<   2016年 04月 ( 9 )   > この月の画像一覧

『ヤー・スィーンの聖板』 The Sacred Plate of Ya Sin…アラビア書道作品

A Gallery of Arabic Calligraphic Works of Fuad Kouichi Honda
   ≪本田孝一氏Web作品展≫・・・ アラビア書道家・本田孝一氏の作品を紹介する特集

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          ↑ 画像の上で一回クリックしてください。大きくして見ることができます。(You can click this photo to see a larger image.)


Web作品No.24
『ヤー・スィーンの聖板』 The Sacred Plate of Ya Sin

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  
・内容:Holy Qur’an ,an entire chapter of Surah Ya Sin (The Chapter of Ya Sin)
『コーラン』、ヤースィーン章 全章

「神が有れと命じられると、すなわち有る。御手で万有を統御なされるお方に讃えあれ。あなた方は神の御許に帰る。」 
夜の雲の重なりの中に「ヤーシーン章」が規則的に並んでいる姿が心に浮かんだ。

・書体:Jaly-Diwany style,
  ジャリー・ディーワーニー書体
・大きさ:縦112cm×横231cm
・材質/技法:(文字)レタリングゾル・ドローイングインク
      (彩色)アクリル絵の具
・制作年:2010年
・所蔵先: Islamic Arts Museum Malaysia
    マレーシア・イスラム芸術博物館

・撮影:M.Kobayashi
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
                以上、ここまで公式。

◆ここから下は、鑑賞の参考までに個人的に書かせていただいているものです。人それぞれに異なる感性で感じ取ってイメージをお楽しみください。

 まず、非常に大きな作品であり、是非,上の写真をクリックして全体像を見ていただければと思う。


◆この作品は濃密に組み込まれた雲の上の文字空間の妙に味がある。

 あえてヌーンというつぼ型の文字が並列するように、文字を緻密に並べる。すると、もちろん文のすべての行が同じ長さにすることはできず、左右に長さの違いが出てくる。
 それが、また作者のインスピレーションに現れた夜の雲というイメージにあっている。

 ぎゅうっとまとまった雲にヌーンが縦に配列され、
時に離れたところにもぽつりとつぼ型ヌーンがおかれている。

 それがアクセントやリズムとなって飽くことなくこの美しい文字群を見つめることになる。
夜をあらわす深い青と共に遠目からまず楽しみ、そして次にはぐうっと近づいてアラビア文字をじっくりと堪能したくなる作品である。

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by miriyun | 2016-04-28 01:47 | Fuad Kouichi Honda | Comments(4)

スイスに出演、アイス・レジェンド(1)・・・高橋大輔

 スイスのフィギュアスケーター、ステファン・ランビエールが長い間のフィギュアへの愛と理想を込めて構想をまとめ、2016年4月22日(現地)のショーに、アート表現ができる世界の超一流のアーティストを集めた。アイスショーを単なるエキシビションの羅列ではない、作品としてのストーリー性のあるものとして計画したのだ。

 いろいろ見てきているし、情報もいただいているのだが、自分の不調から全く発信していなかった。でも明日の普通ならスイスまで航空機に乗っていかなければ見ることの叶わない夢のショーがNHKさんのおかげで、日本で見られる。これはツイッターなどを見ていない方にもお知らせしなくてはと思い立った。
フロレンティナさんhttps://www.instagram.com/p/BEg8zYgOJKX/?taken-by=florentina_toneの写真をお借りする。
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 ピアノの演奏を主に、ストーリーが演じられていくがその途中で、ランビエールとの滑りも。
この衣装って、もしかして・・・!?   ヽ(;▽;)ノ



1.NHKBS1で「アイスレジェンド」 

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http://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/trailer.html?i=05282

 4月24日(日)19:00〜20:50   BS1

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
 日本を代表するスケーター、浅田真央選手と髙橋大輔さんがスイスで行われるアイスショー「アイスレジェンド」に出演します。このショーは、トリノ五輪の銀メダリスト・ランビエールさんが主催しており、世界中からトップスケーターを招待。
 2人も招待され、初めてスイスの地で共演をします。浅田選手は今シーズンのフリーで演じた蝶々夫人を、髙橋さんは、情熱的な振付で伝説のナンバーとなっている「マンボ」を披露。
 その他、コストナーやクーリック、ジュベール、バーチュー&モイアーといった豪華キャストが登場します。( NHKBS1の告知より引用)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 
2.シェイリーン振付の動と静のプログラム

