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2013年 02月 27日

フォトジェニック・D…高橋大輔

 写真を撮ることを続けていると自分を撮ってもらうことには興味がなくなる。ひたすらとる対象への興味とどの一瞬を切り取るかということに集中する時間がとてもいとおしい。だから、カメラマンは自然と向き合う人、人と向き合う人、ミクロの世界に向き合う人、いろいろいるがそれぞれにいい時間を生きているのではないだろうか。

スポーツの世界では、極限まで絞った体で、アドレナリン全開で最高の状態で試合に臨むので、これもまた最高の被写体だ。今回はプロスポーツを撮る人の言葉から・・・。

 
プロの目・プロの指が反応する     
田中宣明というプロカメラマンがいる。その人が「デジキャパ」という雑誌の2月号で語っていた。
       700枚 4分半
そのカメラマンが、全日本のFP高橋大輔の「道化師」を撮影した枚数である。270秒で700枚、単純に計算しても1秒間に2~3枚を休みなくプログラム中撮り続けると考えればいかにその枚数が尋常でないかわかるだろう。

プロであるから、依頼があればその試合に出ている選手すべてを撮るのだが、プロカメラマンの本音としては撮るにしても退屈だったり、同じポーズにばかり多いのでシャッターを切る指が動かなかったり、ファインダー越しに追うことさえ中断してしまう時があるはずだ。

次第に最終グループに近づくほどに会場のボルテージが上がるし、カメラマンのカメラを支える手にも力が入ってくる。おそらくどのカエラマンも最終グループはバシバシとシャッターを切ったであろうことは容易に推察される。しかし、このカメラマン氏がわざわざ取り上げて言いたくなるほど高橋については段違いに多くシャッターをきったというのだ。

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かって、カメラマンがつい高橋のときはたくさんシャッターをきってしまうと言っていたというのは聞いたことがあるが、誰がどういう場面で行ったのかまでは確認できなかった。

しかし、今回田中さんは、はっきりと700枚という数字であらわしてきた。
「それだけ魅力的なパフォーマンスだからこそシャッターを切る。
無我夢中で押し続けこんなにもシャッターをきってしまった。

名だたる選手を差し置いておいてこれほどシャッターをきらせてくれる選手はそうはいない。
ぼくにとって格別な存在だ。
彼の顔つき目つきその表情は演技の間、いっときの油断も許さない。
だから、それに負けない撮影術もカメラマンも持っていなければ---。」
とスポーツ写真界で名のある彼がいう。

もちろん、全日本選手権は誰もがいうところの神演技だったからこそというところもあるだろうが、とっている最中はまだどんな点が出るかなどということやミスなく終わるかなどとは考えることもできない。ただ、その時高橋の身体から発せられるエナジー、気迫、そして高橋の目、口、眉、手足、首で奏でられる音楽を感じて、シャッターを切るプロの指が勝手に反応しているのだ。




2、街の中のフォトジェニックD 

そのフォトジェニックな大輔さんの画像をハイセンスに仕上げた作品がある。
◆azさんのすごくセンスの良い作品、お借りします


フォトジェニックな大輔さんが街にいっぱい。
こんなに大きく映し出しても、何枚でもいける。
彼のスケートを見ているから、こういう静止した写真というものからも、あくなき自分のスケートへの高い理想とそれに向かう姿勢を見ているから、写真という二次元世界であるのに、その限界を超えたものをこの画像から感じとってしまっている。

3、高橋大輔は演技中に 
そういう意味で 高橋大輔の写真は演技への情熱込なのでとんでもなくフォトジェニックである。ましてや演技している最中にみれば、普段よりイケメン度がアップすると人は言い、確かに自分もそう感じる。

そればかりか、演技はじめと演技後半でさえ違って見える。

まさか、自分がイケメン論をブログ上で書くなんてことは一生ないものと思っていた。しかし、なぜ演技の最中はイケメン度3割増しとか感じてしまうのかは多いに興味がある。

高橋大輔は演技が深まるにつれてその全身になにかをまといだし、演技が張りつめてくるほどにその冴え冴えとした精神がとき放たれてくるのだ。私たちの視覚、そしてその他もろもろの感覚を総動員させられてそのとき放たれた美しきものに影響を受けてしまうのだ。

