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2009年 11月 29日

KL・11月の熱帯フルーツ事情

 フルーツは旅をする中での重要な水分補給でありデザートであり、変化の少ない食事の中で華やぎを添えてくれるものだ。
 夏に歩き回る西アジア・中近東・北アフリカといわれる地域は概して、フルーツが豊かでおいしい。
市場にあふれるフルーツは実が大きくスイカもメロンもサボテンの実も大量に並び、食事にも必ず出てくる。
 もちろん東南アジア、タイなどではあふれるほどのスイカはジュース材料としても定番であるし、何しろ豊富で、目からウロコのおいしいフルーツにも出会う。

 11月*熱帯フルーツ事情
 季節がずれるとどうなのか?
 *トルコのように日本と同じ四季がはっきりした国の場合はもとより夏のフルーツを期待していないから、ふつうに秋のフルーツを買い求めたりした。

 *熱帯はどうなのか。
クアラルンプール・・・つい気候グラフからイメージすることが多いのだが、月別平均気温は最も暑い4月で27.4℃、最も低い12月で26.3℃、つまりかすかな変化しか見られない、そして年間降水量は東南アジアの主要都市の中でもトップクラスで、雨季と乾季の差もあまりはっきりしていないクアラルンプール。

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 11月のマンゴー、まだ小さく青い。
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 シャーアラムの高さ40mものマンゴーの大木で、遥か上のほうに青い実が見える。ふっくらとした形はたしかにマンゴーだがまだまだ青く、まだ食べられない。

しかし、食事には少ないが出てくる。
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それはこのような輸入品なのだった。これはカンガルーのマークがついたオーストラリア産。
17.5RM(リンギット)、日本円で470円くらい。これは首都の百貨店価格であるので実際はもう少し安いだろうが、それにしても日本と同様に高い。自国のが時期でないためにこのように輸入品に頼る。
 気温も降水量も代わりがないように見えるマレーシアも植物にはっきりと開花時期や結実時期・収穫時期があるようだ。

そのほかにも、街中の屋台を見ても寂しいものだった。
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マンゴスチンもドリアンも寂しげに飾られて、売り子にも勢いがない。
スイカやメロンがないのも寂しい理由だ。

自国のものは輸入品と比べて明らかにやすいし、鮮度のよいものが並んでいた。
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スターフルーツは3個で3リンギット。1個が30円弱。
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ドラゴンフルーツは、どれでも3.9リンギット。110円くらいでズシット重くて一人では食べきれないようなのが買える。

★ マレーシア・クアラルンプールに限定した感想を言うならば、この時期は熱帯のフルーツ満載のところというイメージは持たずに旅したほうがよい。
  量といい、見た目のツヤとかもなく、旬のフルーツとは言いかねる。売り子のほうも熱い売り方はしていない。レストラン等では少しはあるが味よく、みずみずしくという感じではない。

☆ 熱帯の地にあってもフルーツの旬があり、
  それぞれのおいしいときに味わいたいものだと改めて思ったのだった。
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by miriyun | 2009-11-29 04:24 | Comments(3)
2009年 11月 28日

シラサギ・・・子の自立

秋深まり、夏に生まれた子どもたちを引き連れての子育てシラサギの群れを見かけた。

 子と親


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シラサギの中でも大きいダイサギ。首が長く途中で大きくU字型に曲がっている。羽根は冬に向かって生え変わっている。夏まではくちばしが黒いのに秋になると黄色くなる不思議な鳥。この色素変化に何か意味があるのだろうか。
 さて、秋は鳥たちも気ぜわしい。子育てであちらこちら小さいのを引き連れての群れが見られる。
子にぴたりと親がついて回っている。


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後日、また見に行くと、子シラサギが水を覗き込み魚を探しているのか、水を飲もうとしているのか・・・。


