「星の王子さま」の世界を聴く

1.朗読
 高橋大輔さんの選ぶ仕事は確かだ。
星の王子さま、2時間弱の朗読、
滑舌がわるくて・・・とご本人が言われていたが、ほんとに悪かったらこんなに長い朗読をやり切れない。
競技者のようなストイックさで取り組んでいたと周辺情報にある。
 
 実際のところ、なめらかでソフト低音ヴォイスで一気に聴いた。
iphone使用なので、イアフォンをつないでポケットに入れて家の中で仕事をしながらでも聞きはじめた。

 う~ん、心で聴かせるね。

繰り返し言う。仕事の選び方が確かだ。
迷いのある中でも何事にも挑戦して5年後に生きてくればという。チャンスは生かす。
でもちゃんと仕事は選んでいる。
今回の星の王子さま・・・永遠の名作だ。

 この作品、声を張り上げるような場面はなく、自問自答したり、二人(実際は一人と一輪だったり、一人と一匹だったりするが)の話を回想して語ったりする場面が多い。淡々と話はすすむ。
 ソフトな語り口の大輔さんの声がこの話にとってもあっていて、こちらも自然体で聴くことが出来る。
長い朗読というものを聞く体験はしたことがなかったが、これをきっかけに久しぶりに本の楽しさを思い出した。今はもっぱらPCやiphoneの文字ばかり読んでいるが、10代のころは本を通して想像の海にもまれたことを思い出した。 

 ずっと昔に「星の王子さま」はざっと読んだことがあったが、その時よりも今の方が深く入り込んでくるものがある。人生経験を重ねたぶん、一つ一つの星の住人の言葉や、王子様の言葉が何をあらわしているのかが入り込んでくる。
      

2.「星の王子さま」のさわり 

飛行機が砂漠に不時着した飛行士の話
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一週間分の水しか持っていない。飛行機を修理しなければ生きられない何もない砂漠。


そこに突然現れた、不思議な子ども
それが話をすると星から星へと渡り歩いてきたある星の王子さまだとわかる

その話を聞いていると、彼の星には
3つの火山、バオバブの樹と、一本のバラ・・・
  
あぁ、一本のバラと言うとこのイメージ、

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 なぜか、朗読者と一本のバラ。
「賢二流」http://ameblo.jp/kenjimiyamoto/archive5-201410.html#mainよりお借りします。

 2014年、宮本先生が、ショーのオープニングを振付けたとき、なんのエレメンツも入れていないのに滑りだけで魅せられると評していたときのもの。


 実際には、星の王子さまの一本のバラが、心の揺れ動きの元になっていくのだけれど、
バラ一本のイメージ写真がこれしか考えられなかった。


 その火山やバラとのやり取りと別れ、
そして星々を回りながら、そこのおかしな大人たちに出会っていき、
最後に地理学者に出会う。
その地理学者は、たくさんの地理のことを知っているけど、それを実際に見に行くことはないし、見たこともないという。
  地理学者の話は面白い。ヨーロッパでは王立地理院と言うような学者の集まりが探検家が命がけで集めてきた新資料を検討しては地図に載せるということをやっていて、自分では調べに行かないような権威を誇るのが地理学者だった。その様子は「ドリトル先生80日間世界一周」の話に、背景としてそう言った権威を誇り、実体験はしない人がわんさかと出てくる。

 その地理学者から地球のことを聞いて王子は地球にやってきたとのこと。
 この古典的な名作のお話、いくつものの星を渡り歩く星の王子さまが出会う人たちがこども的な目から見ていかにも変だと言うことに気づかされる。いや大人も気付かされる。
 1920年代の話なのだろうが約100年後の今でも十分通用するおかしさが淡々と語られる・・・。

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by miriyun | 2016-01-31 10:50 | Comments(0)


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