写真でイスラーム  

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2005年 10月 31日

CBRプロジェクトを語る

 Syria JICAのCBRプロジェクトを推進する専門家の方にプロジェクトについて語ってもらった。
 以下、T氏の語ってくださったことを自分なりにまとめさせてもらった。(表現が適切でないところがありましたら、書いている私の責任であります。)
 
シリアでは、ダマスカスのような都市では障害者教育や理学療法などの訓練、障害者職業訓練が行われているが、農村部では障害のある子どもや重複した障害者はこうしたサービスを受ける機会がまったくなく、家庭内におかれることが多い。
 それで、ボランティアを募り、障害者問題に関するトレーニングを、それぞれの村の中で、教育・リハビリ・医療などの支援を行うことで、地域社会におけるCBRのきっかけとしていく。 
 なお、企画して試験的に行っているものであり、シリア側からの国家的な予算はほとんどない。3つの村でパイロット実践を通して、その結果をセミナーで発表していくという。
 
  訪問した時、ちょうどこのセミナーで発表する子どもたちのダンスの練習がおこなわれていた。健常児と障害者が教育の場で共生する経験がなかっただけにこの村では画期的なことである。
CBRプロジェクトを語る_c0067690_1222337.jpg 

 
 このダンスは、CBRプロジェクトの中間報告であるセミナーで関係者に見せる。CBRの成果をみせ、それによって認められ、大きなプロジェクトになると本格的な予算がつくという。JICAも現場で人に認めさせるアピールをしないと仕事を発展させていくことができない。

 これによって認められると本格的にこのプロジェクトが始まり、周囲の認識が高まり、国家的な体制も整備され配置の可能性が広がるという。

***その後、このCBRプロジェクトはどうなったか?*****
 後に、中間発表セミナーで成功を収め、本格的に予算もついて始動した。その様子はCBR Project in Syria というHPに表されている。 現在はサマークラブも拡大、多くのじぶんのむらに誇りを持つボランティアが村ごとに競うように頑張って、障害者が外に出て行くことができる環境を作っている。実際のところは、専門家を中心に青年協力隊の方たちの日々いろいろな困難を乗り越えながらの実践であったと推察するが、CBRプロジェクトは理念にそって素晴らしい発展を遂げている。今後も継続して見させていただきたいと思っている。


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by miriyun | 2005-10-31 23:56 | シリア | Comments(2)
Commented at 2010-09-25 16:54 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by miriyun at 2010-09-26 08:45
鍵コメさま、ようこそ!
写真についてのご感想をいただき、ありがとうございます。
メールをいたしますので、そちらで詳しくうかがいたいと思います。


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