<   2013年 06月 ( 9 )   > この月の画像一覧

1.上空より俯瞰 

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          南東から 
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       南から 富士山の北に湖が二つ。右が河口湖 左が西湖 
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            この写真のへこみ部分にズーム。
                     江戸時代に噴火した宝永火山。大きな滑落が見える。
                      このへこみを見るごとに活火山だなと思い出す。


2.湖から見上げる 
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   本栖湖。毎日のように見ているはずの富士
      1000円札に桜の花とともに載っている富士山はここからの風景
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   河口湖より
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   精進湖より子抱富士      ↑ クリックすると大きくして見ることができます。
        これらを見ていると、おだやかに美しく、温泉に入るまでは、つい火山であることを忘れてしまう。

やはり、世界遺産としてふさわしい!

3.文化遺産的見方
 但し、文化遺産としての認定なので、その意義も忘れずに見ていきたい。

 信仰の対象というのは今一つ実感がないのだが、それでも神々しいばかりの姿が見える時思わず手を合わせたくなる感じはわかる。ましてや、日本を遠く離れた人々にとってはより強く日本を意識させるものであっただろう。


 如何に芸術や文学にも影響を与えたか。
 絵画テーマはひきも切らずいくらでも思い起こせそうだ。
東海道五十三次でも富士の見える範囲ではたびたび顔をだす。
襖絵などの日本画をはじめ、洋画家たちもこぞって富士を描いてきた。
片岡珠子の富士山は一度見たら忘れられない。


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北斎は富士山だけをテーマに富嶽三十六景なんて描ける・・・・これだけでもいかに魅力のある山だったかがわかる。
 日本人の精神に大きな存在感を持つ素材であり、アーティスティックな存在だったのだ。


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by miriyun | 2013-06-23 23:39 | Comments(10)

富士山ー世界遺産登録

祝!世界遺産登録

Fujisan, sacred place and source of artistic inspiration      
 カンボジアのプノンペンで開催されている第37回ユネスコ世界遺産委員会において、我が国が世界文化遺産に推薦していた「富士山」についての審議が行われた。事前にUNESCOの諮問機関イコモス(ICOMOS)は美保の松原は外すように言われていたが、委員会ではこれも含めて世界遺産にという決定となった。が6月22日、富士山を世界遺産一覧表に記載することが決定した。
 尚、世界遺産一覧表への正式な記載日は、世界遺産委員会の審議最終日の6月26日になるので、今見てもまだ記載されていない。

 正式名を、次のように言う。
「Fujisan, sacred place and source of artistic inspiration (富士山-信仰の対象と芸術の源泉)」

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Mt.Fujiかと思ったら、そのままFujisanだった。まあ、確かに富士という山というより、フジサンという一体化した呼び方で親しまれているからね。
 新作ではないけど、お祝いに富士山写真を!

気持ち的に一番合うのはこれかな?
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                                                『 祝い 』  撮影地:神奈川県



2.文化遺産としての登録 
 富士山は世界遺産のうち、自然遺産ではなく文化遺産として登録された。
自然遺産は、人の手や開発や様々なものから守られた自然そのものを大事にする遺産であるので、富士山がその基準に入るのは厳しかった。
 かたや、今回めざした文化遺産としてはどうか。長い日本の歴史を通じて、常に愛され、山岳信仰の対象でもあり、芸術の対象でもあり、日本人の精神性にも大きくかかわってきたところが文化遺産として認められたところなのだろう。
◆富士山の世界遺産登録をめぐり、富士五湖を含めるかどうかの論点
 2006年に山梨県が「富士五湖を含めることで検討中」と発したところ、富士河口湖町と観光協会などが反発、これを受け、山梨県は一度は富士五湖を外すことになった。富士河口湖町と観光協会は、富士五湖が世界遺産に含まれた場合、観光開発や富士五湖名物であるバスフィッシングやワカサギ釣りを含めた富士五湖の漁業が制限され、住民の生活に支障をきたすことを恐れたと言われる。

