写真でイスラーム  

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カテゴリ:アラビア書道( 25 )


2016年 09月 24日

『星の王子さま』・・・星と砂漠とキツネの世界に入り込んで

 現在、川崎駅前で砂漠の薔薇2016アラビア書道生徒作品展が行われており、本田孝一先生・山岡幸一先生の作品と100点余りの全国から集まった生徒作品が展示されている。
 明日、9月25日まで。詳細は ↑ のリンクに。


1.サン=テグジュペリを改めて知る     
 敵国の飛行士でさえ尊敬していたという飛行機乗りで作家のサン=テグジュペリ。
実は彼の書いた『星の王子さま』は子どものころに読んでいた。
本が好きで気に入ると「小公女」や「ロビンソン・クルーソー」などを何度でもあきずに繰り返し読んでいた。後には山岡宗八やアガサ・クリスティなど気に入った作家の作品を読みつくすなど入り込んでしまう方だった。

 しかし、星の王子さまを読んだ時の印象はきわめて薄い。おそらく「ふ~ん」よくわからない話だなというくらいで忘れてしまったのだろう。
 だから、今年1月Audipleの朗読『星の王子さま』を聞いて驚いた(きっかけは決して文学的なものではなかったが・・)。低音ソフトヴォイスで語られる話に、子どものころとは全く異なる印象を受けて、心に沁みこんでいった。なんて深くて余韻が残るのだろうと、今更ながら世界の名作としての珠玉のことばに気付かされた。

 

2.アラビア書道作品へ 
 物語の中で、とくに耳の長いキツネの言葉と、砂漠の中での王子の情景が心の中でずっとぐるぐるしていた。ブログに書いてもおさまらない何かがあって、これは何かしらの形にして自分から出してあげなければいけないだろうと思うようになった。
 絵の技術のある方はさっとその想いを絵だけであらわせるだろう。
だが、自分にはそういう絵のセンスがないのでジタバタすることになる。
自分に何ができるかという中で、やはり、こうしたときは自分の最大のライフワークであるアラビア書道かなと思い至った。

 
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 かって、サハラで満天の星を見てきた時、日本に戻ってその時の思いを出したくてこんな星空を描いて、そこに文字を書いた。
 砂漠だけの絵を背景に書を書いたのはさらに2年ほど遡る。


◆だから、今回は別の手法で挑戦してみたくなった。

もう一つの趣味、写真を使うことにした。
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長時間露光の星空と砂漠を組み合わせて、文字を載せられるように明るさを調整した。

これで背景はできた。

ここにアラビア語版星の王子さま、(先生方に感謝です)。
一番抒情的なナアス・タアリーク書体(ファーリスィー、ペルシア書体ともいう)で書いていく。



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内容:「星がこんなに美しいのは、見えてもいない一本のバラのせいなんだ。 
 
砂漠が美しいのは、そのどこかに井戸を隠しているからなんだ。

家であれ、星であれ、砂漠であれ、
       その美しさをつくっているものは目に見えない。」



 アラビア文字はのびやかにあらわしたい。伸ばす文字を位置合わせしたいがためのデザインに一番時間がかかった。しかも背景を写真にしたので失敗できない。
 文字入れだけにしておけば、一番すっきりしている作品が出来上がりとはわかっているのだが、砂漠をイメージする線画を入れてファンタジー感もだしたいという想いが最初からあったので、その想いを遂げた。絵は、テグジュペリに大笑いされそうだし、砂漠の色が濃くて見えない、ごちゃごちゃしているという言葉が聞こえてきそうだ。


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 すっきりしていた方が美しい、それはよくわかっている。
 それでも、サン=テグジュペリが哲学的思考を託した耳の長いキツネ(フェネック)をなんとしてもこの作品に入れたかったのだ。
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 詩的で音が心にいい砂漠の井戸も表したかったのだ。

 なお、背景の砂漠に点在する樹木は砂砂漠で生きぬいている樹木である。木が点在する様子から、この下に地下水があることが推察される。そうすると井戸を掘れば水を得る可能性があると言える。『星の王子さま』には砂漠の滑車つきの井戸の話が印象深い場面の1つとして出てくるのだが、それにふさわしい背景として、この砂漠写真を選んだのだった。

*砂漠にあらわしたものたち(物語に出てくるのはキツネ・ヘビ・井戸まで)
     ・耳の長いキツネ(フェネック)
     ・物語の結末に登場するヘビ(ツノクサリヘビ)
     ・滑車付きの砂漠の井戸
     ・砂漠のバラ(アデニウム、石ではなくて植物の方の砂漠のバラといわれる)
     ・砂漠に住むフクロウ(ヒエログリフのMをあらわす文字にもなっているフクロウ)
     ・スイカ原種
    星空には王子が愛しんだ一輪のバラを・・・


時間不足で不満足な点が多いが、想いだけは伝えたかった。
そういえば、いつも自分はそうかも。技術が高いわけでなく、こう表したいという思いをただ作品にしてきたような気がする。

