<   2011年 02月 ( 21 )   > この月の画像一覧

モスクと絨毯(3)・・・スレイマニエ・ジャーミー

 スレイマニエ・ジャーミーの絨毯     
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スレイマニエ・ジャーミーは5000人が礼拝できるとかいうが、その人数はどう割り出されるのだろうか。
天才建築家スィナン(シナン)のころの絨毯のままではないだろうが、オスマン朝のジャーミーは多くが一人あたりの礼拝スペースがだれにも分かるよう、その大きさを確保している。
 

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窓辺からも光が入る。
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赤いところは一色であるが、その周辺には植物文様が飾られたように織ってある。
次の列との継ぎ目はかさねてつないでいるようだ。

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*以前にありましたご質問への写真解答
 何年も前になるが、障害のある人はモスクで礼拝は許されないと聞いたことがあるがどうなのかという質問を受けたことがある。
その時に、そんなことはないと言葉で説明をした。ここでは、写真による答えが見つかった。車いすが用意してあり、だれでも使えるようになっていた。

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礼拝堂を支える大きな柱のよこは回廊のようになっており、そこもこのじゅうたんが敷き詰められ、人がいっぱいになる。

◆ 礼拝可能人数はモスクの大きさを約1平方メートルで割り算するとおおよその人数が出る。ここも5000人が礼拝できるといわれるが、それは中庭まで入れての人数である。
◆そして礼拝堂での礼拝可能人数は?
 このひとり分として織り込まれたスペースを表す赤い部分の数を数えれば正確な人数が出てくるのだ。


・・・・・・・・・・・別件の紹介・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
この記事のコメント欄に、kitacounBIZ さんという方からのfacebook等を用いたプロジェクトについて
要請が来ています。興味のある方、ご自分の意志で参加したいと思う方は下記コメントをご覧ください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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by miriyun | 2011-02-28 00:47 | Comments(10)

モスクと絨毯(2)・・・ウマイヤドモスク

祈りの場と絨毯 
絨毯はくつろぎの場としての働きの他に祈りの場としての働きも大きい。イスラームの祈りは座りぬかづき、立ち上がりを繰り返す。
 そのため家では個人用のいのりのじゅうたんがあるし、礼拝堂には絨毯が敷き詰めてある。
礼拝堂の絨毯にあたるものである場合もあればそうでない場合もある。

ウマイヤドモスクの場合
 シリア、ダマスカスのウマイヤドモスク。数あるモスクの中でも特に歴史と伝統のあるモスクである。
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 ここで、絨毯だけに注目したならば、そこには大きめの絨毯であるが色も文様もまちまちな絨毯が広い礼拝堂を埋め尽くしている。
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色はほとんど赤だが、ボーダーもセンターのメダリオンや花文様もまちまちでそれぞれまったく別個におられた絨毯である。それを隙間なく埋め込むようにして使っている。
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  中には、全く系統の異なる色遣いのも混ざっている。

 そのなかで座って礼拝堂の雰囲気を楽しみ、神と対話し、自分と対話する。そしてくつろぐ人も瞑想する人もいる。観光できている人も礼拝しているひとのじゃまにならぬよう心がける。自然体でいながら人の迷惑にならない雰囲気でいられる。外の中庭の白い大理石の上でさえ寛ぐ人たちがいるのだ。
 ましてやこのように温かみのある家庭用絨毯が集められたようなところでは、
         心までぐっとくつろいでしまうようで、圧倒的にこではリラックスできる感がある。


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by miriyun | 2011-02-27 23:56 | Comments(2)

塔一望・・・シェイク・ザーイド・モスク(14)

   花のデザインも大きさも世界一の絨毯を見たあと、その熱くなった思いを冷ますべく、中庭に向かう。

列柱回廊からのミナレット
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列柱回廊から中庭を望めば、逆光ながら雲たちに囲まれたミナレットが待っていた。

       美しいと、うめく声がのど元まで出かかった。

             その印象の一端でも写真で伝えられたらいいな・・・・・ と、思うばかりだ。

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by miriyun | 2011-02-24 07:09 | U.A.E. | Comments(5)

世界最大のペルシア絨毯・・・シェイク・ザーイド・モスク(13)・モスクと絨毯(1)

