜃気楼とは――
  地面や水面付近が冷たく、上空が暖かい空気があるという状態=上暖下冷の時に生ずる蜃気楼である。
 このような気温逆転層がある場合、物体の光がまっすぐではなく、より密度の大きいほう、つまり温度の低いほうへ進路を変える。そうすると光は上に向かって弧を描いて見ている人に届く。元の物体の上に変化した像が見えたり、浮き上がったり、いくつか重なったり縮んだりしてみえる。この蜃気楼はファタ モルガーナ(fata morgana)という現象といえる。
 次にこのときの連続して撮った太陽像を並べてみる。 
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             ↑ クリックすれば大きくなります
 ②や③については太陽の形が変形した原因は気温逆転層ができていたことで、その空気の境目あたりで鏡餅のようなたんこぶのような像変化をしていて、これが上位蜃気楼なのだとの解説をいただいた。 

 じっさい、この日の昼間の気温は厳密な測り方ではないが50度。そして、夜間は20度近くまで下がっていた。当然地表近くは低い温度になっている。そこへ朝とはいえ強烈な太陽の光が入りだす。確かに空気の複雑な層が出来る条件があった。
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  また、④や⑤の太陽は卵型であるだけでなく、大きくした写真で見ると四角張ったりしているところもあり、④の太陽の中ほどの位置に微妙な空気層があるらしい。

 なお、緑色の円は太陽の形がどれだけ真円とちがいがあるかを見やすくするために入れてある。また、通常でも太陽は地平線近くでは微妙に扁平になるようだが、それについては素敵なHPこよみのページをみつけた。そこでは、大気がある場合とない場合の太陽のひしゃげ方シミュレーションがあり、とてもわかりやすく、一目見れば納得してしまう。これが自分の写真でいうと⑤⑥にあたるのではないかと、とても興味深かった。

 なにしろ、知らないことばかりの中で、はるか遠くの人、専門知識を持つ人、海外の人などインターネット時代ならではの恩恵を受けて、以前には決してたどり着けないであろう人と知識とにめぐり合うことができる――素晴らしき哉!!

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# by miriyun | 2005-11-13 16:35 | 自然(砂漠・ラクダ・蜃気楼) | Comments(0)

サハラの夜明け・・・この太陽の形は何?

 サハラの夜明け 
旅にでると自然の美しさを見たいばかりに早起きになる。必ず日の出前におきだしてカメラ片手にくりだす。
 夜明け前でもかなり明るい。砂漠の太陽がぎらつく前のやさしい表情の砂丘を登り、朝日の一瞬を待つ。ひとたび光を放つと太陽がが地平線からできるまではほんのわずかなもので1~2分ほどしかない。その中で夢中で撮ってきた写真に奇妙な形があった。
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 太陽がややつぶれた形になるのはよくあることだがそれだけではない。なにやら 鏡餅のように大きい太陽に小さい太陽が乗った形ではないか。これが何かわからずしばらくそのままにしていたが、元来の好奇心がうずうずしてたまらない。

 いろいろ調べた結果、天文・科学関係のサイトの方から助言を受けて、魚津埋没林博物館にいきあたった。学芸員の方がとても親切で丁寧な説明をしてくださり、さらに琵琶湖の蜃気楼情報を紹介していただいた。日本第一といっていい蜃気楼研究をされている方から、それぞれ助言をいただいてようやく謎が解けたわけだ。(お二方に感謝!)

 これは太陽上位蜃気楼ということがわかったのである。

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# by miriyun | 2005-11-12 13:18 | 自然(砂漠・ラクダ・蜃気楼) | Comments(0)

東京ジャーミー(6)・・・大シャンデリアもカリグラフィー

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 ジャーミーの礼拝堂のドーム頂点からつりさがるシャンデリアカリグラフィーデザインだ。

クルアーン36『ヤー・スィーン』の章82節
「何かを望まれると、かれが「有れ。」と御命じになれば、即ち有る。」

 上の句をデザイン化したものだということだが、目を凝らしてもすべてを読み取ることができない。一方向から見ただけではその章句の一部しかうかがえない。この写真からわかることは次の2点だ。
1、向かい合わせの2つの面は左右対称であること。
2、この写真では、82節の最後の文字が読める
       كن فيــكون
 