 サン=テグジュペリへの敬意と
    砂漠で見てきたものたちへの愛着とを込めて・・・。 
~~~☆~~~~☆~~~~☆~~~
                        

――――――≪追記≫――――――――――――――――
 アラビア書道の作品展は終了しました。
各地から集まった個性豊かな102点の作品群でした。
はるばるご来場いただいた皆様、ブログで読んでくださった皆様、
       o(*′▽`*)oぁりがとうございました。

    
             
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by miriyun | 2016-09-24 09:33 | アラビア書道 | Comments(8)
2016年 09月 19日

アラビア書道展「砂漠の薔薇2016」のお知らせ

砂漠の薔薇2016<第7回アラビア書道生徒合同作品展>   


 2年に一度のアラビア書道展が開催されます。

◆日時:2016年9月20日(火)~9月25日(日)
   (10:00~18:00 但し、20日は13:00~18:00、25日10:00~16:00)

◆場所:アートガーデンかわさき第1展示室
  (〒210-0024川崎市川崎区駅前本町12-1川崎駅前タワー・リバーク3F)

◆アクセス:JR川崎駅または京急川崎駅より徒歩2分


  JR川崎駅の場合、東口に降りて、左に行けばすぐにタワーリバークが見えます。
  大きなエスカレーターが見えるので、そこを3階まで上がってください。
↓ JR川崎駅前の地図    
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◆イベント:
*アラビア書道お名前書きコーナー     9月22日(木・祝)14:00-16:00
*アラブ音楽演奏 by ル・クラブ・バシュラフ 9月24日(土) 14:00-15:00

◆過去の展示の様子
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Sand Rose2016~The 7th Arabic Calligraphy Exhibition 

Open: Sep20(Tue)2016 - Sep25(Sun)2016 
(10:00-18:00 except on Sep20 13:00-18:00 & Sep25 10:00-16:00)
Place: Artgarden Kawasaki the 1st exhibition room
(Tower Riverk 3F, 12-1, Ekimae-Honmachi, Kawasaki)
Access: 2 minutes walk from JR Kawasaki station or Keikyu Kawasaki station
event: Writing-your-name corner ・・・・・・・・・・・Sep22(Thu)14:00-16:00
Arab music play by Le Club Bachraf ・・Sep24(Sat)14:00-15:00
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 どうぞ、文字そのものに興味のある方、エキゾチックアートに惹かれる方、旅の思い出につながる方など、どなたでもご自由にご覧ください。

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by miriyun | 2016-09-19 12:08 | アラビア書道 | Comments(5)
2014年 09月 16日

アラビア書道展「砂漠の薔薇2014」のお知らせ

「砂漠の薔薇2014」・・・アラビア書道生徒合同作品展
 2年に一度のアラビア書道作品展が開催される。今年は9月の開催でイベントを含んでの開催。
場所は2年前と同じ、川崎駅からすぐのところです。
 アラビア書道・イスラームの文化にご興味がある方、どうぞおいでください。

~~~♡~~~♡~~~
開催日:  9月23日(火・祝)~28日(日)
開館時間:10:00~18:00(但し、23日は13:00から。
                  また、最終日の28日は16:00まで)
場 所:  川崎駅前タワー・リバーク3F
        ”アートガーデンかわさき” 第一展示室(川崎市川崎区駅前本町12-1)
アクセス: JR川崎駅、もしくは京急川崎駅より徒歩2分

イベント: ☆ 26日(金)15:00~16:00 ウード演奏(by 常味裕司)、レク演奏(by 和田誠)
       ☆ 24日(水)&28日(日)13:00~15:00 お名前書きサービス

The 5th Arabic Calligraphy Exhibition by Japanese Students
date: Sep.23(Tue)-28(Sun)
opening hour: 10:00-18:00 (23th from 13:00 & 28th closed on 16:00)
place: Art Garden Kawasaki (3rd Floor of Tower Reverk near Kawasaki Station)
Access: 2min walk from JR Kawasaki station
event: 26th(Fri) 15:00-16:00 Arab music play (Oud & Rek) 
   24th(Wed) & 28th(Sun) 13:00-15:00
      write-your-name in Arabic calligraphy service

☆2012年度の作品展の様子
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☆2014年度作品展の一部
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by miriyun | 2014-09-16 21:41 | アラビア書道 | Comments(4)
2014年 06月 26日

NHKこころの時代~「砂漠とアラビア書道」再放送6/29.7/5

  NHKの心の時代という番組をご存知だろうか。
早朝起きてしまい何気なくTVをつけただけだったのに、いつの間にか登場した人物のお話に引き込まれていることがある。そういう番組で非常に長く続いている。
 こんな早朝にこんな話を聞くことが出来ると、心が洗われたり、視点が変わったりというお話を1時間特集で見せてくれるNHKならではの良質な番組である。

 番組名は「こころの時代~宗教・人生~/宗教の時間」というかたい名前なので、テレビ欄で書かれている題名から見てみようという視聴者は多くないだろう。(こころの時代という言い方は好きだが)
 
