<   2012年 12月 ( 11 )   > この月の画像一覧

入魂の全日本イ・パリアッチにオペラ歌曲*高橋大輔

オペラそのもののような作品 
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 全日本の入魂の演技に酔った日から何度繰り返してみたことか、
そして、これに歌劇イ・パリアッチの『衣装をつけろ』の歌が入ったらすごいことになるだろうなと思っていたら、出ました。

 音をのせるのは難しいだろうが、これは流れが一致していて素晴らしい!


◆Daisuke Takahashi【Pagliacci】歌・訳詞入
  全日本の演技に歌劇【Pagliacci-道化師】の『衣装をつけろ』の歌をかぶせたという
  前回、まったく高橋の演技が未発表の段階でazさんがこの歌曲入りで大ちゃんの画像を流してくれた。
  その時にもうすごい期待度だったのだが、その通りの作品になってまた、歌曲入りが欲しかったところだった。
      ・・・主さま、お借りします

 

 ほんとに、こうした歌詞と一緒になったらすごいことになる。訳詞があるので、直に伝わる。
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       パヴァロッティの歌もすごいが、
               それに負けない高橋大輔に・・・再感動!!

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しかし、歌曲がシングルの演技にも使えるようになるのはソチが終わってから。
それ以降は感動ものの歌曲が争って使われるだろうけど、曲負けしない演技も求められる。
 これを見てわかるように高橋大輔は誰よりも曲に負けないが、許可されるのはソチ以降なんだよね。


☆ソチ以降の歌曲入りでも高橋大輔を見てみたい。
                いっそやってしまったらと思う(つぶやき・・・)。
 ・・・30歳のプルシェンコはロシアのナショナル大会でSP92点、FSも頑張ってナショナル大会優勝。過酷なスポーツだけれど、まだいけることを示してくれている。

 あぁ、でもごめん!思い残すことなくやりきりたいという大ちゃんの思いをじゃましちゃいけないよね。
何しろ、ソチまで応援します!!
 

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by miriyun | 2012-12-28 09:25 | Comments(10)

踊るEx、踊るバンケット*高橋大輔

1.ソチで踊るEx
 全日本も終わって、ほっとひと段落したところで、きになったままデータのままおいてあるのをちょっとずつ書いてみたい。

 こら、イスラームの紹介はどうなったんだ・・・とおしかりを受けそうだが、それは新年から心を改めて・・・としたい。


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                               高橋の足元ってこんなになっている(これは全日本アンコールのタンゴ)


 さて、ソチで高橋大輔が日本男子初のグランプリファイナル金メダルをとったが、考えてみればケガ全休の年を除いて7回連続出場している。これだけでもう世界のトップクラスに常時いるということであり、その7回のうち3回は銀メダル,1回は銅メダルをとっている。他の国の解説者も7回も出場していること、そしてまだ金をとっていなかったんだということに注目していた。
 本人は今回のGPFに自分だけグランプリシリーズで優勝がないままにきていると気にしていた。確かにこれまでの6回は必ず2回又は1回の優勝をして勝ち上がってきた。佐野稔さんはファイナルにそれ(優勝)はとってあるんでしょうと言っていたが、その通りになった。
 でもほんとにうれしそうにしていたので、これまでの銀3回分の無念さは消えたと思う。


 EXは宮本先生の振り付けの「ブエノスアイレスの冬」
◆高橋大輔 2012 GPF EX[British Eurosport]
リンク⇒【ニコニコ動画】高橋大輔 2012 GPF EX[British Eurosport]

優勝して、足が小気味よく動いて軽快だった。
試合よりは人がいるようにも見えたがこの会場、オリンピック用に広くて客が少ないので空間が開いていいるところは全く人がいない。
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 一番の観客にアピールするところで、そちらの中心に目をやり、身体と腕を左に回しながらも目は残す。こうしてコンマ、何秒かでも余分に目を残すことで観客はすごく見つめられた気分になる。その向きの全部が魂を持っていかれるようなところだが、残念なことにロシアでは客がいないところ。カメラだけはしっかりとその表情をとらえていた。
 大ちゃんが観客を見ながらやっていることはここでもわかる。この客のいない一角ではあっさりと手と顔を一気に左に向けて視線を残さなかったのだ。
 やはり、あの視線を残すのは客がいてこそなのだ。振付師に言われた通りをするのではなく観客に心を置いているからこそだったのだ。
 そう、考えると、国別対抗戦のEXもショートサイドがいいなあと思ってしまったりする。(きょう2回目の売出しだったがもう、その席売り切れていた・・、早っ!!)

  この情熱のタンゴ、今回もキレキレですごかった。なんでこんな風に踊れるのかすごすぎる。さらに続いてのアンコールはSPのロックンロールのステップで、激しくも楽しい足の動きに歓声がわいていた。ほんとによくこんなに激しい曲を続けてやれるものだ。でも、生き生きしている表情なのでほんとに楽しくなる。

2.ソチのバンケット
フィギュアスケートの大会が終わると必ずバンケット.
海外では何かと踊らされることが多いものだが、ロシアもその一つ。
シングル金メダリストで、Exで踊り狂った大輔さんをほおっておかないだろうと思っていたら、
その通りだった。
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手拍子に合わせて踊っているのは大輔さんではないか。Exのタンゴとロックンロールでは踊り足らなかったのか。周囲の期待に応えたのか、激しく踊ってる様子。しかし遠い!