ふと、レンズを右にふるとファインダーの右はしに黒く写るものがあった。

       地を踏みしめる二本の脚だった。
       距離を置いて、離れた親鳥、

          ・・・・・・じっと見つめる目が水面に写っていた。

*シラサギも人も子育ては同じなんだなあと、この親の姿に妙にうなづいてしまった。
  寒空の中、すぐにこの場を離れられないものがあった。
                            今週、我が家でも一人、とうとう自立していった。

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by miriyun | 2009-11-28 09:19 | Comments(6)
2009年 11月 27日

モスクの見え方日々清新

モスクは行くたびに新しい表情をみせてくれる。

 東京ジャーミィ
 代々木上原から歩いてすぐの便利なところにある東京ジャーミイ。
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 モスクランプの形はカリグラフィーで横から見るとそのまま文字になりそれが各方向から見られる。
 ドームの真下に立って見れば、ランプは3本の直線がドームの頂点で交差した形で見られる。

 今回は下からやや斜めにドームを背景にしながら見ると、その姿を見る。
この向きから見るとまるで大きな星がここにいるという感じなのであった。どこから見ても絵になるモスクランプである。
 この6ポイントスターの星は、訪れる人々に何を語りかけてくれるのだろう・・・。 

★11月27日、イード・アル・アドハー(犠牲祭)に入った。

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by miriyun | 2009-11-27 23:04 | Comments(0)
2009年 11月 24日

エブルの不思議(2)

 エブルの材料と文様のコントロール

エブルをするのには、かなりの準備とスペースがいる。

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まず、トレーの中に入れる水溶液だが、以前は謎の海草?をドロドロになるように漉して使ったという。
いまは食品添加物でスープなどに使うものを使用するそうだ。ドロドロになった水溶液をバッタルという。
それもどろどろになって均一で安定していなければつかえない。

 水色の顔料を散らしたところだが、この水色がかってに水に溶けだすことなく水溶液の上に存在する。
ふつうなら絵の具は散らばり、しみこみ、落ち込んでいってしまう。そうなったら文様どころではない。日本と同じ墨流し的に偶然できた文様を楽しむことしかできなくなる。

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絵の具と共に、中央に置かれている白いキャップのついた容器がある。
この中に黒い液がある。これがオドゥとよばれる牛の胆汁である。2年前に捜していた時も随分この胆汁についての文を読んだものだった。
 この胆汁は強烈なにおいがするというのだが、これこそが大事で、これが水溶液(バッタル)と絵の具(顔料)を分ける役目をしているという。これがあるのとないのとではどのくらい異なるのか実験してみたいものだ。

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絵の具を散らす道具は筆だが、ほどほどに顔料を散らさなければならないため、長年の工夫の上で材料が決まっている。馬のたてがみが、この筆を作る分量でイスタンブルのエブル専門店で売っているらしい。これをバラの枝にくくりつけて筆を作る。
 そして顔料をつけて少し絞り、左手の指に右手に持つ筆をトントンはたきながら顔料をできるだけ均一に落とすのである。

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三色ほどの色を散らし、
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目打ちほどの大きさの道具でこれに変化を付けていく。
すると、見事にコントロールされた文様が出来上がってくるのだった。
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by miriyun | 2009-11-24 02:48 | Comments(4)
2009年 11月 22日

エブルの不思議(1)

 不思議?不思議!!

 ゾクゾクッ~とする体験をしてきた。
トルコのエブル(マーブリング)だ。
そもそもこれをやりたくて、ちょうど2年前のイスタンブルの短期間滞在でもできないだろうかと捜したものだった。日本の中でできるところはないのだろうかとWebを探し回ったのは去年だった。

 果たせなかったという思いがある。あるセンターでやっているということで問い合わせたがすでにうまっていて新講座ができたら連絡してもらうようにしていた。しかし、連絡もないのであきらめかけたところに、東京ジャーミーのバザーで体験があるとの事を聞いて飛ぶような気持ちで出かけて行った。
 
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 あの海草を使ったという水溶液のどよっとした感覚、そこに振りまいた絵の具の墨流しと同じように広がるようす。
 そっとおいた緑、浮いたままの緑・・・