あるものは音楽を体から発しながら滑る姿に感じいり、あるものはイケメン度が増してくることに驚き、 あるものはそれまでの練習やリハビリでの努力の結晶に胸を熱くする。

高橋大輔自身はイケメンになろうなんて思ってはいない。
それどころか、表現力が自分の武器だとも思っていないという(TVインタビューで本人談)。
ただ、自分が曲の世界に入り込むためにもヘアスタイリングと衣装にはしっかりとこだわる。

話を写真に戻そう。写真を撮る時、カメラマンは如何にその素材を印象ぶかく撮るかにこだわる。
朝の花なら逆光で花びらを透かして朝の光をとらえたい。山を撮るなら雪か雲が欠かせない。月をどこに配するか構図でも違いが大きい。日時を選びアングルを選び、光を選ぶ。モデルを撮影する場合は表情を出させるため、カメラマン自身が演技者のように奮闘する。だが、フィギュアスケートでは、高速で動くのでそのための高度な技術と良いレンズが必要だが、カメラマン側の脚色や条件設定はいらない。


ドイツの解説者がいう。
「素晴らしい試合になりました。でも私のしゃべりで盛り上がったわけではありません。高橋大輔がそうしてくれたのです」

カナダの解説でもいう。
「ふたりとも黙り込んで見てしまったわ」
「ただ振付師と選手に語らせるべき時がある」

また、ある解説者はいう、
「男子のレイバックスピンは好きでない。
しかし、高橋のレイバックはとても美しい」
こんな風に、解説者を唸らせる演技をする。それもたびたび---。
(谷底演技も時々はいるので、見る方もドキドキで、本人もドキドキではあるが)

つまり、フォトジェニックな大輔はその演技のオーラで自ら光を放つのだ。

彼がすごく気に入っている「月光」はジャンプが二つも失敗した前回の時でさえ、彼を青い色で包み込み、輝かせた。
世界選手権で、月光は彼のまた新しい魅力をふかめてみせてくれるのだろう。

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by miriyun | 2013-02-27 07:07 | Comments(2)
2013年 02月 19日

舞人三景・・・高橋大輔、ミーシャ・ジー、佐々木彰生

 今回は高橋大輔の舞踊気質にせまってきた二人の選手の踊り心に感心したので、舞人三景として見た。ざっくばらんにいえば踊り狂いの三人についてだ。
ミーシャ・ジーの映像  

 4CCでは空色に白・黄緑の間に赤いライン、そして月に11の星が描かれた国旗がいくつも見られた。
これは前にも紹介したことのあるミーシャ・ジーが出場したからだ。日本に来たいと言いつつなかなか機会がなかったミーシャがついに日本にきた。得意のダンス力をいかんなく見せたSPは想像以上に進化していたし楽しかった。
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バンケットでも、賑やかに集う。右端のデニス・テン(カザフスタン)くん、男っぽくなったものだ。
ミーシャいつもニコニコで彼の周りに人の輪ができる。このあと、もちろん大輔さんとツーショットも撮っている。

◆さて、そのミーシャ・ジーはあまりにも踊ることが好きでバンクーバーのときも高橋選手の演技を見るまではリンクを去らない選手として紹介されていたりした。

 試合の様子はTV放映があったのでここでは載せないが、彼は実は自分で演出して踊り、お父さんが撮影している映像を、皆さんに楽しんでもらうためにということでyou tubeに載せている。自作プロモーションビデオのようだ。たくさんあるのだが、そのうちの一つを紹介。
 
 

 陸と氷上の両方で踊って見せているのがよい。服装の色センスが〜と思うが、よくよくみれば国旗のナショナルカラーなのだった。

四大陸選手権Ex練習タイムに
 そして、このような撮影をするくらいだから、四大陸選手権で日本に来て大喜びのミーシャ君はExの練習風景も撮影している。ミーシャのお父さん撮影だからミーシャ中心映像であり、TVなどでは見られない練習時間にどんなことをしているのかがわかる。