 実際に宗教界の重鎮や哲学者などが登場するのだが、個々の宗教を語るのではなくて人間を中心に語るそれぞれの宗教家の言葉は素直にふだんは感じないぬくもり感を持って入ってくるし、哲学からの考え方も実践者としての歩みと共に紹介されて、なるほどと感じ入る。そんな番組だ。
 
「砂漠とアラビア書道」     
 こころの時代にアラビア書道家でありアラビア語の指導者である本田孝一氏が取り上げられたのがちょうど1年前だったが、早朝番組であったために見ることができなかった方も多いと思う。

◆アラビア書道にたどり着くまでの道のりが最初描かれる。
そしてアラビア書道にたどり着く。
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 アラビア書道の竹製のペン(カラム)の薄くそげた葉のようなところを国井さんが触って確認している。
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初めて招かれイラクの書道家フェスティバルに出品。世界のアラビア書道家と触れある。ここで生涯の師、ハッサン・チェレビーさんを紹介される。また、この時の思い出の写真には親切にも筆のつくり方のコツを教えてくれた。食い入るように見つめる本田氏。

 イラクに作品を持っていった頃には、伝統的なテズヒーブ(カリグラフィーのまわりの装飾文様)を描いて仕上げていたが、ある時疑問を生ずる、同じことをやっていてもしょうがない。
 おもいきり装飾を取り払うことによって広がった世界、それが本田孝一氏の世界だ。
 