 しかし、富士山が世界遺産暫定リストに登録された際、文化庁が「富士五湖を含めないと富士山として不完全」との見解を示したことから問題が再燃した。
 2011年、世界遺産指定の前提としての、五湖の文化財指定申請が行われた
 昨日(2013年6月22日)富士山の世界遺産登録が決定。河口湖と山中湖はそれぞれ個別の構成資産として、本栖湖、精進湖、西湖は「富士山域」という一つの構成資産の中の一部として五湖全てが世界遺産に登録された。河口湖などを個別資産にしたところに現地の漁業との兼ね合いが含まれているのか?・・・今後を見守ろう。
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 これで、日本の文化世界遺産の13か所目になる。(現在の世界文化遺産13、自然遺産4)

3.世界遺産委員会*詳細
審議内容の要旨は、次の点である。
 ①「富士山」について、評価基準(ⅲ)及び(vi)に基づき、三保松原を含め、「記載」と決定された。

  注)世界文化遺産に記載されるための基準は10あり、そのうちの二つに基づく記載になった。
     評価基準ⅲ
        現存するか消滅しているかにかかわらず、
        ある文化的伝統又は文明の存在を伝承する物証として無二の存在(少なくとも希有な存在)である。
     評価基準ⅵ
        顕著な普遍的意義を有する出来事(行事)、生きた伝統、思想、信仰、芸術的作品、
        あるいは文学的作品と直接または実質的関連がある。
        (この基準は他の基準とあわせて用いられることが望ましい)



 ②名称の決定・・・日本も打診があってこれに賛成した。
 

◆そして、それ以外にも出た意見は次のようであった。
 「富士山がこれまで登録されていなかったのはむしろ驚きである」

 「象徴的な(iconic)資産である」

 このような、富士山の価値を認める意見が、ほぼすべての委員国から表明された。


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by miriyun | 2013-06-23 09:08 | Comments(2)
誰よりも激しく動きながら   

 高橋大輔は激しく動く。
自分らしさを表現しないではいられない。
誰が演じても同じだねとおもわれるようなことをしない。
だからExでさえ、気を抜かないハードプログラムが多い。高橋大輔が不調だった2013年2〜3月の様子を見て、外国の解説者の中には、Exまでこんなハードなのをやっているから疲れちゃうんだよと言っている人までいた。
 実際は2012-13シーズンの不調は靴とブレードを替えて、とくにカーブしたブレードを使って点で支えることでより早い動きを目指したことによるようだ。 だが、ジャンプはそれにより不安定になった。
もとにもどした国別対抗戦からPIW.AOIと高橋大輔が戻ってきていると感じられ、藤井フミヤさんとのコラボではまた新しい彼を見せてもらえた。

 演技の最後にポージングしたときにシルバーグレーのトップスを通して激しく胸が波打つのがわかった。
だが、顔にはその激しい動きをした後の喘ぎが表れないどころかあくまでも優雅に涼しげな顔で終えている。
 
 スケートは本当は激しいスポーツなのだ。それを見せずに優雅に最後まで演ずるには並はずれた体力が要求される。高橋選手もシニアの初期にはあきらかにばてていたが、タイトルを取るようになってからは体力不足で喘いだり、苦しい表情になっていたりしない。

 27歳という年齢をよく言われるが、深みこそ増すものの、年齢による体力の衰えはない!!
それどころか一番タフに動いている。

どこから変わったのだろうか。過去を振り返ってみよう。

トリノで先輩の本田武史が予選前の練習でケガ、大輔が10位以内をとれば2枠というプレッシャーがかかった。SPはまあまだったもものFSでは冒頭の4回転ジャンプ転倒を皮切りに失敗を連発し総合15位に終わる。この結果、トリノオリンピックの日本男子出場枠は1枠となった。


