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ラフィア ♪

 植物に感嘆することの多いこのごろである。
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 ずっと前からしまいこんでいたものがある。ようやく取り出してきて壁に掛けたらいい味わいだ。
 これはラフィアという。
 大胆なデザイン性が、こうして壁に掛けても生きてくる。

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 ぐっと近づいてみれば、明らかな植物繊維であるが、パサパサしたかんじではない。
 
 なぜなら一本一本の繊維にはわずかにつやがあり、それがこの織物を美しく見せている。 また、天然染料による染色は目に心地よい。

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←この植物はラフィアヤシという。

 ラフィアは15mにも成長する、アフリカとマダガスカルを原産地とするヤシの木で、学名はラフィア・ルフィアRaphia ruffia という。

 アフリカのコンゴ民主共和国にはかって豊かな土地でいくつかの王国があった。その一つがクバ王国で、ラフィアヤシから美しい織物を作っていた。他でも籠や帽子には加工されるが布に加工して、草ビロードとまで言われるほどなめらかな製品をつくるのはこの地域だけという。
 
◆ラフィアのつくり方
① ラフィアヤシに身軽なこどもがラフィアヤシに上り、まだ穂先の開いていない若い葉を採集する。

② 葉先を20cmほど残して刃物を当てる。

③ ある程度束になったところでまとめて一気に表皮をはぐ。

④ 束をまとめて地表において天日で干す。

⑤ 屋根などで干す。色を染める場合はこの束ごと黒や赤に染める。

⑥ 地面においた機織にこの糸をかけて織っていく。

⑦ 上下の処理をし、機から外す。







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一筋のラフィアから裂いてこのような細くて強い繊維にしていく。

◆ ここで紹介したラフィアは下地のラフィアに赤や黒に染めたラフィアで別に織ったものをパッチワークしている。裏を見るとそのパッチワークの細かい縫い目がきれいに並んでいる。

◆ 織りの段階で、文様を織り込んでいくものもあり、その場合はやしから作ったにもかかわらずしなやかで、他にはない文様にも魅せられる美しい織物になり、これもまたキリムやスザニ同様、ヨーロッパの収集家によって集められる対象となった織物であった。
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                        ↑ ラフィアを身にまとう人
 使い道はいろいろあるが、このように腰に巻く正装用としての使い道がある。また、チェック模様のラフィアは王様階級のものだけが身に付けることを許されたものだという。

 やし科の植物の有用性には知るほどに驚かされるばかりである。
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by miriyun | 2008-10-30 06:35 | Comments(4)

連続らせんへの道

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 人は笑うかもしれない。
道端のつる草のらせんに見入っていると言ったら・・・

それでも自分は立ち止まり、撮影する。

何というカーブ、何という色、
     そしてらせんはとどまることなく隣のらせんに手をのばす。そしてつながっていく。

 ☆らせんの連鎖と
        力強い生命力
・・・ こんなものを感じさせてくれるつる草を心から美しいと思う。

古代の人もこういったものに目をつけないわけがない。
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                  ↑ ローマ時代の邸宅からモザイクの床
   
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                     ↑ イスファハーンの絨毯
 そして究極のらせんはペルシア絨毯。絨毯は多くの国と地域で織られているが、都市ごとに民族ごとに柄が異なる。最も完成した形のらせんはイスファハーンにあり、この写真はらせん部分の四分の一をあらわす。これは小さめの絨毯であるが、それでもこのくらいの複雑さがある。
  主となる赤のらせんはくっきりと太い。遠めに見るとこの赤の線が生き生きとした線となって目に飛び込んでくる。しかし、背景の紺の中にはもう一つの明るい青のらせんがさまざまな花を咲かせながら描かれている。この2つのらせんは途切れることなくセンターの文様の周りを廻っている。

 こうして大胆さと繊細さを併せ持ち、そのつる草が百花繚乱の花をもたらす。それがイスファハンのイスリミ文様である。 
 これがらせんの完成型だろうか。これからも進化していくのだろうか・・・。
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by miriyun | 2008-10-25 07:26 | Comments(8)

砂漠のバラ(4)・・・個性豊かな石よ!