銀座での個展を行って以来、エジプト・カタール・マレーシア・トルコと次々と招かれて作品展を行い評価は高まっていった。伝統的装飾をはずした独自の作品へのアラブ世界の評価が気になるところであったが、
「お前の作品はアラビア書道に革命を起こした」という言葉もかけられるようになった。


~~~~~~~☆~~~~~~~☆~~~~~~
◆録画を見直して今思うのは、
 この伝統的装飾からの脱却がターニングポイントであり、その後の発展の礎であったということだった。 
 各国での作品展のあと、ついには大英博物館への作品収蔵、サザビーやクリスティーズで扱われる作品とまでなったのである。

 20代の時に暗闇で何かしらへの芸術的発露を求めてもがいていたのが、伝統的装飾からの脱却により、より広い宇宙空間や時を超える空間へと発展した。そのときが、アラビア書道家としての本田孝一氏の生まれたときだったのだ・・・と改めて感じている。
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 自分の求める道が見えたとき、どんなにか創作意欲が掻き立てられたのか、その喜びが作品の映像とともに伝わってくる。



放送日 6/29(日)NHK*Eテレ午前5:00~6:00
 NHKEテレとは教育テレビのこと。 
こころの時代で希望が多かったものは再放送が行われるのだが、アンコール放送が決定したものだ。
1年前に見逃された方、朝早いのが苦手な方は録画の準備を。
<追記> さらに再放送Eテレ7/5(土)13:00~14:00

NHK こころの時代~宗教・人生~「砂漠とアラビア書道」

 
◆なお、このブログでも一度紹介している。
本田孝一「砂漠とアラビア書道」NHK心の時代(1)
本田孝一「砂漠とアラビア書道」NHK心の時代(2)

☆しかし、NHKNの番組作りはしっかりした取材と編集で構成されていて見ごたえがあるので、
  できるだけ実際TVで動画としてご覧いただくようお勧めする。

 副題は宗教・人生ということだが、何かを極めていった人のたどってきた道を追いながら人生観にせまって行く手法も冴えている。

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≪追記≫
 エキサイトブログでは、誰が読んでいるというようなデータは全くないが、
どの記事が読まれているかとということと、どんな検索用語から検索されたかということは毎日ベスト10までの統計がある。
心の時代・・・砂漠とアラビア書道に関しましては、ご覧いただいた方がたくさんおられる。

波が3つあった。
①掲載してから放送日までの一週間
②6/29の早朝放送当日
③7/5の昼の放送当日

 ①②については、イスラームの文化に興味のある方、アラビア書道や本田先生関連で見られた方が多いと思われる。また、昨年の放送の時に見損なって、読者の方がNHKに再放送希望をされていた方もいらっしゃる。
③については昼間の放送なので、普段はこのブログをのぞいたことはないけれど、ふと見たNHK番組から興味をもち検索してみてこのブログを見たという方が多そうだ。なぜなら、このページに参考として載せていた
  本田孝一「砂漠とアラビア書道」NHK心の時代(1)
  本田孝一「砂漠とアラビア書道」NHK心の時代(2)
という過去記事を7/5の読者だけはきっちりご覧になっていただいているからだ。

と、数字に興味を持ってしまうのでつい分析してしまう。
やはり、予定外に見られる方は昼間の放送だと圧倒的に多い。早朝の放送は予告をしてそれを目的に見られた方のみということが見えてくる。

◆なお、読者の皆様の感想をいただき、アラビア書道に携わるものとしてとても嬉しかった。
その中の1つを紹介させていただく。

「本田さんが装飾文様を外し、文字そのもので勝負する作品を作り出したとき、アラビア文字というものが神様の文字である、ということがよくわかりました。
ただ、ただ、美しかったです。
コーランの国の人達が愛する神様の世界を、異文化の私にも感じ取れるくらい視覚化してくれましたよ、本田さんは。」
(mao-chiiさん)

 これまで、たくさんの方が本田氏の作品に惹かれ、また弟子たちの作品展にも足を運んでいただき、アラビア語なのに、文化圏が異なる地域の文化であるのに、じっくりと見ていってくださる。
 なぜだろう?自分でもうまくその理由を表現できないでいたのだが・・・。

 それが、『異文化の私にも感じ取れるくらい視覚化してくれました』というこのコメントで
気持ちいいくらいすっきりした。
 そう、異文化であることは確かなのだ。異文化をことばでワヤワヤと説明されるよりも、見ることでその文化の本質の部分に、ただただ、美しいと思いながら近づけるのだ。

 アラビア書道って、
     そんな異文化理解の一翼を担っているのではないかと
             改めて思わされた。

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by miriyun | 2014-06-26 08:24 | アラビア書道 | Comments(10)
2012年 11月 04日

アラビア書道生徒作品展「砂漠の薔薇2012」

アラビア書道展  
於:川崎アートガーデン   
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 10月24日から10月28日まで開催された砂漠の薔薇2012が終了した。
第4回アラビア書道生徒作品展「砂漠の薔薇2012」・・・この作品展は、本田孝一先生と山岡幸一先生のご指導の下でアラビア書道を学ぶ生徒作品を中心にペルシア書道など他のお稽古場でされている方との合同作品展である。

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◆作品展の歴史
 アラビア書道作品展は始まってから14年を経ている。

 横浜ACCから始まった作品展は、JACA(日本アラビア書道協会)発足とともに横浜・東京共催となり、更に全国の教室の合同展へと発展してきた。

 1998年 第1回西からの風 あーすぷらざ
 2000年 第2回西からの風 あーすぷらざ
 2002年 第3回西からの風 あーすぷらざ
 2004年 第4回西からの風  あーすぷらざ
 2006年  第1回砂漠の薔薇、東神奈川かなっくホール、
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       アラブ・イスラーム学院でのJACA発足記念本田孝一・生徒作品展
