2017年 08月 08日 ( 1 )

『オスマン帝国外伝』とハレムのしくみ 

1.トプカプの至宝


オスマンの力とトプカプ宮殿の宝物を解説する動画があった。
リンクはこちら↓
トルコ・トプカプ宮殿 至宝が語るスルタンとハレムの真実



2.異民族・異教徒への考え方とハレム
上にリンクした動画の中でも鈴木教授がハレムについて説明しておられた。

 その内容と、今回放映される『オスマン外伝』の中のハレムについて一致する内容を見ていきたい。
 『オスマン外伝』には、異国から連れてこられたアレクサンドラがスルタンのハレムに入れられるくだりがあった。スルタンは近隣の姫君を正式な花嫁にせず、異教徒の奴隷を改宗させ、宮殿で教育し、その中から側室を選んでいったのか、鈴木教授によると、初期のころのスルタンは異国の王家との婚姻をしていた。ところが9代セリム1世までにオスマン帝国は近隣をおさめ世界最強の帝国となっていった。そのため結婚に釣り合う王家がなかったということだ。また臣下の息女を娶ればその臣下の一族が外戚となって権力をもったり、政治をゆがめたりするのは日本も諸外国も枚挙にいとまがないほどである。

 それを避けて、何のつながりも力関係も生み出さない奴隷をハレムに入れてそこから気に入ったものを徐々に力のある側室としていった。

 *江戸時代の大奥もハレムに似た仕組みだが、大きく異なるのはその人選であり、やはり、実権があるのは皇室からの降嫁、公家の姫、大名の息女、大名の養女といった権威あるものが力を持った。側室として権力を持ったものの中には商人の娘などもいたが、一応、名のある武家の養女扱いとして大奥に入ったのである。

 オスマン帝国は日本と違って、広大な領地、多民族、多宗教の国だ。ここでは改宗して、トルコの言葉をしっかりと学んでいけば異民族・異文化も受け入れるというある種のおおらかさもあったということだ。
 男の場合はどうか。
物語の中で、スレイマニエ1世の信頼を得たイブラヒム、彼も奴隷から這い上がり、鷹匠頭から内廷の小姓頭へ出世するが、そこには廷臣たちがあからさまな妬みや不満をもつ様子が描かれ、スルタンが代替わりしたばかりの不安定さがかいまみえる。  

 物語の初めから、衣装や美術品にくぎ付けになりながら、これからの波乱の展開が想像されて楽しみでならない。

                                   
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by miriyun | 2017-08-08 16:06 | Comments(4)