アイス・レジェンドのプログラム
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これから見ると、ゲストは各1つのプログラムで、真央さんは「マダムバタフライ」だ。
高橋大輔は2曲で、1部で「ラクリモーサ」、2部のオオトリで「マンボ」を演じ、更にフィナーレではマンボを基軸に全員で踊るという。
 普通なら、座長であるランビエールが最後に踊るものだが、アーティスティックで、ストーリーを大切にするランビエールならではの人選と配置で臨む。

 ランビエールは本当にフィギュアを愛し、そして人を本質で見つめる人だと思う。

 大輔さんは日本でSOIがあり、その直後であったために、現地入りが最後であったというが、
ランビエール曰く、
 何回かやってみるだけで、すぐに曲を掴み、エモーショナルに演じはじめるのは高橋大輔の凄いところだ。
というようなことを言っていた。(正確な言葉のメモがどこかに行ってしまったので、記憶の範囲であいまいですいません・・。)

 また、
    激しいリズムとステップで会場を巻き込むマンボと、
    荘重な音の中で、魂のうごめくのが感じられるラクリモーサ、

 
この二作品ともシェイリーンが振付したもの。
 同じ振付師で同じ演者にによって演じ分けられるのを1つのショーの中で見られる。
   そのふり幅の大きさを感ずるのもなんという楽しみか・・。


3.swissinfoにアイスレジェンドの練習及びインタビュー動画
 スイスから世界10カ国語で伝えられるswissinfoは、ありがたいことに日本語もその10カ国語のうちに入っている。
 そこにスイスの誇るランビエールが思いを込めてたアイス・レジェンドの練習・インタビュー動画も上がってきている。埋め込み用で用意されていたので、お借りする。
 アイスレジェンド2016 高橋大輔ランビエールと共演


 スイスのステファン・ランビエールが演出する「アイスレジェンド2016」に出演するため20日夜、ジュネーブ入りした高橋大輔さん。「ステファンとは競技を一緒に戦ってきた戦友。プロとして彼が作るストーリー性の高いショーに出演できてうれしい」と語る。本番30時間前、出演者のアドレナリンがあふれるリハーサルのあいまに、インタビューした。(インタビュー・里信邦子 撮影・Vania Aillon 編集・Vania Aillon&里信邦子 制作・スイスインフォ)
記者会見が行われた21日、さわやかな笑顔でリンクに現れた大輔さんは、すぐにイタリア人の記者につかまり矢継ぎ早の質問を受けた。イタリアに「大輔ファン」がたくさんいるからだという。

 その後すぐに、振付家サロメ・ブルナーが「ここはこうターンして」と言いながら一緒に滑り5分ほどの指導をすると、それでもう全てを飲み込んだのか、ランビエールがさっと氷上に現れたと思うと、2人でもう滑っている。ラヴェルの曲に乗って、一緒に高く舞い上がったジャンプは圧巻。

 この2人が踊るシーンは、第1幕の「愛」をテーマにした3部作の3番目。イタリアのスケーター、カロリーナ・コストナー演じる女性がランビエールの演じる男性に恋焦がれるが、男性は「愛の狩人」のようにさまざまな男女に言い寄っていき、カロリーナを苦しめる。その「軽い浮気の相手」が大輔さんの役だ。
 こうしたストーリー性の高いショーについて、「遠い将来、自分でもやってみたい」と言う大輔さん。しばらくは、ダンスなど色々なことにチャレンジしながら、それらをスケートに生かし、「スケートを一生の仕事にする」と、きっぱりと言い切った。(インタビュー・里信邦子さん)


ステファンからは日本から参加の高橋大輔・浅田真央と3ショットが。
こういう時は必ずお茶目に。そして濃い!
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すでに、現地で始まったので、観客の方の撮影写真や動画のリンク・・・ありがたいです。
◆写真 https://www.instagram.com/p/BEhMfdiM2Nb/