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民俗舞踊でも一緒になって踊ってる。その酔っぱらったおじさんスタイルのシャツはどうしたと突っ込みたいが、その前が踊りまくっているので踊りすぎて出てしまったのだろう。

 ソチのリンクにも慣れただろうが民族衣装の人たちにも慣れた大輔であった。
1年2か月後が楽しみだ。
 また、民族衣装の人たちが捧げ持ってくるきれいな色のメダルをもらおうね。

 緊張の後はこういうリラックスタイムもなくちゃね。
シェイリーンが、カラオケに行った時の大輔の踊りや歌もすごいと言っていた。仲間内でしかわからないことだろうが、いつか陸での踊りも見てみたいものだ。


全日本で跳ねる
一方、終わったばかりの全日本。
 
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こらこら、君たち、廊下を走ってはいかん、
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本気でこんなところで走りながらジャンプしたら、君たち!頭が天井にぶつかってしまうだろ!
    とくにクワドは絶対禁止! 
          「関係者以外出入り禁止」でなくて、「禁クワド」って張り紙してくださ~い!


◆全日本Exは試合会場にアリーナ席を作っているのでぐっと狭くなる。

実は高橋大輔のEx、広い試合会場の方がのびやかで早く見ごたえがある。だから、狭くなると一気にストレートに進むところで何度もターンしながらになってしまうので、試合会場そのものでやる方がかっこいいのでおすすめである。
 まあ、アリーナ席有は観客に近いのですごく臨場感はある。
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Exのラストの決めポーズがいい。演技中の大輔はいともたやすくタンゴらしい色気のある顔になれるし、ドヤ顔にも、哀愁を帯びた顔にもなれるのだ。それでいて素の大輔は照れてしまってできないという。

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一気にフィナーレのデーサンタでさようなら
  
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by miriyun | 2012-12-27 18:48 | Comments(2)

心と演技*高橋大輔

 前回、大輔選手の優しさみたいなものをテーマにしたが、今度はその魂について感じたことを。

彼がふだんと変わるときがある
 高橋大輔選手はどうも(彼の時代が)もう終わったと思われることに対して反応するようだ。

 ふだんニコニコして周りの人に細やかに気配りして自らチキンとか言っている高橋選手が変わるときがある。

 その一つが2011年、モスクワでの世界選手権で、左靴のブレードのビスがとれて、途中からの継続の試合、しかし、ビスは着けてもその時靴も壊れていたわけで、かろうじて使っていたスケート靴。だから左足で踏み切るジャンプ(アクセル・サルコウ)が失敗した。そのことをきちんと同時解説をしていたのはBSか、Jsportsの解説者だったか、うんうんと納得できる解説が素晴らしかった。
 今でもこの場面が出てくると、ただ単に失敗したかのようなとらえをしているのが残念だ。

 何とも言えない表情ででビスをつける間、天を仰ぎ、次に下を向いた高橋選手。だれもが彼が気落ちしただろう、歌子先生やチーム高橋の面々や仲間の応援が必要だろうとおもわれた。
 しかし、高橋はそのあとの記者会見でもう「ソチまでやります!」と言っていた。現役続行の宣言を人に相談せずに決めたのだった。
 青空を仰いで晴れ晴れと迷いが消えた顔が清々しかった。
 そして、そのことが現在の素晴らしい進化につながっているのだ。

2010.全日本
 そういえば、モスクワの前にもあった。
あの時もすごかった。GPシリーズ好調で世界チャンピオンの演技らしかった2010年秋。GPFで練習中の事故により不調をきたしジャンプはパンクしどうしようもなかった2010-2011.
全日本のSPでは大きくへこみ、もう今季は3位に入るのは苦しいかと思われた時、不死鳥のように気迫の演技(ブエノスアイレスの冬)でよみがえった。


2012.全日本 ふつふつと・・   
 そして、そういう思いがここでまたそれがあった。

 なんと全日本選手権SPで羽入選手に9点も離されてしまったことをこちらが見ている以上に悔しく思っていたというのだ。単なるくやしさや負けた感ではなく、
次のような言い方をしていた。
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everyでうつった文字を見てびっくりした。

「ここまで(点数を)離されたってことは世代交代じゃないけど・・、」

え~っ?何を世代交代などと弱気なことを口にするの?
ありえない!
    ・・・と心が叫ぶ。

「ちょっと終わったなっていう風に見られるかな・・・みたいな」

傑作を演じたばかりで何をのたまう、やめて~、弱気な言葉は似合わない~




そしたら、次の瞬間、高橋は言った。
「燃えてくるふつふつとした感じがあって
    落ち着こうと思ってもおさえられなくて
            これをぶつけようみたいな・・・」


燃えてくる?フツフツ? ぶつけよう?

わぉ、弱気発言じゃなかった。燃える闘魂だわ~!
ふだんの優しさからなかなか考えにくいけど、アスリート魂すごいわ~
それにしても、だれでもくやしさを味わえば燃えるけど、 その燃えた結果があの信じられないようなFS演技だったのか。

 その燃える思いをいい結果につなげるのは難しいものだ。
エンジンをかけたって、コントロールがしっかりしていなければ爆発して吹っ飛んでしまう。
燃える思いをおもいきり抑えため込んであれだけの演技をしたのかと、改めて驚かされる。

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 そういえば最後の悲哀と狂気を表すコレオシークエンスでジャーンという音とともに両腕を後ろに突き出すのが音よりも早かった。このように音をずらすことなんてなかったのに珍しいと思っていた。
 本人曰く、「テンションが上がりすぎておさえきれなかった」とのこと。
音をはずして先に出てしまって恥ずかしかったがそのまま何とか合わせていってしまったという。
エンジンが爆発しそうに心の中は爆走していたということだ。
そして終わったときの目もまた普段と異なるものだった。
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 なるほど、普段と違うすごい状態だったのだ。
    その中でミスなくすべてのジャンプをきちんと押さえて演技する。
    そして、非公式ながらロングプログラムの世界最高得点192.36点をたたき出したのだった。