 さて、練習風景というと、高橋選手の練習風景は試合前の公式練習は感嘆するようなものが多く、練習なのに拍手が出る。また、Ex練習となると、もうのんびりムードで振付師が全選手に振付を支持する間、待たされている間にずっと動き通しで、チャン選手に振付を教えている様子やら、一人でぐるぐる回っていたり、何しろ氷上では動かずにはいられないようなところがあって、ジェイソン君のバレエ・ジャンプを真似してみたり、すぐにやってみないではいられない。そうやって自由人・高橋大輔は氷上を回遊しているのでそれを見るのが楽しくてリピートしてしまうことが多い。

 今回、動きたくて仕方がない大輔さんの前に、ダンス好きで大輔ファンでもあるミーシャがやってきて動くはうごくは・・・!

 彼の動きを早速まねる大ちゃん、ミーシャの高速グルグルステップをすぐにやってみるところはさすが。
ミーシャが氷上でスピードを出して回れば、ゆずが参入して追いかけっこをする。
佳奈子ちゃんとも絡んでいるし、レイノルズにも触れていっている。ミーシャ、人脈つくっているね。

 ミーシャのプログラムの動きだろうか、激しいステップを見ると動きたくなる大ちゃんは、お決まりの動きも入るが、実に楽しそう。

 ◆ミーシャ君の自分のプロモーションビデオという発想がなかなか楽しい。ヒップホップなどは大ちゃんの動画を見て触発されているんだろうなと想像がつく。彼の観客を意識したパフォーマンスは派手だ。

佐々木彰生 国体で踊りまくる
 彼は何でも踊るという点で日本の佐々木彰生と比べたくなる。
◆最近の佐々木彰生インターハイ EX 201

 これもすごい!!それにかわいい!必見!
プルシェンコのフラメンコを踊る男女を踊り分けたのを思い出す。

 現在のフィギュア界は踊れる人がだいぶ出てきたなあという印象だ。
競技の上で音楽に合わせて踊らなくてはならないと思っている人が多い中で、身体がリズムに自然にのってしまう人は少なめだ。さらにどんな場面でも踊らずにはいられないほどなのは高橋大輔・ミーシャ・佐々木彰生かなと思って楽しく見ている。


 このように賑やかな曲でのダンスはそろそろいろいろな選手がやりだしているが、、大輔さんが”道化師”や”月光”系のしっとりと内面からの情感を出していくものは彼だけのものとして尚更印象強く感じられる。


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by miriyun | 2013-02-19 02:52 | Comments(2)
2013年 02月 16日

香り立つ花・人

梅花三景   

寒さの中、風と花だけが春を告げ始める

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   甘やかな春

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        明るく屈託のない春

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             でも、凍てつくような寒さの中に咲く梅こそが香り立つ・・・こんな花に惹かれる

                    困難にも凛として立ち向かう・・・そんな人にも惹かれる
  
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by miriyun | 2013-02-16 19:10 | Comments(8)
2013年 02月 11日

四大陸後の大ちゃん始動・・・高橋大輔

試練をへて 
 高橋大輔は苦しいことは人に言わない。言い訳もしない人だからほんとに表に見えたことしかわからないが、男子フィギュアが女性のフィギュアの片すみで小さくなっていたころから、会場を常に満員にしてしまうまでの間にどれだけ山と谷を経験してきたことだろう。


歌子先生との高校生での海外修業時代と、なかなか芽が出ない日々。
2006年のロシアでのGPFでの快調な4回転滑り出しと完璧なプログラムを持ちながら途中から体調不良で気持ちが悪くなり、突然崩れるようになった経験(日本勢がみな具合が悪くなった。何とか最後までやって銀メダルはとったが)
そういえばズボンのストラップが外れて試合中ストップさせられたこともあったっけ。
2008年の全面的依存していたモロゾフとの別れ、そして一番苦しかった前十字靭帯のケガ
2010年には曲がけ練習中の衝突事故。
2011年には世界選手権ではブレードのねじが外れるという予測できない事態も・・。
 表だってわかったことだけをちょっと思い出してもこんなにある。