◆シーズン終了後、勝てるプログラムづくりと体力作りに力を注いだ。

それがニコライ・モロゾフであり、カルロス・アビバだった。

カルロス・アビラ・デ・ボルバ

 カルロス・アビラ・デ・ボルバ、ポルトガル人コーチはもともと陸上選手だった。体力強化の基礎を学び、その後、99年からフィギュアスケート選手のトレーニングをみるようになった。かのカロリーナ・コストナーにもついていた。
カルロス・アビバによって高橋大輔が教わったのはどのようなトレーニングだったのだろう。
貴重な動画から一部見てみよう。
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トレーニングコーチ
ポルトガル人のカルロス・アビラ・ボルパについて徹底トレーニング
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トレーニングで体脂肪を減らして筋力をつけた。体脂肪一時は3%まで落としたが、体に悪いということでその後は6%前後だという。

世界選手権でのボロボロの演技のあと、何かを変えなければと考え、アビラデボルバ・コーチが主宰するトレーニングキャンプに参加し、その後は個人的に契約した。
夏でもスケートばかりをしたくなるスケーターにボルバはトレーニングの8割を陸上トレーニングを行わせたのだ。上半身と下半身が異なる動きをする複雑なステップやゴムボールを使ってステップを踏む練習などをした。非常に身体をひねるトレーニングで足捌きが俊敏でよくみえないほどだ。
 

全てを吸収しようとする意識の高さ
高橋はボルバの顔を見るのも嫌になるくらいトレーニングをした。

ボルバはきついトレーニングに食らいついて学びとろうとする大輔についていう。
「私が教えうるすべてのことを吸収しようという意思の高さに感動した。スケートに関して、あらゆる面で質が高くなった」とアビラ・デ・ボルバ・コーチは話す。


このトレーニングで体幹が鍛えられたことで、これまでに比べてジャンプに高さが出て成功率が高くなり、終盤スタミナ切れする場面もなくなった。シーズン開幕初戦のスケートアメリカで優勝。
大輔ならどんなタイトルもとれるとボルパも期待したという。


お借りします。

翌シーズンのグランプリシリーズ。
はたして体幹と素早い動きを鍛えた成果は?

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迎えたスケートアメリカでFS最後までへたらなかった
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日本人の若者に対して一斉にスタンディングオベイションがおこった。

 ここから高橋大輔の世界の第一線での活躍が始まった。
 以来、怪我と体調と靴とに翻弄されながらも世界チャンプともなり、まだなお第一線で戦いスタミナで負けていない。

夏の間の本気の走り込みに、ボルパにおそわった身体の上下も別に動かす訓練も絶やすことなく続けている。 これが、年齢とかにかかわらずスタミナについては安心して見ていられる根底となっている。

それにしても、トレーナーにも感心させる吸収力
      ・・・これこそが、いろいろな人に学びながら常に高みを目指してきた高橋大輔の特性と言ってよい。

 アメリカ戦は高橋大輔にとって陸トレで鍛えた力と素晴らしいプログラムを合わせて臨み優勝した記念の大会であり、その後もアメリカ大会では勝ってきている。

 新シーズン最初のアサインはアメリカ大会である。どんな大会になるのか楽しみだ。


 (*尚、シーズンinの競技会として、ジャパン・オープン(JO)への出場が昨日決まり、ここで、フリー演目が披露されるはずだ。)



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by miriyun | 2013-06-20 20:25 | Comments(0)
サルーキ―がよく似合う   

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サルーキ―がよく似合うこの人物が話題になっている。

イケメン過ぎてサウジアラビアから国外退去になったと言われる人物がいる。
サウジアラビアは、確かに男女の間で意識しすぎたりすることに敏感すぎる国。黒のアバヤで完全に全身をカバーしないと外国人女性も歩けない。そんな国で男女が出会うのは大変なことのようだ。

そんな国へ入国したUAE人がイケメン過ぎるから退去になったとだいぶ前から騒がれているが、ほんとにそんなことがあるのだろうか。

サウジ国内でのイベントがあり、そこのUAEブースにたまたま予定外の女性芸能人が入ったためにサウジアラビアの宗教警察に目をつけられて国外退去させられたというのと、UAEの男性3名がイケメン過ぎてサウジの女性の目を引いてしまうからというのと二つのことが言われている。
 どちらかというと女性が入っていたということの方が本来の理由ではないかと思うが、宗教警察の取り締まりは他の国の物が想像する以上の動きをするので、後者もあり得ないわけではないかもしれない。
 結局確定した答えは得られそうにない
ただ、退去させられたうちの一人はドバイのカメラマン兼モデルのOmar Borkan Al Galaさんということがわかっている。