  ☆魂を入れる、感情を出す☆・・・・言葉でいうのは誰でもできるが、
     その入れるべき魂が弱かったり、様々なことを繊細に感じ取れない心であったなら、
     どんな素晴らしい振付師がついても高橋大輔のような演技はできないのだ。
 
     高橋大輔―――確たる技術を持ち、さらに努力を重ねる人
        その上にすごい魂があるからこそ、魂を入れ込んだ演技ができるんだ
          人への優しさも含めて繊細この上ない感受性があるからこそ、感情をのせていかれるのだ。

            それに、あらためて気付かされた気がする。

           
  
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by miriyun | 2012-12-24 19:19 | Comments(2)

全日本フィギュア余話、そして世界選手権へ*高橋大輔  

ジョニーウィアーのWow!

全日本の演技を見て、つぶやかれる声をツイッタ―から拾ってみた。
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ジョニーウィアは一言、Wowとひとこと!
そして、全日本の高橋のFS you tubeを貼っていた。
 それにしてもツイッタ―のスキン柄かわいすぎる。

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ミーシャGEはこれこそがスケーティングと率直に感想を言っている。


全日本選手権と涙
 全日本は世界選手権並と言われるすごい男子の熾烈な争い。
そして女子は続々とジュニアたちが勢いよく参戦してきたのが刺激的だった。SPトップだった鈴木明子がどうしても波に乗れず4位に落ちた。その代りに這い上がってきたのは宮原知子14歳で、そこまでがメダリストだった。
 いつも明るく元気な鈴木明子が涙し、応援に来ていた無良君と大ちゃんがなぐさめていた。

 大ちゃんはいつも必ず男子が終わると客席に女子の応援しに来る。
NHK杯でもそうだった。最初選手席に行って応援していたが、周囲のおばさまに気づかれてしまって引き揚げ、そのあと目立たないところで応援していたようだった。今回も応援していて、鈴木選手の落ち込みに対して声掛けしていた。あんな風にともに励まし合う仲間がいるのっていいな。

 全日本では堀之内選手がSPの自分の番で、前の選手の得点待ちの間にスケート靴のブレードが折れた。最後の全日本だったのだろう、彼が棄権し観衆に挨拶をした直後、ほほに涙があふれ出した。その気持ちを思うとこちらも泣けてくる。通りかかった町田君が肩をポンとたたいて励ました。

 海外の選手が、日本の選手は仲が良くてうらやましいということを聞くが、確かに温かい雰囲気があり、こうした励まし合う場面を見ることがある。強いだけでなく温かい雰囲気ができている日本なのだ。


 世界選手権等派遣メンバー
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選考基準は1.グランプリシリーズ
        2.全日本選手権
        3.ワールドスタンディング
を総合的に判断してとなっているが、

その結果、世界選手権派遣メンバーが決定した。
男子ー羽生弓弦・高橋大輔・無良 崇人
女子ー浅田真央・村上佳奈子・鈴木明子
ダンスーキャシーリード/クリス・リード
*女子3位に入った宮原知子は、年齢制限の15歳に届かず出場資格がないので、4位の鈴木明子が派遣されることに決定。グランプリファイナルでも世界選手権でも実績のある彼女なので、選考されるのは当然であるし、必ず今回のくやしさ、悲しさを癒した後、またたて直してきてくれるに違いない。
 なお、四大陸選手権もこのメンバーということだ。
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◆蓋をあけてみればほぼ予想通りの順当だったが、無良崇人くんが入ったのが大きな変化だった。
 世界選手権への初出場。大きな演技力強いジャンプのある無良くんは今季、グランプリシリーズではフランス大会で優勝した。グランプリファイナルへの出場はできなかったが、今回の全日本で3位に入賞。
 無良君は、4年前にも世界選手権に出場しているが、その時はエース高橋が怪我で全休なため、3位に入れた。今回はGPシリーズで優勝、全日本で3位とショーグンで勝ち取った出場権。切磋琢磨した中で勝ち取った権利に自信をもってさらに世界に向かって伸びてほしい。

 それにしても接戦だった他のメンバー(織田信成)を派遣しはしないのだろうかとちょっと思ったり。
日本での開催だから最強の布陣で行くようだ。選手も大阪なので身体への負担は少なくて済む。

 さて、こうして世界選手権大会派遣メンバーが決まったところで、スケート協会橋本聖子会長の下、2020年東京オリンピック招致の垂れ幕をみなで持って写真撮影、最後に2年ぶりにスケート靴をはいた会長とともにリンクをスピードスケート風に滑る。手の振りあげ方は聖子会長に及ばないが、足さばきはけっこうフィギュアのみんなも様になっている。
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 その時の最高の笑顔はやはり大ちゃんだった。

この高橋選手の笑顔と気配りがあちらこちらの和みの一要因なのだろうなとつくづく感じてしまう。
人が好き
   その時を楽しむのが好き
       じっとしているよりも何かしていたい・・・というのがよくわかる笑顔だ。


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by miriyun | 2012-12-24 14:49 | Comments(0)

歴史に残る『道化師』*高橋大輔

シェイリーン・ボーン 醜くてもいいから感情を出して! 
 前の記事でシェイリーンボーンは魂を込めてこそフィギュアスケート作品と考えている人であると紹介していた。⇒振付師は語る(2)シェイリーンボーン

 高橋大輔はグランプリファイナルで、かなり「道化師」を演技できていた。きれいに感情もこもった演技として魅入っていたのだが、高橋自身はきれいに演じようとは思っていないという。