◆2013年、おとといの4大陸でのFSの道化師での信じられないほどのジャンプの失敗。
全日本で280点だった彼が222点で7位という状態でフリーは満足に跳べたのはサルコウだけだった。
そういえばスケートカナダでも男子出場者が総崩れでみな女子並の点数というときもあった。あのときの総崩れを一人でやっちゃったという感じ。
 天を仰いだ高橋選手のどうしちゃったのだろう、本人も最悪な・・・と言っていた。

 その割には、そのあと大丈夫だよと信じて、気分転換に大ちゃんの楽しい動画をみたりしていた。
 なぜなら、こんなにつらい経験をしてぼやかず、人のせいにせず、次を見て進んできた人がへこたれやしないでしょと踏んでいたからだ。(疲れだけは心配だったのでどうか休んでと思っていたが、それも歌子先生がきくばりしてくれているとわかった。)


四大陸のあと
◆メディアの功罪
高橋大輔の演技について
「得点が出ると会場の空気が凍りつく。見放されるかのように、観客が一斉に席を立った。」
・・・などという何とも冷たい書き方をしている某新聞。あの会場を埋め尽くすファンたちが高橋を見放したと書いて公共のメディアにのせる?その非常識さにあきれた。席を立つ客もいる。それは選手の問題ではなく家に帰るための最終電車や航空機の関係であることをスケートファンは知っている。
 
次を見つめて動くはずの高橋をとらえたのはメディアのうちでもほんの一部にとどまったようだ。
 今シーズン、日本TV系everyは、いい特集をしてくれている。


◆2011年のモスクワ世界選手権の試合が終わった後
「自分の素直な気持ちでソチまで頑張ってみようかなって、4年間現役を続けてみようかな。3年後に勝てるような・・、3年後に勝てるようにしていきたい。最後のオリンピックだけ希望を信じてそこに向かっていくのもありかなと視界が明るくなったという感じ。スカッと(青空を指さして)こんな感じになったので・・・。」

 この時の言葉に、ほんとにファンも明るくゆったりと前を見つめていこうと思ったものだ。だから今回だってゆるぎない大ちゃんであるはずなのだ。


◆2012.12のソチでのGPF
ソチオリンピックへ向けての準備としての一歩としてGPFを最初から目標にして、中国・NHK杯と光背の追い上げに苦しみながらも、とうとう勝ち取った優勝。そしてソチの会場を冷静に感じ取ってきた大輔選手。

◆全日本でのSPの点差に発奮してのFSの最高の演技

◆どうもあまりにも試合続きで張りつめていたので、歌子先生もその緊張を緩めさせたらしい。 
 何しろあの全日本までの動きがすごすぎた。
打ち上げでお酒も飲んだし、正月も少しはゆとりを持ったらしい。

◆そこでいったん精神を緩めつつ、新プログラム”月光”の振り写し。
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新プログラムの練習をしたのは結局1か月もなくて2週間だったらしい(歌子先生談)。

今から1か月前大ちゃんのiphoneにはすでに月光の曲が入っている。
「どんな反応があるか楽しみだ。また、オリンピックの時だってプログラムを変えるかもしれない。何事も経験だと思って。「(大輔談)
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 2週間であの”月光”なら、
         充分素敵なプログラムと言える。
  というか、大ちゃん、最近振付の習得の速度すごすぎない?!

◆そして、4大陸に向けて試合メンタルに追い込んでいくところが上手くいかなかったようだ。
「気持ちを試合モードの戻すのが遅すぎたのかな・・。その気持ちをコントロールするのがなかなか難しい。」(大輔選手談)

 つくづく、フィギュアは難しい。まず基本の道具である靴はなじませるのに時間がかかり調整も微妙なものだ。なじむと今度は壊れるそれの繰り返しだ。特に激しく使う大輔選手は若いころから1か月に1足というペースなので、しょっちゅう靴変えの試練があるのだ。

◆その上SPのプログラム変更。しかしこれは前から言っている通り、すごく気に入っている。まだ、先日の演技では全容は現れていないのだろう。モロゾフがつくったのだから、練習でなじんでいけば充分、点もとれるものになっているはずなのだ。


悪かったあとに気持ちが入って
 高橋選手はよい時にみんなに持ち上げられて次もいいというのよりも、くやしい思いをして次に克服して闘志を燃やしてというタイプだ。
 そういう意味では全日本の後に世界選手権でなくてちょうどいいのだ。