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UAE人だけに、鷹狩りやサルーキ―、馬・ラクダと一緒であったり、車を運転する姿で合ったり、普通に欧米人と同じ自然体の姿もある。
Omarさんにとって、今回の不確定な報道はどのような影響を与えていくのだろうか。
facebookへのアクセスは落ち着いてきた今でも5000以上あるようだし、プロフィールにはモデルとカメラマン以外に俳優とも書かれていた。これだけ売れたら、あとは本人がこのチャンスをいかに掴んで生かしていくかだろう。


砂漠が似合う俳優がいた・・・・オマー・シャリフ
 このモデルはOmarだが、この名を見るとどうしてもある人物に思いがいってしまう。

 Omar Sharif(オマー・シャリフ)を思い出す。
アラビアのロレンスでアリー役をやった渋い演技・ドクトル・ジバゴの主演でゴールデン・グローブ賞などアラブ人の中で、圧倒的な演技力や存在感のあった俳優であり、今も活躍している。
 
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こちらは、イケメンというよりは俳優として、
     間のとりかたや圧倒的な存在感が際立つ人物だった。

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by miriyun | 2013-06-16 21:29 | Comments(8)
 サウジアラビアの荒涼たる砂漠の中で、人はいったい何を感じてくるのだろうか。
単純に、何もない!炎天の地とおもい、二度と訪れない人もいるかもしれない。
しかし、砂漠には命にかかわる厳しさもあり、また人を惹きつけてやまない美しさもある。
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
本田孝一「砂漠とアラビア書道」 (2)
前回の記事の最後に本田氏が砂漠で得たものを書いた。

それが人生の転機になった、アラビア語・アラビア書道・大いなる砂漠や自然との遭遇

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その砂漠で得たものを帰国後、自分の創作したいという若いころからの思いと合わせ独自の活動をしていった。

1.アラビア語
二度のサウジアラビア渡航の後、地図会社では次第にデスクワークが多くなり、それが合わないと感じた本田氏は1978年には測量会社を退職してしまう。そして、身に着けたアラビア語で翻訳や通訳としてやっていきたいと考えた。

 (このころ、氏はアラビア語の本を出版している。「たまいらぼ」という出版社が出したもので、アラビア語教本というのは文字が小さくて読みにくいのが一般的であったのに対して、この教本はA4番の大きい本でアラビア文字が大きな文字で表わされ、初めて独習するものにとってわかりやすく書かれていた。当時、アラビア語を独学したいと思って本を探していた自分はこれを有隣堂で見つけたときこれだと大喜びで購入した記憶が今だ鮮明である。
 そして、のちにはやさしいアラビア語とその続編・辞書2冊の出版、大学アラビア語講師から教授へとアラビア語の世界でその地位も確立していく。)


2.アラビア書道とコーランと
 また、アラビアの文字に魅せられた氏は独学でこの書道を用いて作品作りをし、それを聞きつけた企業や大使館からロゴデザインなどの依頼を受けるようになる。
 実は日本の中のイスラーム関係の団体ロゴの中には本田氏デザインのものがかなり多く見受けられる。

 ところが、氏は自分のやっていることはレタリングではないかと疑問を持つ。本当に美しく書くにはどうしたらいいのか。次第にアラビア書道の占める意味が大きくなっていった。コーランというものに見合う形で美しく書かなければならない。そこまで宗教と文字が一緒になっているものは他にはない。

◆コーランは日常使う言葉で深いことを言っている。
  (例)  神様はすべての光だ・・・という言葉がある。

 違和感なく結びつく言葉。太陽の光以外の物でもあるのではないか。深い意味を感じてしまった。

20代で悩んでいたような疑問・・・コーランの中で違う形で書かれていると感じた。
向こう(サウジアラビアの砂漠)に行って身を置いていたからこそ分かる。
説得力があって、私こそが伝えなければいけないと感じた。