◆動画
https://www.instagram.com/p/BEhZPBCM2Bg/

 この動画、位置が高いところからの観客動画であるために、すごく会場の様子がわかる。
マンボにノリノリの楽しさがわかる。

~~~~~~~~~~
 こうして海外のショーの様子が伝わると、
高橋大輔は日本では考えられないくらい世界での評価が高いんだと感じさせられる。
今後は日本にあって海外に行くとしても長期ではないという。スケートを軸に、活動し、苦手な分野であるキャスターや好きな陸ダンスも含めて挑戦してみたいという大輔さん。でもスケートが軸と言ってくれてよかった。
 スケートをやって、そのあとのオフが楽しいと言ってくれた。身体の動く限りスケートをしていくとも・・・、
それはそれはうれしいことだ。


 長光歌子先生が練習場面にいる。
   スイスから高橋大輔の本気度が伝わってくる。
              
 日曜日NHKBS1、世界の高橋大輔が見られる。
   副音声にすれば集中して演技にも入り込める(とくにラクリモーサ)

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by miriyun | 2016-04-23 12:15 | Comments(0)

紫ハーブ

ハーブ勢いづく季節  

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フレンチラベンダー。ウサギの耳のような葉が可愛い。

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西に日が傾き、生垣から細かな木漏れ日が落ち始めると、一気にラベンダーのある風景がにぎやかになる。


2.テンダータ・ラベンダー 
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デンタータって、エッ、「歯?」とおもったら、「歯のような」という名前だった。はっぱがギザギザしていることを言っているようだが、そうすると動物の歯のようなイメージなのかもしれない。

薄紫色で香りは強めのハーブ。
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春やな~~

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西日にあたるのを東から陽ごと撮ったら燃えるように赤らんだ。
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by miriyun | 2016-04-21 07:01 | Comments(4)

共感

共感ときっかけ 
 ここのところ、公私ともにハードな状態の中、気持ちはド~ンと落ち込んでへたってきていた。
自分はなんでこんなに動けないのだろう。
ちょっとしたことでへこむ。
     ムチャクチャへこむ。

 そういう時には、やはり「公」の面だけはまず平静を保って、がむしゃらにこなす。そこで無理した分、「私」の部分で、ゆったりすることで毎週立ち直っていくものだが、今、その「私」のほうもきつい。


 少々のことでは揺るがない打たれ強さがあったはずだった。
自分には好きなもの、趣味というものがあってわずかでもそれに入り込むことで、心の奥に創作への意欲を燃やし続けることができて心がしなやかだった。
 静かなるエモーション、想いがあってそれが次の動きを起こしていく。それが、自分だったはずだ。ところが最近その心の動きが止まって、ブログさえ読み書きできなくなっていた。(コメントを下さった皆様、ごめんなさい。)もうだめだろうか・・・。そんな思いがよぎった。


◆でも、きっかけはやってきた。
転任してきた人と珍しく私的な話をすることが出来た。その人は自分以上に責任ある仕事を抱えている多忙な人であるが、なんと16年も前に私の作品を見に来てくれた人で、しかもその作品を覚えていてくれた。自分の趣味の作品の話を振られ、相手の山登りの趣味の話を聞き、こういう時間が必要ですね~、これで生き生き仕事にも向かうことが出来る・・・そういう結論になった短い4~5分の会話。

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                     ↑ 陽光に向かうカタバミ
 思いがけず、その作品のことを覚えてくれていた人がいた。彼も多忙でたまにしかいけないのに山登りの道具を一式新調して、家族はあきれていると言いながら愉しそうだった。仕事やら親族やら、いろいろなしがらみの場所を離れて、山に登り、そこから見る山なみや雲海を見る時、精神は一新される。
 やはりそうだよね。私も地平線と砂漠とそして山の光景を見て、自分を一新させてきた。やはり自然はいいねと納得しあったのだった。


 義務感にどっぷりつかってしまうと心はよどんでしまう。どうもよどみの中でうだうだしていたようだ。
