写真でイスラーム  

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2007年 10月 07日

チュニジアンとの夕べ

 池の前のオープンカフェで出会ったのは自分が雇ったドライバーのムハンマドとその仕事仲間だった。

 彼らは日本人のハネムーナーを乗せてきたというドライバーと通訳だ。(ここには日本人が全くいなかったのだが、これで3人になった。)
 自分はアラビア語の練習になるからと経費節約のためドライバーしか雇わなかったが、ハネムーナーのN夫妻はドライバーと通訳を雇ってきたのだ。

◆娘が旅行用メモノートに書いてくれたトトロ表紙 ↓ 
チュニジアンとの夕べ_c0067690_13305098.jpg

これを見ながら、ひとり旅の夜も励まされたし、帰国後のこのブログもこの中のメモから書き起こしている。
 
ムハンマドはベルベル語とアラビア語とフランス語・・・どちらかというとフランス語ばかりしゃべる。だから実はあまり通じていない。アラビア語を勉強しながら進むにはちょうどいいはずだったのだが、うまくいかない。
 ここにくる車中で「ダール・バルバール~~~」(ベルベル人の家)について質問をすれば、「メゾン・ド・ベルベル~~~」とフランス語で返してくる。返事だって、「ナアム」とか「ラー」とかは聞いたことはない。いつも「ウィ」・「ノン」ばかりだ。。
 彼はベルベルなのでフスハーよりフランス語のほうが得意らしい。それにしても外国人はフランス語との思い込みがしみ込んでいる。何のためにこちらが必死でアラビア語でやっているのかわかっていない。もちろん、英語は一言も通じない。だから、実は意思の疎通はあまりできないでやってきている。
 
☆ ところが、そこに陽気なドライバーのAGと女性通訳Aが加わって、話はがらりと変わった。
チュニジアンとの夕べ_c0067690_13375782.jpg


 AGは本当に陽気で自分が言った冗談にもガッハッハと笑うくらいだからちょっと壷にはまることを言うと笑いが止まらなくなる。布袋様のような印象の好人物で、日本語のおはよう・ありがとうなどを覚えている。ガベス出身でいわゆるチュニジアンのアラビア語である。しかし、彼は何語であろうとわかれば会話ということで会話を楽しめるタイプ。自分が表現できないことを絵で表すのも喜んでいた。子どもが4人というからいいお父さんなのだ。

 Aはほんとは歴史・地理の先生。しかし、4年も仕事がないので通訳の仕事を旅行社からもらっている。しかし、英・仏・独語のほかにイタリア語もある程度わかるといっている。チュニジアンは語学に強い! それにしてもこれだけの才媛で、教育の仕事につけないとは・・・。

 ムハンマドは、ベルベルの街トゥジャン出身。真面目でおとなしい。ベルベル語とフランス語。後に彼女と踊るところを見た。すごい踊り手だとわかる。彼女がこの辺いったいの踊りの名手だというから、踊りには自信を持っていた。

☆ こんな3人と一緒にアラビック・フランセ・イングリージー・日本語の混成会話と絵と文字で会話した。サンセットを見に行った30分間を除いて4時間も5時間もよく話せたものだ。
 一人旅でふだんは全く感じないのに夕食時だけはさすがにさびしい思いをしていた。だが、この地では全く寂しさは感じる暇もなく会話を楽しんだ。 
こういう風に地元の人と話す機会がもてるのが一人旅の醍醐味だ。 
チュニジアンとの夕べ_c0067690_13285498.jpg
 
  食後は管理棟前のテーブルで今度はハネムーナーのNさんも加わり話を始める。ダンスタイムにはムハンマドとAGにダンスに誘われたが、おしゃべりが楽しくて行かなかった。
 後で考えると、このときムハンマドは得意のダンスを見せたかったのだろう。ゴメン!ムハンマド!

 シャーイを飲み、やしの葉の間から空を見ながら談笑。こういう時間はとてもいい。お砂糖をたっぷりと入れたシャーイがなんともいえずおいしい。
 Aに目の前に見える塔を星見の塔と呼び、そこから星を見るといいとおそわる。

 これで、星を見る位置が決まった!!

                            砂漠の話はつづきます。応援をよろしく!
   


 

by miriyun | 2007-10-07 13:58 | チュニジア | Comments(4)
Commented by Azuki at 2007-10-08 01:02 x
フランス語でかえされてもちょっと・・・(笑)
楽しさが伝わってきます^^やはり雰囲気で味もさらに美味しくなりますね~いいな~♪
トトロ(下のも↓)かわいいです。きのこをつけたのがまたいい感じです。
星の塔、どんなかんじでしょう~
Commented by orientlibrary at 2007-10-08 09:46
地元の人との談笑、お茶を飲んで地元の食べ物を食べて、、というのは、最高ですよね! それには語学、、ですよね、、それもあって、イスラム圏はなかなかひとり旅ができないでいる私です。
今のところ、ガイドさんと運転手さんを頼んでのひとり旅というのが、いちばん旅気分に浸れつつ効率よく見られる方法かと思っていますが、本当は関心テーマと趣味の合う旅仲間といっしょに好きなコースを、というのが一番なのかもしれません。が、日程もふくめ、なかなかテーマ的にもむつかしく、、 でもいつかはタイル好きとタイル旅をしてみたいと思います。タイルは地元の人でさえ「何をそんなに騒いでるの??」という感じのこともあるので、残念。。(^_^;)
Commented by miriyun at 2007-10-08 17:44
最初から、フランス語は何にもわからないからだめよ、片言アラビックでお願いしておいたドライバーだったんですが・・・。でも人柄はいいひとでした。
 雰囲気大事です。それで味わいなんですっかり変わってしまいますよね。Azukiさんにトトロほめていただいてうれし~い!
 
Commented by miriyun at 2007-10-08 17:52
いや~、会話というにはお恥ずかしい。絵と文字を確認しながら、もうあとは笑っちゃえっていう感じです。でも、相手が理解してくれようとしている時って、それでも楽しい雰囲気ができるんです。私も日本語単語もも3人にばっちり教えてきました。
 たしかにOrientさんのガイドと運転手さんを頼むのが見知らぬ土地では一番無難です。ドライバーと車を頼んだのはここだけでしたが、これから知らない土地で効率よくという時はこれがいいなと思っています。趣味と行き先と時期をあわすのは至難の業ですね。でも、そういう仲間ができたら最高です。


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