「悪かったあとに気持ちが入って今まで以上にフォーカス(集中)してというのが、次のよかった結果につながっているので、
 いい活が入りました(ニッコリ!)」 
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ということで、ファンのみなさま、安心して応援していきませう。


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by miriyun | 2013-02-11 18:55 | Comments(10)
2013年 02月 11日

ゆるカービング

ゆるめカービング     

ドバイのあるホテルでの食事で見かけた。
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バラが飾られた帽子のように見えてしまいそう。

華やかながら細工としてみればアートカービングに比べて、結構ゆるめなスイカのカービングだ。
ゆるめなだけに安心感があって、
これならバラ一輪ずつ、ナイフで切り取ってもよさげな・・・。

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友人やファミリーパーティで、
        「一輪、いかが?」って。

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by miriyun | 2013-02-11 13:15 | Comments(8)
2013年 02月 09日

アラブ・イスラーム学院とミニ作品展

1.卒業式&アラビア語オリンピック表彰式 
 2月9日、アラブ・イスラーム学院において卒業式とアラビア語オリンピック入賞者へのメダル授与式が行われた。
 今回、栄えある卒業生には年配の方も多くて、難しい言語をよく習得されているものだと感心していた。
 早稲田大学副学長とサウジアラビア大使代理を迎え、アラビア語と日本語の二本立てで卒業式はすすみ、最後にアラビア語オリンピック入賞者へのメダル授与が行われた。
 最初は、コーランの朗誦で始まるなど、他では味わえないイスラームの雰囲気だ。

2.アラビア書道展 in アラブイスラーム学院
 

さて、同じ学院のスペースでアラビア書道作品展が開かれた。
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アラビア書道が行われた部屋に有志による作品が集められ、短期間発表になったのだ。
来賓の早稲田大学副学長とサウジアラビア大使代理・学院の学長さんと、先生方が鑑賞。
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こちら側の中央の作品は本田孝一先生のスルスの新作。
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コーランの3。イムラーン家章の103節の最初の1文
    「あなたがたはアッラーの絆に皆でしっかりと縋り、分裂してはならない」

そして、これはアラビア書道の最優秀者に送られる本田賞として受賞者に贈られた。

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by miriyun | 2013-02-09 23:17 | Comments(4)
2013年 02月 09日

”月光”をいかに滑るか・・・高橋大輔

1.衣装考
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衣装については最近見たものでは映画『レ・ミゼラブル』を思い出した。フランス革命前後の貴族や紳士の服装だ。クラバットと呼ばれるハイネックのネクタイ、その上に蝶結びをしたり、金の留め具をしたりしておしゃれをする典型的なヨーロッパの服装であるから、同じ時代を生きたベートーベンも着ていたであろう服だ。

 時代がかったハイネックのクラバットに銀のスパンコール、濃い青の飾りは色的には十分高橋に似合っていた。気品漂う貴族の青年のような姿も見られてよかった。ただ、時代そのものであるだけにかたさは否めない。その時代の青年が月光に舞う感じだった。
 このようにベートーヴェンをイメージするやり方もある。

 あるいは、月光というピアノのさんざめくような幻想的ソナタだけをイメージするなら、もっと、透明感・光・風・煌めきがあってもいいようにも思う。
 そうすると流れを出せる半透明の柔らかい布が袖などにあってもいいかな~! つまり、衣装はとても似合っているけど袖だけでも柔らかさを出して動きがより強調されるようにするか、他の衣装も是非試してほしいような気がする。何しろフィギュアは動の世界なので動いてみて美しい衣装がいい。

2.月光
 ”月光”はフィギュアスケートでは定番の曲と言われる。じっさい先日行なわれたヨーロッパ選手権ではSPでオーストリアのヴィクトール・ファイファ選手が月光で滑っていた。リッポンも南里君も滑っていたし、ジャッジも知り尽くしている曲だけにそれに如何に要素を配置しオリジナリティーを出しながら演じていくかにかかっている。

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 演技の時が来て、リンク中央へむかうところだが、この1年間たびたび見てきたようなオーラはちょっと少ないような・・・。しかし、目は新しい衣装にくぎ付け。かっこいい!