振付師シェイリーン・ボーンの言葉はこの振付けについて言っていた。
これはきれいに演じなくてもいい、
    きれいに全体をまとめるのではなくて、激しくても醜くてもいいから、感情を出して!
・・・と。

 そう、私たちがGPFで見た高橋大輔の演技はドキドキして、感情も出ていて作品としての素晴らしさが誰にも感じられるものだった。でも、これで終わりではないことは高橋本人の言葉からも感じられ、全日本から世界選手権へと変化していくことは間違いがないと感じていた。

 そして、激戦の全日本選手権で、シェイリーン・ボーンが言うように感情を目いっぱい出してきた。その感情はストーリーを含んでのアドバイスも参考にしながら、やはり高橋自身が音楽を感じながらそのメロディをこんな感じかなって想像しながら、高橋自身が感じた感情を一つ一つ出していくという。
だから、演ずるたびに異なってくることになる。
 とくに気に入っている最後のコレオシークエンスは感情が入れやすいしスケールの大きさも際立たせることができる。ディープエッジによる難しいステップを見せている。

 裏打ちされた高度なスケート技術とほとばしる感情が一つになって、それに高橋大輔という存在が加わるとこんな作品になるのかと圧倒された。

 気迫と演技が合致した4分半・・・すごかった!
どの一瞬もすごかった。
 何処を切り取ったら、今回の気迫をあらわせるか、

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この一枚はどうだろう。
 高橋大輔はその時の感情で、演技の中で奥に何かを秘めた笑い方もするし、さわやかに笑いも出ていた。今回はカニオの心の底をさらけだしたような目が特に印象的だった。そして足元はとんでもないディープエッジで滑りながら演じていくった。

 シェイリーンは醜くてもいいからとまで言った。思い切れということだろう。
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結果としては高橋の演技は美しく圧倒されるものだった。
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   指先もこのよう。大ちゃんはほんとは爪も深爪というくらい切ってしまう習慣の指なのだが、演技しているときは実に優美そのもの。
 これが全日本選手権で、国際大会でないので各国の中継が入っていないのが何とも残念だ。
各国がどんな反応するのか見てみたいものだ。 

高橋的どはまりの曲ー『道化師』

 高橋選手にとって、来る日も来る日も1シーズン聞き続けることになるSP・FSの曲はとても大事なものだ。
それが気に入った曲であればなおさらだ。
 そして、今シーズンのすごく重い曲調の『道化師』についてはとても好きで、どはまりの曲だと表現している。

 この曲へのはまり具合、そしてパワフルでドラマティックな振付師シェイリーン・ボーンに、産後であるので遠慮していたが、だめもとでと本人が頼んでみたら引き受けてくれたというこの振付、
 高橋の思い入れが強いだけにこれはまだ完成形でなくてこれ以上さらに進むのか・・・もう、黙ってその演技を堪能させてもらおう。

魂がはいった!! 「道化師」
◆道化師・・・主様、お借りします 


今年決めると言っていた4回転2回とも決めた。



間違いありません、歴史に刻みこまれる名演技です!!
 日本のエースは自らの殻を破りまた一つ階段を上がって見せました。(西岡アナ)
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右アウトエッジにのる。
ちょっと省エネでなく膝にも力を入れている。モロゾフにもにまだ力を入れ過ぎていると言われているらしい。
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ピンクのISUバナーのところまで跳ぶ。
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さらに頭一つ突き抜けて高く細軸で上がる。高い!跳躍力がすごい。
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一つ目の4回転トゥーループきれいに着氷して流れるところ。




きょうはいつにもまして全身から気迫が出て会場を包んだ!( 荒川さん)
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演技を終了して、まだカニオが目に残っている

高橋大輔に戻っていく
コレオシークエンスの盛り上がりは(寒い)札幌を熱くした(西岡アナ)

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歌子先生とキス&クライで
    得点はほんとにあとからついてくるもの、あの一つの舞台芸術のような作品の中に浸って万雷のスタオベと西岡アナの言葉で、もう点数なんてどうでもいい感じになった。しかし、SPにおける手厳しい判定もあったので、一応、ジャッジがどう判断したのか記しておく。
   技術要素点 97.36点
   演技構成点 96.00点
   減点      -1.00点(演技終了のところで衣装の紫の羽が羽が一枚落ちたため)
   FS点数  192.36点   (フリー1位。フリーの世界歴代最高得点(187.96点)を上回る。
                    ただし、国際大会でないのでISU記録にならないが、参考までに。SP88.04と合わすと2位だった)

全くの別格の演技で、しかもこれで満足していないまだまだ修正点がたくさんあるという。
 大輔さん、本当に限界知らず、どこまでも自分の目指す高みに向かっていく。
     なんて人なんだ。
 ファンは大輔選手ならきっとやる。前回すねてどこかに行ってしまった得意技であるトリプルアクセルも元に戻して来てくれるに違いない。できたばかりの黒い衣装はとてもよかったが胸元のタポタポの緩みも美意識の強い高橋大輔がそのままにするわけがないから直してくるだろう。感情もよりだしてくるだろう。
 そこまでは想像していた。

 だが、いつも高橋大輔はそれ以上のところに進んでいく。人には見せない地道な練習とSPで9点差はをつけられた悔しさは、また高橋を高みへと追い立てた。ほとんどトランス状態に近いラストの目、ゾーンに入るような演技を今年はもう全日本で出してきた。
 羽ばたく様に、ひらりと演技の最後に落ちた紫の羽一枚はその力強い羽ばたきの結果だったのだから、まあ、しょうがない(でも、減点対象ではあるから、衣装さん気を付けて!1点差の勝負だったら大変だった)。大輔さんは苦笑いしていたが、その羽一枚さえも映画だったらラストシーンのエンディングの演出のようだった。