 
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コロコロ丸くて転がってしまいそうな石がある。実はこれは砂漠のバラの一つ。↑メキシコ産

 砂漠のバラは、砂漠でのみ産出する自然が作り出した石である。サハラの砂漠のバラは比較的大きな花びらを持ち透明感も強い。 以前に紹介したように砂漠の色によってこの石も色を変えていく。
 そして、形の上でも変化があり、これは花びら部分が極端に短く、花びらよりは手まりの上の溝に近い。

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 それでもこれはたしかに硫酸カルシウムCaSO4・2H2Oが成分であり、砂の中で変化していったものなのだ。割れたところを見ると、透明な硫酸カルシウムそのものが見えてくるのだった。
 サハラ産と違ってバラというには苦しいかとも思っていたが、花びらが密集した蕾と似ていていろいろな角度から見ると楽しくもある。

 サンドローズ・・・砂漠のバラはその個性的な姿で、見るものを魅了する。

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by miriyun | 2008-10-23 02:12 | Comments(12)

砂漠の薔薇2008

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文字とデザインにあふれるアラビア書道の作品展がはじまった。

 初日に行って見てびっくり。こう表現したいという気持ちが出品者の個性に応じて多彩に展開されている。まったくアラビア語に縁がなくてもそのデザインと色と線の美しさと・・・・そういったものに翻弄され、夢見るように心を動かされながらみた95点の作品群。こんなにも他の国の文字を使って表現できるものなのだと改めて思い知らされる。

 今回は前回以上にたくさんの教室からの参加であった。互いに顔は知らない場合が多いのだが、大変幅の広い文字とデザインに魅了される作品展となった。
 
☆~ 作品を通して作成した人を感じとる~♪
 何を考え、どのようにその考えを発展させ、文字と装飾や額との調和をはかったのか、いかに文字を並べ重ねていったのか、そしてこれを書いた人はどのような感性をもつ人なのだろうか。額の中のぬくもり感を一点一点感じながら楽しく見させていただいたのだった。

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                           ↑ 写真に入っているのはほんの一部
砂漠の薔薇2008
~第2回アラビア書道生徒合同作品展~
2年に一度のアラビア書道作品展で、1998年のアラビア書道作品展「西からの風」から偶数年に続けてきて6回目、合同になってから2回目の作品展となった。

まずはご案内まで・・・。

日時)2008年10月21日(火)~10月26日(日)
     15:00~18:00  (10/21)
     10:00~18:00  (10/22~10/25)
      9:00~17:00  (10/26) 
会場) 神奈川県横浜市神奈川区東神奈川1-10-1
     横浜市神奈川区民センター(045-440-1211)
      かなっくホール 3階ギャラリーA
       
アクセス)◆ JR京浜東北線・東神奈川駅より徒歩1分(東神奈川駅の改札を出て、左に進む。すぐに右に折れる道があり、かなっくホールと表示がある。)
  ◆ 京浜急行仲木戸駅より徒歩1分   
入場料)無料
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by miriyun | 2008-10-22 07:12 | Comments(7)

秋色

 ご無沙汰しています。
すっかり秋となってしまいました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
ようやく戻ってまいりました~♪
お休みの間にもお訪ねいただいた多くの皆様に心からの御礼を申し上げます。

ようやく峠は越しました。
また、別の意味の忙しさは始まるのですが、これまでとは心の持ちようが違ってきます。
少しずつですが、語り始めようかと思います。
 また、どうぞよろしくお願いいたします。

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秋色
 季節のあることはありがたい。
   寒かろうと暑かろうと確実に時の過ぎ行くことを感じることができる。
       季節のあることが自然の恵みを感じさせてくれる。
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たとえ、枯葉になろうとも、
     たとえ虫たちに穴あきだらけにされようとも、
          新しき命への糧になるという意味がある。
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  紫式部も驚くだろう。
     自分の名を冠された植物が毎年こんなにもつややかなみ実をつけつづけ、
        次の世代にその名が受け継がれることに・・・。

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   そして、雑草といわれるものたちにも
       豊かな実りはおとずれ、こうべをたれさせる。

 われわれ人間こそ、植物たちにこうべをたれていくべきであるのに・・・。


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by miriyun | 2008-10-19 12:56 | Comments(8)