 また、このシャンデリアは、ドームの真下から見上げるとどういう組み方になっているかがわかる。下記の写真に表されるように6面の構造になっている。
(完全な対称に見えないのはランプが2~3きれていたため)
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 下から見た感じではどの面も同じ文字のようにもみえる。
 すると、章句のほかの部分は見えない中心部に集まっているのか、あるいはデザインの工夫で同じように見えるようにできているのか・・・・
 他の面がどのようななっているのか知りたいものだが、下から見上げたシャンデリアはきらめくばかりである。
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# by miriyun | 2005-11-11 22:25 | カリグラフィーを読もう | Comments(2)

東京ジャーミー(5)・・・絨毯とステンドグラス

  
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 東京ジャーミーは白い壁に緑の絨毯でさわやかに美しいが、そこに更に彩りをあたえているのがステンドグラスだ。晴れている日は殊に美しい。
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  ↑ この赤と白の帯状のラインに沿って座ると、礼拝時にちょうどよい間隔になる。
 有名なモスクの中には一人分ずつの礼拝絨毯の大きさに枠がある模様になっている場合もあるが、ここのラインはモスク全体の色バランスを程よくひきしめながら、祈りにちょうどよい空間を示唆している。↓           
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 アラベスクというのは1つならまだしも、いくつか組み合わせると色の組み見合わせが想像以上に難しい。まったく同じ色ばかりでは単調になり、色を使いすぎると建物や作品としての調和が壊れてしまう。ここでは、石膏部分の基調色である紺で締めつつ明るい色調のガラスを共通にいくつかは使って調和させている。、
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 ↓ステンドグラスの窓と下のアラビア語のカリグラフィーとの対比で見てみよう。
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1.ベルト状カリグラフィーの下地の色と窓の枠の石膏部分の色が紺で揃えてある。
2.アラビア文字はモスクの壁面に最適なスルス体の格調高い書体である。
3.文字の一部にトルコブルーと深い赤の2色だけ色をつけてアクセントを与えている。
4.そして、その色は上のステンドグラスでも使って互いに調和しながら、引き立てあっている。格調高い文字ながらやわらかみとかろやかさも出しているのだ。

 見るほどに新しいよさを発見できるジャーミーだ。

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# by miriyun | 2005-11-09 10:36 | 東京ジャーミー(工芸) | Comments(6)

砂漠は生きている・・・足跡(2) さそりは?

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 砂漠に住む動物とはいえ、やはり気温40~50度 砂の表面温度60~70度なんていうのは苦手に違いない。日中、日差しをさえぎるものなど何もないとき、虫も爬虫類も見かけたことがない。、
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 生物のいる気配さえ感じさせないところで、朝、突然足跡だらけとなった砂漠を見るので驚くわけだ。
 暗闇の中で、多くの生物が砂を押しのけて這い上がり、餌を求めて右往左往する。ぶつかりそうになる時、ゆっくり歩く時、あわてたように走っている時――いろんな場面をこれらの足跡が物語っている。
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 形が気になり、オアシスのほうまで行ってノマドの人に聞いてみた。さそりの足跡はどんななのか?

 彼が言うには、さそりは足跡が左右に続くが、真ん中に筋が入るという。この中心部の線がさそりの尾の部分をひきずったあとだという。
 (そうすると、威嚇している時の天に向けた尾を普段歩く時はひきずっているのか、はたまた尾を上げたまま歩き、尾の根元部分が筋を描いていくのか、どちらなのだろう。)
 
 いずれにしろ、自分の撮影してきた足跡の中には真ん中に筋のある足跡はなかったのでさそりではないということだ。
 するとこれらの足跡はいったい何なのか、ベルベル人がこれだけはわかると言って丸い足跡をさしていた。鳥のような格好をして教えてくれるがフランス語で言うので結局何のことやらはっきりしない。

 後に知り合いのチュニジア人に聞いたところ、足跡から何の生物かわかるのは、アラブやベルベル人ではなく、砂漠で暮らすノマドやベドウィンだということだ。そう聞いてみればもっともなことで、昼間姿を見せない生物は砂漠で寝泊まりして初めてわかることなのだ。

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# by miriyun | 2005-11-08 09:39 | 自然(砂漠・ラクダ・蜃気楼) | Comments(0)

砂漠は生きている・・・足跡(1)

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 サハラ砂漠のひとすみで夜明けの砂丘を歩く・・・きらめく朝日に照らされて赤い風紋が浮かび上がる。
 そこに足跡、無数の見たこともない不思議な形にしるされた足跡。