 分かっていたけど、久しぶりに趣味について語り合えたことで、よどみから抜け出ようと意識できた。完全な復活までにはまだ、時間がかかるかもしれないけれど、これからも大事にしてきたものを心の糧にして生きていきたい。

 その時、話をしたのは、けっしてすごい人生訓でもないし、他愛もない趣味について日頃思っていることを語り、共感しただけ。

 でも、
  
それを心の中にしまいこんでいるだけなのと、
     人に対する言葉として発することでは違う。

ましてや、共感は、相手の好きな趣味への同意だけでなく、
       その人物の行動や存在への共感にもなる。


 よどんだ心の中に風が吹き抜けた~!!

そうか・・・、
  自分は自分の存在意義をなくしていたのだ。
  家族間でも、職場でも、趣味の分野でも自分の存在感がないと感ずる。
  空虚なのだ!
 

 だから共感が心に響いたのだ。

共感て、人間同士のお付き合いの中で、心を添わせることの第一歩なのだろう・・。

( 自分は人に対して、その存在に対して共感して、あなたが必要だよと声に出して発信していただろうか。
否だ。思いはあっても分かっていることでしょと声に出してこなかったことの多いことにも気づかされた。)
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by miriyun | 2016-04-16 07:42 | Comments(4)

続・六義園しだれ桜

     

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圧巻の規模。並んで見に行ってよかった。
よくぞこの大きさまで、折れることなく伸びたものだ。
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ライトアップの当たり方で、様々な表情が見える。
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下から上を仰ぎ見る。
   シダレザクラが降ってくるようだ。
       
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by miriyun | 2016-04-05 00:36 | Comments(6)

しだれ桜

六義園      

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 駒込にある六義園。5代将軍綱吉に仕えた柳沢吉保が1702年に築園した大名庭園で今も当時の雰囲気そのままに残る貴重な回遊式庭園。

柳沢吉保の和歌の趣味を基調としているので、華美ではなく季節を感じながら隅々まで趣のある庭園で吉保の趣味の良さをうかがわせる。
六義園は中国の詩の分類法(六義)にならった古今集の分類の六体に由来する。漢名で「りくぎえん」と現在呼ばれているが、吉保の撰した「六義園記」では、日本読みで「むくさのその」と呼んでいたという。
当時の大名たちは各種の素養があり、その中でも群を抜いていた吉保、中国からの由来から日本の古典を踏まえた上で、自分の和歌の趣味の上ではきっちり日本らしさを大事にしていたことがわかる。

落ち着いてそぞろ歩きのできる庭園である。ただし、シダレ桜の名所であるので、その時期はそぞろ歩きではなく、ぞろぞろ歩きになる。
ライトアップ目指して仕事の後に出かけたが、庭園沿いの長い塀に沿っての 入園待ちの列が延々と続いていた。

🔷写真は、混雑したシダレザクラから離れて、遠景として撮った。
手前の木のシルエットがまるで桜の木の幹のように映り込んでこれはこれで美しい。自分としてはお気に入りの桜となった。
                            



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by miriyun | 2016-04-04 07:16 | Comments(2)

品格あるスポーツの美しき戦い

1.世界選手権を見て
 やはり、試合っていいなあ!熱気がある。

凄い緊張感と戦いながら、パッションを内に秘め、身体の中から
それぞれの形で其のパッションをじんわりとしみださせたり、弾き飛ばしたり、爆発させたりする。
 爆発、あくまでもプログラムの中であって、演技外で爆発はどんな場合でもいただけない。

 そして、観客を見ていて笑顔にさせるような演技はとくに素敵だ。ハヴィエル・フェルナンデスの演技は誰をも虜にするような演技であった。映画の大好きな彼は毎年一曲は必ず映画から持ってくるが、彼の人を大事にする人間性、そして年齢がきちんと彼の中に積み重なったところから出てくる大人の男としてのカッコ良さが出ていた。

 品格あってこそのスポーツと彼を見ながら思った。


2.女子のFP、神演技続出
 女子のFP、ライブストリーミングで見た。
