写真でイスラーム  

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2017年 05月 27日

小池百合子都知事とアラビア書道

yahooのニュースを何気なく見ていたら、
なんと、小池百合子都知事とアラビア書道のネタが載っていた。
記事はこちら↓
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170504-00010001-flash-peo


これも「見る」と「認識」に関わることなので紹介

1.小池百合子氏とアラビア書道
 2017年4月4日のアラブデーに参列した小池知事が、アラビア書道をプレゼンターから受け取った。待ち構える記者たちに向けて、今頂いたアラビア書道額をもってニッコリ。
c0067690_13452121.jpg


その向きが違っていて、ドジっ子だった。・・・と言うだけの記事なのだが、

そんなこともあってもおかしくないと思ったので一言。

① 普通書画の作品は目を近づけたり腕を伸ばして遠目から見たりして、作品を吟味するものだ。ところが、こういう場面でいただくということは、当然初見で目の前に差し出され、すぐにほとんど見る暇もなく記者たちの前でそれを持つ姿を見せなければならない。

 その時に、日本人なら相手に向けて正面になるように差し出す習慣があるが、他の国ではそこまで厳密ではない。すると一応作品をさっと見て判断する。
 判断するのに抽象画だったりすると上下に迷うが、書道はどうか?

 実は文字は読める人にだけ伝達文字であり、読めない人には文様でしかない。
この時、離れてみている記者たちには読めるヒントがあり、それは大きくデザインされた夢と言う漢字だと認識される。それ以外の情報はない。

② それに対して小池百合子氏はどうか?
小池氏はカイロ大学を出てアラビア語堪能である。自分でアラビア語書道も書く(思い切りのいい大きな書で、知事室にあるはずだ)。
 つまり、小池氏にとっては近すぎて見えにくい漢字部分ではなく、細かいアラビア文字を読んでいたのだ。

c0067690_1425747.jpg

     拡大してもこの程度までしかできず何書体でなんと書かれているかは不明。

写真で黒いところは、夢と読ませるために付け加えたもので、アラビア書道は薄いところである。
そこにいくつものアラビア書道がラインを描く様に書かれている。アラビア書道は右から左に向けて書く。そして斜めにするならば、後ろに行くほどに上がっていく、左上がりに書くことが多い。
 だから小池氏はアラビア文字を読んで自然にこの持ち方になったのだ。

 人間は読めるものがあれば読んでしまう。作品が目の前なら細かな方を注視してしまう。そんなわけで、この件は、小池知事が作品も持ち方を間違ったというより、アラビア語に堪能であるがゆえに見るポイントが他の人とは違っていたということだった。


2.iPhoneとアラビア書道
 iPhone3Gから使い始めて、ずっと愛用しているが、時々困ることがある。
iPhoneにためた大量の写真の中で、アラビア書道の作品もたくさん入れてあるのだが、初期のころは全く正しい向きで見れなくて困った。
 どんなに自分からみてまっすぐにしようとしてもなぜか逆へ逆へと回転してしまって、困ると水平に置いて自分が動いて逆から見るという笑い話のような見方もした。

 初期のころはiPhoneはヒエログリフは正しい向きで認識するのに、アラビア語文字は認識しないのかとあせっていた。

さすがに今は違う。回転させて保存し直したりするし、機械も学習しているのか、不自由しなくなったのでほっとしている。


                                     
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by miriyun | 2017-05-27 14:30 | Comments(4)
Commented by jasmine-boo at 2017-05-27 15:40
ドジっ子だなんて、ひどいですね。
miriyunさんの文章を読んでなるほど、と思ったので、夢ですよって言われたら、私も第1印象では漢字を読んで見てしまったかもしれません。
ただ、お習字を習っている身としては、この夢という書き方はあまり好きではないです。
それよりも、綺麗な明朝体に合わせて描かれたアラビア語の方が美しいので、もし私が飾るなら小池さんが持ってるこの状態で飾りたいです。
Commented by petapeta_adeliae at 2017-05-28 22:49
いくらカイロ大学卒で通訳をしていても
漢字込み、それも云われないと分からないような?
私なんて、記事を読まずして見た瞬間は
なんでホルスタイン柄? って思いましたもの。
これが本田先生の作品なら間違わなかったでしょうね。
Commented by miriyun at 2017-06-14 05:17
ジャスミンさん、
人は見ようと思っているものだけを見ているものですよね。文字として見ているかどうかがわかりやすいのが、中近東の画像が使われる時です。
著名な作者や出版社の雑誌や本でもよく上下反転や左右反転の画像が使われています。文字として認識して画像を入れるのは印刷所にはできないので、著作者側が、この文字はこの向きでいいのだろうかと入念なチェックが必要となります。
Commented by miriyun at 2017-06-14 05:22
ソーニャさん、
いろいろな国の文字を見るたびに、
これはどちら向きに書かれ、読む順番は?と思ってみてしまうほうです。こんなに文字を意識している自分でも、未知の国の岩絵など見ると、これは模様なのか文字なのかと迷うことがたびたびあります。
それだけに文字の関わる世界、興味は尽きません。


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