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穴あき鍋のムハンマド的解決


 クスクスを蒸そうとしたしたそのつぼ鍋は壊れた穴あき鍋だった。横に取っ手が外れたことによる穴が開いていて蒸気が盛大に漏れている。
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 写真はストロボを使って明るく見えるがもう夜はとっぷりとふけて真っ暗であり、三つ石のところの焚き木の周辺だけがわずかに見える程度だ。


 ・・・・その弱い光の中でムハンマドは思案顔。


 少したって、解決策を思いついたのか、なにやら袋の中から取り出す。紙の袋を破り白いものを少し深皿にあけた。
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小麦粉だ。明日のパンのための粉を出している。
 そして水を加え、こね始める。

 おいおい、クスクスはあきらめてパンにするのか??

いや、それにしてはこねてる粉の量が少なすぎる。
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すると、ムハンマドは、そのよ~くこねて弾力が出てきた小麦粉団子をもってつぼ鍋に向かう。そして、おもむろに穴にぎゅうぎゅうと張りつけはじめた.
おぉ~、小麦粉で穴ふさぎ成功!

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そして調理続行。
 その穴補修に満足したかのように、表情を和らげながらクスクスを入れた上置きの鍋をつぼ鍋上におき、ふたをした。
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これで、後は待つだけ。まずはよかった。
 それにしても上の鍋と舌のつぼ鍋との間にムハンマドのスカーフがしてあるのはすきまを少しでもなくす工夫か。まるでクスクス鍋がスカーフしているかのようでユーモラスだった。
 (しかし、上の鍋のよく見ると取っ手の穴が開いているんだけど、こちらはクスクスにに蒸気が通ったあとだからいいのかな~?)

 20時ごろにクスクスに水をかけたのは火のそばで時計を確認したが、その後は時計を見ることの意味がないように思って見なかった。急ぐわけでなし、そのうち食べれればいい。
 それより、鍋穴の解決・・・道具などなくてもその場にあるもので解決策は見つけていく

そういう姿が心にしっかりと残った夜だった。

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by miriyun | 2008-02-29 23:44 | チュニジア | Comments(4)

砂漠クッキング

 野営地でベドウィンのムハンマドにより夕食作りがはじまる。

1.道具
まな板状のものはない。金属の深皿とつぼ型の鍋上下にとても小さなナイフで調理を始める。

2、砂漠での水の使い方
 ひとつの袋にまとめて入れてあった野菜を取り出す。深皿にほんの少しの水をいれその水だけで手を洗い、鍋を洗い、野菜を洗う。
 これに使った水は200ccもないだろう。

 新しい水をまた少し入れる。そして、切った野菜を入れていく。

3、野菜の切り方と材料
手のひらの上で野菜を切り入れていく。私たち日本人はまな板を使って野菜を切る。豆腐のようなものは掌で切るが硬いものは自信がない。うっかり物の自分がやろうものなら手が傷だらけになってしまいそうだ。
 しかし、シルクロード沿いの国々やインドなど、実に上手に切る。また、それなりの切り方の工夫があるようだ。

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切りながらムハンマドが説明してくれる。(以下正しいアラビア語というのではなく、ここではこう言っていたという記録として記載)
バタータ・・・ジャガイモだ。
タマーティム・・・トマト
カーボ・・・かぼちゃ(ヤクティーンでもカルア アサリーでもなくカーボと聞こえた。アラビックかマグレブ口語か、ベルベルか、あるいは日本語で言ったつもりか不明)
バサル・・・タマネギ
ラハム・・・肉
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 黒くこげたつぼに水・トマトソースを入れ、塩(ミルフ)は掌に500円玉ぐらいにのせたのを2回入れる。

クスクスを取り出して深皿に入れる。そこに水を入れなじませる。

つぼ型鍋はシュンシュンと音を立てはじめた。

4、ところが、次に困った問題が・・・。
 
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この上に蒸し器に当たる上の鍋を置いてクスクスを蒸したいのだが・・・。 
 壷には本来両側に取っ手があった。
 しかしそれが壊れてしまったのだ。取っ手がなくなったために穴ができてしまい、蒸気が大量に抜けていってしまう。  

 さあ、砂漠の何もないところでどうする? 

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by miriyun | 2008-02-28 23:32 | チュニジア | Comments(4)

砂漠のかまど

 砂漠のかまど

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 ここでは煮炊きはどうするのであろうか。まず、かまど・・・草木を燃やす形にさえすればいいが、日本のように土ではないので、砂を積み上げてもかまどにはならない。


 ムハンマドが使うのは石。
幅は様々だが、よく見ると高さは同じくらいの3個の白い石で、これを向かい合わせに砂上に置く。これだけだ。この3個の石がきょうのかまどだ。

 この間に枯れ草を置き、マッチで火をつける。

草木はパリパリの乾燥状態でよく燃える。

ラクダの背にのせていた袋から釜や材料をだして準備し始める。

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by miriyun | 2008-02-27 23:08 | チュニジア | Comments(0)

香辛料の砂漠?

