写真でイスラーム  

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2008年 03月 21日

大天使ガブリエル…博物館としてのアヤソフィア(2)

 アヤソフィアの聖母子像の左右に天使像がある。そのうち右側に位置する大天使ガブリエールはイスラームにとっても馴染み深い。
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                 ↑聖母子像の右側に位置する。
 大天使ミカエルとガブリエルはロシア正教でも門の左右に描かれるなどよく対になって描かれる。そのどちらがガブリエルなのか混同されやすい。
 ミカエルは盾と剣をもつ守りの天使であり、、ガブリエルはそういう武器はもっていない。したがって、ここアヤソフィアでもアプスの聖母子像の左右に天使像があるのだが向かって右側のこの天使がガブリエルと判断できる。

◆大天使ガブリエルとは――

 ユダヤ教・キリスト教・イスラームのいずれでも神の言葉を預言者に伝える役目を担った天使として位置づけられている。

 たとえば、旧約聖書・タルムード・での登場、
また、『ルカによる福音書』ののる受胎告知の天使はガブリエルとされてきた。

 コーランにおいては
ジブリールجِبرِيلとよばれている。ムハンマドのもとに現れたジブリールは「誦め(よめ)」と言う言葉で始まるアッラーの言葉を伝え始め、また、夜の旅の章で、ムハンマドをエルサレムへといざなうのもジブリールである。

 では、すべてはユダヤ教から受け継いだものかというと、さらに遡り、メソポタミアにおけるバビロニアの宗教の中にもうその名前と存在があったという。

「ガヴリーエールという名前や天使の思想はユダヤ人が新バビロニア王国に捕囚されていた時代にバビロニアの宗教の影響によって取り込まれたものだという説を3世紀のラビ・シメオンが唱えた。この説は現代の学者たちによっても広く受け入れられている。」(Wikipediaより引用)


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 ところでガブリエルは見事な大きな羽を持つ。キューピッドのかわいい羽にたいしてこういう大人の天使はさすがに身の丈ほどの大きい翼を持つ。そして右手には金の杖を携える。左手には何をもっているのだろうか、当時の地図のようにも見えるし、キリスト教関係のものかもしれない。(不鮮明で判別できないが描くうえでのルールがあるはずなので、キリスト教のことをご存知の方にヒントをいただければうれしい)

≪追記≫
 鍵コメ様から、参考資料を教えていただいた。
この丸いのを球体として表現してある.何の球体なのかはまだわからないが、それをミカエルがもっている絵もあった。
 また、聖母の憂い顔や視線に受難を示唆するということもわかり、まずは一歩前進できてよかった。
 コメントありがとうございました。とっても嬉しかったです!

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by miriyun | 2008-03-21 09:48 | トルコ | Comments(4)
Commented by lunta at 2008-03-22 12:10 x
イスラームのコーランにも大天使ガブリエルが登場するとは、初めて知りました。ユダヤ教、キリスト教、イスラームって本当に兄弟関係なんですね。それなのになんであんなに仲が悪いんだか。血縁がこじれるとかえってたちが悪いと言うやつでしょうか。
Commented at 2008-03-22 17:29 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by miriyun at 2008-03-23 07:38
luntaさん、共通点などたくさんですね。何しろ預言者という考え方が共通してあるので、それに伝える役割を持つガブリエル・ジブリールも共通なわけですね。他にも共通点はたくさんありますが、一神教の間では結婚ができるとかいうのもあるらしいです。
Commented by miriyun at 2008-03-23 09:11
鍵コメさま、二つの資料をお探しいただきありがとうございました。早速読んでみました。どうもこの丸いのは球体として表現がしてあるようですね。
 また、受難とのかかわりを書いている文が多かったのですが、聖母の視線がわが子ではなく万民に向けられているとか寂しげな視線が受難と関係するとか書かれていました。
 そういう点もあるのかも~と学ばせていただきました。
球体はまだ謎ですが、ある絵の中ではミカエルがもっているのもありました。謎ですね、キリスト教の絵はどうみるのか難しいですね。
 


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