 緑萌ゆる礼拝堂・・・世界最大のペルシアカーペット       
シェイク・ザーイド・モスクの主礼拝堂に戻ってみよう。
そこのシャンデリアと白い柱の下に広がるのはこれまでに見たことのないほどの見事な絨毯である。
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 このペルシア絨毯の文様、華麗にして多彩、オリジナリティーのある花文様がいかにもペルシア絨毯らしい。ペルシア発祥の絨毯文様と言ったら、華やぎのあるシャー・アッバース文様となっていくのであった。

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 シャー・アッバース文様をその通りに使うのでがなくて、一つ一つの花に様々花ながくみあわされ、しかも左右対称の固定化したものではなく、流れを生み出すような力がある。
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 じっくり見てみよう。
     これほど複雑な花文様を、かって見たことがあるだろうか。

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  シャー・アッバース文様の変形の中でもとびっきりの創造性を持つものだ。(ラインが見えるがそれについては下に解説)

重さ47トンの絨毯
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  アリー・ハリーキーによってデザインされたこの絨毯はイランのMashhadinの近くの小さな村で1200人の職人によって作られた。
 綿糸12トンにウールの美しく染めた糸35トンを織り込んだ重さ47トンの絨毯である。
 色あわせも完璧な美しさを示している。
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 ところで、絨毯に凹凸があるように見えるのは何か。
ここは実際に凹凸がある。この直線が浮いて見えるのには理由がある.

 絨毯は出来上がった後に大きな刃物で表面をなでぎりにするのだが、その時に礼拝に必要な幅を表す線を刈り残すという珍しいことをしたのだった。(通常はその線を色を変えて織り込んだり、お祈り用カーペットの形を織り込んだり、たくさんの絨毯を散在させたりする。)

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 この主礼拝堂だけで7126名の人たちがこの柔らかな世にも美しい絨毯の上で礼拝することができるのだ。。

 この広い礼拝堂に敷きつめられた絨毯は一枚カーペットである。1200人の手によって織られた絨毯は9つの部分に分かれた未完成のまま、2007年にイスファハンのイマーム広場に仮に並べてみたことがある。そのニュースは当時見たことがあったのだが、それがこれのこととは知らなかった。イランからアブダビに移送され、この礼拝堂の中で広げられていく。
 この時、イランからやってきた職人40人が4か月かかって縫い目が見えないように丹念な仕事で常いでいったのである。
 こうして、世にも美しい世界最大の絨毯が1枚につなげられ敷き詰められたのだった。
 

 
 精緻で独創的な花文様といい、大きさといい、質の良さといい、色の調和といい、、群を抜いて世界一の絨毯となったのだ。

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by miriyun | 2011-02-21 22:59 | U.A.E. | Comments(10)

天井と絨毯のコラボ・・・シェイク・ザーイド・モスク(12)

シェイク・ザーイド・モスクの礼拝堂の脇の部屋を見る。

女性の礼拝室      
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そして天井レリーフの細かいこと、細かいこと、花から花へとらせんが続き、らせんの中にさらに細かい植物文様がびっしりと入っている。木ではなくセラミックなど別の素材を使っているのではないだろうか。
 そして中心の花には照明(LEDライト)がジ入っていて、花の存在感を強めているのだ。

5弁の花弁と10角の星型のデザインになっている。

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このじゅうたんを敷き詰めたこの部屋、980人が礼拝できる十分な広さがある。窓も多くて明るい。
ただ、あまりいい色とデザインではないような・・・。
 でも、まあ、天井と絨毯のコラボレーションが見られる。


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絨毯の文様は5弁の花弁と10角の星型のデザインで天井と共通している。やはり花がテーマで、碧い花は窓ガラスに使ってあったテーマの花とほぼ同じようだ。

 もっとも自分としてはあまり好きとは言えない色合いだが・・・。
ここだけ、気合が入っていない気がする。あんなに白にこだわっているのに、ここは渋い色とさえない色の組み合わせなのだった。そして、天井は確かに緻密な模様だが、部屋に対して天井のち密さが重苦しい。
  う~ん、残念な部屋だ!


