蝋の話(2)蜜蝋の色と使い道

1.蜜蝋は食用になる
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       ↑トルコのコムハニー(以前の記事で既出)

 日本ではハチミツというと、ハチの運んだ花の蜜を純粋に絞り出したものを言うが、中東や欧州などではハチの巣の六角形につくりあげた小部屋ごと、切り分けて売っていてコムハニーという。
蜜蝋(ビーワックス)は確かに蝋であるが、唯一の食蝋とも言われ、普通に食用となるものだ。

 実際、中東各地で見てきたハチミツ専門店ではこうしたコムハニーばかりを見てきた。もちろん普通の瓶入りもあるが、レストランでもこのように丸ごと出されていると、もはやこれが普通と考えてしまうので、やはり人の食に対しての順応性は高いと思う。

 
2.使い道
ハチミツが、ハチの種が違い、更に採取してくる花の種類が異なることで香りも色も異なるように、蜜蝋も色が異なる。
 鮮やかな黄色をしたものから黒っぽい色のまでいろいろあるそうだ。その色の違いを利用して、いろいろな色のろうそくやピサンキ【イースターの卵をデザインに凝ってえがいたもの)と呼ばれる卵の模様づけまでしているという。
 ブロガーの先輩の「いち子ばーばのお針箱Ⅱ」のなかに、蜜蝋の使い方と色の違いをピサンキに使った例を載せてくださっているのでご覧ください。 
               ⇒   『蜜蝋色々』
  

◆ろうそく屋さんの蜜蝋
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一辺が40cmほどの立方体に固められた蜜蝋。

 ろうそく・クレヨンやワックス(大事な家具などに塗る高級ワックス)、化粧品(とくに口紅)使われているので、私たちはふだん意識はしていないが、いつの間にか蜜蝋にふれている可能性がある。
 ハチには、ハチミツ以外にもロイヤルゼリーや蜜蝋などいろいろお世話になっているものだ。

 口に入れるためのものを取るので、こういう蜜蝋やハチミツをとるときには巣箱をあけたときに、燻煙器で煙を一気に吹き込んで、ミツバチをおとなしくさせて取るのだ。

 そうでないと、ハチミツも蜜蝋・ロイヤルゼリーもみんな安全とは言えないものになってしまう。

3、ハチの子
 蝋の話からは外れるが、燻煙器のことを書いていて、突然思い出したことがある。

 以前に知人の家でこれまでになくハチがたくさん飛んでくるという話が出た。次々と飛んでくるのが目に入る。そうしているうちに知人は軒下のハチの巣ができていることに気付く。大慌てでビニール袋と何かの煙(タバコだったのか、木を燃やしたのか今となっては記憶がない)と殺虫剤を持ってきてハチを袋に追い込んで退治してハチの巣を軒下から取った。

 そのあとどうしようかということになったが、中にはハチの子が見える。ハチミツは搾り取れるほどではない。だが、もう一人の知人が、ハチの子はおいしいんだからと取り出して巣の内側のハチの子を蜜蝋ごと取り出してフライパンで炒めはじめた。

 初めてそんな様子を見て目を丸くしていたが、すっかり火が通って、どうぞと差し出された。ハチミツ漬けだから当然甘く、過熱しているから食べやすい動物性蛋白質という感じで躊躇なく食べたという思いでがある。

 煙と殺虫剤を併用していたが、どの程度殺虫剤が巣の本体に使われていいたのかはわからない。まあ、とくに身体の異常なく淡白な食品として食べたので、殺虫剤は袋の中に追い込んだハチ退治のほうに主に使ったのだろうと思うことにした。

                                          
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by miriyun | 2017-08-17 15:05 | Comments(2)
Commented by 霧のまち at 2017-08-19 09:54 x
日本ではほとんど見かけませんが、そう トルコでコムハニーを食べましたよ。
もう凄く濃厚で お皿を裏返しても落ちて来ないのに驚きました。
そんなに大きく固めて様々なものに使うんですね~。
ハチの子は 岐阜県や長野県で食用になってますよ。
Commented by miriyun at 2017-08-22 22:05
霧のまちさん、
コムハニー、確かに濃厚な味と粘度ですよね。
古代からハチの巣ごと、有益な食料としても
ろうそく材料としても貴重なものだったのでしょう。


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