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スタートの構えから、1~2小節ほどで顔を反転させて動き出している。道化師とは異なる静かな出だしだ。

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まずはクワド。高さは出ていたが、ステップアウト。


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ステップ前のタメのところが高橋らしいところなので、
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           呼吸と手と表情と背中でも、これからまだまだ魅せていかれるところであり、様子がわかってくると観客の声援が多いところにもなる。


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ジャッジのすぐ目の前のスピン、近すぎて覗かないと見えにくそうだ。
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雑駁に拾ってみた場面の一部。彼は実際に練習で出している演技の全部が表せているわけではない。
もっと滑り込み、ジャンプも飛べてくると流れがよくなり、ステップももっと鮮やかに緩急をつけてくるはずだ。

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演技を終えて正面。
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横から・・。

3.振り付けからまだ1か月・・・4大陸選手権SP 
◆早速出ていた動画お借りします。

 2013 四大陸選手権・・・例年よりも全体に技術的レベルが高い。日本だけでなく各国での若手の力もあちらこちらで見えてくる。ミーシャ・ジーくん、すごいステップだった。佐々木彰生と二人で踊り狂ってみてほしい。中国もアメリカも若手の伸びが著しい。なにしろ、アボットが出てこれないくらいだ。
 カナダのレイノルズのジャンプに正確さが出たら誰もかなわないほどのジャンプ力だ。しかも、FSの振り付けは選手の個性を生かすのが得意の宮本賢二さんだ。

 次々と展開されるグランプリシリーズでは出ていなかった新人たちの力は、昨年の日本人選手たちが一気にせりあがってきた力と同じような勢いを感ずる大会だ。今年のような年はだれもかれもがオリンピックを思い力を蓄え、それを見せてくる年なのだ。

 そして、高橋はライバルたちのいいところを見据えて、それに対する目標をつくって伸びていかないといけないと自分に言い聞かせているというが、自分が成長するためとはいえ、すごいプレッシャーを自分自身にかけているのだなあと心配になった。(昨年もオフに休みもとらず、正月は深夜までモロゾフの振り付けを受け、練習と試合ばかり・・・、休まる時がないような)

 しっくりこなかったSPを月光に変更してみたのだが、ジャンプの4回転回っていたがステップオーバー、更に得意の3Aが転倒などがあった。点数が82点で残念な結果でも、実は昨年のコロラドスプリングスでの4CCデモ82点だった。あのSP傑作の”Garden~”でさえだ。だから、新プロで演技した82点は自分としては上出来と思っている。

 期待値が高いからこそ、前の方がいいとか、モロゾフではだめとか、いろいろな意見が出てきている。だが、そもそも大ちゃん新しいプログラムの初めってボロボロになるタイプで、試合をこなしながらあげていくものなのだ。今回は途中変更であるため試合といってもこの4CCと次の本命世界選手権、そして国別対抗戦の3試合しかないため、余裕がなくて始まる前から固さが表情に現れていた。
 発表の場での確固たる言い方とは別に実際の試合会場でのプレッシャーはいかばかりかであろう。
初めての試合というのは高橋にとっていつもかけのようなものだったのではないだろうか。

 それでも先を見つめて詰めて詰めてとやっていく。

 だから彼はすごいのだが、だからと言って休みを全くとらないといつか心がゆとりなく固くなってしまうことがあるかもしれないから、意識的に休んでほしいなと思っている。

4.”月光”をいかに滑るのか?

”月光”・・・プログラム自体は、高橋大輔らしい選曲で彼の情感とピアノを表すことができるという繊細さがいい。何しろ、大ちゃん自身がこのプログラムが気に入っているのだから、
 滑り込みと自信とジャンプの成功があれば、あとは自ずと大輔風”月光”が生きてくると思う。

 高橋大輔は、世界選手権で”月光”をいかに滑るのか?
あとは時間との勝負になるが、今回かいま見た後半のステップは自分の頭の中でも把握しきれていないほどすばやい動きでしかも音にあっていた。

 実はステップは何度も繰り返してみている。かって各国の選手たちがやってきたプログラムも見てきた。そしてまた高橋に戻ってみたとき、この速いピアノのタッチをステップであらわせるのは彼だけではなかろうかと感じている。

