写真でイスラーム  

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2008年 01月 24日

うねる植物文様…リュステムパシャ(3)

 リュステムパシャ・ジャーミィはバザールの延長線上にあり周辺はたくさんの店が並ぶ。ここに小さなモスクを依頼されたミマール・スィナンは考えた。敷地がそこにあるとはいえ、ただ普通に建築したら、商店街に埋もれて雑踏に向けて入口のついた建物で高さもなくさえないものになってしまう。
 そこでスィナンは階下に店舗・倉庫を置き、その上の2階部分にモスクを建てた。これによって小さなモスクはスレイマニエの近くにモスクとしての存在感がある姿で完成するに至る。
 もちろん、階下に貸してある店舗からの収入が永久にモスクの修理費を捻出していくしくみである。それはイスラームならではのワクフというしくみである。

 ◆さて、タイルの文様であるが、トプカプ宮殿のタイルがどちらかというと動きのない安定したパターンのくりかえしの図柄が多い。それに対してここではすこしばかり異なる表現をめざしているものがある。
 
c0067690_3265121.jpg

 このモスクのタイルはイズニックタイルの当時最も優れたものばかり惜しげもなく使ったものである。まるでタイルのありとあらゆる種類を使い尽くしてみたといえそうなくらい種類が多い。
 そして、床からドーム下まで埋め尽くすタイルの中には躍動感を持ってうねる植物文様もあらわれてきている。
c0067690_11153590.jpg

 葉ばかりで表しているのにこれもうねり・動きが感じられる。
斬新で実験的な図柄も見られるモスクである。
                           ポチッと応援よろしくおねがいします

by miriyun | 2008-01-24 04:03 | トルコ | Comments(4)
Commented by yokocan21 at 2008-01-24 05:56
リュステムパシャ・ジャーミィ、私も大好きです☆あの商店街というのか、問屋街の雑踏の中を突き進んで行く、という行程も楽しいんですよね。それに、何といっても「タイル」!これに尽きますよね。初めて訪れた時は、あまりの凄さにひっくり返ってしまいました。
もうひとつのお気に入り、スレイマニエ・ジャーミィの内装のシンプルさとは対照的ですよね。
ディヤルバクルにも、スィナン作と言われているジャーミがあるんですけど、それも1階が商店になっています。なるほど、ワクフなんですねぇ。
いやぁ、↓の写真、いつ見ても惚れ惚れとする光景ですよね。
二つのジャーミィが寄り添う写真、とっても素敵なアングルですね!さすがmiriyunさん、観察力が鋭いです~。
Commented by lunta at 2008-01-24 13:22 x
昔撮った写真を引っ張り出してみたらこの葉っぱ模様のタイルもしっかり撮っていました。色といい形といい、本当に洗練されていて素敵ですよね。興奮して壁にへばりついていましたが、そんなアホ観光客には頓着せず、静かにコーランを読むおじいさんの姿も素敵でした。
Commented by miriyun at 2008-01-26 03:46
yokocanさん、ジャーミィが生活の中に溶け込んでいるようなたたずまい、それでいて中にはいるとなんとも落ち着いてしまってそこに座り込んでしまいたくなる・・・そんな雰囲気がとても好きです。
 タイルは予想以上に素晴らしかったですね。こういうところは一人でじっくりと見たいと思いました。
Commented by miriyun at 2008-01-26 03:49
luntaさん、大きさからしてジャーミィの荘厳な感じは出せないので、タイルに特色を求めたものでしたが、リュステムパシャの財力が結果的には貴重なタイルの集約されたジャーミィを残すことになったといえるでしょう。


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