写真でイスラーム  

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2008年 04月 06日

吊るしランプのお話♪

 ランプがモスクの中で当たり前に見られる地域では、一般生活の中でもランプになじみがある。イスラーム地域ではランプにこだわってつくっているところも多い。マグレブは金属が多い。革製品が多いモロッコでは獣皮を使ったランプもたくさん見られる。シリアも金属加工で枠を作り、そこにガラスをはめ込んだ多面体のランプがある。何しろローマ帝国の頃からのガラスの産地である。

◆トルコの吊るしランプ
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 イスタンブルの場合はモスクの現在のと同じ。つまり、鎖で吊るし中に電球を入れてある。ガラス製だ。
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吊るしランプのお話♪_c0067690_1722562.jpg

そのガラスの形も自由自在で型にはまらない。色も多彩で、並べることでそのおもしろさが倍増する。

 オイルランプは木造住宅には向かないが、電気なら味気ない蛍光灯の代わりに二つ三つならべたら家に表情がでてくる。天井が高かったなら日本の家でももう少しこういう楽しみ方ができるんだが・・・。ちなみにトルコの家はかなり天井が高いようだ。
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by miriyun | 2008-04-06 17:43 | トルコ | Comments(4)
Commented by kiwidinok at 2008-04-06 19:39
はじめまして。
しばらく前から、こちらでイスラミックデザインの勉強をさせていただいておりました。いつも貴重な情報を発信していただき、ありがとうございます。

私はステンドグラスの制作を仕事としておりますが、建築物、室内装飾全てに於いて中東のデザインは非常に魅力的だと感じます。
装飾品はよくしたもので、その土地の雰囲気に合ったものになっているのがよくわかりますね。 この吊るしランプは私の好みなのですが、私の家にこの綺麗なランプを飾っても、「魔女の館」か「怪しげな占い師の家」になってしまうだろうなと想像してしまいました。(笑)
もしかして、住む場所を変えても、自分の容姿に合わないのかも?と、ここに写っているお二人を見て思ったりもしました。
作る立場で考えると、その家やそこに住む人に似合ったものをイメージする作業というのは、最も大変で、尚かつ一番大切な作業だと思うんです。miriyunさんの記事を読んでいて、増々そう感じるようになりました。

とてもためになる記事とお写真、今後も楽しみにしております。
Commented by peque-es at 2008-04-07 02:03
スペインの南の港町にあった家具屋さんに、こういうランプが一杯並んでました。そういえばアラブのものと言ってたような…
ほんと、こういうランプが似合う家に住んでみたいですね。
日本も昔の電灯は、もうちょっと情緒があったんだけど…うちは台所以外は全部電球ー白熱灯の照明にしてますが、一番使うリビングの電球を、昨日電球色の蛍光灯電球にしてみました。普通の電球より長持ちして消費電力が少ないというフレコミですが、電球自体は数倍高い。3個付いてるので全部だとかなり高くつきます。元が取れる位電気代が下がればいいんだけど…(笑)。
Commented by miriyun at 2008-04-07 03:38
kiwidinokさん、ようこそおいでいただきました。
 ステンドグラスを制作されるんですか。そうすると各地の工芸品を見る視点が違ってきますね。
 是非鋭い目で、いろいろな地域ならではのデザインを見てやってください。中東地域には古代からさまざまな優れたデザインがありながらあまり知られていません。中東の人々のぬくもりと共にそういった工芸もお伝えしていきたいと思います。
 これからもどうぞよろしくお願いします。
Commented by miriyun at 2008-04-07 03:50
pequeさん、スペインにはアラブの香りが今でもけっこう残っているものですね。いろいろ取り入れたいけれど家のつくりというのがあるので、あとはホテルなどで楽しむということになります。イスタンブルにはランプだらけのホテルがあるそうで、一回見てみたいと思っています。


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