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       当時のサウジアラビア大使・学院長とともにテープカット(2006年11月18日)

 2008年 第2回砂漠の薔薇 東神奈川かなっくホール
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 2010年 第3回砂漠の薔薇 東神奈川かなっくホール
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 2012年 第4回砂漠の薔薇 アートガーデンかわさき
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◆今年度のアラビア書道作品展砂漠の薔薇2012(於:川崎アートガーデン)   
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川崎駅前タワー・リバークに向かうと2階のテラスサイドに作品展の垂れ幕があった。この垂れ幕を見ながら、エスカレーターをあがる。

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奥のエスカレーターで3回まで来るとそのまま会場が目の前という好立地。
受付を手伝ってくださった方に感謝。
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 今年度はこれまでで最も多い107点の作品が展示されるにいたった。
また、川崎駅ビルアトレの隣のビルということもあって、完全な空白ができることなく常に盛況となり、また、他の展示を見に来られた方もこんな作品があるのかと見に来られる姿があった。

 また、ひとたび足を踏み入れると、あまりに日本書道の味方とは異なるあまりにも多彩な書の表現と、装飾の多様さに驚き魅入る人がほとんどであった。中には一人の方が2時間・3時間と見つめている方もあり、この作品展だけでかなり深めていらっしゃる方もいたり、書道の盛んな国の方も見えて、深く鑑賞してくださっていた。

 個人的にも、アラビア書道の作品展をずっと見てきているが、いつも全ての作品を見ることを心から楽しんでいる。自分のを出品できるかという瀬戸際のドキドキ感が終わると、今度は出品作品を見るドキドキ感が嬉しい。こちらのドキドキはどんな斬新な手法やデザインが出てくるかという楽しみであり、これについてはほんとに飽きることなく楽しんでいられる。また、見に来られた方とのお話もとてもたのしい。どんな思いを込めてどのようにしてつくられたのか伺うと、それぞれの作品の個性の表し方が何とも楽しい。
 

 盆石と言って白い石の粉で山を描いて背景とした渋いけれど、若い方が長いこと趣味としてたしなんでいらっしゃったり、ビーズを何百も使って文様通りに埋め込んだ作品、銅板にアラビア書道、刺繍でアラビア書道、
エブルにトルコ細密画、古代エジプト絵画、絵画、イラスト・和紙・スカーフの生地・金銀の紙・そしてマットの工夫・額に直接に色と文字を書くなどちょっと書いてみただけでこんなにある。
 何を盛り込んでくるのか特技や個性があらわれてくるアラビア書道作品、最高に楽しい!

 また、詳しくは後日紹介したいが、nippon.comという日本を海外に紹介するwebsiteが取材に来ていた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ◆ご参加の皆様、作品を楽しんでくださった皆様、ご来場ありがとうございました。
     良い作品展でした。
         また、2年後にお会いしましょう。
      
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by miriyun | 2012-11-04 15:46 | アラビア書道 | Comments(6)
2012年 03月 01日

アラビア書道のある空間



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昨日のことしはじめての大雪のあと、今朝は一転して暖かい日差しとなった。空も明るい。
花をいただいたこともあり、いつもの玄関先も一気に春めいた。

壁には以前に紹介したイスラームの歴史。
それだけでは違和感があるが青の花が混ざるといい空間になった。

アラビア書道を学んだ延べ人数からすると世界の中でも有数ではないかと思われる日本。
イベントやワークショップでアラビア書道に触れた人も多い。
アラビア書道の持つ雰囲気は日本書道のようにモノクロの世界に固定されてはいないし、読める人はその意味を文字と共に味わい、読めない人は心地よい一定の流れやリズムのある文様として味わう。

そして、それは渋い和の香炉とあっても似合うし、華やかな生花と共にあっても似合う。
もちろんキリムや絨毯、銀器にタイルがあればそれと呼応して雰囲気を出す。

小さな額にいれたお気に入りの文字は壁のアクセントとして存在感があるだろう。
額にいれることによって生きてくるのがこうした文字だ。

書のインテリアもまた楽し・・・。




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by miriyun | 2012-03-01 07:08 | アラビア書道 | Comments(8)
2011年 11月 03日

ルブアルハーリのアカシア&バースト!その理由

 ここのところ、砂漠の植物と動物について書き繋いでいる。
砂漠は動植物にとってぎりぎりの生存をかけて生命をつないでいるので、そこには進化と適応を成し遂げたものだけが生き残っていくのだ。
 当然、水が減り自然環境が厳しいところほど、その姿を変えていくことになる。
同じアラビア半島の砂漠とはいえ、自分が見てきたUAEの砂漠は、砂漠の周辺部にあたる砂漠であり、砂漠の中の砂漠であるルブアルハーリ砂漠での植物の様子などは知りようもない。

 ところが、サウジアラビアの砂漠を仕事場としてこられた本田孝一先生(アラビア書道の師です)より
アカシアについての拙文に連なる砂漠のアカシアのお話をいただいたので、掲載させていただく。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

本田孝一先生寄稿*
            ルブアルハーリのアカシア 

