アカシアの花 in UAE
![]() アカシアはネムノキ科で、世界に数百種以上あり、温帯から乾燥帯・熱帯までさまざまな種がある。ここではもっぱら砂漠地帯のアカシアについてとりあげる。 細かな葉が向い合わせに並んだごく小さな葉である。 日本でもアカシアという名はなじみがある。並木道にも蜂蜜にも歌詞にも登場してくるがそのほとんどはニセアカシア(ハリエンジュ科)である。日本への導入時にアカシアと呼んでしまったことに起因する。ニセアカシアは大きな葉を持ち、葉だけ見てもアカシアとは全く異なる。花はまるで白のフジの花をふっくらさせたような感じでいい香りもするし、歌や小説でムードのある花としてアカシアの名が間違ったまま使われてしまった経緯がある。 砂漠地帯のアカシアは、ネムノキ科らしく葉を閉じ小さく閉じることができる。暑さが厳しく水も少ないところに生育する。花は白くて丸い。つぼみは緑の粒々がきゅっと固まったようで可愛らしい。 アカシアの葉 朝、この葉は変化を見せる。 気温の高低差の激しい砂漠地帯で、しかも海が近いなど湿度の含まれる地域では案外空気中に水滴がある。気温が昼間の50度近い温度から急激に下がる。すると、朝霧が生じたり朝つゆが下りたりする。この朝露がこの地域では命を存続させる。 かってアラビアンオリックスのために世界遺産になっていたオマーンの保護区はその朝霧が発生しやすい場所であった。UAEもすっかり砂漠地帯ではありながら距離的には海から遠くはない。だから朝露はおりる。 アカシアは日中しおれたように縮んでいる。日が落ちると急激に気温が下がり、朝、霧やつゆが発生し、そこから水分を得たアカシアは瑞々しく開く。根からだけでは十分でないアカシアは葉は露から貴重な水分を補っている。 それを食べる動物たちも葉を食べながらわずかな水滴を吸収して命の糧としていくのだ。 ![]() ↑ 一日一回、ポチッと応援していただけると励みにもなります Tags:#◆砂漠の植物・その他の植物
マルーラというフルーツ
マルーラってご存知だろうか? いや~、実はアル・マハのお手本になったホテルが南アフリカにあると聞いていたので、それはどこか調べていた。そうしたら望めば見えてくるというのだろうか、BSでそのホテルが出てきた。その中で紹介されたフルーツが気になった。 高さ12~13m位の高木。 地面に杏くらいの実が落ちると発酵するので、象とかは大好きであるという。皮をむくとランブータンかマンゴスチンのようなやや透明がかった白い実が出てくる。水分が多そうでいかにもおいしそうだ。 それで調べたら、出てきた!出てきた!象だけでなかった! どの動物も好きなマルーラ 木に登る動物はいいが、登れない動物はどうするのか。 象が収穫作業をする。 ・・・・けっこう荒っぽいが大量に収穫できる。 そうするとどの動物もよってきて一斉に食べる。 他の動物がいるにもかかわらず食べ続ける。 BSでは地面に落ちると発酵すると言っていたが、象が収穫してすぐに食べて、ヘロヘロっとなっているので、もう実が木の上で熟しているときにすでに軽い発酵現象がおきているのだ。 なにしろ、ひたすら食べ続ける。サルは皮をむき、象は丸呑みする。小動物はアルコールが回るのが早いのか、落ちた実の中で泳いでいる。 これは紹介しなくてはと思うほど・・・おかしい。 何しろ見て!! もう、とくにダチョウの歩きっぷりがおかしくて! サルは人間に似すぎていて、最後に出てくる翌朝のしぐさ! なお、このマルーラの実からつくるお酒は南アフリカ共和国やナミビアではおなじみでお酒を造るし、 リキュールとしても「アマルーラ」という名で売られている。 象のそばによると大トラならぬ大トラ巨象に寄りかかられそうで怖い。 いや~、仕事のことも忘れて笑えた~! オススメです! ![]() ↑ 一日一回、ポチッと応援していただけると励みにもなります
葉の変形