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by miriyun | 2011-02-21 05:48 | U.A.E. | Comments(2)

中央アジアのフィギュアスケート

 旧ソ連内の中央アジアにおける子どもたち 
何かと規制が大きかった旧ソ連の時代をフィギュアスケートを見ながら思い出している。

 場所はウズベキスタン。ウズベキスタンの首都タシケントに近いところだった。ソ連の一員としてなので多民族国家であることをうたっていた時代である。どの地域にもロシア人がたくさん移り住み、もちろん幅を利かせていた時代だった。
 ピオネール・キャンプという子どもたちが集団で森の木立の間でキャンプ生活を楽しむ場がある。訪れたとき、野外に設けられたステージで互いの活動の発表会をやっていた。
 
 
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この時初めて、ローラースケートダンスというものを見た。子供たちが単独で・ペアで・4人でローラースケートで音楽にのって舞うのだ。
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現在、このローラースケートダンスはヨーロッパ等では選手権もあるくらい盛んなものらしいが、日本では知られていない。この時よりもずっと後になって、アイドルが歌を歌いながらローラースケートを滑るのが話題になったくらいだ。

 しかし、白人の子ばかりだ。ウズベキスタンでやっているのにアジアの顔がない。
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ようやく登場してきたウズベキスタンの子らは民族衣装のかすり文様の服で、アコーディオンに合わせて、歌を歌った。

 完全にロシア人とウズベキスタンでまったく異なる分野での発表だった。
ローラースケートをやるには、衣装に小道具・スケート靴・曲にコーチが必要であるから、その経済格差がこどもたちの発表内容にあらわされているのかと思ったのだ。


中央アジアの選手の活躍

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4大陸選手権2011、男子シングルに登場したのは
アブザル・ラキムガリエフという選手だ。以前は角刈りでどちらかというと野暮ったい感じだったのが、モロゾフコーチがコーチ軍に加わって、がらりと変わって登場した。

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 カザフスタンにはデニス・テンがすでにジュニア時代にタチアナ・タラソワコーチについてぐいぐい力を伸ばし、とうとうオリンピックで活躍し、先日のカザフスタンで行われた大会ではデニス・テンが自分の国で優勝を飾っている。

数はまだ少ないながら、カザフスタンのフィギュア界ができつつあるようで、力をつけ始めた。
 ウズベキスタンにはウズベキスタン選手権もあり、だいぶ盛んになってきたようでフィギュア選手も多い。人数は多く、名前からしか判断できないが、ほとんどロシア系の名前であった。
 一部の国に偏りがちなこの世界でたくさんの国が活躍するのはいいことだ。それが中央アジアであることは先にあげた記憶があるだけになおさら感慨深いのだった。

・・・・・・・・*イスラーム地域のフィギュアスケート選手・・・・・
World Standings(3年間の実績で見たランキング)
25位 カザフスタン デニス・テン バンクーバーオリンピック2010 11位 冬季アジア大会1位

Season's World Ranking (今年だけでみたワールドランキング)
25位カザフスタン Abzal RAKIMGALIEV アルマトイ出身 2011年アジア冬季競技大会アスタナ7位
61位ウズベキスタンMisha GE タシケント出身 20114大陸選手権12位
77位 トルコ  Kutay ERYOLDAS  アンカラ出身 2011年エルズルムをユニバーシアード11位など


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by miriyun | 2011-02-20 19:08 | 中央アジア | Comments(0)

高橋大輔と四大陸選手権2011

1.高橋大輔*フィギュアスケート4大陸選手権  

 タイペイで四大陸選手権の男子ショートプログラムが行われた。
久々に高橋大輔がパーフェクト演技ができ、世界選手権を来月に控えて上向いてきた勢いを感じた。
 
 トリプルアクセルをはじめ、コンビネーションジャンプ、単独のトリプルもきれいに飛んで「エル・マンボ」を氷上ではじけるように熱く踊った。 

  日本語版よりも画質はよくないし、中国語なので解説で言っている意味は分からない。
でも最初解説の女性がが適当に笑いながら何か言っていて、時折、ナイス!と言っているのだが、その声のトーンがかわってくるのだ。う~ん、これはこれはっ!という感じになってくる。
 言葉はわからなくともこんな雰囲気を感じ取るのが好きだ。 (でも、意味の分かる方がいらしたら教えてください)

 はじめて、ドーナツスピンも入れた。
 久しぶりにジャンプもステップも波に乗ってなめらかだった。いや、この人の場合、その言葉では表現が足りない。曲想ももちろんだが観客の心までもわしづかみにして、初めてこのひとらしさがでてくるのだ。

