写真でイスラーム  

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2008年 04月 01日

ジブラに栄えたアルワ女王のモスク…塔の比較

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 サナアには630年以来たくさんのモスクがつくられ、64のミナレットがある町といわれている。これもそのうちの一つ。ドームの屋根も漆喰で真っ白になっていて、その対比からも塔の色は目立つ。

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 サナアから200kmも南にジブラという町がある。11~12世紀にアルワ女王が治めていたころからのかわらぬ面影の残る街。その色と模様が特色あるアルワ女王のモスク(グレートモスク)が街のシンボルとなっている。1088年の建立という。そのモスクのミナレット(ミナーレ・マナーラ)が見える。

 それに注目すると、全く異なる都会の印象のサナアと趣きある地方の街ジブラの塔がその階層の並べ方及び文様に類似点の多いのに驚く。他の地域ではそれぞれまっ白型と水色のおとぎの国型が多いだけにこの二つの塔はとても印象が強い。
 イエメンにはここならではの建築が数多く見られる。
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by miriyun | 2008-04-01 03:05 | Comments(6)
Commented by yokocan21 at 2008-04-01 18:23
以前、イエメンの建物を紹介下さってましたけど、モスクまでもが、この「チョコレートケーキに白いアイシング」という出で立ち、可愛いですね!ほぉんとにおとぎの国なんですねぇ。これだけクッキリと漆喰の模様が残っているということは、しょっちゅう修復をされているということなんでしょうね。維持も大変そう~。
Commented by hyblaheraia at 2008-04-01 19:28
いつも素晴らしい写真に溜息が出ます!
ここは女王が治めていた町なんですね。女性が領主というのは歴史的に珍しいのでしょうか?それとミナーレの形というか、段の数や模様には何か宗教的な意味があるのでしょうか。新たな世界なので知りたいことだらけです。いろいろな名前が難しいので、語彙集のようなものがあると素人には助かります。
リンクをさせていただきました。これからも遊びに来ます!
Commented by Azuki at 2008-04-02 18:50 x
すてきです~♪イエメンのこの可愛らしい町並みにほんとにしっくりくるミナレット☆二枚目のお写真を見たときなんだか中国のほうを思い起こさせるものを感じました。
シバの女王しか知らなかったのですが、女王率多そうですね~^^やっぱりイエメンは行きたくなる国です。
Commented by miriyun at 2008-04-02 22:53
yokocanさん、イエメンはアラビア半島の中では特に雨の多いところです。そのため防水工科のある漆喰は雨の当たる屋根やバルコニーなどに特に多く使われます。くっきりしたアイシング・・・本当にケーキのような飾り具合です。多彩な装飾に目を奪われてしまいました。雨の降るところでは土壁は毎年、漆喰のところも1~2年で丁寧に修復する手をかけているようです。
Commented by miriyun at 2008-04-02 23:03
hyblaherariaさん、ミナレット(マナーラ:アラビア語・光の塔)はアザーンという礼拝への呼びかけをするための塔なのでバルコニーは一つあれば足ります。しかしたかさにおうじてバルコニーを2つ、3つと設けることも多いです。バルコニーは上る途中の明り取りや休憩したり、行き交ったりするのに便利ですね。紋様は漆喰で行うために自由自在の紋様ができるので地域性や民族が関係するものと思われます。
 リンクありがとうございます。こちらからもリンクさせていただきますね。
 
Commented by miriyun at 2008-04-02 23:27
Azukiさん、鉛筆型のトルコや四角な北アフリカのミナレットでは考えられないくらい丸みがあり、やわらかい雰囲気ですよね。そして、この紋様、1000年の建築物の歴史の中で培われてこうした紋様が生まれてきたのでしょう。


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