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色鮮やかな砂漠にお出ましのラクダ君、いくら砂漠は多彩に色が変化するとはいえ、この鮮やかさはすごすぎる。
 じつはこれ、インディアンサフラン、つまりインドのサフラン

◆中東はみな香辛料がたっぷりとスーク・バザールに山のようになっている。
とくに魚屋も果物屋も焼き栗の屋台も商品の飾り方にこだわるところなら、香辛料だっておいしそうに砂丘のように並ぶ。

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 色とりどりに美しいが、もちろん人工的に染めたものなどない。そんな必要ないほど十分に色も香りも満ち溢れている。

ここはエジプシャンバザール、別名スパイス・バザール。その名にふさわしいだけの香辛料がオスマン時代にシ入ってきた。

  シルクロードから陸路、パルミラを通りながらやってくるルートもあるし、マルマラ海を渡って海のシルクロードからやってくる手もある.
インドからホルムズ・ アデンを通って紅海へ、そしてスエズ運河はまだなかったころなので、紅海からエジプトへ抜けて地中海へ、エジプト商人の手を経た商品がイスタンブルのバザールに並ぶ。これがエジプシャンバザールというわけだ。

 これらのルートを通って、世界各地から最も珍しいもの、価値あるものが運び込まれていたのだった。

*ブラック・チリにご質問があったので拡大写真をアップ・・・ちょっとピントが合っていないがご容赦を!
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by miriyun | 2008-02-25 05:15 | トルコ | Comments(18)

『文字の星雲(1)』  Nebula of Letters[1] アラビア書道作品

A Gallery of Arabic Calligraphic Works of Fuad Kouichi Honda
   ≪本田孝一氏Web作品展≫・・・ アラビア書道家・本田孝一氏の作品を紹介する特集

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Web作品No.8 
 『文字の星雲(1)』  Nebula of Letters[1]  
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
・内容:『コーラン』 「光の章」35節ー46節
 Holy Qur'an, Surah an-Nur(The Light)35-46
 
楕円の渦巻きの中心から『コーラン』の章句は始まる。
「神は天と地の光なり。・・・・・・・・」という有名な章句からはじまる。

・書体:ジャリー・ディーワーニー体
・大きさ:縦163cm×横127cm 
・制作年:2002年
・材質/技法:(文字)レタリングゾル、(彩色)アクリル絵具
・撮影:小松義夫
* (転載等は固くお断りします)   
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 『文字の星雲(1)』について 
 これは赤色渦巻き星雲とは逆に中心部から外へ向けて書かれている。ジャリーディーワーニー書体の宇宙空間そのものをイメージさせる文字の星雲で、未来へ続く永遠性を感じさせられる。
* これらの作品を見るとき、ムスリム・ムスリマの方たちは一生懸命読んでいる。やはり書道として読んで、それとこの宇宙観との一体化を楽しんでいる。
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 日本人の多くはこの宇宙空間に迷い込んだようなイメージから入り込み、いったいここには何とかいてあるんだろうと調べたくなる・・・そういうイメージが多いように思える。
               




     ☆普段はなかなか見れない細部の淡い色の空間にも注目⇒


 
☆どうしてこんなにも豊かで広がりのあるものを紙の上にあらわせるのか・・・ほんとうに不思議だった。
 二次元の紙に展開された四次元の世界に驚かされる・・・・・・
   
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by miriyun | 2008-02-23 09:40 | Fuad Kouichi Honda | Comments(4)

焚き木拾い

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 ムハンマドはラクダの世話を終えると、昼間はしっかりとはいていたサンダルを置いて、すたすたとはだしで歩いて,かなり遠くの小さな丘までいってしまう。
 
 沈みゆく夕日を背景に歩き回っている。この日上天は晴れていたのだが、夕刻になるにしたがい、ぼわっとかすんできて太陽も薄紫になって大地にとろけていくようにみえるだけ。雲が出ているという感じではなく、細かい砂の吹き上げられた層があるのかもしれない。

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 しばらくして、ムハンマドが持ち帰ったのは焚き木であった。すぐそばに生えている木はつかわない。枯れて燃えやすいのを選んできている。
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by miriyun | 2008-02-22 06:14 | 自然(砂漠・ラクダ・蜃気楼) | Comments(6)

