トルコ絨毯(2)…トルコ結びギョルデース

 アナトリアの絨毯は14世紀頃から、トルコ民族によって発展した。羊毛を年とった女性たちが紡ぎ、男たちが染色し、そして若い娘たちが自分の結婚後の家を飾るための絨毯を丹精込めて織ったといわれる。
 今でも、絨毯の織り手は若い女性である。若くて指が細くなければ細かいノットの絨毯は織れない。目も良くないと間違えてしまうので、視力が落ちたらこの仕事を止めなければならないのだ。
 ヘレケの場合はスルタンのハミット2世が絨毯スクールを創設し少女たちに絨毯作りを学ばせた。しかも、そこでは、ブルサ産の上質のシルクを使って絨毯を作るために尚更、細やかな動きのできる指が必要だったのだ。
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                    ↑ カッパドキアの絨毯工房
 働く時間については、ウールの絨毯の場合は、一日中できる。シルクの絨毯の場合はきめが細かくて目が疲れるので一日に3時間しか織らない。また、シルクの絨毯は才能ある織り子さんでないと織れない。大きいサイズのものは2~3人でいちだいの織機に並んで織る。シルクの絨毯の優れたものは小さくとも3年かかるものもある。

 「世界で一番強いのはトルコのヘレケの絨毯である。」と工房の人は豪語した。シルクがウールより強いとは思わないが、世界のシルクの絨毯の中では強いかもしれない。トルコの自慢はトルコ結びギョルデース)という絡め方にある。
                 ↓ トルコ結び
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 1㎝四方に10×10、すなわち100ノットをこえる物は絨毯はタペストリーとする場合が多い。


絨毯のよしあしは、このパイルの打ち込みの細かさ、糸の質、染色のよさ、デザインなどに左右される。もっとも、使うものであるから、使う部屋に似合い使う人が気に入ることが一番ではあるが・・・
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    ↑ 生命の木のデザイン、周囲に中国由来の雲のリボン文様もある。

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by miriyun | 2006-02-20 14:51 | 絨毯・キリム | Comments(6)
Commented by huimuseum at 2006-02-23 03:25
 ちゃっす!

 トルコ美女・・・・。
 うっとり♪
 不純でごめんチャイナ♪
 でも、新橋純情派ボーイですからっ!
Commented by miriyun at 2006-02-23 13:05
イスラーム世界はいろんな人種・民族がまざっているせいか、美しくて女の私からみてもため息の出る美人が、ふつうに歩いていたりします。うらやまし~っ。
Commented by caffetribe at 2006-03-02 17:49
この美しい写真の女性はヘレケですか?このところ本物のヘレケの絨毯はあまり見なくなってしまいました。貴重品です。
結び方のwノットというのは、少々誤解を招くかもしれませんね。説明にあったトルコ=ギョルデス結びは確かに対照的な結び目で、ペルシア=センネの非対称とは対照的です。(シャレではありません)パキスタンなどでもダブルノットとシングルノットという使い分けをしていますが、これは
少し紛らわしいんです。絨毯好きの集まる研究会でこのあたりをみっちりと勉強したのですが、都市工房などの細かい絨毯ヘレケやイランのコムやイスファハンに代表されるような絨毯は、デプレスが利いていて、縦糸が絨毯の中で重なるようになっているので、丈夫です。裏から見ると一つの結び目しか見えません。部族や村の素朴な絨毯は重なり具合が並列なので結び目が二つ見えます。
実物を見ないと解りずらい部分です。いずれサイトで紹介したいと思います。
Commented by miriyun at 2006-03-03 00:32
caffetribeさん、二本の縦糸に絡ませているので、単純にこれこそWノットというものだろうと思ってしまいました。いや~っ、よく知らないで書いてはいけませんね。(反省~)
 この写真はカッパドキアの工房で、ヘレケの絨毯も売っているというところでした。ここの人があまりヘレケを自慢するので、紹介していくうちに内容が混ざってしまいました。この写真の人が織っていたのはウールの絨毯です。二本の縦糸にパイルを絡めていたことだけ写真でしっかり撮り、実は自分でもパイルを絡ませるのをやってみたのですが、余りにも細かくてよく見えていませんでした。タフト・バフテなのか、ニム・ルーム・バフテなのかもはっきりしていません。どちらかはっきりしないので、聞いたことのあるWノットという言葉を安易に使ってしまいました。
 絨毯研究会すごいですね。話をききたかった~!
 ところで、デプレスというのは初めて聞いた言葉なのですが、織り目を強めるために織り込まれている細い横糸(緯糸)のことでしょうか?
  本文も訂正していきたいのですが、ギョルデスとだけいったらいいでしょうか?また、時間のある時におしえていただければ嬉しいです。
Commented by caffetrube at 2006-03-03 10:09 x
いや~miriyunさん良くご存知じゃないですか!そのとうりイランでいうタフテ結びは、部族絨毯などにある並列的なもの(シングルノット?)ニム・ルーム結びは都市工房に多いタテ糸が重なるもの(ダブルノット)と呼ばれているようです。デプレスというのは、マルラ・マレットさんという方の「織りの構造」というかなり専門的な本に出てきた言葉で、まさにヨコ糸に大きく関係します。表には出てこないこのヨコ糸の存在が実は絨毯にはとても重要だという事を、研究会で知りました。まさに「縁の下の力持ち」的ヨコ糸。絨毯の世界は本当に奥深いです。
Commented by miriyun at 2006-03-04 23:43
本当に、絨毯は奥が深いです。デプレスの説明と本の紹介をありがとうございました。無限の作り手に無限のデザインの中、自分が見ることのできるものはほんの少しなんです。でも好きなものを迷いながらも語っていきたいと思います。これからも変なことを言うかもしれませんが、見捨てないでくださいね。よろしくお願いします。


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