 ・・・砂漠は生きている・・・ 
 むかし、そんな名前の記録映画があったが・・・真似するつもりなんか毛頭なく、ただもうこの言葉以外ありえないというかんじで、ひとりうめいたのだった。
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                  小さい足跡を拡大↓ 
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 もちろん本や話では聞いてはいた。
 でも一見にしかず・・・この思いをなんといったら良いのだろう。昨夕確かに風紋しか見えなかった砂丘に、朝歩くほどに次々と見えてくる足跡や引きずり跡・・・
 
 こう言うしかないじゃない。
          やっぱり、 砂漠は生きている!
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# by miriyun | 2005-11-07 18:35 | 自然(砂漠・ラクダ・蜃気楼) | Comments(2)

神田カブール食堂に行ってきた

 公開講演会の帰りに、アフガニスタン料理の店にいった。
御茶ノ水から数分直進したのところにアフガニスタン料理という小さな看板が見えて来る。神田小川町のビルの地下入口に神田カブール食堂という名があった。
 そこで、はたと気付いたのが、アフガニスタン駐在日記のkentaさんがアフガン料理の店に行ったと書いてあったことを思い出した。もしかしたら・・・ここのことかも知れない。後に調べたら、確かに神田カブールだった。
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 お店は盛況で空き席がないのでしばらく待っていた。ようやく座った席の壁。そこにはイスラーム的建造物や仏像、白馬に牛・鳥・漁師などが1つの船にともに乗って進んでおり、それが天と海に包み込まれるように存在する絵が描いてあり、実に印象的だ。

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 食事は、やや三角に伸びたインド風のナン・ゴマを加えた丸いウズベキスタン風のナンに妙に長いバスマティ米のライス・ナスや豆のカレー・シシケバブ・マンゴージュースやザコラジュースなどを4人で注文してお腹いっぱいに食べて一人2000円くらい。アラブ系料理店としては食べやすい味と値段であった。
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 カブール出身で、来日して14年、日本語もとても上手で話しかけやすい感じの主人だった。
食事がおいしいので話が盛り上がったのは言うまでもない。

☆ナンうまし!
    話は西へ カブール食堂
# by miriyun | 2005-11-06 22:43 | 日本の中のイスラーム | Comments(4)

小杉 泰先生の話・・・好きこそものの上手なれ

 小杉 泰先生のお話を聞いた。興味深かった。イスラーム研究における日々の情熱を感じさせられた話しぶりだった。

 時は11月5日、場所は明治大学リバティホール。中東学会の公開講演会『中東と日本の間』 で3つのテーマがありいずれも楽しみであった。しかし都合があり前半には行くことができず、小杉先生のお話だけ何とか聞きに行くことができたのだ。 
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 小杉先生の演題は「文明の相互認識と政治・経済関係――21世紀の日本と中東」であり、
イスラーム理解へのキーワードと示唆に富んだ内容をユーモアを交えて説明があり、メモ帳がギッシリとなった。でも、ここで小杉教授のお話をまとめようなどという大それたことは考えていない。
 
 ただ、お話の中からエネルギーをいただいたと思ったことを書きたい。

小杉教授曰く、
好きこそものの上手なれ』・・・異文化研究の基本は、好奇心とわからないものを理解する喜びである。アラブもイスラームも面白い。こう思ったらつきすすむ・・・これを研究という。ただし、糸切れ凧はだめで、行ったなら戻ってこなければいけない。
 これを聞いて、単なる”好き”から興味を持ち、ライフワークにしているに過ぎない私は大いに安心し、勇気づけられたのである。
 もちろん、「戻ってこなければ・・・」という含みのある言葉に自戒の念を持ちつつではあるが・・・

 
# by miriyun | 2005-11-05 19:20 | 中東について | Comments(2)

らくだのまつげに注目!

 砂漠の砂嵐の時、らくだは身体が埋まりそうになっても、じっと座って嵐が過ぎるのを待つ。らくだのまつげは砂よけのためだろうが、二重に生えた長いまつげをしている。耳も毛だらけで砂よけになっている。
 
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 ちょっとわかりにくいので、目だけアップにすると・・・
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この目のせいか、イラストにしてもぬいぐるみにしても目がキラーンとしてなかなか格好がいい。ほんとの性格とはちがって愛嬌があるようにも見えてくる。

     
 ”あんまり見つめないでよ、らくだくん”

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# by miriyun | 2005-11-04 02:35 | 自然(砂漠・ラクダ・蜃気楼) | Comments(4)