写真でイスラーム  

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2005年 11月 02日

東京ジャーミー(4) ドームを見よう・カリグラフィーを読もう

東京ジャーミーのドームを見よう。
1、外から見たドーム・・・内側から見ると?
東京ジャーミー(4) ドームを見よう・カリグラフィーを読もう_c0067690_1214720.jpg
東京ジャーミー(4) ドームを見よう・カリグラフィーを読もう_c0067690_1275510.jpg

2、ドームの頂点のこれは何だろう?

☆これは
 金を使って仕上げたカリグラフィーだ。
 
☆ではどこから読むのだろう 

東京ジャーミー(4) ドームを見よう・カリグラフィーを読もう_c0067690_12122356.jpg

 よみかたはは1~5の順番。ラインが重なっているのはデザイン上で文字を重ねているためだ。

写真の番号にそって記載する・・・(下記の意味はジャーミーで購入してきた解説書から引用させてもらう)
 クルアーン112章 『純正』の章(スーラトゥル・イフラース)
1、慈悲あまねく慈悲深くアッラーの御名において。
2.言え、 「かれはアッラー、唯一なる御方であられる。
3.アッラーは自存され、
4、御産みなさらないし、御生れになられたのではない、
5.かれに比べ得る、何ものもない。」
 
 アラビア語はデザインの都合で上にものせるし、特に輪になったデザインでは入り組んでいる。まずはどこから読むのかというのを探さなければはじまらない。 
 ①バスマラ(ビスミッラーラフマーニ、ラヒーミ ~~)があれば、そこがまず最初だろう。この写真の場合もそこからわかる。
 ②章句がわかっていれば、クルアーンを見ながら文字を照らし合わせる。
 ③なお、中心部は組みひも風にした文様とアリフなど縦長の文字をつなげて文字をデザイン化している。どこまでが文字でどこからが模様かわかりにくいところでもある。よくこんなにデザインできるものだと感心してしまう。

***最後に写真のなかの年号について***

アラビア数字(アラブではインド数字という)で1420と書いてある・・・これはイスラーム暦(ヒジュラ暦)の年号で西暦に直すとおおむね1999年である。
   
 東京ジャーミーが1419~1421(1998~2000)にかけて建築されている。
 トルコの職人さんによる内装が後半に入って、そのために書道家がデザインとしたとするなら1420年まさしくそのデザインができたときと考えることができるのではないだろうか。

 カリグラフィー・・・ちょっと見上げて年号を読んでみよう。

by miriyun | 2005-11-02 11:51 | カリグラフィーを読もう | Comments(0)


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