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蝋の話*はぜの実からパラフィンまで

1.はぜの実と木蝋
 日本でも蜜蝋が使われていたが、蜜蝋は何しろ手に入れるのが大変。
はぜの実から作る櫨蝋が一般に広まっていった。
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         ↑ はぜの実

鎌倉を散策した時に和ろうそくの実演をしているところがあったので、興味深く見てきた。

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 はぜの実から抽出して固めた木蝋

◆職人さんが実際に木蝋から和ろうそくをつくる過程をみさせてくれた .
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木蝋を煮溶かして、その中に芯となる棒に蝋を駆けながら固めていく。
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効き手側に置いた台上でろうそく棒を均一に回しながら形を整えていく。

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こうして和ろうそくができる。

芯は和紙にイグサを巻いた芯なので、蝋の吸い上げが良く、少々の風では消えにくいので、屋外での使用、例えばお墓詣りやお寺で手向けるのに適している。

和ろうそくは、ふだん安価な値段で出ている煤はでるが、落としやすい煤だという。また揺らめく炎が美しい。値段も高くつくが、仏壇などで使うには和ろうそくの方が煤を落としやすいので仏壇や家を傷めないということだ。


2.糠蝋とパラフィン蝋の原料

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糠(ぬか)からできた糠蝋
比較的、歴史は新しく昭和に入って作られるようになった。お米の糠から抽出し、フレーク状態になっている。これは固い蝋で、型に入れて作り、固くて、融点が高く、燃焼時間が長いのが特色とされる。

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 パラフィンはこのような塊や粒状のものが使われる。パラフィンは、石油に含まれ、分留によって取り出される。用途はろうそくから着火剤、皮革製品等の撥水防水、ネイルパラフィン、リンスや化粧品など多数の使用法があり、身近にパラフィン製品は溢れている。
 ろうそくについて調べていながら、実は化粧品・食品関係にまでパラフィンが使われている範囲が広すぎることに驚かされている。

 ろうそくとしては原料が石油由来なので煤は大いに出る。値段は最も安価なので、一般にろうそくというとこれを目にすることが多いようだ。

                                          
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by miriyun | 2017-09-17 18:10 | Comments(1)

サボテンを食べていたのはオンブバッタ!

1.オンブバッタ
オンブバッタというのは、親ガメの上に子ガメというように、親子のバッタかと思っていた。
しかし、実際は大きい体のメスの上に小さいオスが乗っているバッタということで、他のバッタのように交尾のためだけでなく、かなりの頻度でオンブ状態のままでいることが多いバッタである。
 
 オンブのように見えるので、子どもからもわかりやすい名でいっているだけで、別の名があるとばかり思っていた。だが、バッタ目(直翅目)・オンブバッタ科に分類されるバッタの一種で、オンブバッタで正式名だった。

 身体が細く色は周辺の草と同化しているので目立たない。黒い目もごく小さくて肉眼ではわかりにくい。

 そんなオンブバッタに庭で遭遇。なんと、育てているウチワサボテンにいた。サボテンはふだんカイガラムシがつかなければほとんど虫の害がないものだが、なんと食い荒らされていた。

 
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ここまではなじみの姿だが・・・

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正面から見たら、怪しい風体だった。


2.雨が降ってきた
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 サボテンに大粒の雨が落ちてきたら、それまでじっとして動かなかったのが、サボテンの裏側に移動した。もちろんオスを背負ったままである。
 横から見ると、サボテンの食べられ方がよく見える。固いトゲ部分は残しながらやわらかい部分をかじっている。
 
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黒い芥子粒のような小さな目とその周りの複眼、そして長い触角が特徴的なスリムなバッタだった。

 でも、ウチワサボテンが2匹分の食材になってしまっているので、雨が止んだら他の植物に引越してもらおう・・・。

                                          
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by miriyun | 2017-09-16 16:47 | Comments(4)

蝋の話 巻手紙への封蝋の様子

シーリングワックスの使い方
「オスマン帝国外伝」を見ていると、いやがおうにも興味深い範囲が目に飛び込んできてしまう。
前回、シーリングワックスをスプーンの上に削ってそれを温めて蝋を溶かす方法を見てきたが、今度は丸めた文書にひも結びをしてその上に蜜蝋を垂らす方法をやっていた。
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 ≪ドラマ解説≫
パルガから連れ去られ、どれとされた少年イブラヒムが、マニサでスレイマン皇太子に信頼され、スレイマンがスルタンとして即位するとともに小姓頭に出世し、更に大宰相になったイブラヒム。

◆自室で手紙を書く。スルタン・スレイマン本人への手紙故に、筒状に巻いた後、ひもで結び、その上に蜜蝋のスティック状に固めた物をろうそくの火にかざす。
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トロット溶けてきたところで巻物紐の上にぐるりと垂らし回す。
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イブラヒム大宰相が封蝋している。
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一瞬待って蝋の被膜ができてから印を押す。

こうして、差出人が封蝋すると、使者がこれをもっていく。それまでの間、この蝋は壊れないということが前提になっているので、あまりにも薄く蝋を塗るとすぐに壊れてしまうので、かなりしっかりと付けなければならない。


 オスマン帝国外伝では、手紙は円筒形で装飾のある金属製の手紙入れに入れて持たせた。それは戦争相手国と戦端を開くときでも、恋文でも同じである。

 現代でもシーリングワックスは売っているが、現代の束にして郵便物を扱う郵便システムでは相手が見る前にワックスが壊れてしまうだろうから、今のしくみでは使えないだろう。受取人がこの手紙を使者を通して受領すると、この封蝋をばらばらに壊して
蝋開封する。それまでは誰もその手紙を覗くことがはできないという仕組みであった。

 トルコにしろヨーロッパ各国にしろ、権力者の周囲には陰謀・詮索・秘密がいっぱいだった。そういう時代の長い期間にいろいろな思いを込めて、封蝋は行われ続けたのだった。

                                        
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by miriyun | 2017-09-14 07:09 | Comments(0)

タプロームのろうそくの木*蝋の話

ろうそくの木
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カンボジアのタプローム遺跡
ガイドさんたちが通る脇には高い樹木が並ぶ。
何気なく見過ごしてしまいそうだが・・・、
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樹木のえぐれたところについて説明があった。

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白い部分は樹液。
燃える蝋成分のある液なのでろうそくの木という。

ところ違えば明かりの材料も違うことを実感。

                                          
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by miriyun | 2017-09-12 07:09 | Comments(0)