3.アラビア書道の厳格な書法を知る
 そうしたとき、1988年、思いがけずイラクの国際フェスティバルに書家たちが集まるのに招待された。初めての一流の書家たちとの交流となる。


 意気揚々と持参した本田氏の作品を前に各国の書家は厳しい助言をした。ルールに見合っていないなど指摘された。その技法や筆のつくり方や墨についてなど質問をする。
 その中で書家のアッバースさんは自分の作り方を教えてくれて参考になった。

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                                 ↑ ハッサン・チェレビー氏
 また、書家たちはきちんとした文字を書くことができるように伝統的な書を学べるようトルコのハッサン・チェレビー氏を紹介してくれた。ここから添削を通じた師弟関係ができるのであった。
 手本が一枚渡され、その通りに書けばいいのだろうと送付するとすべての文字が直されてしまった。

わかったのはアラビア書道はすごく厳格だということだった。

◆ではなぜ、厳格なのか?
そういうことをしないと厳格な形が伝わらない。1000年以上書けて洗練されえた伝統であり、一人の書家が書を書くのはたかだか50年ほど。そんな書家たちが好きなように変形していったら、洗練された文字が伝えられなくなってしまう。だから100%同じに書けなければいけない。それを知ったうえで見るとこれまでの作品が火が出るほど恥ずかしいと思うようになる。これまでは漠然と見ていただけだったとわかった。



4.独自の作風へ
 アラビア書道には伝統的装飾があり、テズヒーブと言われる装飾は一般的に装飾家が書き、書家は書だけを書く。器用な本田氏は、テズヒーブもやっていたが、一つの作品の装飾をするのに2か月もかかる。
 確かに伝統的な装飾はきれいだが同じことをやって意味があるのかという疑問が出てきた。そうするともうかけない。そこで思いきり装飾を取り外したら字だけが前面に出てきた。
書く言葉の意味を自分で咀嚼してそのイメージの形を装飾のかわりに書こうとした。

 こうして、氏の作品は独特の作風に変化していった。
1991年 銀座で初のアラビア書道の個展を開く。

これを機にアラブ諸国から招待状が次々と届いた。
1992年カタールのドーハで個展
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初めての海外での個展であるカタールのとき、果たして自分の作風が受け入れられるかが不安もあった。
その作品展に来てくれたアラブの人の反応
 「今までに見なかったような書道作品だ」といってくれた。
 「お前はアラビア書道に革命を起こした」とさえ言ってくれた。
そとがわにいるからこそ、伝統に束縛されない。コーランに基づいた書道をこのように表現する人がいるんだ。
本田氏のイメージは理解された。

1993年 エジプトで個展
1994年マレーシアで個展

20代で何かを目指しながら回答のないまま過ごしたのが、こうして無駄ではない人生へとつながり、独自の創作作品をつくるようになった。
アラビア語を自在に使うようになったからコーランを深く理解できる。
そして、アラビアの砂漠で過ごした時間があるからこそ、その言葉に合ったイメージが次々と湧いてくる。

 
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コーランの言葉を自分なりに咀嚼したときに、ことばが押し寄せてくる。
それをとらえるのが宗教であり。芸術である。


5.イジャーザ(アラビア書道師範としての免許皆伝)
2000年アラビア書道の師班となるイジャーザを師であるハッサン・チェレビー師から授かる。
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          ↑ イジャーザとその授与式

こうして、名実ともに日本で唯一のアラビア書道師範であるアラビア書道家が誕生したのである。イジャーザを持つものは弟子をとり、イジャーザを弟子に与えることもできるということになったのだ。

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大英博物館が所有している本田氏の作品「神の顔」


6.自らの生き方
自らの生き方を示してくれたアラビア書道
      ・・・その奥深い魅力を伝え作品をつくりつづけることが
                   何よりも恩返しだと考えている