〈2/18男子ショートの結果〉 
1.高橋大輔        83.49
2.ジェフリー・アボット  76.73
3.羽生結弦        76.43     (小塚はジャンプの失敗で6位)


 高橋大輔が男子に初めてオリンピックの銅メダルをもたらしたのはちょうど1年前だった。さらに1か月ほど後にはトリノでの世界選手権で第100回世界選手権チャンピョンになっている。
 バンクーバー・トリノ、までは大けがの後で緊張感が続いたが次のシーズンになったとき、それだけのモチベーションを維持できなかったという。
 それが、日本選手権で変わった。

2.なんとハイレベルな日本選手権!・・・かってないほど、世界に誇る選手がたくさん!! 
 日本は活躍してきた国なので、男女とも3人までの世界選手権出場枠を獲得している。

 他の国からすればうらやむような3名という枠であるが、実は日本選手権に出る選手、男子で考えるなら、高橋の他、グランプリファイナル3位で日本選手権1位の小塚、グランプリファイナル2位の日本選手権2位の織田、新生ジュニアチャンピョン・羽生が元気がいいし、いい意味で気も強い。無良・町田・南里だってかなり4回転もしくはアクセルを飛ぶし、スケートのすべりや表現だってなかなかのものである。日本だから厳しいが、他の国にいたらば選手権代表を争えるであろう。

 世界選手権出場は日本選手権で3位まで入賞が原則(他にも要件はあるが・・・)だ。
日本選手権のショートで小塚・羽生・織田が3位までに入り、高橋は4位となったとき、つまり世界チャンピョンが出場できないかもしれないという事態になってはじめて高橋の気持ちに火がついて、フリーでは万雷の拍手が起こるような演技で日本選手権3位で滑り込んだ。

 日本選手がばらばらに出場する世界グランプリシリーズで勝つよりも、、日本選手権で勝つのが大変ということになる。女子についても復調した女王浅田真央、同じく安藤美姫、そして鈴木明子・庄司・石川・西野・、ジュニアからの村上佳菜子・今井など層は厚い。

 昔はテレビに映らないところはボロボロ転んで大したことはないという認識だった。今このように日本に世界をけん引する選手がたくさんいるような日本ではジュニアやその下にも優れた選手の層が厚く、テレビに出ていない選手たちもなかなかの技術を持っているのだ。先日の紅白戦で若い世代も出ていたが、12歳くらいの男の子も中学生くらいの女の子たちも高度な技を見せていた。基礎的な力を持ったうえであとは急成長の村上のように思い切りの良い、人を惹きつける演技をできるかであろう。

 この中で勝つのは高橋でさえ、本気を目覚めさせなければできなかったほどだ。若い人たちにとってレベルの高い人たちがいることはものすごく刺激になっているはずである。
 また、これだけ常にしのぎを削り、順位をつけられ、メンタルな勝負であっても、国別対抗やアイスショーなどで見せるチームワークや応援ぶりは微笑ましい。
 他の国からいわせれば、これほどの厚い層がどうして育成できているのか、次々と強い選手が出てきているのか不思議で知りたいところだという。


3.フィギュアの表現力   

 今シーズンの世界の選手の様子は世界選手権で明らかになるのだが、グランプリ選手権などで見た感じではどこの国も表現力がとびっきりよくなってきている。きれいな曲に合わせて優雅に踊っているのが普通だったのが指先まで演技して何かを表す複雑な動きになってきた。
 これは、バンクーバーオリンピックで高橋の「 eye 」と「 道 」が絶賛されたこと、インターネットの世界で、繰り返しその良さを確認できるようになったことと決して無縁ではない。

 表現の可能性を探るならお手本を探すだろう。大昔の選手ではお手本にならない。地面の上の他の踊り(バレエ出会ったり、ベリーダンスであったり)も取り入れ、スケートとしての取りこむ。また、手指や首の動かし方までというと先例のないところは高橋が研究されることになる。その結果、明らかに体の手足はもちろん全身を激しく動かして踊っていく人が見られるようになった。
 4回転はプルシェンコをめざし、ステップは高橋のように表現を重視してくる。