 生で(会場に行った方からのtwitterと見比べていると、数秒の遅れがあるが、ほぼ生)見るワクワク感たまらない。

 未来ちゃんから、見たとこだけであるが・・。
 長洲未来
突然一週間前ほどで、呼ばれて世界選手権参加になったけど、アメリカの期待に応えた演技だったね。あなたのフィギュアへの愛もやさしさもみんな込められた、素敵な演技だった。

 浅田真央
真央さん、美しかったなあ。
あなたがいて、みんなが目指していて、最も難しいアクセルを跳び続けた。
そして、蝶々夫人の品格ある滑り、滑りの心地よさに心に涙がしみだしてきた。


 本郷理華
素晴らしくリズムにのって、スピードにのって、踊りきった。会場からの声援もすごかった。
ここまでやってもこの点かと思うくらい・・・。毎年、着実に進化して世界的選手になったね。

 エレナ・ラジオノワ
 小気味よく動き回っていた子が、今変わろうとしている。グラデーション衣装でやわらかい雰囲気もでて
きていい演技だった。しかし、ラジオノワがこの位置とはロシア勢強し。

 宮原知子
あなたは、やはりミス・パーフェクト。それだけではなくてプログラムの雰囲気と身体の動きを最高レベルまで一致させて、会場の隅々までsatoko色にそめあげた。メドベージェワが史上最高の演技をした後であるのに、会場をきちんと自分色にしてしまう力、本物だ! 

 アンナ・ポゴリラヤ
大きな演技で、え~、この人もミスなく!と驚いているうちにぐいぐいと引き込まれた。

 グレーシー・ゴールド
SP1位の選手が、母国でFPにのぞむプレッシャーたるや半端でないだろう。
大声援の中でグレーシーが滑り始めた。やや固いなと思ったらミスが出た。それも一瞬では立てなかった。
この時点で、見えていた金メダルは遠のいた。しかし、そのあとはさすが実力者、成功させていった。
 
 アシュリー・ワグナー
この人も母国での開催で、最終滑走というプレッシャーがあっただろう。が、長年の経験者。迫力のある演技で自分を表現し尽くした。何より、スタート時点での目が、これは落ち着いてやってくれるのではと感じさせられた。

◆結果
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3.フィギュアスケートの魅力
誰もが、必死でつらい練習をしてきている。
しかし、それさえもださずに、
自分のプログラムを華やかにたおやかに、あるいはエネルギッシュに演じきる。

 そのギリギリのところで演じて、それこそつらい思いも涙もみんな経験してきているのだが、それをも飲み込み、自分が出したい演技のエッセンスだけを光を放射するように氷上に広げていく。それぞれの世界的に知られた名前と共に、自分の人間性さえもその中に織り込んでいく。それは練習の時でも、kiss&cryでも、インタビュー場面でも自分というものが表出されていく。
 周りとの関係性を大事にし、どの国のデビューしたばかりの若手の選手にも声をかけていく。ユーモアってこんなものだよって教えてくれる。プルシェンコなどは長い間、君臨していたからこそ、そういうところはすぐれていた。

 和やかにどの国の人にもいやな思いをさせない・・・。
 このスポーツの中で培われたエレガントさ、寛大さ、スマートさを観客は愛しているのだと思う。

(いや、他のスポーツだって、スポーツマンシップという中でそういうものが大切にされるし、そういう人が尊敬されている)

4.観客の魅力
 久しぶりのアメリカ開催で、ホッケー用の小リンクと暑くて、氷が解けて大きな水たまりができていたのはいただけない。(以前にも書いたが)そろそろ、選手たちのためにも60×30mと規定してくれないものだろうか。ホッケーサイズに慣れているはずの北米の選手であるパトリック・チャンがリンクの状態に嘆いていた。

 しかし、観客は良かった。 
 
 近年、フィギュアスケートはアメリカでの過去の隆盛ぶりに比べて人気が落ちて観客が少ない状態だった。しかし、世界選手権では満席にもなったし、何より観客が暖かい。

 いろいろな国の観客がいるが、やはり全体の雰囲気をつくるのはその国の人+世界からの観客。
各選手が素晴らしい演技をして、神演技続出になったこともあるが、今回の観客の感性が好きだった。

 観客の応援を、選手はふだんの自分以上を出す糧として吸収して、はじき出し、それをまた、観客が万雷の拍手と思いで受け止める~そういう試合は選手にとっていい結果が残せる試合であるし、観客側にも充足感が強い。

 一人一人の選手に感銘するところにも拍手があった。(宇野君のクワドの失敗後の温かい応援拍手、
国にこだわらず神演技への一斉のスタオベなどフィギュアの良さをよくわかっている観客だなと思った。もちろんアメリカだから、マックス・アーロンやアダム・リッポンの完成度の高い演技に歓喜し、女子の未来、グレーシー、アシュリーへの熱狂はすごかったが、それ以外の国でもいい演技や、その人のもつ貴重な魂(たとえば、真央さんのアクセルへの挑戦)などに対して、惜しみない拍手や応援があったように思う。
 小さな画面で見ていたにもかかわらず、現地の熱を感じとった。