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by miriyun | 2012-12-23 08:48 | Comments(2)

クルミと中近東の話

⒈クルミ
 クルミは木の実のなかでもとくに好きだ。噛んだ時の感触がパサパサしていない。しっとりした噛みごこちが好きで、ケーキはもちろん、ふだんざっと作るホットケーキにだって入れてしまう。
ハンバーグ材料を見ながらクルミやらなにやらいろいろいれてミートローフも好みだ(ただし、家族からは普通のでいいと言われる。保守的な食が好きなのばかりだ)
また、我が家のカレーはひき肉とニンジン、玉ねぎのみじん切りが中心であとは冷蔵庫の週末棚卸しで残ったナスやら生姜やらもいれてしまう。でも欠かせないのは最後に投入するくるみとレーズンだ。
これだけは保守的な家族にも定着させてしまった。

そんなふうでクルミには思い入れがある。

 また、木材としてのクルミ材は落ち着いた深い色で家具材としても頑丈で味わいがある。
落ち着きのない生活をしているが、クルミ材の書棚だけはリビングで落ち着いた存在感をもっているのだ。

2、胡桃

世界史の中で教わったもので今だに自分の中に残っているものがある。
まだ、自分が何をしたいのか、何が好きなのかも分からない時に、おやっ?とかはてな?と思った事は案外覚えていて、後々その?から何かが繋がり交叉しているうちに、これが見たかったんだというものにぶつかることがある。

クルミは「胡桃」と書くのは誰もが知っている。
「胡」は唐の時代、国際都市であった長安では「ペルシア」を意味した。
様々な民族が歩き回り色糸な言語が飛び交う中、シルクロードを越えてやってきた胡人は交易品を市場に広げる。胡弓の音色に胡姫の舞、市場には胡麻の香り、いやがおうにも想像力が高まり、ぐうっとペルシアへ思考は漂ったものだった。

かの有名なアラビアンナイトには、「開け〜、ゴマ!」という呪文がある。これを絵本で見ていた頃、この呪文は、本当はアブラカダブラ~的な意味のない呪文であって、日本の子どもにわかりやすいように日本にあるゴマという言葉をあてたのではないかと漠然と思っていた。
ところが、大人になってアラビア語をやってみたら、なんと、「イフタフ ヤー スィムスィム」と表された呪文が、「開け~、ゴマ」そのものであることを知った。
「そうだったんだ〜!そのまんまだったんだ〜、ウヮーィ、ごまだ」
と、いい大人が帰り道に奇妙に心はずんで帰った。
うん?ゴマ、つまり胡麻、やっぱり中近東モノだったんだと、あらためて
「胡」の文字の力を知る。文字一つで文化文物の伝播にいきつく。

胡桃とペルシア 
 胡桃はしかし、ペルシアというより、日本の山にもあり、世界に見られる。特にペルシアという意識にはならなかったのだが、ある時、ペルシアとのつながりが一気に感じられた。

 それは、クルミの殻の力だ。
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くるみのからから抽出した色素による茶色がこの色だ。あの薄い色の殻からこんなに深い色が生まれるんだと驚いた。
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    胡桃はペルシア絨毯の大事な染料にもなっていたのだった。

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イランの絨毯博物館の絨毯の一部右下にその色がある。

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上から下がっている毛糸玉の中の茶色、これがクルミ色なのだ。

「胡」はやはり'ペルシア'につながっていた。
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by miriyun | 2012-12-19 07:07 | Comments(16)

振付師は語る(2)シェイリーン・ボーン・・・高橋大輔

1.シェイリーン・ボーンと高橋大輔

 金髪の美しく快活で表現力豊かで愛情深い人、シェイリーン・ボーン。
カナダ出身。元アイスダンス選手。

2003年世界フィギュアスケート選手権アイスダンスチャンピオン、ISUグランプリファイナル優勝2回、パートナーはヴィクター・クラーツ。
2005年にプロシングルアイスダンサーとなり、現在は振付師としても活躍している。

 最近ではフレンズオンアイスの振り付けも行ったり、2012年のフレンズでは出産後間もないというのにもう出演して情感あふれる演技をして観衆をうっとりとさせた。帰りにはご主人とベイビーとともに新横浜スケートセンターから帰っていく姿が見られた。

 その時の演目は家族への愛に満ちた、優しく美しく透明感のある演技だった。
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バランス感覚に優れ、体幹に粘りもあるからこその美しい姿勢で流れるように滑る。
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この姿勢、見覚えありませんか?                             (フレンズオンアイス2012から)

 高橋選手はもちろん彼女がアイスダンスの素晴らし選手であることを知っていた。また、2005年当時コーチだったモロゾフの夫人であったので当然そこでの接点が氷上であった.。モロゾフの振付指導の一部を担っていたかもしれない。

 そして、高橋は幼いころからいいものを見る目、自分に合うものを探る感性は優れていたようだ。
長野オリンピックのアイスダンスに魅せられて、指導する人もいないまま、その振りを覚えて家の近所のスケートリンクで何度も転びながらひたすら真似をしていた大輔少年。

 転んでも転んでもできるまで繰り返す姿勢というのはずっと貫かれている。
また、自分に合った、あるいは自分が求める新しい息吹を感じさせてくれそうな振付師を有名・無名にかかわらず求めていく。

 結果的にいつも彼が選んだ振付師の振り付けが何とも素晴らしいものになっていくので驚く。
   
   彼が素晴らしい振付師の才能をかぎつける能力があるのか、
      彼が演技し、舞うことで、振付師の感覚がとぎすまされるのか・・・。


高橋大輔はオリンピックでブロンズメダル、世界選手権でゴールドメダルをとって,
世界のTAKAHASHIになったとき,振付師はいくらでも選べる状態だった。道に続いてカメレンゴさんの継続は多くが想像したところであろうが、SPはどうするのか?

