金角湾鉄鎖を廻る海戦

 メフメット2世が、率いてきた軍勢は、アナトリア軍・ヨーロッパ属国軍・イェニチェリ合わせて、少なくとも16万~20万人といわれる。

 これらがテオドシウスの城壁をはさんで布陣を終え、大砲を設置しているあいだに、ビザンチン側は鉄の鎖を挟んで金角湾の内側に守備のための船はジェノヴァの大型帆船からヴェネツィアのガレー船まで26隻、鉄鎖の外側にジェノヴァの大型帆船5隻が位置についた。
 4月11日にはトルコ大艦隊が145隻という威容でやってきた。

 4月12日、いよいよ開戦、陸では激しい砲撃がおこなわれ、そして、海でも戦いが始まった。

◆防護の鉄鎖を張った様子
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             左がコンスタンティノープル、右はジェノヴァ人居住区で右端にガラタ塔。
 鎖で封鎖した金角湾にトルコ側が突入しようとしビザンチン側ラテン人がそれを防ぐ。
そもそも船の数ではトルコ側が圧倒しているものの、この頃の制海権はジェノヴァ・ベェネツィアが持っていたのであり、船の扱いも海戦も慣れていた。突破しようとするトルコ船を難なくあしらった。

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  赤・・・ビザンチン軍とジェノバ・ベェネツィア協力軍
  緑・・・トルコ軍。月型のところにスルタンの本陣が置かれた。
【注意】
  白・・・ジェノヴァ人居住区。ここは中立を宣言しながら、本国からの将兵や船はビザンチンに味方しており、居住区はスルタンに対して微妙な立場で存在している。


・・・・◆・・・・◆4月20日の海戦◆・・・・◆・・・・
 さらに、ビザンチンが食糧を運ばせた大型船1隻と戦闘能力の高いジェノヴァ帆船3隻が近づいてきた。メフメット2世はこれ以上、ビザンチン側を喜ばせないよう、この4隻を金角湾の鎖の中に逃げ込ませないよう厳命した。

 しかし、ここでも操船技術と潮の流れに関する経験と海戦に勝る力に勝るジェノヴァ船が勝ちすすみ、見事に鎖の中へと入っていき、ビザンチン側から賞賛と喜びのどよめきが起こった。

☆陸上戦でならしたトルコ軍も海軍についてはこのコンスタンティノープルの攻略に必要なため、数をそろえて、海をうめるほどにせまってきており、ビザンチン側が目を剥くほどであった。しかし、海戦はかなりかってが異なる。
  火を放つ・・・効率よく消す
  弓矢を射る・・・船の高さで全く的に当たる率が異なる、
  潮流を知っているほうが有利
  風の動きを察知して、帆を短時間ではるか
  錨をどこでおろし、どこで短時間で上げるか
  戦いの中で急旋回など動けるか
  大小の仲間の船と連携が取れるか
 こういった点において、トルコ軍は明らかに未熟であり、それに対してジェノバ人の海洋国家としてのの技術と戦法は洗練されていたのだった。

――メフメット2世は屈辱に震えた・・・

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by miriyun | 2008-06-16 01:34 | Comments(0)


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