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by miriyun | 2016-04-03 13:33 | Comments(0)

緋桃の咲くところ

1.坂の下の御霊神社      
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 鎌倉の江ノ電の長谷と極楽寺の間の線路沿いに御霊神社がある。
 御霊神社の祭神:鎌倉権五郎景政は、平安時代後期に活躍した桓武平氏の流れをくむ武将だが、16歳で源義家に従って「後三年の役」に16歳で出陣し、右目を射られながら奮戦したという伝説が残されている。
 この景政の武勇伝により、坂ノ下の御霊神社は「目の神様」として慕われている。

 小さな敷地の神社であるが、特色ある木が見られる。

 イチョウの木が雌雄2本近接しており、毎年たくさんの銀杏を成らせる。

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                ↑ タブノキ
また、タブノキは、樹齢350年ともいわれる古木。約20mほどの高さで、 鎌倉市指定天然記念物。かながわの名木100選に選ばれている。



2.緋色の花 
 その社の左奥に何やら真紅のものが暗い中に見えている。

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神社の社に向かって枝を伸ばす緋桃。ぴんとした空気感が伝わる。

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同じ桃でも、ピンクや白のモモの優しさに対して、真紅の色の潔さよ。

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by miriyun | 2016-04-03 03:31 | Comments(6)

本田孝一「砂漠とアラビア書道」NHK心の時代(1)

こころの時代~宗教・人生~「砂漠とアラビア書道」      

 先日、NHKで、早朝5時から1時間じっくりと本田孝一氏の人生とアラビア書道のかかわりについてその波瀾に富んだ人生を振り返りながら紹介するという番組があった。
 1時間にわたる中身の濃い話だったので、それをまとめるとともに、自分の思ったことや補足は( )書きにしていく。

1.アラビア語科に行ったが・・・
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 東京外語大学のアラビア語科に進みながらも、現在のように思うような教材もない中で思うように進まぬアラビア語、しかも大学紛争でほとんど授業が行われないので、語学としてきちんと学ぶことができないまま卒業を迎えてしまう。そんな時代であった。


2.創作への思いを持った引きこもり
 そんな大学時代を過ごした氏は卒業後も就職もせず、実家から離れて引きこもるような生活になったという。
 自分がどうありたいのか、何をするべく生きているのか悩んでいた。何か創作活動をしたいという熱い思いがあり、傾倒していた宮沢賢二の世界をめざし、詩や童話を書きたいと思ったりしていた。
 
(*TVでは紹介がなかったが、氏は音楽の世界でギターをしたいとも思い、また詩や小説、美術、何しろ創作の道で何かを表現したいのだけれど、自分が何をすべきかつかみきれない、芸術活動の目指す光をとらえられないという忸怩たる気持ちでいたようだ。)


 そんな生活が3年も続いたところで注意してきた父親に反発したことへの自責の念もあり、ようやく正規就職をしたのだという。しかし、すぐにアフリカ赴任ということで退職してしまった。その退職した日に、偶然であるが仕事もなく家にも帰れず生活基盤を持たない氏はアラビア語科の後輩にであった。
 そこで誘われたのがサウジアラビアの地図作成の仕事についていく通訳が必要という話だった。当時アラビア語は話せなかったが身体が丈夫そうだから大丈夫と言われその気になってサウジアラビアへ行くことになった。

 ・・・・これが、人生における大きな転機となる。
 
3.アラビア語のできない通訳
 本田氏は、語る。
アラビア語が十分話せるわけではないのに通訳として参加してしまい、最初は役に立たなかったという。
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砂漠のど真ん中で長く暮らす中で、ベドウィンや地図作りチームの人たちを相手に野営しながら、聞き取った言葉をアラビア語や日本語で書き取った小さなノートがある。
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それを基に次第にアラビア語をものにしていった。
(最初のサウジ派遣の後いったん帰国、第2回目のサウジ派遣にも行ったということはそれまでにこの方法で通訳としての言葉をマスターしていたということなのだろう。