世界選手権後の5月、高橋選手はつぶやいた。
「彼女にしかない感性がある。一度一緒にできたらいい」と話した。(2010.05.01)

 「ニコライのもとの奥さんで、ずっといっしょにスケートしていて彼女が自分のショーのために作っているのとかをまじかで見ていたし、彼女のスケートがもともと好きだった。
彼女は膝とかや足首が柔らかくて、その動きが上手だとおもう。僕は苦手。(僕は)彼女の音のとり方や雰囲気の出し方がとても好きだった。」(2010.07.13 スポーツスピリッツ)


2.シェイリーン*高橋振付2010SP・2012FS    

こうして出来上がったのが、2010~2011年度のSPマンボメドレーである。
◆四大陸(台湾)


振付師シェイリーン・ボーン曰く、
曲選びの時にもう、ダイスケがこの曲で踊る姿が目に浮かぶと言っていた。
曲が決まっていざ練習が始まると、転んだ、何度も何度も転んだ。

「ダイスケはできないと言って転んでばかりいたので、難しすぎたかと思ったが、彼はやり遂げた。
ダイスケは特別な選手。
魅力的なメンズスケーターはたくさんいるが、大輔は特別」

という。
  

 そのマンボ・メドレーは2010-2011年度の不調の時もずっと元気のよい音とともに高橋選手の演技として観客を楽しませてくれた。そして驚異的な速さのステップやリズムに慣れさせていった。
このマンボはその後もショウやExで踊られ続け、2012.11.25のNHK杯エキシビションまでずっと続いたのだった。

◆そして、今年、2012-2013年、プレオリンピック年にあたる年にブルースで大成功をおさめた高橋大輔がSPとFSをどの振付師に依頼するのか巷でささやかれた。
カメレンゴさんはとてもいいが3年続けたので間をあけるのではないかと考えられ、実際その通りだった。
たくさんの有名振付師の名は出たし、もちろんモロゾフもありか?という声もあった。だが、彼はSP阿部奈々美さん、FSシェイリーン・ボーンという発表をしてあっと驚かせたものだ。

 そうして、シェイリーンとモロゾフとの間で曲名のやり取りもあったが、そのなかで
他の選手ともぶつからないものとして道化師が選ばれた。
 初披露は振付からたった1か月のジャパン・オープン(2012.10月)、ここで素晴らしい道化師が見られここから見た人は、道化師プロのすばらしさを予感した。また、公式戦のグランプリシリーズの中国杯、靴もなじまず調子の良い時にいつもあるオーラが見えない高橋選手の道化師を見た人や各国解説者は、高橋への期待値の高さゆえか、このプロではだめだ、重すぎる、などという声も上がった。

もちろん、JOで見てきた自分は中国杯の不調ぐらいでは道化師への期待が消えるわけがない。いや、ずっと不調でも彼の向上心と挑戦する心を信じていた。

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 そしてとうとうGPFでの優勝だ。男子シングルは今年脅威的な進化を示し、かねてから高橋が言っていたように4回転が2度入らなくては勝てないでしょう、オリンピックまでには3回入れてくる選手も出てくるだろうと読んでいたその通りの展開になった。それでも後半の演技がよれよれになるようなことは高橋らしい一つの作品づくりにならないことになってしまう。
そんなことは自分自身が認められない。だから早くから膝を深く折り曲げて勢いをつけて高く飛ぶジャンプを省エネジャンプに変える努力をし続けてきた。
この人のほんとにすごいところは、こうした見えないところでのできるまでやるという凄みなのかと思うようになった。先を見る目というかその時の選択の確かさと、同じ場所にとどまらないというところが、並外れている。
FSは3位だったが、まだ伸びようのある3位だった。そして、ようやくカナダの解説者も高橋のFSの振付師がシェイリーンであると自慢し始めた。

シェイリーンが振り付け、高橋大輔が演ずる『道化師』がここへきて世界に認められてきたのだった。



3.多様なシェイリーンの振り付け 
大ちゃんの振り付けは誰だろうと思って書きはじめるまではふりつけがだれかなどとは思わなかったものだが、こうして振付を気にするようになると、結構見たことがあるものだと気付く。

まずは荒川静香のプログラムで、オペラ蝶々夫人の曲にのせて青い布づかいも動きも美しくて印象に残ったプログラム・・・これがシェイリーン振付だった。
◆It's a beautiful day 2007  お借りします


   
◆鈴木明子バンクーバーのフリーに使ったウエストサイドストーリー。ジャンプ路ステップを小気味よく成功させて、ラブリラブリージョブと解説者が讃えたプログラムと演技だった。
2010年冬季オリンピックFS



FOIのマンボコラボ
振付師シェイリーン・ボーンと高橋のマンボ

 感性が一致しているのが、超難しいのにぴたりと合ってしかも楽しそうなことからもわかる。
もともとシングルの選手がやる技ではない。アイスダンスの達人がやるようなことを彼ならやれるのではと始めたものだ。


4.スケートは魂
「限界を作りたくない。…私は音楽を感じながら、何にでも挑戦していける。」(シェイリーン)

カートブラウニングは、言う。
「シェイリーンは毎日違うことに挑戦している」
このことばが、シェイリーンの日常の挑戦を裏付ける。
    

スケートは”魂”
 
   シェイリーンは言う。
       スケートは魂
      感情をが込められてこそ・・・・という。

◆振付師シェイリーンはweb上で語っていた。

"Congrats to Daisuke Takahashi for being the first Japanese man to win the GPF.
So proud to have choreographed his long program. :)"


ダイスケのグランプリファイナル優勝におめでとう!
      彼のロングプログラムを振り付けたことを誇りに思う。 (意訳^ - ^)

シェイリーンも見てくれていた。
高橋大輔によって魂が込められた『道化師』を!
        