乾燥帯の植物は、葉が変形していくものが多い。 これまで、紹介してきたのは葉や花がトゲになっていった植物が多かった。特にサボテンは完全に葉をトゲに変形して水分の蒸発を防ぐ構造となり、茎の部分に大量の水分を蓄えるものが多い。 ☆一方、葉の厚みを厚くしていった植物もある。 ![]() 乾燥帯でこの色と葉の厚みは何やらほっとする。 ![]() 白い綿をつけたかのような厚みのある葉。白で太陽光を反射しているのだろう。 上二つは冬のアブダビ、UAEの海沿いはものすごく湿度がある。つまり乾燥帯で水を保全する力がある植物は熱さを乗り越えて増えていくこともできるのだ。 ![]() 砂に負けそうになりながらなんとか茎を伸ばしている。 こちらは夏のドバイの内陸部であるので、さすがにやっと生きている感じだ。 こうした植物たちは、砂砂漠ではなくて、若干の水が得やすいところに生える。条件が合えば群生もする。 ◆注) この国の緑があるところは、このような野草の近くまで黒いホースがきていて、そのおこぼれを根が拾っている可能性があるので、ほんとうにここで自生できているのか怪しいところも若干ある。 今夜は十三夜、でも雲が出ていたのでどうかな~ ![]() ↑ 一日一回、ポチッと応援していただけると励みにもなります
王家の保護
アブダビのシェイク・ザーイド・ビン・スルタン・ナヒヤーンは、現在当たり前に言われている持続可能な開発の概念を提唱した人物で、水資源管理システムのプロジェクトを1946年に発動し、国土の緑化プロジェクトを始めた。詳しくはまた別の機会にしようと思うが、野生動物に関する考え方だけは今書いておこう。彼は生物多様性を保持するために狩猟を非合法化した。アブダビの地名の由来であるガゼルはもちろん、アラビアン・オリックスをはじめ絶滅危惧種から鳥たちまで彼の保護区で保護された。 また、シェイク・ザーイドと常に共同歩調を取ったドバイのシェイク・ラシード・ビン・サイード・アル・マクトゥームは1960年にはドバイ初の保全プログラムを開始した。 このようにシェイク・ザーイドやシェイク・ラシードのように将来を考え野生動物を保護している王家が規模こそ違うだろうがいくつか存在したのは確かだ。また、動物園の中にはオリックスを飼育しているところもあった。 ![]() ワールド・ハード(世界の群れ)計画・・・オリックス作戦 1960年までは各地に野生のアラビアン・オリックスがシナイ半島からイラクまでで数百頭となった。この広い地域で数百頭ということはもう、絶滅の時期が目前まで迫っていた。 1960年代、WWF(世界自然保護基金)や動物保護ロンドン協会・自然保護団体フローラ&ファウナ自然保護協会などが中心になってアラビアン・オリックス救助作戦が行われることになった。 生き残りのオリックスがこの計画に沿って集められた。オマーンから3頭、ロンドン動物園から1頭、クウェートから1頭、サウジアラビアから4頭の計9頭を集め、アメリカに送られた。つまり、このプロジェクトのスタートは各国から集められた9頭から始まったのだった。ドバイものちにオリックスやその他の絶滅危惧種をアリゾナに送り出した。 送り先はアリゾナのフェニックス。そこを選んだのは自然環境がアラビアの砂漠にとくに似ていることから選ばれた。絶滅に瀕している動物のための最初の国際的プロジェクトが始まったのだ。 そこで集められたオリックスは繁殖に成功した。伝染病などによる全滅を心配して、サンディエゴ野生動物公園にも分けたり、同じ遺伝子が揃いすぎないよう、動物園や保護区同士で一部を入れ替えたりしながら個体数を増やしていった。 アラビアへの「再導入」作戦 実際の野生種絶滅よりも10年も早くスタートしたこのワールド・ハード作戦により、十分に数が増えてきたところで、本来の生息地アラビア半島に帰す作戦が少しずつ始まった。 ① ヨルダン 1978年にヨルダンに4頭導入されたのは群れが小さくて繁殖に至らなく、失敗したようだ。1987年に11頭導入されたオリックスはショーマリ自然保護区で200頭まで繁殖に成功し、2002年にはワディラムの特別な地域に野生として復帰させる作戦を行うまでになった。また。他のアラブ諸国への再導入にも力を貸している。 ② オマーン 1982年までに14頭を再導入したオマーンは、ジダッド・アル・ハラシース平原のなんと2万7500平方キロメートルをオリックスを保護し繁殖させるための地に選んだ。マスカットから飛行機で1時間のサラーラから車でさらに200㎞という奥地である。ここはArabian Oryx Sanctuaryと呼ばれ、世界遺産登録された。1994年のことである。ここで14頭だった導入個体は1996年で400頭まで順調に増えて、まさにOrixのSanctuaryとなった。 !!普通はこれで話が終わるのだが、そうはいかなかった!! このあと、首都から遠い果てにある世界遺産地区は密猟が激しくなり、政府の取り締まりは不十分なものであった。そのため1999年には85頭にまで激減した。2007年には追い打ちをかけるようにオマーン政府は保護区としての設定区域の90%削減を発表した。 これによりオマーンの世界遺産Arabian Oryx Sanctuaryは世界遺産委員会によって、顕著で普遍的な価値が失われたことを理由に世界遺産登録から抹消された。世界遺産の登録が抹消されるのは歴史上初めてのことであった。 ③ サウジアラビア 199年に再導入された。 「国家自然保護・育成協会」の基本プロジェクトの一つであるアラビア・オリックスを自然に帰すプロジェクトにより、オリックスが元々生息していた地域に大きな自然保護区が設けられ、飼育小屋が多数建てられ、繁殖したのち自然保護区に放たれ、660頭を超えるにいたった。(参考:アラブ・イスラーム学院・アラビア村) 生息地としてはウルク・バニ・マリッド保護地区、マハザット・アズ・サイド特別自然保護区がある。ただし、観光は許可されていない(参考:「恋するサウジ」郡司みさお著) ④ UAEドバイ ドバイのシェイク・ラシードが送り出したアラビアン・オリックスを、35年後に彼の皇太子シェイク・ムハンマド・ビン・ラシード・アル・マクトゥームはドバイにオリックスを再導入した。 その時、彼自ら砂漠の中で国内最大の地下水供給地のひとつでもあり、砂丘が広がる景観のよい地域を見つけ土地を手に入れ、野生動物保護活動のできる土地を選び出し、そこに導入したのだった。 単なる経営でない。自分の父と、アブダビのシェイク・ザーイドの多様な生物を環境保護をしたうえで残していこうという理念のもと、自ら足を運び、陣頭指揮をして作り上げた場所で、現在アラビアン・オリックスは順調に増えて200頭にもなり、平和なたたずまいを見せている。 その場所は彼が考えた野生動物保全のための地区であり、かつきちんと管理し、そのための費用もねん出できるアル・マハという場所をつくった。 アラビアン・オリックス絶滅の危機を乗り越えて 2011年6月16日、IUCN (国際自然保護連合)は絶滅危惧種のレッドリスト最新版を発表した。 レッドリストは、大まかにいうと、次のような分類になっている。 ===レッドリストによる保全状況の分類=== ≪絶滅≫ 絶滅(EX) 野生絶滅(EW) |--------1972年 ≪絶滅危惧≫絶滅寸前(CR)・・(絶滅危惧IA類) 絶滅危惧(EN)・・(絶滅危惧IB類) 危急(VU)・・・・・・(絶滅危惧II類)―――2011年 ≪低リスク≫ 保全対策依存(CD) 準絶滅危惧(NT) 軽度懸念(LC) ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ いったん、1972年に野生絶滅(EW)になったアラビアン・オリックス。 それが、現在はアラビア各地の生息地で個体数をふやし、少なくとも1000頭を超えると言われている。 これにより、ICUNは前回の評価、絶滅危惧IB類(EN)から、絶滅危惧II類へとランクアップした。 レッドリストが始まって以来、 野生絶滅(EW)から3つ上のランクまで評価を回復したのは初めてのことであった。 試行錯誤を繰り返しながらであるが、このように大成功をおさめたは、保護団体・各国政府・動物園が連携し、国際的プロジェクト、『世界の群れ(World Herd)』計画で、種の保存に取り組んだ成果だった。 ![]() ↑ 一日一回、ポチッと応援していただけると励みにもなります Tags:#アラビアン・オリックス
