ソチ後の大輔さん・・・高橋大輔

1.ソチ後いろいろ
 ソチへの想いと演技とその後の大輔さんをめぐる様々な要因を見ていた。波立つ思いが多いが、書くことでソチをまとめてみよう。

① ケガ
 高橋大輔さんのケガの具合が決してよくない状態で極太の注射器に1本半も膝の水を抜いてから臨んだソチオリンピック。全治何週間とか言っても、それは安静にしていてのことで、クワドを跳ぶたびににあの膝に2トンともいわれる力がかかる・・・そんな練習をしていたら直らない。それでも練習をするから慢性の膝関節炎になってしまったのか・・・・あぁ、それは厳しい。

 そしてソチでの競技。ひどい怪我を抱えての不安な中で緊張してずっと足が震えていたというSPのソナチネ。確かにNHK杯の絶好調の時に比べると演技に大きさがなかったが、それでも二つ目からのジャンプは美しかった。そして 足さばき、手さばきと、ストップモーションの後の反対回転のステップは海外の人もため息ものだっただろう。あの膝で4位につける。
 そしてFPは気持ちを全部出していくということでクワドは奇跡を願いやはり跳んだ。高校からずっと4回転を跳んできた高橋大輔の心意気は怪我をしてもやはりそのままだった。
 
 しかしながら全日本での競技に出場しての無理は膝にたたり、代表選びにかかわる責任感は自分の心に大きな負担を課してしまった(大ちゃんでなければ、そんな負担にならないことばにしておいたりしたかもしれないが、この人なんてどこまでもまっすぐなんだ、そんなにしょったら重すぎるぞ~と思ったものだ)
 
②一番心に迫って泣けてきた演技 

世界の高橋は怪我をしても人を感動させた。
フィギュア・ビギナーの多いロシア人観客ものめり込ませた。
イタリアの解説女性をして、「お願い!4回転はやめて3回転にして!!」(怪我をしているのに飛ばないでいいから)と実況中に声をあげさせた。


そして、今回感じたこと・・・・こんなにもやさしくなでるように飛ぶように泳ぐようにも滑るんだね。そして両腕を弾き飛ばすところで愛が舞い散るかのようで、そこから会場全体に更にTV画面を通して見る人にも、ぱぁ~っと愛のきらめきが届けられた。


  滑りが全く他の選手と違う。アートな演技に賞賛は続いた。

しかし、大ちゃんはくやしい、ステップなどでは自分のせい一杯を出して感動を与えたが、彼の中の理想の演技ではない。それでも自分を納得させようとしていたのだが・・・。

真央ちゃんの応援SPで泣き、FPで喜んで泣き、アッコちゃんとダイニングで出会っては泣き、こうしている間に、やはり自分は真央ちゃんのような完全な演技をしたかったなと消化しきれない思いもあっただろう。
   ・・・クレープも食事も勧められれば食べて、抜け殻で空っぽだった大ちゃんでも他の人へはいつもの通りの人当たりの良い紳士の大輔さんだった。真央ちゃんとペアを組んだ大輔さんと真央ちゃんの微笑ましいペアぶりをこちらもたのしませてもらった。


③取材 
 大輔さんの方は密着取材してきたTV局や記者がたくさんいるので落ち込んでいようと、終わったばかりで本人が苦しみから抜け出て真っ新になった美しい瞳の大輔さんがいた。

 「いまは抜け殻」と言っていても情け容赦なく突っ込んでいき、自分たちの持っていきたい方向に番組作りをしようとする。その時に決して断らない、つらくても必ずメディア対応してくれる大輔さんに図に乗ったメディアが目に付き始めていた。内面としてはボロボロまでとは言わないが、ぽろぽろという感じになってきていたことを感じ始めた。

 そして、帰国後の特集「リ〇〇~」。密着型の番組として医師のところに行って膝の手当てをしてもらう様子などもあり、ひざの具合・大輔さんの無念さもわかっているのだろうと好意的に見ていたのに、最後で、「エースは誰ですか?」という問い。
「え!!!!!!!!、そんなことを聞くか?
         大ちゃん、答える必要ないよ~ (;人;).」
インタビュアーの取材というものについての甘えの中に生まれた残酷な言葉なのか、
プロデューサーの指示なのか・・。

しかし、大ちゃんは答えた。(ノД`)・゚・。 。゚

④ 気遣いな人・優しすぎる人
大輔さんの足をかばって精一杯を出し切ったことによる抜け殻状態
クワドを取り戻しかけては、追い込み過ぎてケガをする苛立ち。
ゴーストライターの件では気にしないようにしていたが、なんでこの時期にとは思った
スケート連盟・メディア・スポンサー・選手仲間・ファン・チーム高橋・・・気にしなければならないところはたくさんありすぎた。     