 それもただ真似したら誰々のよう言われてしまうだけだ。やはりオリジナリティー、自分らしさの表現ができることが本物の名を残すことができるスケーターとなるのだろう。

 今夜、4大陸選手権の男子フリーがある。その少し前は女子ショートである。
その行方を見守ろう。
~~~~~~~~~~~~~~  
≪追記≫
(2/19女子ショート)
1.安藤美姫 66.58    2.浅田真央 63.41    3.レイチェル・フラット (鈴木は6位)
 安藤選手、曲に合わせて動くのではなく自分自身を曲の中に溶かし込んでいくような演技に静かな演技の中にも感じるものがあり、観客は安藤の表現する世界を壊さないように、さざ波がおこるがごとき拍手で称えていたのがとても印象的だった。
 浅田選手もフラット選手も情感豊かで、これからの方向性が見えてきていた。
(2/19女子フリー・総合)
1.安藤美姫     2.浅田真央  3.長洲未来
安藤選手・・・滑りこなしている。指先までこんなに表現できる人になったのかと・・・。
浅田選手・・・アクセルも完璧。プログラムを一部変えたのでまだ滑り込んでいないところもあるがジャンプは完璧。最後の方はあまりの美しさに絶句。
長洲選手・・・「私を選ばなかったのを後悔するくらいにいい演技を見せたい」・・と、世界選手権に出られない悔しさをばねに素晴らしい演技をして3位に入り、3人のアメリカ選手の中でトップになった。

(2/19男子フリー・総合得点)
1.高橋大輔        244.0
2.羽生結弦        228.1
3.J.アボット       225.71
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出だし、静かな瞳で始まる。最初の4回転に失敗するが・・・、この後のジャンプはお手本のような見事なジャンプをすべて決める。
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       思っても思ってもかなえられない望みを表す。
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          苦しい中からも情熱がしみだしてくるような演技が続く。

    後半の演技は、ジャンプや回る方向などに変更したところが多く、この時期へきての変更は大変だろうと思われる。
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気迫と貫禄、曲想の表現はいつも以上に魂が入ってすごかった。
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                                ↑ 写真はTVをそのまま撮影したもの
                    インタビュー時にはもういつもの普通の青年の顔に・・。
~~~~~~~2/20追記分終了~~~~~~~~~~~~~~~

4.世界選手権の出場枠&ワールドスタンディング
※なお、世界選手権の出場枠にはもう一つの規制がある。
  それは予選と決戦があるということで、ダイレクト・エントリー枠予選から戦わなければならない出場枠というものがある。いずれもメダルの狙える実力者ぞろいの日本はすべて決戦からかといえばそうではない。
 女子は実績の積み重ねがあるので3名ともダイレクト・エントリー、つまり決戦からの出場である。
 だが、男子は違う!
    2名が決戦にダイレクト・エントリー、
    1名は予選からの出場が余儀なくされるのだ。

 だから、日本男子シングル代表3名(小塚崇彦、織田信成、髙橋大輔)は、1名のみ予選から出場することになる。
出場選手については2月19日の四大陸選手権が終了した後の
ワールドスタンディングWorld Standings(世界ランキング)<男子(3シーズンの試合での結果によって決定される(今シーズン・先シーズンは100%、先々シーズンは70%換算)。
    
 つまり、2月19日、今夜の競技の結果を含めて世界順位が決まり、3人の中で最も低いものは予選参加となるのだ。

 ◆ちなみに、2011.02.14現在の男子ワールドスタンディングを見ると、
1.エヴァン・ライサチェク  2.パトリック・チャン  3.織田信成    4.トマシュ   5.高橋大輔
6.S.コンテスティ  7.M.ブレジナ   8.J.アボット     9.B.ジュベール   10.小塚崇彦
となっている。ただし、これは進行中の評価であり、シーズンが終わらないと最終的に比べることはできない。

≪2/20追記≫     
2011.02.20現在のワールドスタンディング(3年間の実績による順位)が先ほど発表になった。

1.高橋大輔        日本    4158点
2.エヴァン・ライサチェク アメリカ   3694点
3.パトリック・チャン   カナダ     3684点
4.織田信成        日本      3635点
5.トマス・ヴェルネル  チェコ       3617点
6.J.アボット       アメリカ       3370点
7.S.コンテスティ    イタリア        3131点
8.M.ブレジナ      チェコ          3103点
9.小塚崇彦        日本           3098点
10.B.ジュベール     フランス         2992点