「開け~ゴマ」

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「開け~ゴマ」という呪文で『アリババと40人の盗賊』の財宝を隠した洞窟の入口が開く。
 なんで、ゴマなのか、理由などないかもしれないが、一つだけはっきりしているのはゴマは西からシルクロードを通って日本まで来たこと。
 ゴマの原産地はアフリカのサバンナだといわれている。古代エジプトでも健康のための食品とされていたし、世界各地で使われている。

 中東ではゴマ(スィムスィム)のパン・ゴマ入りのクッキーがたくさんあるし、料理にもペースト(アラビア名:タヒーナ)にして大量に使われる。
 上はピスタチオとゴマのクッキー。(写真はイスタンブル地元のお菓子やで購入のもの)

大シリア地方やトルコでは気取らないお菓子としてあり、
 見ためもすごいが,
それ以上に香ばしきがきわだつ 。
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by miriyun | 2008-02-20 07:06 | Comments(6)

ラクダのつなぎ方

 宿営地につくと、荷をおろし、鞍もおろしすっかり身軽になったラクダ・・・。だが、そのままにしておくと他へいってしまう。
 
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だから、ラクダは前脚どうしをロープでつないでおく。こうしておけば遠くまでいってしまうことはなく、それでいてある程度動き回ったり、座ったりたったりも自由にできるのだ。
  なお、うしろ脚の付け根の模様は持ち主の印としてつけられている。

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 元気で若いラクダはロープをつないでいても少しづつ歩いていってしまう。だからこの手前のラクダのようにロープで灌木につないでおくことがある。左のラクダにはとくに灌木へのつなぎロープはない。
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by miriyun | 2008-02-19 07:17 | チュニジア | Comments(2)

ラクダの鞍と荷物はこうなっている

ラクダの荷はどのようになっているのか?
 運んでいる時には敷物、道具をつつんだ袋などが積み重ねてあり、その上に毛皮やキリムがかぶせてあるので中が何なのかわからなかった。
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 宿営地に到着すると、寸秒もおかずすぐに荷おろしをする。ラクダの持ち主ムハンマドは無駄にラクダを疲れさせることはしない。
 気になっていた木の棒は、長さも太さも雑多な木の枝を拾ってきたかのように見える。それを黒い敷物のようなものはさんである。そしてこの黒いのは実はベドウィンテントのたたんである時の姿なのだった。

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  次に鞍も外すが、鞍はヨルダンのあたりとは異なる。やしの木を組んでつくった部分はとても狭くてがっちりと荷をとめるためのもののようだ。実際に人が乗り、あるいは荷を乗せるのはその後ろの部分であり、人が乗る場合はさらに敷物や毛皮を重ねている。
 こうして、ラクダからすっかりおろしてしまわないと、自分がどういう構造の上にのっているのかわからないものだ。
 どこの地域でも共通しているのは普通はコブそのものをさわりながらのることはないということだ。それほど鞍と敷物・キリムで隠れている。
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by miriyun | 2008-02-18 06:53 | チュニジア | Comments(4)

シャワルマ&アラビックな一日

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アラブイスラーム学院でアラビア語オリンピックが開かれた。ここではアラビア語タイピング・アラビア書道・アラビア語スピーチが競われる。
 
 こういう日はお昼に軽食がでる。シャワルマは山のように用意してあり、お茶とジュースと、そしてもちろんナツメヤシもある。もちろん、デーツが好きなもので必ず食べてみる。今回のデーツもお茶に合う。ここのシャワルマはいつもおいしい。ごちそう様でした。
 午前中にはサウジアラビアの伝統的生活に関する展示もあり、コーヒーポットや民族衣装・キリムなども見ることができる。
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  なかでもこういう袋類には目がない。ついじっと見入ってしまう。

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 キリム織り見本のような飾りが並んでいた中にラクダがあったので早速撮影。足元が色が違うのもキリムや見本では普通のこと。
 でも、アラ、アラッ!なぜかラクダ君はフタコブラクダだった。顔はヒトコブラクダだがコブが二つ!中東はもちろん、以前はいたといわれる中央アジアでもフタコブラクダはほとんどいない。それなのになぜか中東の空港でもフタコブラクダのデザインのものを販売していることはある。つくるほうがおおざっぱのか、見るほうの認識にあわせているのか・・・。あるいは中国・モンゴルなどのフタコブの生息地からの輸入?この日一番の不思議だった。


 アラブの本の販売などがなかったのは残念だったが、サラートの時間にはアザーンがあるし、ちょっぴり中東気分の一日だった。
 そして、室内気温は高く、気温までサウジアラビア風なのかと話すことしきりであった。
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by miriyun | 2008-02-16 23:19 | 日本の中のイスラーム | Comments(4)