2017年 09月 17日 ( 1 )

蝋の話*はぜの実からパラフィンまで

1.はぜの実と木蝋
 日本でも蜜蝋が使われていたが、蜜蝋は何しろ手に入れるのが大変。
はぜの実から作る櫨蝋が一般に広まっていった。
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         ↑ はぜの実

鎌倉を散策した時に和ろうそくの実演をしているところがあったので、興味深く見てきた。

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 はぜの実から抽出して固めた木蝋

◆職人さんが実際に木蝋から和ろうそくをつくる過程をみさせてくれた .
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木蝋を煮溶かして、その中に芯となる棒に蝋を駆けながら固めていく。
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効き手側に置いた台上でろうそく棒を均一に回しながら形を整えていく。

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こうして和ろうそくができる。

芯は和紙にイグサを巻いた芯なので、蝋の吸い上げが良く、少々の風では消えにくいので、屋外での使用、例えばお墓詣りやお寺で手向けるのに適している。

和ろうそくは、ふだん安価な値段で出ている煤はでるが、落としやすい煤だという。また揺らめく炎が美しい。値段も高くつくが、仏壇などで使うには和ろうそくの方が煤を落としやすいので仏壇や家を傷めないということだ。


2.糠蝋とパラフィン蝋の原料

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糠(ぬか)からできた糠蝋
比較的、歴史は新しく昭和に入って作られるようになった。お米の糠から抽出し、フレーク状態になっている。これは固い蝋で、型に入れて作り、固くて、融点が高く、燃焼時間が長いのが特色とされる。

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 パラフィンはこのような塊や粒状のものが使われる。パラフィンは、石油に含まれ、分留によって取り出される。用途はろうそくから着火剤、皮革製品等の撥水防水、ネイルパラフィン、リンスや化粧品など多数の使用法があり、身近にパラフィン製品は溢れている。
 ろうそくについて調べていながら、実は化粧品・食品関係にまでパラフィンが使われている範囲が広すぎることに驚かされている。

 ろうそくとしては原料が石油由来なので煤は大いに出る。値段は最も安価なので、一般にろうそくというとこれを目にすることが多いようだ。

                                          
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by miriyun | 2017-09-17 18:10 | Comments(1)