☆さらに3月の世界選手権での実績が加算されて最終的な順位になる。
   高橋が群を抜いていることがわかる。
   しかし、3年間の成績からなる点数なのだが、先々年は高橋は十字靱帯断裂の大けがでまったく出場していないので0点、ライサチェクも今シーズンは休養して何も出場しないときなので0点、つまり、1・2位の二人は2年分の成績でこれだけなのでやはり他を圧倒していることがわかる。
 (もっとこのような点を見て喜んでいるのはコーチとファンであって、当の高橋は次のことを始めるともう前のことは点数も含めて忘れてしまっているようだ。)

 なお、これらの表を見るときは表の最下部に何日現在の統計であるかがきちんと記載されているので、それを見て新しい順位かどうかご判断を!3月下旬に出る結果が最終的なワールドスタンディングになる。
 今回の数字が直接関係するのは、日本の3人の男子シングル選手がどういう出場の仕方になるかであった。出場予定選手のうち、上位2名、すなわち
1位 高橋・・・ダイレクト・エントリー
4位 織田・・・ダイレクト・エントリー
9位 小塚・・・予選からの出場となる。

         実力者なので予選は楽勝だろうから問題はないが、つくづく日本ならではのハイレベルな枠取りであった。

 *かなり、自分自身の趣味分野のまとめ記事になってしまったが、フィギュアスケート界が、世界がうらやむほど充実してきていることをお知らせしていきたいと思っている。

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by miriyun | 2011-02-19 15:36 | Comments(2)

スパイススークの香り

     これは何?
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大樹に絡まりながら天に向かってグイグイ伸びているラン科の蔓性植物。
茎は直径1.5cmで、節から太い気根を伸ばして他の木にからみつきながら10m以上、確認されている範囲では最長60mに達する。
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からまるといってもらせん状にまわっていくわけではなく、節ごとに気根を伸ばして他の木にからみつくので、上のように真っすぐに伸びていることが多い。

葉は細長く10~20cm程となり、明るい緑色をしている。花は葉よりも更に淡い緑で30ほどの莟が房状になり、下から順に開花する。朝に咲き夕にはしぼんでしまう短命の花である。
そして、なぜかは分からないがこの花は雄しべとめしべの間にある小嘴体(しょうしたい)という壁のために非常に受粉しにくくなっている。
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 メキシコ・中央アメリカ原産のこの植物の大いなる価値を感じたスペイン人はこの植物を持ち帰り花を咲かせたが100年たっても結実させられなかったそうだ。
受粉の謎に迫るべく、のちにヨーロッパ人が現地に渡り観察を続けたところメルポナという蜂がその壁を越えて花粉を身体中につけて花から花へと飛び回っていたそうで、もちろん現地では結実しているのだった。これが他の虫ではできないから地域限定になってしまうということがわかり、現在ではほとんど人工受粉に拠っている。

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                                  ↑ 花のあと


◆今では、蜂がいなくても熱帯であれば栽培できるようになった。ただし、受粉して実がなってから9ヶ月で熟成し、それを更に発酵させなければならない。複雑な工程をへて初めて香り、商品としてスークに並ぶのだ。

スパイススーク ではこうして、60mも伸びるほど生命力がありながら受粉が極めて難しい香辛料は次のうちどれだろうか。
スパイススークの香り高い3つの香辛料が並べてみよう。いずれ劣らず香りの王様・王女級のものばかりだ。
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   ⇧ A・・・細長く紫がかった黒色だ。


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   ⇧ B ・・・3cmもある大きな香辛料


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   ⇧ C ・・・釘のような独特の形をしている。


かって、ビルなど何もなかったころのドバイの様子はクリーク脇にあるスパイススークなどにその色合いがのこる。
すぐそばのクリークにダウ船が停泊し、そこからはるかインド東海岸の胡椒や、さらに東の島々からのナツメグなどがインド洋をゆうゆうとわたりながらやってくるのだった。そして、東アフリカの産物もアデン・ドバイとめぐりくる。

さて、ここで紹介した植物はAだった。
A・・・バニラビーンズ
この豆の鞘のようなところにバニリンという成分が含まれ、それが何とも言えぬ甘くて魅惑的な香りを出す。
アイスクリームの香り、クッキーやケーキは言うに及ばず、シャンプーや薬まで日常品に使われている。現在もっとも生産が多いのはマダガスカルであり、そこからドバイに入ってくる。
     