残暑雑感
暑い、蒸している、日々げっそり疲れる。皆さんは大丈夫でしょうか? 日本は学者さんたちが言うように亜熱帯化しているのだろうか。台風以上に歩みが遅いし、雷・竜巻多いし、酷暑は本当にきつい。 ◆エンジェル・トランペット◆エピソード 以前に紹介したエンジェル・トランペット・・・毒があるから、樹液に触れたり食べたりはしてはいけない毒のある草木。アメリカ原産でインドなどにも多い。 園芸大好きな家で、6月にトランペットのような美しい花をたくさん咲かせた。このとき、写真を撮らせてもらった。かれこれ100近くの大きな花を咲かせた縦横3m、たかさ2.5mという大きな木である。 ![]() この木を6月末にバッサリ切って切り株だけにした。根はかなり深そうなのでそのまま放置したという。 切り株だけになって2か月半 その後ちらと見たときは根からひこばえが出始めて、「あれっ?根がまだ生きているね・・・」と思っていた。 それから2か月半暑い夏を経て、今どうなっているのか。 ![]() ↑ 背景にプライベートな部分が入っているのでカットしてあります 日々生長し、縦横3m高さ2m弱の木になっていた。しかもトランペット型の大きなつぼみをいくつもつけていた。 伐採されたのに2か月半で元の大きさの3分の2近くまで復活し、今年2度目の花を咲かせようとしているのだった。 毒のあるくらいの植物は強い・・・とプロケラという砂漠の植物のところで書いた。 熱帯植物はもっともっと強かった!! そして、こういった植物が元気いっぱいに成長するほど、日本は熱帯の暑さなのでは…と思わされた。 ![]() ↑ 一日一回、ポチッと応援していただけると励みにもなります Tags:#季節の風物・日本の光景
月と秋草に寄せて
![]() 先日の十五夜、何年ぶりだろうか、すっきりと晴れて見やすかった満月。 いつも薄と団子を用意しても雨などで見えないことばかりだった。 今回は楽しんだ満月!、でもお団子わすれた~! ![]() パンパスグラス。中南米原産の2~3mにもなるコメ科の植物。薄の豪華版にも見えるので、これで薄の代用。 ![]() ![]() フウセントウワタ・・・例の砂漠の強力な個性のカロトロピス・プロケラの親戚! ![]() あさ、鉄橋の下を歩いたらポトリ、ポトリと次々と花が落ちてきた。 ふと見上げれば、そこには繁茂するつる植物が目に入る。見かけなくなった雑草。河原からも除草剤で花芽も持てないほど弱らせられているこの草。なんと鉄橋下の人間の手の及ばぬところで花を満開にさせていた。 ![]() クズの花。雑草だけれどとても美しい。それにクズの根から葛餅や葛湯をいただいているのだし、日本がまた飢えるときが来たらクズの根は貴重な食料になる。 ![]() 落ちてきたのはこんなにきれいな紫の花だった。 秋の草が目に入りだすと、日本を感ずる。 ただし、気温はまだまだ秋には遠い。 ![]() ↑ 一日一回、ポチッと応援していただけると励みにもなります Tags:#季節の風物・日本の光景
小さな星型の花
![]() 砂漠の朝、そぞろ歩きしながら植物をみた。いつも遠目に見ているだけの根本から細長い茎がグイグイと伸びているだけの植物。それも近づけば精一杯の花を咲かせていた。 黄色で形は星型の可憐な花である。 ![]() ユーフォルビアの一種と思われる。 ![]() 砂の上に伸びているとその小ささ・可憐さが一層よくわかる。星の姿は可憐で、実は強烈な太陽に負けないたくましき花であった。 ![]() カロトロピス・プロケラは強い。 確かに地底にわずかなりとも水脈があるところではあるのだろうが、砂漠において草の生える限界の地に必ずこの姿を見てきている ![]() 冬はもちろん盛大に新しい株が其処此処に増えるのであるが、夏だってたくさんの花を咲かせ実を結ぼうとする。 毒のあるくらいの植物はつくづく強いものだと改めて感じている。 ![]() ↑ 一日一回、ポチッと応援していただけると励みにもなります
アラビアの砂漠にも原野にもいない!
