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2008年 07月 11日

ペルセポリスの階段

 ペルセポリスは、紀元前6世紀に栄えたアケメネス朝ペルシアの宗教儀礼都市として建設された。

 B.C.512、ダレイオス1世(ダリウス1世)が建築に着手し、その子クセルクセス1世によって完成された。ラフマト山(慈悲の山)の麓に、総面積125,000平方キロメートルという壮大な規模で築かれ、即位式やノウルーズの祭儀など重要な式典はここでおこなわれたという。

 シラーズからイスファハンへ向かう幹線道路から東に行くと大階段の正面にいき着く。
ペルセポリスの階段_c0067690_761376.jpg

階段は二重階段で幅が広く左右に広がり堂々たる構えである。それぞれ途中でくの字に折れて111段を数える。
ペルセポリスの階段_c0067690_7175740.jpg

 階段の幅が非常に広いわりに段差は少ない。とっさに高さを測るに適したものがないのでレンズのキャップをおいた。これによって高さ約10cmといえる。

 この階段の意味は中の朝貢図に動物がたくさん貢がれている絵があることからわかる。つまり、各周辺国から貢がれたものはすべてこの階段から王のもとへ行くのであって、馬・ラクダ・羊などの動物が階段を上れるようにもともと設計されているということなのだ。実際、アパダーナの階段横には動物が階段を上っているという図さえ表現されている。

ペルセポリスの階段_c0067690_765246.jpg


 上から見ると二重階段はこのように左右にきれいに広がっている様子が見られる。
この階段の左右にそれぞれ各国使節団がたくさんの貢物である動物を連れて上ってくる様を想像すると、誰しもペルシア王の力を感ぜずにはいられなくなる。
           ・・・・・・・・まだ、階段だけなのに
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by miriyun | 2008-07-11 07:16 | Comments(6)
Commented by ぺいとん at 2008-07-11 10:21 x
京都の何処かのお寺にも段差が低くて幅が広い階段があったようなきがします。 
駱駝の歩幅にあわせた階段を白く長い衣の使節団の列が延々と続いた(勝手にこう決めました)光景、壮大ですね。 
階段と言うものはその先にあるもののイメージを限りなく膨らませてくれてロマンがあります。
Commented by JOE at 2008-07-11 18:03 x
・・まだ、階段だけなのに
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Sekaini Nawo Haseru.
Sugoi Kotodesune.
Yoi Shuumatuwo!!
Commented by Azuki at 2008-07-12 01:08 x
うわぁ~今度はペルシアでしょうかっ@∀@)大きいとは思ってるんですがここだけはきっと行くと想像以上のものなのだと思ってます。すごく楽しみです^^
Commented by miriyun at 2008-07-12 07:20
ぺいとんさん、先にあるもののイメージ・・・そうですよね、道とか階段とかそれだけでは何かわからないのだけれど、その先をいつの間にか考えてイメージを膨らませていかれるところだと思います。
 ここの階段は印象深く、これならラクダも嫌がらずにゆったりとした足取りで上るだろうし、羊はチョコチョコ追い立てられてなどと思いながら一歩一歩上りました。
Commented by miriyun at 2008-07-12 07:24
ジョーさん、中東の歴史を探るほどにその歴史の深さと人間の力に驚嘆させられています。
 いつもコメントありがとうございます。 ジョーさんもよい週末をお過ごしください。
Commented by miriyun at 2008-07-12 07:28
Azukiさん、こういう壮大な遺跡はもう一度行かないと見切れないような気がしています。思い入れの深いところでもあるので、少しづつ丁寧にのせて生きたいと思っています。どうぞよろしく♡


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