写真でイスラーム  

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2016年 03月 07日

萩尾望都さんのデスクに

1.NHKの番組「漫勉」 
 「ポーの一族」で虜にされた萩尾さんの漫画の世界。
忘れられるものではない。久しぶりにこの名前を耳にしてNHKの浦澤さんが巡る各漫画家さんのアトリエ、それぞれの技法や特色を見せていく、漫画で育った世代にはたまらない番組がある。
 昼の12時から午前3時まで、食事をのぞいてほとんど休むこともせずに描き続ける萩尾さん。20歳で書きはじめて48年とか。漫画家二人の解説で進めていくのだが、何年続けてこようとそのたびに新しい場面をえがくので、飽きるどころかとても刺激的で楽しいという。

 手の描き方・・・手に怒りをしっかりと表すことでストーリーが生きてくるので大切にしている。これほどのベテランが怒りを手に込めさせるために2時間も見直しをしたりする。細部までのこだわりがあるから素晴らしい絵になるのだ。

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 目の描き方・・・萩尾さんは大人も子どもも難しい事態に直面させて、その葛藤をあらわす。特に目にそれをあらわすので非常に慎重で手の込んだ目の書き方をする。また目に注目させたいときは、そばにある手の描写は細かくし過ぎず大まかなディテールとする。

 ざっと見ただけでもなんと見ごたえ、聴きごたえがあったことだろう。
実に興味深いいい番組だ。


2.萩尾望都のアトリエ 
萩尾さんのデスクまわりには、作家さんと同じように資料となる本や資料が天井までぎっしりと詰まっている。デスクも周り中に資料が壁をつくっているかのようだが、資料として自分の必要なものがスッと取り出せる仕事のしやすい空間になっているようだ。

 番組の最後にかかって萩尾さんの座っている位置のやや後方から見た机が写る。

twitterでつぶやかれていたので、机を注目していたら本当にあった。
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萩尾さんの正面に、なんと高橋大輔さんとダイアナ妃の写真があるではないか。
これは、間違いがない。この位置に置くというのは、自分も作品づくりのときは資料を置く。
目の前に置くことで、イメージが湧き、作品作りに何かしら役に立ちそうな写真や文様を置いたりしている。

 『王妃マルゴ』を描いているところだったので、ダイアナ妃の写真は、王家の人を書くときの背筋のピンとしたところや気品を参考にするのだろうか。
 では、大輔さんは?
番組の中ではそれらの写真についてはまったく説明がなかったが、おそらくあれほど目の詳細な描き込みで人の心の動きまであらわそうとしている萩尾さんなので、やはり目の参考ではないだろうか。
 神戸チャリティの時のTシャツにひげの正面を向いた自然な姿での目の形がまず参考になる。
この目が演技の時には曲に合わせてさまざまに変化していく。演技が終わったときの素のまなざしもまたガラッと変わり、同一人物とは思えないほどにこの目が変化していく。
 あくまでも、勝手な憶測であるが・・・、そういう象徴的な人物としての参考資料ではないかと思ったのだった。

 それにしても、萩尾さんの漫画の技法だけでなく、デスクに置かれた資料写真にも驚かされることになるとは!



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by miriyun | 2016-03-07 03:23 | Comments(2)
Commented by ぺいとん at 2016-03-07 21:27 x
残念ながら見逃してしまいました。
デスクにそのようなお写真が置かれていたとは!!!!
このくらいの年代にはまさに漫画家を通り越して神様、思い出の一ページどころか青春時代、いえいえ人生そのものといえる作家ですものね。
久しぶりに読み返そうと思っています。
Commented by miriyun at 2016-03-14 03:35
ぺいとんさん、
萩尾さんの描く様子、ペンの動きの鮮やかさが際立っていました。
でもそれだけでなく人間の葛藤を目で表わすことをいつも意識しているというようなお話がとても貴重なものでした。
そんな大先生の机の前にはダイアナ妃と高橋大輔、これは~と、テンションが上がりました。


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