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私のスケッチしたのはアカシアの原種ではないかと思います。アラビア半島の砂漠にはいたるところにこの木が生えていました。これをスケッチしたのはルブアルハーリー砂漠ですが、高さ2,3mにもなり、砂漠地帯で生えている木といったらこれしかないといっても過言ではありません。

地平線が砂丘ばかりで覆われている砂漠で遠くからでも背の高い一本の木が見えました。
砂漠では蜃気楼で遠くのものがものすごく高く伸びて見えるのです。まるでそびえたつ細い塔のように。
ベドウィンのガイドは遠くからも目ざとく見つけると私に運転するジープを猛スピードでそこへ近づくよう指示しました。

バースト!!
 そこが付近で唯一の影があるところで、その木の下で休むことができることを知っていたからです。
近づくとそれほど背の高い木ではなくがっかりしました。2mくらいしかない灌木でした。
しかしそこで灼熱の暑さを避け、休憩ができるので私は急ブレーキをかけて木のそばぎりぎりにまで
着けてジープを止めました。するとどうでしょう。
物凄い爆発音。それも一回ではなく4回ほど。バン!バン!バン!バン!
車輪のパンクです。それも全部の車輪が一度にバーストしたのです。車体はガタと沈み込みました。
急いで降りて見るとその木の枯れた枝が地面に敷き詰められたように重なっている中に乗り上げた車輪が、今度はプーっと音を発ててしぼんでいっているのです。(無残!)

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 この図をよく見ていただくと爪楊枝よりも長くて堅いとげが枝から無数に出ているのがわかります。
 私は知らないでそれに車輪を乗り上げてしまったのです。とげの鋭さはジープの車輪のゴムまで貫くほどの硬さだったのです。ベドウィンは苦笑いをしていましたが、彼らはラクダを駆ってそこで休むことはあっても車のことは知らなかったのです。
 ラクダの足の底は自動車の車輪のゴムよりも硬いのです。
私たちはそこで休憩するどころではなくなり、幸い車に積んであったパンク修理のキットを使って4輪のパンク修理に汗だくになってしまったのです。それは半日かかりました。砂漠では車と出会うことは一日でほとんどなく、もしパンク修理ができなかったら私たちは砂漠の真ん中でどうなっていただろうかと考えるとぞっとしました。

ラクダとアカシア
 この木は西アジアの乾燥熱帯地域には、本当によく見かける木です。このようにとげが多いのが特徴です。

  ところでこの木の葉をラクダは物凄く好きなのです。とげの間にある小さな葉を食べるのですが、食べているのを見るととげをものともせずバリバリ臼歯で砕いているのです。ラクダはこの木を見つけると必ず近づいて葉を食べます。夜寝る時も綱でこの木の幹に繋いでおくとラクダは一晩中、葉をむしりながらもぐもぐ食べています。(・・ラクダと一緒に、ジープの入らないような砂漠の奥地を旅をした時の経験より)
  ラクダには特に餌(キャメル・フード)をあげなくてもこの木さえ見つければいいのです。

砂漠に燃え立つサムルの木
 さて、その木の名前をベドウィンに聞くと、サムル(Samur)の木あるいはタラフ(Talah)の木といっていました。
 辞書を見てみるとアカシヤの一種ということです。
また特に目につくその木の特徴として、とげの他に花が挙げられます。それも現在見る形と違っているようです。花は黄色い小さなボンボリの様な形で木一杯につけます。春になると(2月のはじめ砂漠に雨が降ると)木全体がまっ黄色に染まるのです。それは壮観です。
 今まで肌色の砂だけの世界に突如レモンイエローの塊が燃え立つのです。しかしそれも長くは続きません。2,3日でしぼんでしまいます。また香りはあまりなかったように記憶しています。


サムル(タラフ)の樹の下で
 最後のこのサムル(あるいはタラフ)の木は神聖な木と敬われ、『コーラン』の中にもあります。
「勝利(アル・ファトフ)の章」18節。
  「彼らがあの樹の下であなたに忠誠を誓った時、~~~」というように叙述があります。
預言者ムハンマドが教えを広めるため反対派のメッカのクライシュ族と戦っている中で、同行の信者たちと生死を共にして戦おうと誓いを互いに立てたという伝えられていますが、それがメッカの西25キロほどのところにあるホダイビーヤという地に生えていた大きなサムル(タラフ)の木の下で行われたということです。その木は後世に切られて今ではその場所も分からないといわれています。
その後イスラム軍はメッカ軍と休戦条約(フダイビーヤの盟約、628年)を結び、勝利を収めたということは有名な史実です。 
                        (・・・ここまでスケッチ及びお話について許可を受けて掲載しています)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ルブアルハーリ砂漠といういまだ見ることの叶わぬ土地の、植物から動物、そして歴史まで含まれる気になる分野のお話だった。 
◆ ムハンマドがその樹の下に座ったというアカシアの樹はなくなったとはいえ、その地名は今でも現存する。
中東・イスラーム地域は地名一つ見ても歴史の遺物でいっぱいだ。また、砂漠地帯の樹の存在感は草食動物だけに限らず、人間にとっても非常に重要で木陰で休むことができるならばと人も動物もよっていくのだ。

◆ルブアルハーリのアカシアのトゲ!
想像してみてほしい。砂漠の植物は頑丈だ。トゲも固い。
その固いトゲの長さがツマヨウジくらいの長さがあるのが、葉のあるところから2本ずつ異なる向きに生えているのだ。UAEのアカシアの比ではない。
 枯れ落ちた枝であるというのに4本のタイヤを次々とバーストさせた力・・・唖然とさせられた。

 これほどタイヤまでつぶしてしまうトゲをラクダはよけるのではなくて食べてしまうという。
  砂漠のアカシアもすごいが
           ラクダもすごい!!
        
                   (・・・誰も経験していないようなサウジアラビアの砂漠のお話に、感謝です)

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by miriyun | 2011-11-03 14:10 | アラビア書道 | Comments(6)
2011年 10月 23日

アラビア書道*2011ロビー展開催

しばらくぶりにPCにむかいます。
           ご訪問いただいた方、ありがとうございました。
2011アラビア書道作品ロビー展開催
