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2008年 10月 23日

砂漠のバラ(4)・・・個性豊かな石よ!

 
砂漠のバラ(4)・・・個性豊かな石よ!_c0067690_1564410.jpg

コロコロ丸くて転がってしまいそうな石がある。実はこれは砂漠のバラの一つ。↑メキシコ産

 砂漠のバラは、砂漠でのみ産出する自然が作り出した石である。サハラの砂漠のバラは比較的大きな花びらを持ち透明感も強い。 以前に紹介したように砂漠の色によってこの石も色を変えていく。
 そして、形の上でも変化があり、これは花びら部分が極端に短く、花びらよりは手まりの上の溝に近い。

砂漠のバラ(4)・・・個性豊かな石よ!_c0067690_3441630.jpg

 それでもこれはたしかに硫酸カルシウムCaSO4・2H2Oが成分であり、砂の中で変化していったものなのだ。割れたところを見ると、透明な硫酸カルシウムそのものが見えてくるのだった。
 サハラ産と違ってバラというには苦しいかとも思っていたが、花びらが密集した蕾と似ていていろいろな角度から見ると楽しくもある。

 サンドローズ・・・砂漠のバラはその個性的な姿で、見るものを魅了する。

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by miriyun | 2008-10-23 02:12 | Comments(12)
Commented by ぺいとん at 2008-10-23 08:20 x
蕾は大輪に開いた花よりも大きく思えるときがあります。 
沢山夢や未来が詰まっていて嬉しい存在ですね~。 
この蕾はどんな夢を持っているのでしょうか、聞いてみたいです♪ 
さしずめわたくしの夢はこれから電車でお出かけすることでしょうか?
Commented by JOE at 2008-10-23 16:21 x
砂漠のバラ
Husigi Desune.
Dekirumadeno Minoriwo Souzou Sinagara Miruto Kitto Ajiwai Bukai Mono Nano Deshou Ne.
Commented by さらさ at 2008-10-23 19:14 x
遅ればせながら、おかえりなさい!
また、いろいろな記事が拝見できると思うと嬉しいです。
先日撮影された紅葉や紫式部も、今日の砂漠の花も自然の造形や色彩の美しさを教えてくれますね。
咲き誇った花もきれいですが、これから盛りを迎えるエネルギーに満ちた蕾もいいものだと思います。
アラビア書道の作品展、砂漠の花も素敵な作品ばかりのようですね。
miriyunさんの作品はどのような雰囲気なのでしょうか。拝見してみたいです!
Commented by yokocan21 at 2008-10-24 04:51
復活おめでとうございます♪
自然の色に勝るものはないですね。植物もそうですし、この砂で出来た薔薇、なんて綺麗んでしょうかぁ。薔薇の花は、作り出す砂漠によって、形も色も違ってくるのですね。以前に見せて頂いたサンド・ローズも、不思議でならなかったですけど、どうやってこのように可愛く丸みのある蕾型に作っていくんでしょうねぇ。アッラーのみが知る、ってことでしょうか。
Commented by miriyun at 2008-10-25 00:35
ぺいとんさん、
蕾のようなきざみのあるだけの石ですが、じぶんが思っていたより何かを感じさせてくれるものでした。   
 ゆっくり、でも珍しきものをじいっと見つめていきたいと思っています。
Commented by miriyun at 2008-10-25 00:40
ジョーさん、例え石でも、どうやってできるのかなどと考えてその様子を想像すると、楽しくなってきます。
Commented by miriyun at 2008-10-25 00:47
さらささん、自然はじっと見るとなんて美しいのかと驚嘆することがあります。もっともっとそういうものを見て生きたいものだと思います。
 アラビア書道作品展は幅広く素晴らしい展開を見せています。いつか紹介できるときもあるかもしれません。またよろしくお願いします。
Commented by miriyun at 2008-10-25 00:50
yokocanさん、ご無沙汰しています。アッラーのみが知る・・・・そうですね、そうかも知れません。自然と呼ぶ大いなるものの力を感じます。 ここのところ自然の色に注目しています。
 長く、ご無沙汰しておりましたが、またよろしくお願いいたします。
Commented by yumiyane at 2008-10-25 09:41
美しいものですね、こんなものがあるのですか。
砂漠の砂と風とがつくるのですね。どれくらいの大きさのものなのですか?
石ということですが、とてももろいように見えます。
miriyunさんの見せ方も素晴らしいです。
Commented by miriyun at 2008-10-26 09:26
そうですね。ギザギザしているだけに、とび出しているところはぶつかると欠けてしまいます。大きさはこれは小さく3~4cmです。砂漠のバラは砂漠の地下からまとまって掘られ、大きいものは結晶が積み重なりとんでもない大きさになり持ち上げることもできないほどになります。
 大きい石はタグに載っていますのでよかったらごらんください。
Commented by catitude at 2008-10-30 22:32
こんにちは。同じではないかもしれませんがチュニジアの塩湖Shott el Jeridで 1メートルくらい積み重なったような塩の結晶がありました。 現地の人はRose des sablesって言っていましたが日本語に訳すと『砂漠のバラ』なんですが・・・ でもこんなに繊細な模様ではなかった気がするんですが、同じなんでしょうか?
Commented by miriyun at 2008-10-31 22:54
catitudeさん、ようこそ!
砂漠のバラ、デザート・ローズ、そしてローズ・ド・サハラとさまざまな名をもつ石ですが、作られる環境は良く似ていて砂漠地帯です。
 1mというと本文下でこのコメント欄の上に当たるところにある砂漠のバラのタグの(3)の中に同じような大きさのが載っています。また、Shott el Jeridにあったとしたら、それは色が鮮やかな緑や赤をしていますか。この色つきのは来歴が明らかではありません。
 もともとこの湖にあった砂漠のバラに塩の結晶がついたのか、あるいはあとから入れて結晶を付けさせたのかも知れませんね。


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