オリックスはアラビアから南アフリカまでいくつかの亜種があるが、ほとんどが茶系かグレー系の体色であり、真っ白なのはアラビアン・オリックスだけである。 高貴な白であり、また目立つことこの上ない。だから、オリックスの中でアラビアン・オリックスが最初に絶滅への道を進んだのも考えられることではあった。 立派な角を持つこの動物、もちろんベドウィンが狙う事もあったが、群れがいなくなるようなかりではない。人口の増加とともに大物狙いのハンターはふえていった。シリア・エジプト・イスラエルからは根絶された。1950年代以降には、オリックスの大群を見つけてジープ数台で巻き狩りのように追い込み、自動ライフルで打ちまくった。ヘリコプターまで使ったものもいるという。狩猟が一般的になってくると、燃料も豊富で豊かになってきた湾岸で簡単に追いつめて狩ることが出来てしまった。 最後の野生の1頭が射殺された時、野生のアラビアン・オリックスは存在しなくなった。 ![]() 広いアラビア半島の全域とシナイ半島にもいたはずだったのに、 石だらけの礫砂漠にも 果てしなく続く砂砂漠にも もうその姿を見る事はかなわなくなった 個体数が減っていったとき、何処に保護されていったのか? これはどの絶滅危惧種でもそうだがまず保護をする。 実際このとき一部を生け捕りにして保護下においた。 それは、アラビアの各王家においてこの高貴なアラビアン・オリックスを保護することがおこなわれたのだ。かのアブダビのシェイク・ザーイドも、マクトゥーム家のシェイク・ザイードも、もちろんサウジアラビアもそうだった。そして世界のいくつかの動物園に若干のオリックスが散在していたのだ。 しかし、日本のトキでもわかるようにごくわずかな個体数になったとき、その種の繁殖は雌雄の比、年齢・気性、などを考えるほどにむずかしいことがわかる。 この時も、わずかなオリックスをどんなに大切に育てたとしてもなかなか個体数が増えていくほどの繁殖には至らない。 そこには、何かもっと大きなプロジェクトが必要だったのだ。 ![]() ↑ 一日一回、ポチッと応援していただけると励みにもなります Tags:#アラビアン・オリックス
1.伝説の生物
実在の生物の中にも伝説の中でしか存在しない生物がいる。マンモスもサーベルタイガーも、そしてエレファントバード(学名エピオルニス)と呼ばれるかってマダガスカルにいた世界最大であった鳥もいた。更にエジプトからモロッコにかけての北アフリカにいたバーバリライオンなど、伝説になってしまった生物のほんの一部である。マンモスなどは気候の変動などで致し方ない滅亡だったかもしれない。 だが、バーバリライオンのようにまれに見る大きさで、200kgの体躯、胸までずっと続くタテガミあり、「百獣の王の中の王」に値するような生物はどのようにいなくなったのか。 バーバリライオンは見事な姿であっただけに人間の力の象徴として狙われ続けた。ローマ帝国時代に生け捕られたのをはじめ、現代においては銃を持ったハンターによって次々殺され、生存領域が狭まっていった。最後は20世紀初頭に最後の1頭が殺されてしまった。 20世紀まで生存していた生物が絶滅したのは明らかに人類が手を下したものであり、他の要因は少ない。なぜもっと保護できなかったか、これからもこうした状況が続いてしまうのか、人類の責任として考えるべきところである。 2.伝説の存在になりかけた 同じように20世紀に絶滅危惧種に指定された生物は多く、多かれ少なかれそういった生物は絶滅への道を歩んでしまう。 