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                                            ↑ いつものように雰囲気だけ、あとは会場でご覧ください

 アラビア書道作品展の中でもとくに長い歴史を積み重ねてきている横浜教室でのロビー展が始まった。
全19点、本田先生のひときわ大きな作品(先生の作品の中では小さめ)を中心に今年も成熟度を高めた作品が並んだ。
              ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
                     ◆アラビア書道生徒作品展◆
               日時 2011年10月24日(日)~11月12日(土)
               場所 朝日カルチャー横浜 
               横浜駅の駅ビル”ルミネ”の8階 朝日カルチャーロビー
               10:00~20:00(日曜は17:00、最終日は17:30まで)
              ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  
  テキストがディーワーニーまで進んでいるので、ディーワーニー作品が多い。
気持ちの入った作品群で、それぞれに見ごたえがある。正方形にきっちりと入れた作品。マレーシアで求めてきた紙を芸術的に装丁に組み上げてあったり、自作の絵と装飾紙を組み合わせたり、小紋の和紙を使ったりと変化に富んでいる。額や二重マットできりっとまとめたものもある。写真を使ったものもいくつかある。
 写真仕様は実は私は1997年からひそかに使っていた。当時は偶像・写真は組み合わせてはいけないかなという思いもあり、日陰ものに甘んじていた。それでも時々ひっそりとロビー展に出していたものだ。
 ところが最近は厳格なサウジアラビアの書道家が写真を作品背景に使っているのを知り、また、先生からの写真を使った新しい分野という応援の言葉に勇気を得てようやく日の目を見ている。


*作品展の流れ
 本田先生・山岡先生ご指導によるアラビア書道はどのように発展してきたのだろうか。

 横浜教室は十数年前に朝日カルチャーで始まった。それ以来、常に大勢の参加者があった。
 土曜日の教室で、横浜駅の駅ビルであるため大変便利であること、仕事を持っている人が参加しやすい、少々遠くからの参加であっても土曜日隔週なので参加できるので、遠くから仕事の合間を縫ってやって来られる方も多い。職業や体験してきたものが異なるし、また初心者・5年・10年・それ以上の経験者が程よく混ざっているので実に多彩だ。その中でお二人の先生方のお人柄で和やかに進んできた。

◆ロビー作品展も初期のころにはなかった。作品展がないころ毎回中東のエピソードなども伺いながら楽しく受講したのだが、いつまでも自分の文字が作品にできるものとは思えず、練習は熱心にするのだが、なかなか作品と言えるものをつくるにいたらなかったのだ。

◆1997年自分の作品を仕事場関係の小作品展に紛れ込ませてみて、これなんだろう、へぇ~、文字なんだという程度の反応ではあったが作品展示の感触は得た。
 そのあと、「先生、ちょっと作品を出してみたら面白い反応でした、作品展やりたいですね~」と、お話した覚えがある。こうして、おそらく本田先生門下で初めて大きな作品展を開催したのが、1998年だった。その作品展を『西からの風』、合同作品展になってからは『砂漠の薔薇』という。これは、2年に一度の大作品展で、1998から、昨年の2010年まで確実に回を重ねてきている。
 
 横浜アサヒカルチャーのロビー展に参加したのは、その初めての大作品展の翌年1999年からだった。
こうして、2年に一度の大作品展、その合間に年に一度のロビー展というサイクルが出来上がった。

 作品展があるということは作品作りの期限が定められ、確実に自分で飾れるものをつくるということになる。作品展に向けてモチベーションを高めいつもとは違う紙やインクや画材を出してみたり、額やマットを考えたりという変化があってよい。
 普段とはちがう集中力で作品に向かうことは、深くアラビア書道の世界に入り込み、自分自身のアートとして表現力を高めていくことになる。

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(そうはいいつつ自分はどうかというと、
実はめちゃ忙しい時期なもので、ブログも作品もiphoneも停滞し焦るばかりの日々だった。
予定していた作品はとうとう間に合わず、背景とアラビア文字のデザインしたというところだけが取り柄の別作品となってしまった。
 それでも、参加しないより一歩進んだかなと思える。やはり、作品展があることは貴重だ。)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

☆ お近くにおいでの時は駅上なので是非お寄りください。

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by miriyun | 2011-10-23 08:32 | アラビア書道 | Comments(6)
2011年 07月 18日

1500話 川のほとり・・・アラビア書道

 イスラーム地域を見つめて
 イスラーム地域は、かってはアラビア半島の乾ききった砂漠地帯の町から始まった。
そこからアラビア半島に広がり、すぐに地中海を渡ってチュニジアに入り、北アフリカ全体に広がっていった。
 また、インド洋をめぐる交易ルートが古代から発達し、アラビア半島のアデンやドバイにホルムズといった海に面した地域と東アフリカもインドもすぐにつながってきた。現在人口で最も多いインドネシアや多民族のマレーシアなどにも広がって、その気候も風土・習慣も多彩になってきている。

 その広いイスラーム地域に接点を持ち、心に引っかかってきたものが写真とカリグラフィーを通してこの文化と深く接点を持つようになった。

 写真だけであったら、おそらく自分はイスラームに限定はしなかったかもしれない。
ところが早くからアラビア文字の世界に魅了されたために、自ずとイスラーム地域の文化と自然をライフワークとしていった。それを見える形にしたのがこのブログだったが、それも1500話になった。
 今見直すと、アラビア書道を最初から大事なライフワークとか言いながらほとんど自分の作品は載せていない。載せる自信がないのだ。