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  スケーティングが生きてくるとこの目がさらに曲想に染まっていくのだろう。

 高橋大輔がこの”月光”を身体で奏でてくれるまでの間に、
     繰り返し曲をイメージして待つことになりそうだ。


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by miriyun | 2013-02-09 12:34 | Comments(4)
2013年 02月 07日

高橋大輔風”月光”へSP変更

1.内面で何かが戦っていた----SP変更への予兆
 
 全日本でのSPでの点差が大きく、FSをいかに滑っても勝てないということを実感してしまった高橋。これでは世界選手権で勝てないという忸怩たる思いが、Exを滑っていても見え隠れしていた。カーニバルオンアイスの時のような小粋で都会的なExというより、強く激しいExで高橋選手の内面で何かが戦っているというのが表れていた。

 こういう思いをそのまま放置する人ではない。
また、点数をしっかり取らせるタイプのモロゾフコーチが途中からタグを組んで遠慮気味にSPを一時いじっていたうが、他の国の解説者が言うように点数を取らせる構成になっていないからモロゾフ風ではないと言っていた。

 こんな中での全日本でのSPでの点差、思った以上に得点につながらないことがGPFでも見られた。
だから何かあるとは思っていたが、SPのロックンロールのジャンプを点数が出る後半に無理に持っていくか、そうすると高橋選手らしいステップの妙味は消えてしまうのでそれはできるのかどうか・・・などと。

 次に歌子先生が言っていた言葉が気になっていた。「ロックンロールは、大輔にとってはむずかしい曲。彼の内面から出すような曲ではないので・・・」
 挑戦する曲として選んだが、ロックンロールとして楽しく演ずることはできるが、ダイスケしかできないというような身体から音楽が湧きいずるようなものではないということだ。


 さらに、行きつけの美容室マリアンベスに恒例の試合前のカットにきていた。店長さんブログで言えないけれど、何かあるからお楽しみに・・・というニュアンスでますますSPで何かある・・・と、楽しみにしていた。

モロゾフ発高橋テイスト”月光”のはじまり 

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 新SPが発表された。
ベートーベンの『 月光 』だ。
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モロゾフからの提案を受け2013年になってから振り付けをした。


 「右肩上がりの高橋」と、ここ何年かはずっと言われて常に前向きにそして期待するよりずっと先を見据えて自らの向上に邁進する姿を見させてもらっている。
今回もまたうれしい予想以上のすすみかただった。もちろん、ロックンロールもジャッジ前での音のしそうな急カーブのアクセルとステップと表情と何度も見たくなる作品であったが、あの超絶ステップがレベル4を取れないのだった。

シーズン途中でのプログラムについては手直しをすることはたびたびあっても、プログラムの音楽そのものをシーズン後半にきて変更するのは本人もやったことがないという。しかし、インタビューに答えるその姿はこんな途中で変える不安さは微塵もなく、高橋らしいと思ってもらえるのではないか、だめだったら変えればいいし、とあくまでも前向きだ。
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そして自然な動きができると言っているが、プログラム変更でまだひと月であるのに充実感のある顔は自分らしく歩んでいるということからの内面からの耀きが見られた。

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◆動画主さま、お借りします。


ここのところ高橋選手しか滑れないというような曲をしてきたが、
月光という定番の曲が
高橋選手が滑るとこうなるのかという・・・(西岡アナ)

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歌子先生・本田コーチ・モロゾフの三人のコーチが見守るなか、新しいプログラムがスタートする。

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いい目をしている!
 高橋選手の目は澄み確固たる決意を語っていた。

 さあ、いよいよ四大陸選手権で初披露だ。
    現地の方々、月光を感じてきてください(うらやましい~! (≧∇≦))

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by miriyun | 2013-02-07 05:59 | Comments(4)
2013年 02月 02日

IAMMとPSTA・・・本田孝一氏作品クリスティーズで(2)

アラビア書道について学んでいくうちに意外なものが関係してくる。
 前回のアラビア書道がクリスティーズで評価されたという記事の中で作品がなぜ、日本からマレーシアへ、そしてドバイでオークションにかけられ、収益がイギリスへと行くのかという点について、不明瞭だったのでその続編。
 
