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2007年 07月 24日

スルタンの金のゆりかご

 オスマン朝がビザンチン帝国を倒して、イスタンブルを手に入れて以来400年、トプカプ宮殿は他国に侵略されたことはない。
 したがって、トプカプにはスルタンが暮したハレムはもちろん、衣服ら生活用品まですべて残っている。

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 ハレムの儀式用大広間は壁も天井もびっしりと文様がある。右がスルタンの席である。トプカプは代々のスルタンが増築して70万㎡もの広大な敷地に建つのだが、敷地はともかく、一部屋ごとの広さはさほどではなく、威圧するほどではない。
 京都の二条城の大政奉還を行った部屋を見たときと同じようなこんな狭いところだったの?という意外な感じがした。
 しかし、博物館になっているこの状態と、スルタンにかしずく多くの人々がうごめいていた時はまた違う風景だったに違いない。実際残された調度を見ると、風呂にしてもテーブルにしても決して大きくはないが、そこには装飾がこれ以上はないというくらいにびっしりと行われているのが標準なのだ。
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 例えば、この18世紀の金のゆりかごを見ると、金の地に彫金と宝石の象嵌がなされていて、重そうだ。あまり実用的とは思えないのだが、きっと有力な王子誕生の時につくられたのだろう。

 この豪奢なゆりかごにとくに赤ちゃんのためになる作りはあるのだろうか。一つだけ見つけたのは前後の円形部分に放射線状に穴があけてあることだ。これによって頭の辺りに風が通り、少しは涼しくなるというつくりだった。

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◆情報・・日本でここ数年トルコ関係の展示が多い。
トプカプ宮殿の至宝展~オスマン帝国と時代を彩った女性たち~
8月1日(水)~9月24日(月)
東京都美術館

 上の金のゆりかごも展示される。
 ←チラシの中のスルタンのターバン飾りの中心のエメラルドは5cm×4cmの超特大のエメラルドである。エメラルドの剣は出品されないが、このターバン飾りが出品される。


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by miriyun | 2007-07-24 23:37 | トルコ | Comments(4)
Commented by ぺいとん at 2007-07-25 19:19 x
ため息も止まってしまうくらい・・・・・。 
このように見事な物が作れる財力はもちろんなのですが、スルタンに素晴らしい人間性が備わっていたのだろうな~とも思います。
征服した地の人々を無理やり改宗させない懐の深い信仰心あればこそ、これほどの繁栄も自然とやってくるのかな。 
ちょっとこのゆりかごで寝てみたいです。 

夏休みの素晴らしい贈り物ですね。 
美術館の帰りはアメ横でトルコの美味しいケバブを食べてこようかな♪
Commented by Azuki at 2007-07-25 20:11 x
まっまぶしい・・・電気がない時代にはちょうどいいのかもしれませんね。
これは見に行かないとっっ。
どんどんこういうものを残していって欲しいですね。
Commented by miriyun at 2007-07-26 00:41
ぺいとんさん、江戸時代の殿様も豪奢ではあっても日本の空間を大事にすること美意識があるんですが、ここでは空間を設けないのが美という感じを持っているように決まりました・はないという感じがしてしまいます。
Commented by miriyun at 2007-07-26 15:43
Azukiさん、こういう文化があった、ということを知る・・・これも異文化理解の第一歩かもしれませんね。世界の~という特集を組んであっても、本も建築も世界遺産でさえ、欧米中心に特集していることが多いのですが、実はよく知られていないけれどすごいねというものが中東には数知れずありますよね。


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