~~~~~~~~~~
 先ほどのニュースで見た。女子W杯。ワールドカップで優勝したなでしこジャパンのリーダー、澤さんは英語もわからないで20歳で契約書と辞書を持ちながら単身アメリカに乗り込んでチーム契約をした。この人を中心とするチーム、オーラがあった。最後にはドイツも応援してくれて、被災した日本に最高の勇気を与えてくれた。そのおこぼれで私も勇気づけられた。

 フィギュアスケートの高橋大輔選手は怪我をしても、転んでも気持ちを曲げずに4回転ジャンプを飛び続け、曲想をオリジナルになるように表現し続ける。とくに苦しかった世界ジュニア優勝後の修業時代。コーチと二人で世界修行の旅で苦しくて大変な時期を過ごしたという。今、その話が出るとコーチと高橋選手は互いの顔を見合わせて苦笑いするだけだが、そういう時を経て、いま、自然体で自分を語る大輔選手を見ることができる。
 自信は最初からある人なんていない。積み上げて行かなければ何もスタートしない・・・。

 スポーツ選手ばかりではない。ブログ仲間の方の刺繍の先生も絵画をされる方も、編み物をする方も着々と自分らしさを出し人前に発表しながら溌剌とした作品を発表し続けている。本当に素晴らしい進展ぶりをつぶさに見ることができる。その進まれる過程を見させていただいているだけですごく刺激を与えられる。
~~~~~~~~~~~
 なんだか、写真に逃げていて、アラビア書道作品はもちろん、カリグラフィー解説からさえも遠ざかってしまっていた自分を発見した。何かを変えるきっかけが必要なときになでしこジャパンを見たのかもしれない・・・。

 

 アラビア書道であらわすイスラーム地域* 『川のほとり』 
 イスラーム地域の範囲は広がったが、その思考の原点には常に乾燥地帯の風土とそこに芽生えた文化があった。

 イスラームにおいて天国は川が流れるか、噴水があり、そして、花が咲きみだれ、鳥もやってくるようなところをいう。更に大河ユーフラテスやオロンテス川、さらにナイル川・ヤムナー川・・・。イスラームの人々は荒れ地を歩き、砂漠を越えて灼熱の地獄を抜け出たとき、こうした川を目にした時、何を思ったのだろうか。
 そして、ムスリムとして正しく生きた後に、川のほとりの館にある自分を想像したのであろう。

そういった川のほとりを自分のイメージであらわした。
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    夕日の名残の色が残るブルーモメントの空とそれを写す川面
      イスラームの国で愛される月が中天に浮かび、そっと文字を照らす
         文字も川の流れに合わせて静かに流れ連なる
                                                 (『川のほとり』2010年ジャりー・ディーワーニー体)
   

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
月は一昨日満月だった。今は欠けはじめて、あと10日と少しで、新月になる。
         イスラーム地域ではもうすぐラマダン月に入る・・・。

 
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by miriyun | 2011-07-18 14:42 | アラビア書道 | Comments(22)
2009年 07月 26日

2009アラビア書道作品ロビー展開催

書道と装飾の楽しさよ! 

朝日カルチャーセンター横浜で恒例のロビー展がきょうから始まった。

 駅ビル8階まで、エレベーターで上ると、降り立ったその前方に作品が広がっているので、外来の方でも迷わずにすぐにわかる。
 講師の先生方と生徒の作品、あわせて20点が書体・デザイン・色合い・装飾も華やかに居並ぶ。

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◆書体別
ナスヒー書体              11点
ディーワーニー書体           4点
ジャリーディーワーニー書体      2点
スルス書体                2点     
ナスタアリーク書体          1点

 昨夜、展示を行なったのだが、いつも思うことがある。書道は教室でそれぞれが練習している。このときはほとんど色味がない。しかし、作品展となると、何らかの装飾を考える。

 文字デザインを斬新な感覚でやってこられる方もおられるし、背景にイメージ色や幾何学文様を入れたりする。また装飾部分は親や子が協力してくれたというばあいもあるし、きれいなデザインの紙を装飾に取り入れたり、書に合う装飾をPCでデザインして、そこに書道をされる方もいる。
 それぞれの方が持っている背景・・・これまで見聞きしたものや興味を持ったり、趣味にしてきたもの・・・がこういうときに現れてくる。(自分のを見てももろにそれを感じる)
 
 こういったことをそれを楽しみながらいつも作品を見ている。

 アラビア書道は誰でもひょいと入り込める楽しさがある。そこが初めて見た人をも惹きつけるのだろうか・・・。

 
心吹き抜ける・・・本田孝一氏作品      
 
 一目で本田作品とわかる作品がある。

昨夜はじめてこの新しい作品を見た。
       作品から吹いてきた風が心のうちに吹きぬけた。

これ一つのためにでも見に行きたくなるような作品であり、展示する生徒間でもため息がもれていた。
 ノアの箱舟を題材としたハディースの句をデザインされたものである。ここのところ美術館向きの重厚な作品を目にする機会が多かったのだが、これはまた雰囲気がまったく異なる。

☆透明感があり、そして美しい。
            ―――― 素晴らしく文字がのびやかなのだ。

☆そして色!
           ―――その色のかもしだすイメージの深さ
         同じ色の絵の具を使えば誰でも同じ雰囲気が出るかといったらそうではない。
         その構想と文字のイメージと合わさってこその色なのだ。

さぞ、先生自身も楽しまれて書かれたのではないかと思う。
     また、作品としても新しい境地に入るのではないだろうか。

 ぜひ、目の前でご覧いただき、竹ペンの動きをイメージし、またそれぞれの作品の装飾の工夫などをまじかで見ていただければと思う。
              ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
                     ◆アラビア書道生徒作品展◆
               日時 2009年7月26日(日)~8月8日(土)
               場所 朝日カルチャー横浜
               横浜駅の駅ビル”ルミネ”の8階 朝日カルチャーロビー
               10:00~20:00(日曜は17:00、最終日は18:00まで)
              ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  
 
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by miriyun | 2009-07-26 09:02 | アラビア書道 | Comments(4)