この時に聞き取ったノートが多数存在し、その積み重ねがアラビア語のわかりやすい教本を書き、アラビア語ー日本語、日本語ーアラビア語の辞書を刊行することになるとは、当時は本人でさえ知る由もなかった。)

4.アラビア書道との出会い
 地図作成という仕事のために果てしなき砂漠でずっといるわけなのだが、その中でサウジアラビア人の地図に書き込まれる文字が気になった。
そこに書き込まれた文字はワジ(枯れ川)に沿ってカーブを描いたり、広い地域を呼名するには思いっきり直線的に文字の一部を伸ばしたりしていた。この文字に本田氏は惹かれた。

 本田氏は、そういう手書きで目の前で地図に書き込まれていく文字を見て美しいと思ったのだ。
書家が流麗に書き込んだ文字との出会いが第一歩だったと氏は語る。その書家でもあるサウジアラビア人サアド・アティークさんにきくとアラビア語の書道ではこうして文字を伸ばすのだと丁寧に教えてくれた。これが本田氏のアラビア書道の原点だったのだ。
 サウジアラビアにおける地図作りを通じてアラビア書道の世界に目覚めていった。


5.砂漠を楽しみ、砂漠を感ずる
砂漠は、日中、日陰であっても50℃を超え、夜は毛布にくるまる寒さになる。身体は消耗する。
それでも私には面白かった。
自分の心が解放され、毎日が新しい冒険のようで楽しかった。

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 砂漠の美しさが脳裏に焼き付いている。

朝、夜明け前、砂漠は深い海の中のような濃紺の世界だ。陽が上がってくると砂丘から光線がピーッと伸びてくる。そして黄金の世界になる。9時・10時になると太陽光がぎらぎらで真っ白の世界になる。日が傾くと燃えるような赤い砂漠に染まる。砂丘と風紋のあるために砂丘ごとに色が微妙に異なる。そして完全に日が沈むと一面の星空の世界が広がる。

 すごいものを見ているんだと思っていた。他では得られない体験をしているんだと思い、この光景を忘れないでおこうと思ったのだ。

 (氏の砂漠体験の万分の一にも満たない自分の砂漠体験からでもそういった日夜の砂漠の光景はすごいだろうと想像できる。ほんとに砂漠は形容しがたいほど美しい時がある。)
  
◆本田氏の自然の話の中でうん、うんとうなづいてしまったところがある。

 「砂丘に自分の形に砂を掘ってそこに身体ををすっぽり入れて毛布を掛けると気持ちがいい。
  そして 夜空を見つめる。
     ちょうど地平線そのものから星が次々と上がってくるのが見える。
     うとうと寝ても、起きたときその星がどれだけ動いたかで、何時間寝たのかがわかる」

 (砂漠の闇夜では地平線はもちろんどこなのかみえないが、地上に明かりがないだけに地平線から星が上がるのが見えるのだ。都市部では空の下の方は地上の光が明るすぎて上ってくる星は見えないものだが、砂漠では星の見えるところが地平線の上なのだ。それを砂を掘って目線を砂のところに持って来ればほんとに地平線そのものの高さで星を感じられるわけだ。なんだか、この時の感じ方・観察の仕方が古代の天文学の発達する過程にあっただろうなと想像されるシーンだ。)

(本田氏の自然を見つめる目は、天空だけでなく植物や動物にもおよび、その感性で砂漠という場所を五感ですべて感じ取ってきたのであろうことが想像される)

砂丘の風紋・・・同じものはない。全部ちがう。
ある時、風紋が文字に見えたときがあった。宇宙からのメッセージを砂の上に残したように感じたことがあった。

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後に、氏が代表作の一つとして作成した作品、青の砂漠が紹介された。
一つ一つ異なる青の色味35もの砂丘にコーランの言葉が存在する青の砂漠。
このブログでも何度か紹介しているが、ここに砂漠体験が人生に与えたものが集約されているかのようだ。


◆本田氏が砂漠で得たもの。
 この番組を見ながら思った。
 本田氏がサウジアラビアの砂漠で得たものは、なんだったのだろう。
 後々に影響を与えたものをあげるならば、

   アラビア語への本気の取り組みと
          アラビア書道との出会いと
                大いなる砂漠や宇宙空間との濃密に寄り添う時間だった。



≪再放送≫のお知らせ
2013年6月8日(土)Eテレ午後1時~2時

 ところでEテレとは何か。6月1日から
  NHK教育テレビがNHK Eテレ(エヌエイチケイ イーテレ)と呼称されるようになったということで、
  要は教育TVのことだ。
 
 前回、早朝過ぎて見れなかった方、アラビア書道に興味のある方、どうぞご覧ください。
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by miriyun | 2016-04-01 00:37 | Fuad Kouichi Honda | Comments(0)