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2017年 05月 21日

弾正さま・義経さまの存在感…高橋大輔

1.初日
 東京は真夏日、そして、観客の期待感・昂揚感も相まって、代々木第一体育館は入館直後から休憩くらいまで暑かった。氷が融けてしまわないかと心配したくらいだった。

 そして、肝心の公演も熱かった!

 うわさに聞く染五郎さんの気質から、かなりぶっ飛び発想だろうとは想像していた。
高橋大輔はもちろん、いつものようにこちらの予想を上回る演技で華麗に義経るだろうとは思っていた。

 練習や撮影のかけらがeveryで流されたくらいで、様子がわからないから歌舞伎とフィギュアのコラボってどんなだろう、プロジェクションマッピングがあるから何かすごいものになるだろうと期待感満載で代々木に到着。
・・・・・・・・・・・・・
   
 ◆想像の100倍もすごかった。

 第1幕はおとなしめ、それでも見ごたえ充分だが・・・。
瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)の元に嫁いだはずが、瓊瓊杵尊と此咲耶姫(このはなさくやひめ)が二人で駆け落ちしてしまい、一人残された岩長姫(いわながひめ)。その慟哭・怒りを胸に拾い代々木のリンクに一人たたずむ。・・・それだけでこれからの波乱が予想される。
 岩長姫は、永遠の命を持ち妖術も使う。その力で復讐を誓い、悪の権現、仁木弾正(にっきだんじょう)を呼び出す。
 物語の序章・・・ここまでだけでもう歌舞伎人すごいなと思わされる。

義経登場で、代々木体育館の空気がブワッとなる。
異種界のコラボであるので声に出しての応援はないが、期待感で本当に空気が揺れるのだ。いつもそうなので、その時はそんなものだと思っていたのだが歌舞伎ファン、アニメファンの方からは驚かれたようだ。
 
◆そして、歌舞伎人のかぶきようが、本当に迫力あって見事、胸にしみいる掛け声と見栄によるめりはり。それぞれの人の名前を憶えてしまいたくなる。すごい楽しめて歌舞伎がまた見たくなった。

◆演出の染五郎さんに義経は紅顔の美少年という役どころといわれ、Dさんはそんな顔じゃないでしょうと言っていたが、実際はクラクラするほどだった。
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◆義経の存在感
 また、染五郎さんが楽屋に訪ねてきたDさんが難しいと言っているのに対して、「高橋さんそのものでいい、そこに義経を取り込むくらいでちょうどいい」とおっしゃっていた。

 そして幕が開けば、そこには、
頬がシュットして眼光は鋭く、
動きは機敏で優雅であり、
九郎義経御曹司としての責任感と武士の魂とをもった義経がいた。

苦悩し、悲しむときも妖術で操られる時も、
うちひしがれて、静御前を想い、幻と共に舞うときも、
 一瞬も気を抜くことなくそこに存在した。
 
高橋大輔ではなく、九郎義経がいた。

2.宴
そして、二幕。

 悪人たちの酒盛りの宴の席に
次々と訪れる歌舞伎の世界の悪人たちが一さし舞い、
更に出雲阿国が舞う。
   
阿国は男装の麗人、桃山時代のやはり時代をとびぬけた踊り手だったという。

それに扮して敵方の宴に入り込んだのが義経。
義経が偲んで入り込んでいるのを顔の一部を覆う仮面で表わしている。(その仮面、オペラ座の怪人と思ってしまう輔オタ) 
傘をさしての登場でスケート靴は履かずに一歩一歩ゆっくりと歩をすすめるのだが、スケーターが苦手な歩き、しかも同じく難しいゆっくりと歩いて間を外させず、あの広い代々木会場のアリーナから3階席までの衆目を集めて歩く。(スケートじゃないんですよ!)
そして、宴の座についてからの阿国としての長い踊り、(慣れない着物ですよ!)

LOTFで実績はあっても日本舞踊では尾上菊之丞先生にぎこちなく挨拶していた人ですよ。菊之丞先生は、筋はいい、さすが、もっと何かできるかもというような事をおっしゃられていた。でももっと何かできるかもで、このスゴイ舞踊にしてしまうのですか。

空からくる何か(まだこれからの方のために伏せておく)・ドラムタオの響きと次々と繰り出す殺陣・妙技・息をつかせぬ展開

初日を一言で
 まず、初日を見て、
演出家として歌舞伎役者として、
そして柔軟でユーモアのある思考回路をお持ちの染五郎さまにひれ伏した。

 そして大輔さん、どこまでも進化する人。
今、こうして瞳を輝かせてプロスケーターと名乗るようになってまた、
あの海外解説者がため息とともに言った一言があたまの中に響く。
  「ジーニアス!」


                                      
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by miriyun | 2017-05-21 10:57 | Comments(0)


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