なお、Bはニクズク科のナツメグの種子。この種子、表面にデコボコのある種子でこの中の仁の部分や種子そのものを石灰液で浸したのち粉砕したものをナツメグという。
最初、この写真の種子の表面をメースと思って書いていたが、この種子を覆っている別の赤くて隙間のあいた皮(仮種皮)のことだった。

Cはクローブ、和名丁子である。
(詳しくは、左下のタグ「香辛料の話」をご覧ください。)
これらの香りは富をもたらし、それをめぐる争いをも起こしてきた。

 そこに並んだ数々の香辛料には、一つ一つに人間にとって有用な素晴らしい価値とそれをめぐる物語があるのだった。

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by miriyun | 2011-02-16 07:48 | U.A.E. | Comments(8)

雪ダルマくん

都心も積雪、 電車は遅れる、
いいことないよね~と、足元に気をつけて歩いて行った。

改札に向けてスイカに手をやるが、
      あぁ!、気になるものがいる・・・。

手はスイカからカメラへ移る。
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 駅前広場の雪が無い!他はシャーベット状の雪だらけなのに。

どうもこの雪だるまくん、
夜中に駅前をゴロゴロ行ったり来たり、ぜ~んぶ吸い込んでしまったようだ。
   汚れ具合から薄い雪を精一杯、集めたことがわかる。

おはよう!
早くも溶けはじめ、口も落ちてしまった君だけど、 帰りにはきっともう会えないからこそ言っておこう!
「 爽やかな朝をありがとう!(#^.^#)」

おかげで、このあと、こんな山の姿にも出会えたよ!
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新雪のかぶった丹沢山はいつもと違う美しさだった。

~~~~~~~~~
       
◆いずれも雪国の方には笑ってしまう話題だろう。
しかし、この辺では2~3cmの雪がニュースになり電車を遅らせ、車を止める。こどもたちは目を輝かせて空を見る。こんな風に、駅の真ん前に雪だるまをつくったお茶目な人たちもいるのだ。
 
 また、雪の降らない国の人たちは雪だるまを初めて見たらどう感じるのだろう。地域も気候も人も様々だから面白い。

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by miriyun | 2011-02-15 07:44 | Comments(2)

ムバラク辞任~アラブ世界への連鎖

 1.ムバラク大統領辞任
  2011年2月11日(日本時間12日)、ムバラク氏はヘリコプターでカイロを離れた。
エジプト軍最高評議会(指揮官タンタウィ)が、9月の選挙までの留任を考えていたムバラク(ムバーラク)大統領に迫り、全権を掌握した。
 タハリール広場におけるエジプト国民の歓喜の様子が、TV画面に踊っている。国旗がふられ、叫び、はじけている。すべてがよくなる。海外にも自由に行かれる。暮らしがよくなる・・・というようなことを願って熱くなっている。
 18日間打倒ムバラクという言葉で結束してそれを達成したのだから無理もない。その熱が冷めてからが、いよいよ新生エジプトがどういう方向に行くかの正念場だと思う。

 一夜明けたタハリール広場でマスクをし、ごみ袋を持ち、がれき等のかたずけ掃除をする人々がいた。
アラブでは、自分の家はともかく公共の場のごみをボランティア的に片付けるということはあまりない。思ったよりも冷静に動く人たちがいることに、おやっ、自主的にいい市民運動にしようと思う人たちがいるのだろうかと思った。
 あるいはよく組織された公共的なことを普段から進める組織が動いているのだろうか。twitterやfacebookで呼びかけがあったのだろうか~この辺をメディアで切り込んで取材してくれるといいのだが・・。
  

 初めてエジプトに行き、イスラーム地域に触れたのは1981年であった。この年、サダト(サーダート)大統領がアレクサンドリアで暗殺され、ムバラク副大統領も手を撃たれている。
 その後、ムバラク大統領就任、1981年10月から2011年まで、確かに30年政権であった。
サダト大統領のキャンプデービット・ノーベル平和賞ときた中東和平路線を受け継いできた。ルクソールのハトシェプスト女王葬祭殿でのテロ以後の徹底した治安確保などが主なものとして思い出される。