                            アラビア書道家
                             大東文化大学教授   本田孝一


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
*NHKの再放送も終わったので、画像の一部をより鮮明なものに入れ替えてかきました。
世界での評価は高くても国内ではまだマイナーな分野である作品をきちんと紹介しつつ、
テーマの人生と宗教に収まっていくあたり、
   さすがはNHKの取材と編集だと思いながらまとめさせていただきました。(m)

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by miriyun | 2013-06-09 16:10 | Fuad Kouichi Honda | Comments(4)
1.実験心がざわめいた豆   

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 京都の市場でこんなものを手に入れた。

 普通と違うものについ目がいく。色が異なるので何のマメかと不思議に思い店の人に聞いた。

イギリスの考古学者カーターがツタンカーメン王陵を発掘したときに、副葬品の中から当時のエンドウが見つかる。このエンドウは当時のエジプトで食用に栽培されていたものと考えられる。
カーターによって、発掘されたエンドウの栽培が成功し、その一部が米国で栽培される。
・1956年、アメリカの婦人が植物による国際交流をしていた大町武雄さんへツタンカーメンのエンドウを数粒送ったことから、日本でそれを栽培することが始まったと言われている。
ただし、日本のエジプト学者の話には載っていないし、またカーター氏が確かに発掘したものかははっきりと確認がとれていないようで、Wikiでも要確認とされている。

そのように?マーク付きの話であるのに、なぜツタンカーメンの豆と呼ばれるこの豆にちゅうもくされるのか。
それはこれまでのエンドウ豆にはない特徴があるからだ、

まずは、さやの色が異なる。
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緑ではない!
ほんとに黒に近いくらいの紫になっているえんどう豆。
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完熟してくると、やや透明になってそのためか、内側の緑が透けてくる。
こうなったら十分食べごろ。



2。豆ごはんをつくってみよう。

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鞘から豆をとる。さやの色はすごい紫だが、まめは拍子抜けするほど普通のあかるい緑で、グリンピースと同じだ。

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御飯2合といで、水460〜480cc・小さじ1/2ほどの塩をいれてセット

強火12分中火20分ほどで炊き上がり(耐熱容器で電子レンジ使用)

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こんな感じ、普通の豆ごはんができた。

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さっくり、空気を入れて。

ちょっと味見、普通の豆ごはんの味だ。
≪追記≫
色が紫の鞘。ためしに茹でてみたら、ナベの中が黒くなった。
覚ましてペットボトルに入れてみた。
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そのまま見ると黒いが光にかざしてみると紅茶を煮出したような赤茶だとわかる。逆に豆の鞘は色が抜けて薄紫が残る程度になっていた。
鞘自体が、すごく色を持っていることが分かった。

◆実は、これからがツタンカーメンの豆の実験
これをしばらく保温する。簡単に言えば炊飯器に入れたままにして何時間か放置。

夜中に作って、

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朝、開けてびっくりの玉手箱!
なんと、色が全くのお赤飯状態になった~。
緑の豆であるのに、豆の中に赤くなる色の下を持っているのだろうか。
どうして保温しているうちに混ぜたかのようにきれいに染まるのかが不思議!!


こんな楽しいまめなので、やって見て良かった感がいっぱい、
一夜のエジプトの夢と共に、
美味しくて色が美しいご飯をいただいた。


〜〜〜〜〜〜
◆中東でこの豆が栽培されているのをご覧になった方は教えてくださいね〜!^_^


                                  一日一回、ポチッと応援していただけると励みにもなります   

                                                                  
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by miriyun | 2013-06-07 07:04 | Comments(12)
フィギュアスケートグランプリシリーズ2013年のアサイン

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 高橋選手はアメリカと日本に入った~!
ほどよい間隔ではないですか。最初だから振付速くしておかなければならないけど、試合のバランス的にはいい。
 ほとんど自分用メモです。
◆スケートアメリカ
Brian Joubert FRA
小塚崇彦 JPN
町田 樹 JPN
高橋大輔JPN
Denis Ten KAZ
Artur Gachinski RUS
Alexander Majorov SWE
*Max Aaron USA
Evan Lysacek USA
TBA USA