◆そして、更に感情が、
   いや、激情が込められるはずの世界選手権では
   高橋大輔の道化師がどうなっていくのか見守ってくれていることだろう。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
≪追記≫
2012.12.23の高橋の道化師(全日本FS)への賛辞に、シェイリーンのfacebook上でのお返事
Thanks All.....
I love sharing the ice with Daisuke, and always look forward to creating for him.

みなさん、ありがとう
私はダイスケ と氷を 共有する のが好きです。
   そして、いつも彼 のために つくり たい(振付をしたい)と思い ます。
                                       
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by miriyun | 2012-12-16 18:26 | Comments(4)

GPF ドラマティックに黒の道化師*高橋大輔

 フィギュアの選手たちがひとまず目指してきたのは、1年3か月後にあるオリンピックの地で行われるグランプリファイナルだった。ソチに直行便はない。乗継をしながらいかなければならない・気温・風土・環境や食事場所にアップの場所まで、勝手がわかっているところとそうでないところでは心の準備が違う。

ソチのリンクに立つ   
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 今シーズン、選手たちがひとまず行きたいとめざしたリンクがここだった。フリーが終わってリンクから上がるところ。背景には12000人が入れる客席と競技リンクが見える。
 照明は煌々と明るい。今は空席だらけのスタンドだが、きっとオリンピックには埋まるのだろう。音響はNHK杯が素晴らしかったせいか、今一つなのではと思うが、現地で見られた方はどうだろうか。


ジャンプは4-3成功
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1回目の4回転、まわりきっていたが、降りたつ足のエッジが深すぎて不自然に斜めっていたので体勢がたもてなかったように見える。しかし、4回転は跳べている。
2回目はコンビネーションにしなければならい。これまで4-1とか4-2とかになっていたっが、とうとう4-3をきれいに入れることができた。
 残念なのは得意な3Aがなかなかきれいに決まらないこと。前年度は3回転半ー3回転で大きな得点源になっていたし、演技中盤で大いに盛り上がるところであったので、これが4回転の確実性とともにこれからの課題か。

◆エッジが深い・・・よくこんな姿勢とエッジで普通に滑っていいられるなという形をよく見る。
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笑顔が戻ってきた
 JOのときに前半の演技の中で見えた笑顔、道化師が演技をしていますというように見えた笑顔がオペラのドラマをあらわしていてこんな複雑な笑いも表現するとは、恐るべし高橋大輔と思ったものだ。その後競技になっていくと笑顔はなくなってしまった。不調だったからか、解釈によるものか不明。

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 しかし、今回のは前半には笑顔も自然に入れることによって終盤の苦悩と狂気を出すことにしたのかもしれない。何しろ笑顔が戻ってきたのは喜ばしい。最初から最後まで重い演技よりもずっとメリハリがでてくる。

苦悩と激情 
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う~ん、ぐいぐいと劇中に引っ張り込まれる。

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音に合いすぎ

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ジャッジ側から対岸へスピード感を以て苦悩のカニオが行く

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そらし具合が、スピンの終わり方が情感を高める

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もちろん指先は・・・なんて自然に美しく表現することか。

一番の苦悩を表すのは最後のリンクを手を交互に空を掴むかのように差し出しながらハイスピードでステップしていくのが圧巻!
 大ちゃん、確かにスケールの大きい演技をしている。それも演技終盤にとんでもないスピードで回りながら演技はどんどんと高まる。とてもすてきだ。
 シェイ・リーンの呼びかけが聞こえてきそうな演技だ。

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終わりの表情も道化師の最後の場面としてとてもよい。
     (願わくは素顔の戻るのはもうちょっとまって、余韻を残してほしいが)



翻訳版動画&表彰式 ・・・動画主様、お借りします
◆高橋大輔 翻訳版(CBC)


◆翻訳版(British Eurosport)

日本語訳がありがたい。解説の言葉をこうして味わうと、いかに大きな期待を持ち待ち受けているか、そして実際素晴らしかったと絶賛しているのがわかる。


◆3Aを中心とした不安定さや失敗があるので、まだまだ本人も満足していないし、得点を待つ間にも実に不安そうだった。モロゾフは常に点数計算しているのか得点が出たとたんに、もうダイスケの勝ちだぞというそぶりをしていた。

 そして、172点以上が欲しいところ177点をとって優勝した。
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 日本男子初めてのグランプリファイナルでの金メダル。それが出場回数7回目で、しかも銀メダルに甘んじたことが2回もあって残念なことが多かった高橋選手がとうとう頂点に立ち、また、追い上げてきた後輩たちもかわしての優勝、歌子先生とモロゾフと本当にうれしそうだ。

なお、フリーの1位はフェルナンデス。彼は4回転を3回こなして高得点を得た。ショートとフリーが揃えて出せるようになったらほんとに怖い存在だ。
 
 ソチのホテルの様子の厳しさや競技用アリーナにアップする場所がないなど環境的にもl厳しかったりする中で、やはりロシア人モロゾフがいることは安心であるし、また、気心が知れているという安心感がある。
 アドバイザーという立場でのチーム高橋への参加だったが、実質は以前より遠慮深いコーチという感じだ。
後半の3回連続ジャンプのところでモロゾフが一緒に跳んでいたのが、今はもうそれも微笑ましい。