 すべてに気を使っているのがひしひしと伝わってくる。
    なんでこんなに気を遣い通しでやっていかれるんだ。

キスクラのファンのプレゼントのクマにまで気を使っていた。(ファンは目には癒されたが)
同じく、キスクラでFPの点数がなかなか出ないとき、次の羽生くんの緊張を気遣って早く得点が出てと願っていたというのを後にスケート雑誌でみて、高橋選手の思考の本質を見た。あれがあの時のソチの可愛くないクマまで優しげに見えた時だったのだ。

 歌子先生が、優しすぎるところが心配と言っていた高橋大輔。
スケートは強くなった。FPの長いプログラムを最後の最後までスピードも衰えずにらしさを出していて、見ている人の心の奥まで入り込む。氷上では音に載れば、強く激しい男にもなり、優しく微笑み春をまくこともできる。
 
⑤ メンタル谷底
 でもオフアイスの高橋大輔は、
      人にやさしいのが普通のことで、うそはつけない、顔にも演技にも出てしまうし…という。
 何処までも気遣いの人が自分の苦しさを見せるのはほんの一握り、歌子先生とチーム大輔、そして美容師のちゃいさん。帰国後初の大輔さんが垣間見えたのが美容室でのこと。もう出し尽くしてメンタル弱まった大輔さんが普段でも低い自己下げをもっと徹底しているらしいことが伝わってきた。

 いつもメンタルが髪型に現れる・・・良くも悪くもヘアスタイルに出る。2009年の前十字手術をして退院するときも大輔さんだから見られたけれど、すごかった。今回も剃り落したいとかも言っていたので、長い部分を残しただけでもまだいいかという感じだ。

 こんな大輔さんの話にすぐに続いての世界選手権欠場。
無理しても出たかった世界選手権。でも長く付き合っていく膝なので~・・・と言ってくれているということはスケートを長く続けてみんなの前でまた滑ることができるようにという前向きな言葉としてかんじた。


2.今の自分
 世界選手権に出て活躍するのを楽しみにはしていたのだけど、あの膝の状態を知ったら、休んでくれてほっとした.

 そして、そして大輔さんの演技がまた見れさえするなら1年でも2年でも4年でも待てるよという
自分の中の強固な気持ちに改めて気づく。

 自分の中の大輔さんの演技の存在感の大きさったらない。これまで、イスラームや日本のアートについてずいぶん見てきた、その中でいつも存在感を感じるものが素晴らしいアートとして見ていた。フィギュアはぺらっと音楽をBGMにして滑っているという感じでそれなりのファンとしてずっと見てきた。ところが、高橋大輔の演技の存在感ていったら、他とは比較になんかならない。大体365日見ていることができる演技なんてふつうないだろう。高橋大輔の演技を毎日見ているよという人がたくさん手を挙げたとしても不思議には思わない。そんな存在感のある人を他のフィギュアやスポーツでは補完しきれないことをつくづく感じている。

 高橋大輔の演技がソチで6位だったが、怪我をして高く飛ぶことができないからそうであったので、演技そのものは世界で通用するものだということを見せつけてくれたからがっかりなんてしたことはない。

世界に向けて、高橋大輔の滑りは4年前からさらに進歩したでしょって自慢できる。
ミューズが宿っているスケーターでしょって誇ることができる。

世界選手権を欠場したら、それっきりになるファンなんていない。
   いつまでも待つ・・・これが大輔さんへのエールになる。
       急がないで、無理しないで、
         修士論文書いて、餃子食べて、寝そべって、スケート靴持たずに旅をして・・・

  
今までやってこなかったことをして心と体を一新してくるのを待っているから。
(たぶん、初めて戻ってきたときの試合やショーのチケット取りが凄いことになりそうだとは思うけど。大ちゃん資金を貯めて待とうと娘と決めた)
 

3. 花たちよ     
 パラリンピックが始まった。日本からの選手たちの活躍が聞こえてくる。
一昔前だったら、見いだせなかったかもしれないスポーツの世界で生き生きと世界で戦う姿が見られる。
 何より笑顔が素晴らしく、そして一人一人にドラマがある・・・。

 こうした中でまたたびたび聞こえてくるコブクロのNHKソチオリンピック放送テーマソング 『今、咲き誇る花たちよ』、これまでもNHK杯での披露をはじめとして何度となくいい曲だねと聞いてはきた。