そういう伝説の存在になりかけた哺乳類の話をしばらく続けたい。 絶滅種の枠に足をかけて、しかもそのページが閉じられてしまうところであった。 その名はアラビアン・オリックス ![]() この夏、長年気になっていたその動物を見に行った。その動物はいったん、野生絶滅(Extinct in Wild)に分類された生物だった。 かってアラビア半島全体に広く分布し、アラビアには存在することが当たり前であった。だが、銃を持ったハンターによってかってない勢いでその個体数が激減した。目的は食用もあったが娯楽としての乱獲が主たる原因だろう。1972年には野生の個体数がわずか6頭である絶滅危惧種の代表的な生物になってしまった。 こうして、これは大変だと見守るうちに、1972年の内に最後の野生種がとうとうオマーンで射殺されて野生種は絶滅したのだった。→1972野生種絶滅 だが、 その生物は今、保護区とはいえ野生の状態で生存している。私たちは動物園以外でも野生の状態で生きているアラビアン・オリックスを見ることができる。 そこまでに至る様子を書き表すとともに、どうして今、野生種が存在するのかを語り、それとともに絶滅種の保護について考えてみたいと思う。 ![]() 今夜は十五夜ですね~! ↑ 一日一回、ポチッと応援していただけると励みにもなります Tags:#アラビアン・オリックス
キリンは他の草食動物と食がぶつからないように首を長くのばす進化の結果現在の姿になった。また、できるだけ遠くの歯もしっかりとれるよう長い舌を発達させ、アカシアの葉を採って食べる。
近所のイラクサ ![]() イラクサの名を知っていても、どこにでもある草。 でも、よく見ると歯の表面や茎などにトゲがあるので、拡大してみた。 透明感があるトゲには毒があり、これにより身を守る。 この何処にでもあるイラクサについての研究がすすんでいるという発表があった。 奈良公園のイラクサ 研究者グループが奈良公園のイラクサが進化していることを発表した。その進化ぶりにびっくりして、 更にじっくりと見た。 ![]() 奈良公園にはお馴染みの野生のシカたちがいる。ここでは多くの鹿が見守られる形でこの東大寺周辺に住んでいる。その鹿達が食べないイラクサにしんかしているというのだ。 ![]() その正倉院そばに住み着いたしかたちは鹿せんべいも食べるがそれだけで生きていくわけではなく、草を当然食べているのだ。 そうすると、鹿の届く範囲の草木が次々となくなっていくはずなのだ。 ![]() もともと、少しのとげは持っている植物だが、それがこんなにびっしりに変化している。 そばに寄ってくる鹿はいるが、鼻先を近づけてみることはあってもすぐに遠ざかってしまう。このトゲには傷みを感じる毒があるのだ。 ![]() ↑ 小さい写真3枚はTV画面を写して引用 茎も針ネズミのよう・・・ これは1000年もの時をかけて、イラクサ自体がシカに食べられ内容に自らを変化させていったのだという。 食べられないための本能的変化なのだろう。 あと1000年したら、もっと丈夫な口腔を持った鹿が、この針をもった草をバリバリ食べているかもしれない。 ![]() ↑ 一日一回、ポチッと応援していただけると励みにもなります ↓ < 前のページ次のページ >
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