◆男子の表彰式

*高橋大輔は常に技術的な向上、パフォーマンスの向上をしてきているし、周りの追い上げも痛く感じている。昨年も常に羽生くんの成長ぶりを見つめ、今年は日本人の上位5人全部を見ているだろう。厳しいと自らも言いつつもそれに合わせて、決して守らず攻めの姿勢で来るところが勝利につながった。

 もちろんだれよりも次の課題を見据えてやっていくのであろうから次の全日本・世界選手権、見る方も常にドキドキである。
 全日本・・・かってない激戦、GPFや世界選手権に近いほどのレベルの高さの中での戦いとなる。

発展途上中・・『道化師』
◆オペラ「道化師」は人の心理と激情をあらわしたものなので、演じ方次第でいくらでも異なる雰囲気にできる。
 黒い衣装になり、道化師をイメージするものは何もついていないにもかかわらず、もう衣装に頼らずとも日本のファンはもう道化師として意識的に見ることができるだろうし、ヨーロッパのファンなら音楽を聴いてそれと察ししてくれそうだ。
 
 高橋選手は映画やオペラが元であっても、その通りの物語として演ずるわけではない。その時その時の解釈や曲そのものを感じた通りに演じていく。だから笑みひとつとってもその時々によって消えてしまうこともあれば複雑な奥のある笑みであったり、今回のようにさっぱりした笑顔であったりする。

 あと3回か4回か、その間に見せてくれる道化師はどんなものになるのだろう。

 道化師カニオの苦悩が、
      高橋の体と手足と目の光となって次第に形を成していく。
                   そんな過程をいま、私たちは見ているのだ・・・。

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by miriyun | 2012-12-09 18:08 | Comments(6)

GPFまずはSPで真骨頂*高橋大輔

グランプリファイナルで魅せた  
 高橋大輔・・・やはり、練習を積んでくると、次々と進化していく。
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 阿部奈々美先生の振り付けが生きてきた。ロックンロールっぽくなってきた。

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あの時代の軽い青年っぽさがこんな手の動きにも出てきた。

◆ジャンプはジャンプで
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クワド・・しっかり細軸で、ついこの間まで飛べなかったのがウソのよう・・・

ちょっと不調だった3Aは?
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ギュイーン!
ジャッジ側から90℃回り込んで遠くに飛んでいく迫力の3A

◆お約束のモロゾフ
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3Aのとき、
隣に歌子先生がいるからかあまり挙動不審な様子を見せずにいたが、TVカメラはとらえていた。
一回しずんで、次に吠えていた。
      コーチの愛弟子への表現の一つなんだなと納得。(オーサーコーチは選手と一緒にジャンプしているし・・・)

◆Grand Prix Final 2012 SP動画主様お借りします


練習でクワドは調子が良くないままに協議に入ったのに体が覚えていてとべたと大輔選手。
寝不足でも飛べる4回転を目指すと言っていたのが時差に弱い大ちゃんらしいと思っていたが、ほんとにその域まで持ってきたようだ。

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◆縦横無尽
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SP1位でもいたって冷静なよう、頼もしい!

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by miriyun | 2012-12-08 21:10 | Comments(0)

新しい視点の動画・・・NHK杯FS・高橋大輔

≪ネット不通による停滞をお詫びします≫
 gooのお友達ブログにつながらない現象が長く続いていたため直そうといろいろいじくり、ルーターや無線機まで触ってしまったら、全くインターネットがつながらなくなってしまいました。よくわからないで触ってはいけないと反省。
 このページは実は書きかけ状態で、幾日も放置してしまい申し訳けありませんでした。ようやく復旧、そしてgooさんにもつながるようになりました。
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11.24の道化師
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道化師の苦悩をあらわすこの場面、すごいスピードで滑りながらのこの演技に、会場のボルテージは一気に高まる 。観客の心も道化師の心に入って行く大事な場面。

◆ドイツ語翻訳版・・・お借りします。





 昨年、完全版のブルースとIn the Garden of Soulsを見てしまった世界は,今年戸惑っている。
 まだできたばかりの新プログラムが納得がいかないらしく、ブルースで高橋の演技に最大に賛辞を送っていた英国のユーロスポーツなど、中国杯の時にいつものオーラのない高橋にやきもきして怒っているかのような発言で、それがおかしくもあり、また、そんなに期待してくれているのだと改めて思ったりした。

 大丈夫!中国よりずっと立て直してきたよね。そして、グランプリファイナル出場も声に出した通り果たしているし、2位と言っても点数的にはもうやはり世界のトップを争う位置にいるし、次はグランプリファイナルに向けてもう意欲的な大輔さんだから、きっとユーロスポーツの人の高まる声がまたきけると思う。


高橋のスケートの壮大さがわかる 
 NHK杯の会場にすごいスピードで自由自在に動く吊りカメラがあって、ハイスピードで選手の上を動き回っていた。時にはすごく低いところで動いていることもあり、選手が演技中気にならないのだろうかと心配したものだった。そうしたカメラを普通の演技を写す場面にきりかえて入れると演技のつながりが見えにくく違和感を覚えたものだ。
 だが、そのスパイダーカムカメラからの映像だけで見る、新しい視点が新鮮だった。
        ↓
◆FSの俯瞰・・・動画お借りします。


 今年のISUのルール変更の中で、大きくリンクの隅々まで使った演技・・・これこそそうだ。
シェイリーンの振り付け、曲とともに高まる高橋選手の演技というものをよくわかっている。
 でも、まだ途中だから、4回転がもっと自然に入り、得意のアクセルが戻ってきたらこんなものではない。
そう、思わせる高橋大輔のひたむきさが見える。

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by miriyun | 2012-12-03 23:39 | Comments(0)