1.IAMM(Islamic Arts Museum Malaysia)…イスラミックアートミュージアム マレーシア  
クアラルンプールの中心部の閑静な国立モスクのある一角、レイクガーデンの緑豊かな環境の中に立地し3万平方メートルを占める美術館がある。イスラムアート美術館といい、知る人ぞ知るという、イスラムアートを広くて美しい快適な空間で整理してみることのできる美術館である。
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 美術館の中から美術館のある街の様子。落ち着いた緑の多い一角だった。

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     外観

 近年アジアや中東各国も美術館に力を入れはじめているが、とくにこのイスラムアート美術館はイスラムの文化を見るに優れた場所である。

 ここに今、本田孝一氏のアラビア書道作品の大作が数多く集められている。なぜならば、アラビア書道を集約した新館をつくっているからだ。その計画が持ち上がってからこの美術館は本田氏の作品を4年ものあいだ、集め続けている。

 そして、あと1年くらいで他の書道家のと合わせてアラビア書道のための別館をオープンさせることになる。


2.PSTAとは・・・Prince's School of Traditinal Arts 
 イギリスの直訳すれば王子の伝統芸術学校となり、何やら伝統芸術を学ぶ学校でチャールズ王子設立の学校であることがわかる。

 しかし、これとイスラムアート美術館の関係があるようにおもえなかったのだが、学ぶ内容を見ると大いに関係あることが明らかになった。
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 Prince's School of Traditinal Arts(略称:PSTA)とは、2004年、英国のチャールズ王子がロンドンに設立した学院である。
 そこでは伝統工芸、手工芸及びその伝統的精神を教えることをカリキュラムの目的としている。

 その学院で有名なのは伝統工芸の分野の大学院教育プログラムを提供していること、並びに世界の多くの美術大学では提供していない実際の工芸技術の習得のための研修プログラムを英国内外において関心のある人々に提供」していることである。学院の設立の趣旨及び使命は、チャールズ王子の手工芸の再生・復活しなければならないという考えに基づいている。


  イスラムアート美術館が発行した美術本『DIVINE INSPIRATION: Seven Principles of Islamic Architecture』の冒頭のページに
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チャールズの署名のある寄稿があった。
そして、実際にどのような伝統工芸をここで実地に研究したり、技術習得の機会を与えているかが、そこに掲載されていた写真でうかがい知ることができる。

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アラベスク・アラビア書道・モザイク・建築など(IAMMの本より引用)

こうしたものを実際に大学院レベルで提供し、実際に技能習得ができるというのは世界的に見てもあまり聞くことのないものである。
 そして何よりも驚いたのは、この学校の名前にイスラームとかアラブ・中東などの名前は何もついていないにもかかわらず、伝統技能の多くがイスラーム・アートであるということだった。
 英国の王子がなぜ、格別にイスラーム・アートをめいんとする学院をたてたのかはわからないが、職人の世界だけに残され、消えてしまう危険もある技能についてこのように研究し、実地に学ぶ場があるということは貴重なことであり、知っておきたいものだと思った。

 3.本田孝一~IAMM~クリスティーズ~PSTAの関連
 したがって、イスラーム・アートを体系的に集めているマレーシアの美術館とチャールズの学院PSTAに太いパイプがあることに不思議はなくなった。そしてイスラーム・アート美術館とからは学院支援が行われているということであり、その支援には経済的な支援も含まれるらしい。

 その一環として、イスラーム・アート美術館に本気で集められた本田孝一氏の作品をオークションにかけることでPSTAを支援したいがよいかという確認が本田氏のところに来たということだ。
 こうしてクリスティーズのオークションにかけられ、約5万6000ドルで取引され、落札者が誰かは明かされないのでわからないが、いまごろ、世界のどこかの美術館か宮殿か邸宅かに飾られているのだろう。

 
 今は、本田氏の作品が、まわりまわって、王子の学校でイスラーム伝統工芸が体系化されたり、その技術が残されたりするのに、一役買ったことになったのだという世界をめぐる話の大きさに驚いている。

 

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by miriyun | 2013-02-02 14:01 | Fuad Kouichi Honda | Comments(6)