  もうこの時点で目は釘付け・・・こういう不思議を体験及び見学をしてきた。人にはわかってもらえないかもしれないと思いつつ、この水溶液の不思議をあらわしているこの画像がとても好きだ。

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 初めての体験で、先生の指示で動かしているのはもちろんだが、さらに難しいところは先生の手による。
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 そうしてできたエブル初体験作品。葉っぱが太すぎたのか、花を置く位置を間違えたのか、ドジなところは初めてなのでと自分を慰めた。
 また、左に花がしなるように考えたのだが、紙に写す過程で反転するということをすっかり忘れていた。

 しかし、この花を作る過程、おもしろい!かなり好きな作業といえる。
  
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by miriyun | 2009-11-22 23:18 | Comments(2)
2009年 11月 21日

東京ジャーミイのレリーフ…カリグラフィーを読もう

 日本で美しいアラビア語のカリグラフィーを見ることのできる建物のなかでとくに身近に見ることができるのは東京ジャーミーだ。
 
大理石の東京ジャーミイ      


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 東京ジャーミイの礼拝堂はトルコ文化センターを通って2階にあたる部分にある。階段を上っていくと階段の上は日本で言うところの東屋風の建物になっており木のぬくもりがよい。
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ここから礼拝堂の入口を見る。

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そこからはもう礼拝堂の一部であり、大理石が敷き詰められている。ひろくて清々しい場所である。

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礼拝堂の入口の左右には、一段高くなったところがある。その前の壁には外におけるミフラーブが左右それぞれに穿たれている。

★東京ジャーミイのカリグラフィー     

玄関から右に広がる白い壁、そこのミフラーブ横に次のようなカリグラフィーがある。
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   ヤー・ジャッバール
意味は、「制圧するものよ」というような意味。日本語の意味だと強めの意味になっているかもしれないが・・。

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   ヤー・ガッファール
意味は、「 赦すお方よ!」というところだろう。アッラーの美名の一つに向かって呼びかけている。

 アッラーの美名、ここ東京東京ジャーミイにもこんなに大きな書として表現されていた。
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☆この東京ジャーミィではカリグラフィーは黒字にとどまらない。金文字もあれば、上記のような白壁に浮き彫りというものもあるのだ。この浮き彫り、じっと見てきたら深さ6~7mmも彫られていた。

 そのため、たくさんのカリグラフィーが飾られているのだが、過剰には感ずることはなくセンスの良い美しいジャーミィという印象をうける。それでいてじっくり見る人には、いろいろと語りかけてくれる・・・そういう魅力があるジャーミィである。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
≪追記≫
 11月22日、東京ジャーミイの礼拝堂を廻るツアーに行かれた方に伺ったら、
このジャーミーは日本の感覚・好みに合うように色やデザインを工夫しているという説明だったという。
 なるほど、だから日本人の感覚にぴったりと合っているのだと更にうなづいてしまった。


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by miriyun | 2009-11-21 18:34 | カリグラフィーを読もう | Comments(0)
2009年 11月 17日

天井の美…

 天井といったらペルシア

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イスファハーンの世界の半分と讃えられた広場に面したアーリーガープー宮殿の最上階に音楽堂がある。
つぼ型にきざみの入っている造形は極めて特徴がある。音響効果がさぞ良かったのであろうから、ここの価値が最もわかるのは音楽を奏でた時であろう。ここでえんそうかいがおこなわれ、それがTV中継されるという企画はないものだろうか。交渉は難しいだろうが、そういう企画こそがTV局ができることで、しかも歴史的建築の検証にもなることなので、どこかの局がやってくれないものだろうかと常々思っている。
 なお、これと同じようなつくりの部屋はインドのジャイプールの宮殿にもある。

 音楽堂の全体像は、下記のを参照されたい。音楽室ではなく音楽堂といえるかなりの規模のホールであることがわかる。
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                                    ↑ 「世界遺産」 講談社より引用
 