しかし、応援する高橋選手の世界選手権欠場が決まり、やっと大輔さん休める状態になったねとほっとした後、TVへの積極的意欲がなくなってから、ふと聞こえてきた歌詞。それまでオリンピック番組の出だしという捉えだった曲が初めて歌詞が意味あるものとしてスゥ~ッと心に入ってきた。

~~~~~~~~~~~~~~~~  
≪歌詞の後半から・・≫・・・(すいません!コブクロファンのみなさん、他のスポーツのファンの方はここをとばしてください。ここは勝手に高橋選手をイメージして聞いていたところだけを書いています)

凍えそうな指を 繋ぎ合わせ
        ・・・・・凍えそうな思いでいる大輔さんかも、ツイッターも自分でやめてしまったとか・・。
ぬくもり一つ 交わして 誓った最後の約束が
君と夢との結び目を 強く握りしめて
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信じた空見上げてる あの瞳の様に
今 咲き誇る花たちよ 天高く羽ばたけ
愛すべきこの世界を 彩るように
      ・・・・高橋大輔の手から愛のメッセージがこぼれでて会場を染めていったよ

散る日も枯れる日も 未来の為
        ・・・・・そう、未来のために休むときなのさ
振り返らずに歩いた 強さと優しさ 胸を張れ
              ・・・・・「強さと優しさ」、大輔さんそのもののことみたい!
今 咲き誇る花たちよ 天高く羽ばたけ
愛すべきこの世界の 色を変える様に
            ・・・大輔さんが演技に入ると一瞬で世界感が変わる
微笑みが途切れそうな日は 思い出してほしい
            ・・・・・・人の前では懸命に微笑んできたけれど、ほんとに疲れてしまった大輔さん

遠ざかりそうな夢を 手繰り寄せ 駆け抜けた道を
             ・・・・・・2009-2010年もたぐりよせ、駆け抜けた

それでもこぼれる涙は もう拭わないでいい
           ・・・・感性の人、声を出さずに泣いていることたびたび、映画なんてボロボロらしい。
本当の君に戻って また 立ち上がれば良い
              ・・・・結局この歌詞が言いたかった。
今 咲き誇る花たちよ 天高く羽ばたけ
愛すべきこの世界を 彩るように
信じた空見上げてる 瞳の様に
~~~~~~~~~~~~~~~~(歌詞から後半を抜粋)

◆ほんとに大ちゃん、どんなに待たされてもいい。
 ゆっくりじっくり直してくることを待っている。
   そして復帰してもプルさんのように部分部分を頑張るでもいいと思う。

高橋大輔らしい演技をあらわす気になったら戻ってきて、
      必ず戻ってきて!
          (60m×30mリンクに!)

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by miriyun | 2014-03-09 19:24 | Comments(4)
Commented by キク at 2014-03-10 05:48 x
ソチの感想記事ずっと待っていました。そして感動して共感です。後でちゃんとしたコメントします。
Commented by miriyun at 2014-03-15 18:51
キクさん、メンタルの落ちこんだ様子を聞いたので書かずにはいられなくなりました。
ことばもある程度思いが募ってくるとどこかで堰を切ったように
あふれてくるものです。うまくはかけませんが
思いだけは出していこうと思います。不定期更新ですいません~!
Commented by gatta at 2014-08-02 15:57 x
はじめまして。このブログのファンです。5ヶ月たってからコメントなんてもうしわけありません。最近挙げていただいたPIWの素敵な写真にも本当に感謝です。でも、写真をみていたら、ソチ後の数あるコメントやブログのなかで一番感激して共感したこれを読み返したくなり来てしまいました。褐色の髭スケーターさんが、ゆっくり心も身体も休めて、いつかあの瞳にアスリートの炎を宿らせて30x60mのリンクに戻ってきてくれることを願っています。大ちゃんの事はもちろん、イスラームや自然や描かれている文や写真も楽しみにしています。よろしくお願いします。
Commented by miriyun at 2014-08-03 06:13
gattaさん、ようこそ!
共感していただいたばかりか5か月たっても覚えていてくださり読み返していただいたことこそなんとまあ光栄なことでしょう。
スケートから始めたブログではないので、異文化紹介や自然写真との違和感が気になっていますが、こうしてスケートファンの方からも他の記事や写真について見ていただいているとわかってとても励まされました。gattaさん、ありがとうございます。
 ようやく生気と自信を取り戻し始めた大輔さんですが、膝は長期のリハビリが必要です。ほんとの休養はフレンズ後になるのでしょうが、大輔さんはスケート以外でも意表をつく動きがあるので楽しみです。
 アスリートの炎を宿らせて、コール後に大観衆の歓声に迎えられてリンクに立つ大輔さんは、演技者として最高に美しいですよね。それを夢見て待っているつもりです。


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