Mae Berenice Meite FRA
Elene Gedevanishvili GEO
Valentina Marchei ITA
浅田真央 JPN
*Elena Radionova RUS
Elizaveta Tuktamysheva RUS
Viktoria Helgesson SWE
Ashley Wagner USA
Caroline Zhang USA


◆日本 NHK杯
Chafik Besseghier FRA
無良崇人 JPN
織田信成 JPN
高橋大輔 JPN
Konstantin Menshov RUS
Sergei Voronov RUS
Javier Fernandez ESP
*Max Aaron USA
Jeremy Abbott USA
Adam Rippon USA

Zijun Li CHN
Elene Gedevanishvili GEO
Valentina Marchei ITA
浅田真央 JPN
鈴木明子 JPN
*宮原知子 JPN
Alena Leonova RUS
*Elena Radionova RUS
Gracie Gold USA
Mirai Nagasu USA

※印はGPシリーズへデビューするする選手です。

    
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by miriyun | 2013-06-03 22:54 | Comments(0)
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twitter寸話・・・音楽の道の方のつぶやき
アート・オン・アイスのリハーサルに入っているものと思われる。
それについて音楽関係者のつぶやき
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パーカッショニストのはたけやま裕さんが、高橋大輔の音楽を感じる滑りに鳥肌・・・とその感受性についてつぶやくとすかさず、
安田祥子さん(由紀さおりさんの姉で童謡など天下一品の歌い手)がやはりねと答えていた。


追記 06.09 
実はAOIの写し方歌手中心、スケートを見に行っているつもりのこちらには演技の途中が歌手のアップで切れるのはストレスがたまる。思わずそうじゃないでしょとTVに向かって言っている自分。

そんなストレスを感じている方は多いらしく、練習風景と当日の演技を混ぜてくださった動画がすでにあった。
感謝してお借りします



 一瞬の動きも見逃せないと感じさせる。

◆演技の写し方〜こうすればもっと(^^;;
生歌とのコラボって、どうしてもスケートが中心なのか、歌が中心なのかわからなくなってしまう。焦点のぼけた写真を見るような感じになってしまう。それでもスケーターが写っているときは歌は聞こえているので歌への違和感はない。今回も藤井さんやジェンキンスさんの歌そのものは素晴らしい。
ところが歌手を大写しされている間のスケーターは音で入ってくるわけではなくて情報がゼロの状態になってしまう。技術的には2画面構成や二重写しなど、スケートというものを理解していればいくらでも流れをとぎれさせない構成の仕方があると思う。

 藤井さん自身もスケーターを大事に考えていたようで、藤井さんのスケーターの紹介の仕方や眼差しに温かみを感じ、スケーターも演技終了時に藤井さんをたたえる姿も雰囲気がよかった。
せっかくの素晴らしいアーティストと世界的スケーター(日本のスケーターは本当にすごい位置にいる)とのこんなコラボ、もっと流れを途切れさせない編集、いいものをしっかりと届けようという心の部分を大事にしてくれるといいな。だって、TV局のひとたちが編集の技を知らない訳がない。


◆AOI初鑑賞----こうすればもっと(^^;;
 さて、会場においても実は残念だと思うことがあったので記録しておこう。ステージがあって歌手が立つその上に巨大スクリーン、もちろん、歌手の大写し専用。その左右に斜めに小さ目のスクリーンが二つ。ふつう、スケートならばこの二つのスクリーンにスケーターの演技が映されて遠い席の人もそれを見ればやや近くで表情まで見た気になれるのだが、それも歌手を写していた。巨大スクリーンがあるのだからここまで歌手を写すメリットはない。
そうか、スターズ・オン・アイスというのはこういう見せ方なのかと思った。
 出演者はランビエールをはじめみな素晴らしいのだが、ショウのとらえ方が違うのだと思った。演技を100パーセント見たいということよりも歌もバンドもライトも綺麗でスケートも素敵だったよというものなのだ。しかし、スイスはともかく日本ではせめてスクリーンのどれかにスケーターを写してくれたら満足度アップすると思う。高額チケットで、スケートを見に来ているのに見えにくい。だから、スクリーンできちんとスケーターを写してというのは無理な要求ではないと思う。

