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2008年 06月 08日

オスマンの『華』

トプカプ宮殿において往時の文化隆盛を感じさせるものは、タイルばかりではない。

 人々がガイドの解説を受けながら壁のタイルばかりを見て通り過ぎてしまう廊下。その廊下の天井にそれはあった。

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 トプカプ宮殿のハーレムの廊下。天井画。デザインのみを取り出し、周辺部を彩色した。枠の中は無修正である。

 このオスマンの花々は見過ごすには惜しい、まことのオスマンの『 華 』であると思う。
まずは中心部につんとしたオスマンの古典的チューリップデザイン、5弁の星のごとき小さな花々、ザクロのように先端がとびでた花、カーネーション、そして上下に水仙が置かれている。

 黒ずんでいるのは金彩がはがれたためだろう。つまりこれは彩色画ではなく文様の周りを金彩した大きな天井画が、しかも廊下にこの文様が連続してある。白い花部分を彩色したい気持ちにされるだろうが、天井であるために金彩のみにして重苦しくならないようになっている。

 技術的には茎の細さと花の勢いにたしかな技量が見える。


 オスマン朝の寵姫たちの行き交うさまを見続けてきた花々が、今も天井でさりげなく咲いている。

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by miriyun | 2008-06-08 07:45 | トルコ | Comments(4)
Commented by ぺいとん at 2008-06-08 12:43 x
素敵な華束ですね。 
たくさんの寵姫はどういう想いでこの花を見上げたのでしょうか。 
喜びだけではなく悲しみの涙をこらえさせるためにも咲いていたのかな・・・
Commented by miriyun at 2008-06-08 23:48
ぺいとんさん、この天井装飾は繊細かつ華麗でした。しかし、ざんねんながらほとんどの人が目の前のタイルを見るのj精一杯で天井まで目が届いてないのは残念です。
 オスマンの華やかで朝らしい
絵に釘付けになっています


Commented by JOE at 2008-06-17 08:44 x
オスマンの花々は見過ごすには惜しい、まことのオスマンの『 華 』であると思う。
Kono Shasinno Bakku No Guradeeshon Mo Tenjouno Moyouno Itibu Nanodeshouka?
Kireina Dezain Desuyone.
Commented by miriyun at 2008-06-19 23:36
ジョーさん、天井は白地でした。そのため金箔がはがれているのが目立ってせっかくの傑作が台無しになってしまっていました。なんとか日の目をあててやるために背景にグラデーションを加えて手見たものです。
 丁寧に見ていただきありがとうございます。



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