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宮殿の内装は暖かみのある赤みがかった壁が多かったが、天井は青と金が基調となっている。
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こちらはつる草が左右対称に向かい合いながら円形に連なるゴンバディ文様である。


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by miriyun | 2009-11-17 09:01 | Comments(2)
2009年 11月 16日

トプカプ天井の美

 トプカプの天井特集

トプカプのハレムの天井は実に様々な文様があり、興味深い。
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スルタンの謁見室である。遠景の周辺部分には金がふんだんに使ってあるため、中央部分の色あせてしまったのに対して周囲の金の文様は想像以上にくっきりとした印象を人々に与える。

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 絨毯のような色合いとゴンバディ文様であり、部屋の天井としては落ち着いているほうである。

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スルタンの母の部屋の天井である。
文様がイスラームの文様ではない。この頃になるとインテリアにもヨーロッパ風のものが入ってきており、ここのぶどう文様はスケッチしたかのような写実的に描いている。
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これも植物文様の部分にヨーロッパの文化が間違いなく入っている。

このように、宮殿にはモスクと見まごうばかりの円形天井が入る部屋ごとに広がる。
さほど広くはないトプカプ宮殿において、カーブを持つ丸天井はそこに住まう人にとって若干の慰めになったのかもしれない。
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by miriyun | 2009-11-16 23:51 | Comments(2)
2009年 11月 15日

ペルセポリスに見る楔形文字

 ペルセポリスは壮大な計画都市
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           ↑ 空撮写真(「メソポタミアの遺跡」より引用。ただし、間違って写真が左右反転して掲載されていたので、修正を加えた。)
 
 現在のシーラーズから60kmのところに、クーヘ・ラハマト、慈悲の山と称される山がある。この山の山すその西側にほぼ長方形に整地し、455×300mの大基壇を築き、そこにアケメネス朝の都を建てたのがダレイウス1世だった。アケメネス朝の3代目である。

 ダレイウス1世宮殿にその名をさがす
 ダレイウス1世が使節団を謁見したアパダーナと呼ばれる建築の隣にダレイウス1世宮殿(タチャラ)がある。そこに至るまでに壁画につぐ壁画や巨大な柱の残骸などを見続けているので、西中央にあるこのあたりに来ると、壁画に対してもさしたる驚きもなく、当たり前に眺めてしまうことが多くなる。
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 しかし、この壁面にこそ、アケメネス朝時代の楔形文字がくっきりと石に彫られている。
この中に、ダレイウス(ダリウス)の名はあるのだろうか。
短い時間ながら眺めわたすと、傷になっている部分はあるもののしっかりとその名が刻まれていた。
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 2500年の時を経て、人類の英知である文字がひとりの偉大な人物の名を今尚、しっかりと残していることに心から感嘆した。

                                               ご面倒でしょうがポチッと応援よろしく!勇気づけられます        

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by miriyun | 2009-11-15 02:08 | Comments(2)
2009年 11月 14日

ラクダ…キリンになっちゃうよ!

 枝食ラクダ

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 『草食動物』という言葉から何をそうぞうするだろう。

 私たち漢字を使うものにとって文字を見たときにできるイメージというものがあり、どうも自分もそれに左右される。草食、すなわちそよそよとなび草そのもの、あるいは柔らかな新緑の葉・・・そういったものが草食のイメージになりやすい。

 しかし、実状は限りなく『枝食』だ。
大型草食動物は葉ではなく枝をバリバリ食べているのだ。

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                                         ↑ イエメン南部 
 ラクダって、細い脚や歩き方がキリンと似ているなと思っていた。
枝ごとバリバリ・モグモグ食べている様子は、キリンがサバンナで高い木の枝を食べ続ける姿に重なる。

 「そんなに、首を伸ばすとキリンになっちゃうよ!」

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by miriyun | 2009-11-14 14:18 | 自然(砂漠・ラクダ・蜃気楼) | Comments(6)