 内政的にはどうであったかは知らないのでムバラク政権についていうことはできないが、若き頃は空の英雄、シナイの星勲章を授与され、老成してからは親米路線の代表的な人物として、中東の要になっていた。影響はチュニジアどころではなく全アラブへの影響があるだろうと考えられる。


 2.エジプトの今後     
 エジプト軍最高評議会はすべての国際条約を順守することと、この全権掌握は9月の選挙までの暫定的なものであると明言している。

 いわゆる血なまぐさい軍事クーデターと違って、最初から軍は市民相手に殺傷しなかったので、市民と軍の関係は良好である。また、アメリカとの関係も良好であり、今後もアメリカはエジプトを援助していくとオバマ大統領は明言している。そのため、この軍の言葉により、次の選挙を目指して運動の方向性は変わっていくだろう。

 しかしここからが難しいところだ。選挙への道筋、すなわち憲法改正して、だれもが投票し、立候補できる改正をして、正しい選挙の体制を整え、実施しなければならない。
 政党は選挙までのそれぞれの力を伸ばすのはもちろんだが、伸びきれなかった政党なり団体が、これまでよりは良くなるはずの言論によって、意見参加をしていくことができれば新生エジプトのスタートは心地よく始まっていくだろう。ここに暴力・テロが入ったりしてくるとエジプトもその他のアラブも大混乱をきたす。
 まだまだ前途は多難だが、エジプト人の持ち前の明るさで、よい国を作っていくんだという声がたくさん聞こえてくるのはとてもいい材料だ。

 3.諸国への連鎖・・・ただのドミノ倒しでは困る
 チュニジアからエジプトへ、そしてムバラク氏辞任によってさらに広がる気配を見せている。
そういう国はどこなのか?
 アラブでは、長期政権で、どちらかというと親米の方向性を持っている国において、デモが起こり政権に対する批判や打倒の動きが出ている。
 現在の動きを拾ってみる。

*イエメン・・・若者を中心にデモがおき、サレハ大統領は次の選挙に出ないことを宣言した。

*アルジェリア・・・デモがおきている。TV映像に移った商店街の絞められたシャッターには市民によるいたずら書きがあった。そこにはtwitterという文字も書かれていた。
 明らかにそういったものによって瞬時にして他国の民主化の動きを察知しているのだとわかる。

*ヨルダン・・・国民はこの名家の国王および王妃に対して敬愛の念を抱いていたはずだが、ベドウィンぞくたちがラニア王妃が浪費家であるという批判を提出している。ラニア王妃は女性たちの権利や仕事・子育てについて、自分の考えを持って活動し、対外的にもヨルダンにラニア妃ありと思わせる活躍をしている。無駄なぜいたくをしているようには思えない。アブドッラー国王も、情報の間違っている部分についてはきちんと伝えているようだが、首相更迭まで追い込まれても、まだデモはある。

*バーレーン・・・国王は、民主化の声を抑えるためか1000バーレーンディナールを各家庭に配布すると声明を出した。民主化デモを抑える意味がある。
  ひゃ~!お金のばらまき?! 日本円で22万円ぐらいだ、
          こんなにもらったら、政治的意図がとくにない人はデモにはいかないだろう。

*サウジアラビア・・・特にしめつけは厳しい方の国なので、今のところ収まっている。
     しかし、アブドラ国王の健康状態がよろしくないようで、皇太子もまた病気を抱えており、さらにたくさん いる王子たちの間では後継争いが激しいという。内輪でもめていると情勢を見損なうので、要注意だろう。

*長期政権と言ったらなんといっても40年を越したリビアがある。リビアのカダフィ大佐のところで何かがおきたら、それこそ、アラブは揺れるどころか激震になってしまう。

 建国以来の王国や、1970年代の軍事クーデター政権が揺れている。すべての政権を倒しそうな勢いだ。
ではどういう政治を願い、それを実現できるのは誰なのか、本当に倒さねば民主化はできないのだろうか
 新しい情報手段であるtwitterやfacebookが中東を揺らした。人々の情報収集にはよかったが、いささか、感傷的なもので動かされているところも目立った。
民主化に熱気は便利だが、冷静な頭脳と熟練も大事だ。
 
    ◆それぞれの国の民主化が平和裏に進まん事を願う        
              国は壊れるのは早いが、築くのは難しい・・・・・・・・ 

 

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by miriyun | 2011-02-13 10:16 | Comments(8)