写真でイスラーム  

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2005年 12月 14日

イエメン・・・ワジに舞うもの

 イエメンのハダラマウト地方のワジ話題をもう一つ。  この白くてひろーい平地はワジである。奥に見える」村はアル・ハジャレイン村という。
イエメン・・・ワジに舞うもの_c0067690_0515876.jpg

この広大なワジに時に降水があるときには濁流となって、石も土も運んでくる。
このワジに何かが舞っている。

 この村のあるテーブルマウンテンからみおろせば対岸のテーブルマウンテンとにはさまれたワジが白くみえる。
イエメン・・・ワジに舞うもの_c0067690_0522799.jpg

 ワジは水の通り道だから、植物は育つ。白いワジに木々が散在する。
そこに"あるもの"が水とともにやってきて、この木にひっかかる。
"あるもの"とは↓の写真の黒や青のものだ。
イエメン・・・ワジに舞うもの_c0067690_0524779.jpg

こんな状態の木々が延々とワジの中に続く。
 
 ワジそのものは広大で自然の雄大さを見せつけながら、それとは似ても似つかないビニール袋・・・近年、イエメンでも物を売り買いるのにビニール袋が多用されてきている。
 
 イエメンの多くのものは自然のものが多いから、これまでとくにゴミを意識しなくても自然界へ戻っていった。 しかし、近年使い始めたビニールは自然分解することなく、風に舞い、水に漂う。
 
 イエメンの人々は自然界に戻れないものがあることを初めて知ったにちがいない。

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↑興味をもてたら

by miriyun | 2005-12-14 23:53 | Comments(2)
Commented by orientlibrary at 2005-12-17 00:45
私も東トルコでおそろしい光景をみました。台風かなんかでゴミ捨て場?が決壊したらしく、川が延々と黒いビニールやゴミで覆われていました。車で何十分もだから相当の距離で、なんてことか、と思いました。ビニールは便利なんだけど、おっしゃるように「戻れない」んですよね・・・好きな地域で本当によくビニールゴミを見ます。ゴミはゴミ箱へ・・・
Commented by miriyun at 2005-12-17 09:15
乾燥していると、湿潤地よりは衛生的であるし、アラブではゴミというものについて意識があまり高くないように感じます。公的機関が何かしなくてはという必然性がなかったのでしょう。
 このまま化学製品が増えていくと、いつかイエメンでも「プラゴミは月・水に出しなさい」なんてことになるのでしょうか。う~ん!


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