◆スケーターの演技
 登場スケーターはそうそうたるメンバー。ヨーロッパ勢はランビエールで持っているショウなので、日本勢が2演目やっており、1演目ゲストは鈴木明子・高橋大輔。
 鈴木明子は新シーズンのEX、またまた素敵な演技で最初から沸かせる。
荒川さんの滑りを見ていると、単に過去のオリンピックメダリストという名前で各ショウに呼ばれるのではないことがわかる。実に美しいし、演技に安定感がある。また、どんな演目でもきちんと自分らしさを出してくるのはさすがだ。
 生歌に合わすというのは、早くから振り付けしたものではないし、スケーターにとっても大変なところが多く、普段見ているショウや競技会レベルで見てはいけないのかもしれない。

 日本語の生歌というのはある意味、こちらも歌詞にすぐに入り込めてしまうだけに、スケーターも表現が大変だ。スケートの良さを表現できたかどうかは個々によりさまざまだった。その良さを出し切るところまではなんかなかできるものではない。

~~~~~~~~~~~~☆~~~~~~~~~~~~~~☆
こちらは、日に日にコメントで埋まるニコニコ動画

思わずウンウンと同意してしまうことが多くて楽しい。
動画お借りします。



◆高橋大輔
  大輔さんは登場するのが曲の途中からであったが、ヒューッと現れるやいなや、一瞬で広い代々木の空気感を変えた。
 表現は歌詞にしっかりと入り込んでいた。3Aもきれいに決まった。他のジャンプもきれい。このように1回だけ滑る作品も自分を入れ込んで新しい高橋大輔をみせてくるところが、「さすがだ!」と思った。
そして、幾つもの要素をレベルとりのため次々とこなす試合とはちがって極上の美しい滑り----それだけでもため息ものだ。
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◆ラストポーズ
 ふりかえって、前に出していた左足をさっと後ろに持っていくとともに右腕をまっすぐに上にあげた姿、その姿勢がほんとに美しくて、バレエのソリストになっていた。激しく動いたことで、パラリとおちた一筋の前髪もこの最後の姿にアクセントを与えていた。
  
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 藤井フミヤさんが同じ手の振りをしてラストポーズがきれいにコラボしていたのは、なんと大ちゃんのアイディアだそうだ。
 スケートのどの一瞬もアートだった。
はけるときの姿さえも・・・。


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by miriyun | 2013-06-01 06:54 | Comments(2)

ブドウ寸話

ブドウ寸話 in 東大寺ミュージアム
新しく開館した東大寺ミュージアムのエントランスを入ったところにさりげなくこんなのが飾られていた。
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ブドウつる草をくわえた鳥である。
    正倉院御物の中のモチーフで、金鈿荘太刀(きんでんかざりのたち)といい、
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↑ 「美術 天平」より引用
どんなに優れた意匠もこのように錆で青銅部分が腐食し、金は残っていても輝いていない状態になると
本来の光や輝きがわからないものである。
よほど想像力をたくましくしないと当時の正倉院御物の見事さは感じられない。

が、それが現代工芸の力でよみがえったようだ。

レプリカとしての展示品ではなく、単なる壁飾りなのだが、この意匠はミュージアムのエントランスに真にふさわしい天平の息吹をかんじさせる意匠だった。
落ち着いた色の中に金であらわされていて、思わずうんうん、いいなあと思ってしまった。
エントランスなので外の空の色や木々の影などが写っていてそれもいい。

 そう、東大寺におさめられているものは文様だけでも宝なのだ。
こうして現代の建物に飾られても古臭さを感じさせない。いいものって永遠の命を持っている。
などど、心の内でつぶやいたのだった。

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by miriyun | 2013-06-01 06:33 | Comments(2)

*写真を使って、イスラーム地域や日本の美しい自然と文化を語ります。日本が世界に誇る人物についても語ります。フィギュアスケーター高橋大輔さんの応援ブログでもあります。


by miriyun